【試合詳細】10・30 ストロングスタイルプロレス新宿FACE大会 タイガー・クイーン&ウナギ・サヤカvs高橋奈七永&沙恵 藤波辰爾&スーパー・タイガー&チェック島谷vs船木誠勝&高岩竜一&宮本裕向 ジャガー横田&井上京子&伊藤薫vsダーク・タイガー&ダーク・チーター&ダーク・ウナギ ダンプ松本&ZAPvs笹村あやめ&しゃあ

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『初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスSPECIAL(Vol.26)【THE ONE AND ONLY SAYAMA TIGER】』
日程:2023年10月30日(月)
開始:18:30
会場:東京都・新宿FACE
観衆:587人(超満員札止め)

▼シングルマッチ 30分1本勝負
○日高郁人(ショーンキャプチャー)
10分32秒 ソラリーナ
●槙吾(Milgracias)

▼タッグマッチ 30分1本勝負
○ダンプ松本(極悪同盟)/ZAP(極悪同盟)
7分53秒 ボディプレス→体固め
笹村あやめ(2AW)/●しゃあ(愛媛)

▼タッグマッチ 30分1本勝負
●間下隼人/阿部史典(格闘探偵団)
10分46秒 ジャーマン・スープレックス・ホールド
○関根“シュレック”秀樹(ボンサイ柔術)/LEONA(ドラディション)

▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
○ジャガー横田(ディアナ)/井上京子(ディアナ)/伊藤薫(伊藤道場)
11分28秒 ジャパニーズ・レッグロール・クラッチホールド
[DarkerZ]ダーク・タイガー/●ダーク・チーター/ダーク・ウナギ

▼タッグマッチ 60分1本勝負
○藤波辰爾(ドラディション)/スーパー・タイガー/チェック島谷(GLEAT)
13分12秒 ドラゴンスリーパー
船木誠勝(フリー)/●高岩竜一(フリー)/宮本裕向(666)

▼タッグマッチ 60分1本勝負
○タイガー・クイーン/ウナギ・サヤカ(フリー)
16分53秒 ムーンライトコースター→片エビ固め
高橋奈七永(フリー)/●沙恵(柳ヶ瀬Ladius)

藤波と船木が初代タイガーに捧げる8年ぶりの対戦!小林邦昭&山崎一夫が初代タイガーを語り尽くすトークショー!間下がレジェンド王座戦を前にシュレックに完敗!

オープニング


 まずは平井代表代表がリングに上って挨拶を行った。

平井代表「皆様、本日は初代タイガーマスク・佐山サトルが主宰致しますストロングスタイルプロレススペシャルマッチ、サポーテッド・バイ・愛英建設、この特別マッチにお越しいただき誠にありがとうございます!佐山サトルが率いるストロングスタイルプロレス、2005年3月にストロングスタイルのプロレスを、猪木会長の教えてくれた、そして藤波社長とともに、長州様とともに築き上げたストロングスタイルのプロレスを世に進めていきたい、後輩のレスラーの人たちにこの思いを伝えたい。その気持ちで興した団体でございます。5年前より一般社団法人初代タイガーマスク後援会の皆様、そして40年間ずっと佐山総監を応援して下さる皆様、その皆様とともにこのストロングスタイルプロレス、19年に入ってまいりました。誠にありがとうございます!そして今日はファンの皆様、佐山総監が病と闘っておられます。その佐山サトル総監を応援したいという気持ち、その中には40年間、いや、40年以上応援している方たちも今日たくさん来ていただいています。そして、一般社団法人初代タイガーマスク後援会の皆様、そして長年佐山総監を支えているたくさんのご支援者の皆様、そして今日はこの大会を開催するに当たり大きな力をいただきました愛英建設のアタカ社長様、ありがとうございます!今日はスペシャルマッチといたしまして、先程皆さんがご覧になっていただいた映像、Youtubeの編集をされた方が佐山総監の昔の映像も編集して今日流してくれました。そして今こちらに映っている今大会と12月大会のロゴは、プロレスファンであれば一番有名なイラストレーター・坂井永年先生に手掛けていただきました。もちろん坂井先生も長年佐山総監のファンでありまして、この大会を開催するに当たって素晴らしいロゴを作ってくれました。坂井先生、ありがとうございます!そして本日は佐山総監と長年闘い、ともにプロレスを盛り上げている小林邦昭様、山崎一夫様、その2人が佐山総監のお身体を元気付けるために、今日佐山総監を語るトークタイムを行っていただけることになりました。小林様、山崎様、本当にありがとうございます!本日初めて参戦していただきますダンプ松本様、高橋奈七永様、しゃあ選手様、そして私ども、ジャガー横田様がこのプロレスを引っ張って、そしてジャガー横田様の率いる女子の素晴らしい選手の方たちの戦いによって男子のレスラーもまた非常に素晴らしい力を発揮してくれるという、とても素晴らしい流れができております。初代タイガーマスク、佐山サトル総監は、皆様とともに45年間一緒に歩み、これからも一緒に歩んでいきます。その佐山総監に皆様付いてきてください!よろしくお願いします!後ほど佐山総監はこちらに登壇されます。皆様、(佐山総監の応援ボードは)お手元にございますでしょうか。後ほど佐山総監が登場するときにこのボードを掲げていただきたいと思います。それでは、全6試合、皆様よろしくお願いします!」

第1試合


 慎吾が片足タックルも、日高がこれを潰してグラウンドの攻防へ。一度距離をとり、再度慎吾がタックルでテイクダウンを奪うが日高が回転して上を取り直す。そのままリストの取り合いとなり、スタンドで日高が捻っていくも慎吾が足を刈って倒しヒールホールド。日高は足を固めて丸め込むが2。

 慎吾が足に絡みついて倒し、アンクルホールドからフロントネックで捕らえ絞り上げるが、日高が抜けると慎吾はリストを取ってスタンドへ。日高が腕を絡めて巻き投げると、ロープに振ってドロップキック。さらにサンセットフリップを投下しフォールも2。

 日高がスリーパーで捕らえるが、慎吾はボディへのエルボーで逃れるとロープに飛ぶ。日高はこれをカニバサミで倒し、ロープに飛んで顔面に低空ドロップキック。フォールも2。

 日高は再度スリーパーで絞り上げるが、慎吾が切り返してフロントネックからロープに振ってバックエルボー。フォールも1。

 慎吾は逆エビ固めで捕らえるが、日高はロープを掴みブレイク。

 慎吾が足へのニードロップからヘッドロックも、日高がそのまま回転してフォール。慎吾は離さずに2で返すと、そのまま立ち上がりロープに飛んでショルダータックルで倒す。再度ロープに飛ぶと日高はリープフロッグも、すぐに慎吾がバックを取るが、日高がバックエルボーで逃れてロープに飛ぶも、慎吾はドロップキックで迎撃。場外に逃れた日高に慎吾がサスケスペシャルを狙うが、ロープに引っかかってしまい慎吾はエプロンに落下。
 場外でもつれながら慎吾が日高をリングに投げ入れると、コーナーに登りミサイルキックを発射。フォールも2。

 慎吾はブレーンバスターからコーナーに登り、セカンドロープからのムーンサルトを投下。フォールも2。

 慎吾はロープに飛んでラリアットも、避けた日高がバックを取る。慎吾はロープに振っていくが、日高はロープを掴むタイミングをずらすと、アイルビーバックからのニールキックを叩き込む。
 日高はチョップ連発からコーナーに振ってシュリケンを発射するが、避けた慎吾が走り込む。これを突き飛ばした日高が低空ドロップキックを膝に叩き込み、ショーンキャプチャーを狙う。慎吾はこれをキャッチしてショートレンジラリアットでなぎ倒す。
 慎吾はフィッシャーマンバスターからフォールも2。

 慎吾はボディスラムからコーナーに登るも、日高が起き上がり走り込む。飛び越えた慎吾がソバットから投げようとするが、日高はDDTで切り返す。両者ダウン。

 日高はトラースキックからデスティーノ。フォールも2。

 日高は不知火を狙うが、慎吾が突き飛ばしてスクールボーイも2。慎吾はラ・マヒストラルも2。
 日高は野良犬ハイキックも、避けた慎吾が丸め込もうとするが、お互い切り返しあうが2。

 日高のラリアットをキャッチした慎吾が投げようとするが、日高が丸め込み3カウント。

<試合後コメント>

日高郁人&阿部史典&間下隼人
日高「日高郁人、ZERO1から独立以来の3連戦。初の3連戦……」

(※ここで阿部&間下が偶然通りがかり、日高の試合を口々に絶賛)

阿部「感動。いや、感動。今日イチでした(※拍手)」
日高「いや、まだ1試合しかやってねえよ?!いや、3連戦目でめっちゃ身体疲れてて疲労困憊だったんだけど、そお?よかったぁ~。じゃっ、クイーンのセコンド行ってくるわぁ~(笑)」

第2試合


 試合が始まるなりしゃあがZAPに走り込みドロップキック連発。だがダンプが竹刀攻撃でカットすると、ZAPは笹村に走り込み場外乱闘へ。そのままダンプとしゃあも場外になだれ込む。
 リングに極悪同盟が戻り、しゃあがリングに上がるとダンプが髪を掴んで投げ捨てる。
 ダンプは髪を掴んで引き起こし、再度投げ捨てるもしゃあは雄叫びを上げて立ち上がりエルボー連打。ダンプは強烈なビンタで吹っ飛ばすが、しゃあは必死にエルボー連打。ダンプは再度ビンタで吹っ飛ばすも、しゃあはエルボー連打から投げようとする。上がらないと見るやバックを取るが、ダンプはそのまま後ろに倒れて潰す。
 ダンプはロープに振っていくが、しゃあは丸め込もうとするもダンプはそのまま潰してフォールも2。
 ダンプは一斗缶攻撃。笹村にも一斗缶攻撃を叩き込みZAPにタッチ。

 ZAPはブレーンバスターからフォールも1で髪を掴んで連続で肩を上げさせる。さらにチョーク攻撃から、髪を掴んで引き起こすと顔面をロープにこすりつけていく。
 ZAPはボディスラムから逆エビ固めも笹村がカット。
 ZAPはロープに振ってラリアットも、避けたしゃあがネックブリーカードロップで倒し笹村にタッチ。

 笹村はドロップキック連発から投げようとするが、ZAPはボディブローからボディスラム。さらに髪を掴むが、逃れた笹村とエルボー合戦。笹村が腕を掴んでエルボー連打から、ZAPのエルボーを避けてネックブリーカードロップ。さらに顔面への低空ドロップキック。笹村はしゃあにタッチ。

 しゃあと笹村はダブルのドロップキック。
 笹村はコーナーに登るとミサイルキックを発射。そこへしゃあもミサイルキックを発射してフォールもダンプが竹刀でカット。
 しゃあはシャイニングウィザードからフォールもダンプが竹刀でカット。
 笹村としゃあがダンプをロープに押し込んでエルボー連打からロープに飛ぶが、ダンプはダブルラリアットで迎撃し、ZAPが髪を掴んでしゃあを引き起こすとダンプが竹刀攻撃。ZAPはダンプにタッチ。

 ダンプの一斗缶攻撃をしゃあが避けてZAPに誤爆させるとロープに飛ぶが、ダンプは毒霧で迎撃し、ロープに振ってラリアット。さらにボディプレスを投下しフォール。これで3カウント。

ダンプ「今日はありがとうございました。今回初めて参戦させていただきました。ありがとうございます。また機会がありましたら是非、ZAPとよろしくお願いします。今から売店の方で……(※場内から起きた笑い声に対して)笑うなよぉ?(笑)ツーショットと極悪Tシャツの販売をします。休憩時間までしかいません。よろしくお願いします」
(※ダンプ&ZAPは売店に直行)

<試合後コメント>

笹村あやめ&しゃあ
笹村「ZAP、ダンプとの試合、なんかマジで反則ばっかしてきて、2人で色んなことしてきて。腹立つよね」
しゃあ「なんか、すごい昔から見てたときからのすごい人なんで自分の気持ちをぶつけていきたいと思ったんですけど、空回りしちゃって、負けちゃってすみません……」
笹村「でも、負けたけど負けてないからね、私たちは。反則ばっかされて。また次があるのであれば、あの2人と対戦。この2人でまたぶつかっていきたいと思います。ありがとうございました」

第3試合


 間下がローとミドルを打ち込んで距離を詰めると、関根ががっぷりと組んでいくがロープ際となりブレイク。
 手4つから関根が組み付きロープに押し込むもクリーンブレイク。

 関根がタックルからテイクダウンを奪い、マウントから腕ひしぎの体勢。間下は回転して逃れると立ち上がり、ローから距離を取る。
 関根はすぐに足を取ってアンクルホールドも、間下はロープを掴みブレイク。
 間下は阿部にタッチ。

 阿部は掌底からがっぷり組むが、関根がバックを取って振り回す。阿部はロープを掴みブレイク。
 阿部はローから掌底とコンビネーションも、関根はコーナーに押し込みLEONAにタッチ。

 LEONAと阿部はロックアップからリストの取り合い。LEONAが足を刈って倒しグラウンドの攻防になるが、これは一度両者距離を取る。
 阿部はリストを取って潰し、これを離すと巻き投げるが、LEONAが上を取るも阿部はすぐにヘッドシザース。そのままフォールも、LEONAが回転して首を抜くとヘッドロックで捕らえ、そのまま下がり間下にタッチ。

 間下が蹴りつけてエルボー。さらにヘッドバッドからブレーンバスターで叩きつけフォールも2。
 LEONAはバックエルボー連発から投げようとするが、間下はエルボーからロープに飛ぶ。LEONAはバックエルボーからビンタを叩き込み延髄斬り。さらにエルボードロップを投下しフォールも2。
 LEONAはローからチョップ。さらにビンタからロープに飛ぶが、間下はキチンシンクで迎撃し背中にサッカーボールキック。フォールも2。
 間下はチョーク攻撃から、コーナーに叩きつけて阿部にタッチ。

 阿部はロープに振ろうとするが、逆にLEONAが振るも阿部は低空ドロップキック。さらに回転浄土宗から背中にサッカーボールキック。フォールも2。
 阿部は伊良部パンチも、避けたLEONAがバックを取る。逃れた阿部がミドルキックも、キャッチしたLEONAがドラゴンスクリューから関根にタッチ。

 関根はタックルでふっ飛ばし、コーナーに振って串刺しボディスプラッシュ。さらにベリートゥーベリースープレックスからフォールも2。
 関根はタックルも、阿部はアイルビーバックからの伊良部パンチ。阿部は間下にタッチ。

 間下はミドルキック連打でコーナーに押し込み、逆コーナーに振って串刺しバックエルボー。さらにロープに飛んでビッグブーツも、関根は受けきり睨みつける。
 間下は再度ビッグブーツからボディブロー。さらにミドルキック連打からロープに飛んでビッグブーツ。倒れた関根にPKからフォールも、関根が下から腕を掴んで腕ひしぎ。カットしようとした阿部をLEONAがコブラツイストで捕らえ、間下はなんとかロープに足を伸ばしブレイク。
 関根はベイダーハンマーからショートレンジラリアットも、ガードした間下がハイキック。さらにバックドロップからフォールもLEONAがカット。
 間下はジャンピングカラテキックからフォールも2。
 間下はバックをとり、阿部が伊良部パンチでサポートしようとするが関根が避けて誤爆。

 関根は間下をぶっこ抜きジャーマンスープレックスホールドで叩きつけ3カウント。

<試合後コメント>

間下隼人
「クソッ!シュレックは1回不戦敗なんだからさ、今日勝って新しい挑戦者でも募ろうかと思ってたんですけど、まあいいよ。ちょっと調子乗ってたかもしんないっすね、チャンピオンになって。やってやろうじゃねえか、かけてやる。本物のストロングスタイル見せてやる。お祭りじゃないんだから。この団体を間下隼人が引っ張っていく!次は負けないですよ」

関根“シュレック”秀樹&LEONA
LEONA「ありがとうございました!」
シュレック「ありがとうございました!めっちゃ上手いっすね、レスリング」
LEONA「いやいや。シュレックさんの存在感があってですよ」
シュレック「あれでリズムに乗れましたよ。リズムなんですよね。序盤から体が動いて」
LEONA「今日のシュレックさんの力強さを見て、シュレックさんが獲ったら自分が挑戦したい。そういう気持ちになりました。是非そのときはよろしくお願いします!その時は是非!」
シュレック「じゃあ、来年一発目!(笑)まあね、間下。まだまだ、いわゆるチーズ・チャンピオンってやつですよね。穴だらけの。蹴りは強いものが有るけど、まだまだベテラン的な試合全体で相手を上回るのはまだまだだなと。俺もまだまだ初心者なんだけど、試合の組み立ての部分で(勝機が)あるんじゃないかなと。次は彼もまた対策立ててやってくるだろうけど、俺もこれからプロレスと格闘技、バンバン出て、12月7日は完全体で奴を叩きのめしてベルトを獲ります。今日は、本当に彼(LEONA)のレスリングで上手くリズムに乗れたんでね。また組みましょう。結構良かったんで」
LEONA「ありがとうございます!そのときはよろしくお願いします!」
シュレック「今度は2人でツープラトンとかも(笑)」
LEONA「お願いします!タッグチームで!」

第4試合


 ダーカーズが奇襲し場外乱闘で試合開始。リングにジャガーとウナギが戻り、ウナギがストンピング連打からナックル連打。コーナーに叩きつけて首元を踏みつけ、タイガーがステッキ攻撃からジャガーにステッキを使ったチョーク攻撃。さらにチーターとウナギが顔面を踏みつけていく。
 これを離すとウナギがロープに飛んでビッグブーツ。フォールも2。
 ジャガーはウナギのエルボーを巻き込んでコブラツイスト。これはチーターがカット。
 ウナギがコーナーに押し込んで走り込むが、ジャガーはカカト落としで迎撃し浴びせ蹴り。フォールも2。
 ジャガーは伊藤にタッチ。

 伊藤はコーナーに押し込み串刺しラリアット。そこへ井上が出てくると、ウナギをロープに振ってダブルのショルダータックルで倒す。さらにサンドイッチラリアットからフォールも2。
 ダウンしたウナギの髪を掴んで伊藤が引き起こそうとするが、ウナギがスクールボーイも2。
 ウナギはロープに飛んでXファクターからロープに飛んでギロチンドロップ。フォールも2。
 ウナギはタイガーにタッチ。

 タイガーはステッキ攻撃から、ステッキを使ったチョーク攻撃。レフェリーが注意すると、チーターとともにダブルのエルボーからダブルのブレーンバスターを狙う。だが伊藤はまとめてブレーンバスターで投げ捨て、場外に逃れたダーカーズにリングから低空ドロップキックを叩き込む。
 リングにタイガーを入れると、伊藤がラリアットからフォールも2。
 伊藤はボディへのフットスタンプからセントーン。フォールも2。
 伊藤は井上にタッチ。

 ロープにもたれかかるタイガーに井上がラリアットからパワーボムを狙うがウナギがカット。
 ウナギとタイガーが井上をロープに振るが、井上はダブルラリアットでなぎ倒しタイガーを投げようとする。
 耐えたタイガーがラリアットを避けると、ロープに突き飛ばしてウナギがエプロンからスタナー。そこへタイガーがランニングケンカキックからチーターにタッチ。

 チーターが井上をコーナーに振ってトレイン攻撃。
 チーターがロープに飛んでジョン・ウーからフォールも2。
 チーターが投げようとするが、耐えた井上にウナギがスネへの竹刀攻撃。チーターがドロップキックからコーナーに登るが、ジャガーが足を掴んで動きを止めると、井上が正面に登り雪崩式ブレーンバスター。フォールもタイガーがカット。
 井上はジャガーにタッチ。

 ジャガーはDDTからケンカキック。さらにローキックからロープに飛ぶが、ウナギがエプロンから蹴りつける。そこへチーターが走り込んでクロスボディアタックから、タイガーがジャガーをコーナーに振ってウナギが串刺しバックエルボー。さらにタイガーも串刺しニーから、チーターが鉄板をジャガーの脳天に叩きこみバックドロップ。フォールも伊藤がカット。
 タイガーを伊藤が、井上がウナギをコーナーに振って串刺しラリアット。ジャガーがチーターをフィッシャーマンバスターで叩きつけてフォールもタイガーがカット。
 ジャガーがコーナーに登り、チーターへダイビング式のローリング踵落としから、井上がパワーボム。そこへ伊藤がダイビングフットスタンプからジャガーが丸め込み3カウント。

<試合後コメント>

ジャガー横田&井上京子&伊藤薫
ジャガー「ありがとうございました。素晴らしい!このトリオ、負ける気がしない!安心した2人です。あたしがたとえ狙われてもこの子たちがどうにかしてくれるので、もう安全牌!(笑)」
京子「勝ったど~!」
3人「おーっ」
京子「当たり前、みたいな(笑)」

――このレジェンドトリオも中々見られない
ジャガー「豪華で、結構組まないですね」
伊藤「自分もディアナ辞めてから何年もやってないと思います」
ジャガー「これほんとに久しぶり。豪華な、レジェンドで!」
伊藤「レジェンドブームみたいのが来てますからね」
ジャガー「まだまだ負けないですから、若いやつに」

――この豪華タッグが初代タイガーマスクのリングで実現するというのも趣深い
ジャガー「佐山先生も喜んでくれていると思います。ストロングスタイルなんで!」

――またチャンスが有れば組みたいと思いますか
ジャガー「そうですね!」
京子「ひゃぁ~っ(笑)」
ジャガー「まだまだ頑張れるはずなので(笑)私が弱まる前にまた組んでもらって」
京子「いやいや、ジャガーさんは元気ですよ」
伊藤「よろしくお願いします!ありがとうございますホントに」

――ダーク・ウナギの印象は
ジャガー「ちょっと最初の頃に会ったよりも強くなった気がする。イラっと来るんだ。イラっと来る!でも、やっぱり試合数も多いので。……いや?それはウナギか。ダーク・ウナギ……同じ名前だからちょっと分かんないけど、試合数こなすと力がついてくるので。かなりレジェンドとやっているから、やっぱり上手く強くなってきてるね。背は高いし、ちょっと線は細いけど壊れない身体があればどんどん強くなっていくと思う。根性があればね。まあ、褒めたくないけどね」

小林邦昭&山崎一夫トークショー


 初代タイガーの盟友であるライバルであった小林邦昭さんと、初代タイガーの唯一の付き人であり40年以上の交流がある山崎一夫のトークショー。司会進行は流智美が務めた。

――今日は佐山先生、初代タイガーマスクさんの最大のライバルでありました小林邦昭さんと最高の愛弟子・最高の付き人であられました青年将校・山崎一夫さんを迎えましてのトークショーです
山崎「よろしくお願いします。あのー、最初に1つだけいいですか?最高も最低も、初代タイガーマスクの付き人は僕1人なんで。“最高の”でも“最低の”でもどっちでも大丈夫です(笑)」

――山崎さんが付き人をやられてから40年近く経つんですね
山崎「もう40年ですか……。ジジイになりますね(笑)」

――小林さんがタイガーマスクの覆面を引きちぎってから41年ですから
小林「すっかりジジイになりました」

――あのときに引きちぎった覆面はもう300万円以上の値段がついていると言います
小林「400万近いでしょう?拾って取っときゃよかったよ(笑)」

――小林さんは盛んに「惜しいことをした」と言っておられましたね(笑)
山崎「僕もそうですよ。破られても、戻ってきたら必ず佐山さんにお返ししてたんですけど、そのままゴミ箱行ったのが何枚かあるはずなんで。今のこの状態がわかってれば、ちょっと闘道館行って、破いたのと佐山さんと一緒に写真撮って売っちゃえば良かったね(笑)」

――改めて、お二方は新日本プロレスの先輩・後輩という関係ですが、現役のときに交わったのでしょうか?
山崎「最初からお話しますと、僕がまだ中学3年生のときに、実は道場に見学に行ったことがあるんですけど、まだ関係者以外立入禁止という立て札がありまして、入れなかったんですよ。けど、そのとき恐らく寮長だった小林さんに会って。だから、実は僕が生まれて初めて会ったプロレスラーが小林さんなんですよ。その小林さんに、ちょっと面白がられたんですよ。『ベンチプレス上げてみるか?』って道場に上げてくれたんです。優しかったんで。そのベンチプレスが60kgのやつが3回くらいしか上がらなくて。『そんなんじゃダメだぁ~(笑)』って。『もっと鍛え直してこい』っていって。僕は高校で一生懸命身体を作って、卒業と同時に入門テスト、山本小鉄さんにやっていただいて入門したんです。とにかく最初に会ったのが小林さんっていうのはすごく強烈な印象だったんです

――このエピソードを小林さんは覚えていますか?
小林「よく覚えてますよ」

――小林さんは昭和55年からメキシコ遠征へ。山崎さんが昭和56年に新日本プロレスに入門です。お2人の初遭遇は、小林さんが帰国した昭和57年のマスク破り事件からです。そのときに山崎さん初代タイガーの付き人だったんですね
山崎「僕が入門したときに小林さんはメキシコにいて、すれ違いだったんですね。帰ってきて僕が佐山さんのセコンドに付いてたら、(小林さんが)逆のコーナーにいまして。なにをするのかなと思ったら、マスクを破いて……。僕は、マスクをまさか破られると思ってないんで、予備を持ってないです」

――それは、普通は持ってるものなんですか?
山崎「持ってないですよぉ。それで、控室に飛んで帰って、マスクを取りに行って。『山ちゃん早く!山ちゃん早く!』ってお客さんの声があったり。破られて、大変今思うと申し訳なかったのが、汗をかいたTシャツを佐山さんに被せたっていう……。ちょっと臭うんじゃないかなって(笑)今思うと大変申し訳無いことをしたと」

――でも、やむを得ないですよね。顔を隠さないといけないですから
山崎「とにかく最初は正体不明で日本語を喋らなかったので。当時は大変でした。宿泊するホテルも、他の付き人にはないことをしなくちゃいけなくて。まず起きたらホテルのロビーに行って、カメラを持った小僧がいないかどうか確認して。いるんですよ、必ず2~3人。早朝から張り込んでる子供がいるんですね。それで僕が佐山さんの部屋に行くと、気分良くヘアセットをしてるわけですよ。『すみません、今日もカメラ持ってる子供がいるので、マスクを被ってバスに乗っていただけないでしょうか』って。そう言うと佐山さんも『しょうがないね』って被って」

――素顔でホテルの外に出るということは当時は無かったんですね
山崎「無かったですね。当時は」

――小林さんはそんな大事な覆面を千切ってしまったという(笑)それでも、佐山さんと小林さんは同じ時期にメキシコ遠征に行っていたんですよね
小林「56~7年くらいかな?」

――メキシコ巡業も一緒の盟友だった佐山サトルを相手に一発勝負かけようという心意気でしたよね
小林「あの頃の自分自身は必死だったからね。『これはチャンスを掴まないともうダメだな』と。だから、大阪で覆面を手にかけて破こうと必死だったんです」

――あの覆面剥ぎからワールドプロレスリングの視聴率が連続25%という記録がありました
山崎「プロレスっていうのは1人で出来ることじゃないので。やっぱり、ライバルがいていい試合になるわけですよね」

――この頃は、藤波さんと長州さんがやり合っていた時期で、「藤波長州」「小林タイガー」という2本柱で黄金期を迎えていました
小林「そうですね。色んなことが重なって逆に視聴率も取れてよかったですよね」

――タイガーマスクの3大ライバルと言われたダイナマイト・キッドさん、ブラックタイガーさんは残念ながら亡くなってしまいましたので、小林いつまでも伝説を語り継いで欲しいですね
小林「祈るしか無いね(笑)」

――山崎さんはタイガーマスクの引退後も佐山さんと途切れなく関係があったんですよね
山崎「実は佐山さんが先に新日本プロレスを辞められて、僕は全然違う理由で勝手に夜逃げのようにいなくなっちゃったんです。ただ、住んでるところが近かったので、佐山さんと道端でバッタリ会って(笑)本当に運命と言うかご縁というか。『山ちゃん元気~?』って話しかけてもらって」

――それはどこでお会いしたんですか?
山崎「用賀です。用賀に住んでたんで。家を出てすぐのとこですね。『実は新日本プロレスを辞めようと思ってまして』って。新日本プロレスがゴチャゴチャしてたんですよ。『このままやっててもな』と思って辞めちゃって。『もしよかったらタイガージム来ない?』って声をかけていただいたので、佐山さんのそばにいることが出来て。それで、佐山さんが『UWF無限大記念日』という、旧UWFの試合で呼ばれて、僕もおまけで付いていったような感じで。佐山さんの側にいなかったら、その後のプロレスラー・山崎一夫はいないんです。佐山さんの側にいたからまたリングに上がることが出来た。あの出会いがなかったら、もう、僕は多分運送屋さんかなんかになってた。すごいご縁だなあと思いますね」

――小林さんはタイガーマスクの引退後にはお会いになっていたんですか?
小林「何年か会わなかったね。それで、佐山選手がUを離れた後にちょっと会ったくらいですね。」

――そうですよね。駒沢のシューティングで試合をするという
小林「気楽な考えでね。ストレートでやられちゃってね、キックで。失神しちゃいましたよ(笑)」

――小林さんは佐山さんの3年先輩で、45年くらい前には道場で毎日一緒に練習をされていました。印象に残っている佐山さんの練習のエピソードはありますか?
小林「道場から『小林さん、ちょっと走ってきます』つって、246(国道)通って渋谷の駅をターンして道場に帰ってきた。恐らく往復20kmくらい。それをしょっちゅうですね。それくらい走ってた。すごいですよ。僕には出来ないことだ」

――佐山さんは道場ではどういう練習をされていたんでしょうか
小林「ロープのぼりね、10回くらい平気ですよね。足を使わないで。登って降りて、登って降りて」
山崎「多分、4~5メートルあると思います」

――山崎さんは出来たんですか?
山崎「やりましたけど、そんなに一気に回数は出来ないです」
小林「せいぜい3回」

――とにかく運動神経では他の選手の追随を許さなかったと
小林「(何度もうなずく)」

――私、数えてきたんですけど、小林さんと佐山さんは新日本プロレスの前座時代に67回闘ってるんですね。同じ若手同士がこの回数闘っているというのはダントツ日本一の記録だと思います。小林さんの方が先輩だから勝ち越しているんですけども、新日本プロレスの東スポ賞っていう懸賞金はいつも小林さんと佐山さんがいただいていた記憶がございます
小林「(うなずく)」

――お時間も迫っておりますので、最後に極めつけの佐山さんのいい話をお願いします
山崎「サイン会も巡業中にやって、一日置きくらいにあってすごく多かったんです。僕はたまたま坂口さん(坂口征二)に『お前タイガーの付き人つけぇ~』(※激ウマなモノマネで)って(笑)それで付いてから、僕とケロちゃん(田中ケロ)と佐山さんの3人でよくサイン会に行って、300枚とか500枚とか書かれるわけですよね。それで、『今日もありがとう』って、僕とケロちゃんは必ずサイン会のあと1万円ですよ。『山ちゃん、これでシャンプー買っといて』って1万円。『これ洗濯しといて』で1万円。僕は1万円以外佐山さんから受け取ったこと無いです。それで『シャンプー買ったんで』って必ずお釣りを持っていくんですけど、『いいよいいよ』って。受け取ったこと無い」

――受け取る先輩もいるんですか?
山崎「あのー……僕が聞いた話ですけど、坂口さんと、橋本真也選手(苦笑)タクシーに乗って会場に着きました。で、1,970円くらい。坂口さんが2,000円出して、橋本に『払っとけ』と。で、30円のお釣り。『30円だから世界の荒鷲は受け取らないだろぉ~』って控室行ったら、『おい30円どうしたぁ~?』(※激ウマなモノマネで)って(笑)キッチリされてる副社長!(笑)」

(※ここで時間切れを告げるゴングが鳴る)

山崎「あっ、ちょっと長かったですね、すみません(笑)」

――最後に小林さん、メッセージをお願いします
小林「まあこれからもプロレス界をバックアップして頑張っていくので、みなさんもお願い致します」

初代タイガーマスク挨拶


初代タイガー「本日は皆さんお越しいただき誠にありがとうございます。今日2人は変なこと喋ってなかったでしょうね?(笑)今日、今からトークショーやる?小林さん。大丈夫?(笑)本日の大会は、アタカ社長プロモートによる温かいタイガーマスク応援団、後援会とともに2つがミックスして行なわれた試合です。皆さんありがとうございます。私も2ヶ月くらい歩いていなかったんですけど、今日は皆さんの顔を見て歩けるようになりました。正式に病状が分かるのが今月末です。そのときに絶対にカムバックして見せますので、皆さん温かい応援をお願いします」

 その後、愛英建設の方々やタイガー戸口、トークショーに出演した3人から花束が贈呈。

 続けて、初代タイガーマスクマスコットガールの野尻栞里さんに初代タイガーマスク応援少年少女隊団長の任命状が贈呈。任命状は平井代表が代読し、初代タイガーから手渡された。

<バックステージコメント>

初代タイガーマスク
――小林邦昭さんとお会いすることはやはり感慨深いか
「ものすごい思い入れが深いですね。走馬灯のように思い出します」

――唯一の付き人だった山崎さんについては
「唯一の付き人でした。すごく才能のある子でしたね。最高のお土産を持ってきてくれて、本当にありがとうございます」

――リング上で、「正式な病名がわかる」という発言があった
「検査をやっているので、その結果が月末に出るみたいです」

――その検査については前向きに捉えている?
「前向きに捉えています。2ヶ月間歩けていなかったんですけど、50分くらい歩けました」

――復帰もファンの前で約束していた
「必ず治します」

第5試合


 先発は船木と藤波。ロックアップから船木がロープに押し込み、藤波が突き飛ばしブレイク。
 藤波がヘッドロックのまま巻き投げるが、船木はそのままロープに押し込みブレイク。
 船木が手4つを狙うが、藤波が腕を固めたまま巻き投げてヘッドシザース。船木はロープに足を伸ばしブレイク。
 バックの取り合いから藤波が足を刈って倒すと、そのまま上を取ろうとするが船木がスリーパー。藤波がヒールホールドで逃れようとすると、船木は腕ひしぎを狙う。キーロックで捕らえるが、藤波が切り返して逃れると距離を取る。藤波はスーパーにタッチ。船木も宮本にタッチ。

 リストの取り合いからスーパーがタイガースピン。すぐに宮本がヘッドシザースで捕らえるが、スーパーがレッグロックで捕らえるも、宮本はバックを取っていくがスーパーはフロントネックから腕を取る。宮本がすぐに足を刈ってヒールホールドも、スーパーはヘッドシザースで回転するが宮本はヒールを離さず、スーパーはボディシザースに変えて潰していくが、宮本は飛び起きて逃れる。スーパーはヘッドロックで捕らえてコーナーに下がり島谷にタッチ。

 リストの取り合いから宮本が腕を捕らえて高岩にタッチ。

 エルボーの打ち合いから高岩がチョップ。島谷がエルボー連打も高岩はショートレンジラリアットでなぎ倒しストンピング。
 高岩はボディスラムで叩きつけ船木にタッチ。

 船木はソバットからコーナーでミドルキック連打。さらに首投げからサッカーボールキック。フォールも2。
 船木はスリーパーで捕らえるが島谷はロープを掴みブレイク。
 船木はチョップからボディに膝を叩き込み宮本にタッチ。

 宮本はストンピング連打から船木と高岩とともに踏みつけ、これを離すと宮本がチョップ。ロープに振って豹馬殺しからフォールも藤波がカット。
 宮本は投げようとするが、耐えた島谷のボディにナックル連打。さらに投げようとするが、島谷が逆にブレーンバスター。島谷はスーパーにタッチ。

 スーパーはロープに振ってニールキック。出てきた船木をソバットで迎撃し、さらに高岩にもトラースキック。宮本に串刺しジャンピングエルボーからネックチャンスリーで投げ捨て、二段蹴りからフォールも2。
 スーパーはチキンウィングで捕らえ、宮本はなんとかロープを掴みブレイク。
 スーパーは宮本をロープに振るが、宮本がハンドスプリングもスーパーはキャッチして宮本をコーナーに振る。スーパーが走り込むが、宮本はコンビネーションキックで迎撃し船木にタッチ。

 船木はミドルキック連打からロープに振ってミドルキックで倒す。フォールも2。
 チョップの打ち合いから船木のミドルをキャッチしたスーパーがローリングソバットからキャプチュード。スーパーは島谷にタッチ。

 島谷はダイビングクロスボディからフォールも2。
 島谷は投げようとするが、耐えた船木がボディに膝からミドルキック。さらに首投げからPKを叩き込みフォールも2。
 島谷のエルボーに船木がチョップ。船木がボディに膝蹴り連打からロープに振ってミドルキックも、島谷が避けてドロップキック。島谷は藤波にタッチ。船木も高岩にタッチ。

 高岩がラリアットで藤波をコーナーにふっ飛ばし宮本が串刺しエルボーから高岩がガットショット。だが藤波がキャッチしてドラゴンスクリュー。宮本にもドラゴンスクリューから、高岩にコブラツイスト。カットにきた宮本に高岩を突き飛ばして同士討ちさせると、藤波は高岩にスリーパーからドラゴンスリーパー。これで高岩がギブアップした。

<試合後コメント>

藤波辰爾&スーパー・タイガー&チェック島谷
――久しぶりに船木選手と肌を合わせての感想は
藤波「ああ、やっぱりまだ現役バリバリの選手っていうか。でも、そういうのは今まで試合してきて、もう当時の自分に付き人で付いてた頃とは雲泥の差があるし、プロレス界・格闘界である程度実績持ってる選手だから。自分自身、良いね、闘うための気持ちを思い起こさせてくれました。それと、初代タイガーマスクがね、どっかにいるでしょう。そういう年代の、僕が知ってるそういう部分では分かってるからね。やっぱり、変なことは出来ない、変な動きはできないって部分でね、地に足がつかない部分もありましたけどね(笑)精一杯」
スーパー「藤波選手と船木選手のスタートのあのレスリングはすごい重みがあって……」
藤波「いやいや(笑)」
スーパー「勉強になったっていうか。プロレスの基礎というか、しっかりしたストロングスタイルの基になるレスリングがそこに凝縮されていたなとというのは、僕は見ててすごい感じました」
藤波「若いってのはいいねぇ~。宝だねえ!今この年代になってなんだけど。あと10年、5年。もうちょっとな、元に戻ってたらもうちょっと動けたかなって(笑)精一杯、精一杯ですよ」
スーパー「またお願いします!」
島谷「ありがとうございました!」
(※藤波とスーパー、島谷が握手)

――スーパー・タイガー選手の印象はどうでしたか?
藤波「やっぱり蹴りがすごいね。無駄がないというか余計なものがついてないというか」

船木誠勝&高岩竜一&宮本裕向
――藤波さんとの久しぶりの試合でした
船木「8年ぶりですね。まだ力は強いです。まだ。8年経ったからもうちょっと力が弱くなってたかと思ったけど、まだあります。(試合開始から)3分くらいは中々。力が強いんで。動かしづらいです」

――脅威の59歳ですね
船木「ちょっと2~3分やったら(息が)ハァハァ言ってきたんで『おっ、ちょっとチャンスかな』と思ったら(タッチに)行っちゃいましたね(笑)ホント、あと何回出来るかと思ってますんで、今日はいい空間でした」

――佐山選手のリングで藤波選手と当たるというのはひとしおでは
船木「佐山さんのリングだから出来るんでしょうね。自分は藤波さんのドラディションだと大体組む方なんで。(高岩へ)どうですか、久しぶりで」
高岩「いやもう、何十回藤波さんのドラゴンスクリュー、ドラゴンスリーパー受けてるけど、まだまだ……50歳と70歳で何言ってんだと思うんスけど、僕はまだまだ追いかけ続けますよ」
船木「20年後にあんなふうに出来るかっていうと……」
高岩「いやぁ~……そうですねぇ……」
船木「なかなか難しいと思うんですよね。すごいなと思いました。(裕向へ)どうでした?初めてですか?」
裕向「初めてです」
船木「今日(藤波さんに)触りました?」
裕向「あの、ドラゴンスクリュー受けました(笑)」
船木「あと、1発エルボー入れてましたね」
裕向「自分もまだデビューして20年なんですけど、知らない歴史があるなって」
船木「知らないんだ?(笑)」
裕向「いえっ、あのっ、僕は闘ってないんで肌で知らないと……」
船木「ファンのとき何歳ですか?長州さんと藤波さんがやってたとき」
裕向「高校生だったんで」
船木「(長州さんと藤波さんの)どっち派でした?」
裕向「僕ですか?……藤波さんですっ!もちろん、もちろん。当たり前じゃないですか!ジュニアなんで、身体ちっちゃいんで、ジュニアの、原点を……」
船木「あんなジュニアいないですよね?」
高岩「いやぁ~、いないっすね」
船木「まだ100kgあんだって」
高岩「あんすか?!もう1回ドラゴン・スープレックス見たいですね」
船木「それは多分無理だと思う(笑)」

――もう1度藤波選手と闘いたいか
船木「もっかいね、ホント何回でもやっておきたいですね。残された時間の中で。前にシングルやったときよりは力が落ちましたけど、まだありました。まだあります」

――前日には藤原組長と試合をして、今日は藤波選手と濃い週末でした
船木「2日とも大先輩とだったんで」
裕向「船木さんの大先輩ですからね~」
船木「藤波さんは自分が1歳の頃から試合してますから。自分の年齢分プロレスをやってるってことですから、そう考えるとスゴい長いです。超えるとか超えないとか、そういう対象じゃないですよ。試合が出来ることがありがたいというか。そう思います」

第6試合


 奈七永の前にウナギとクイーンが立ちはだかるが、先発はクイーンに。
 ロックアップから一度離れ、手4つから奈七永が押し勝ちロープに飛ぶ。避けたクイーンがスピンキックも、奈七永も避けて距離をとる。両者タッチ。

 ロックアップをスカしたウナギが挑発し、ロックアップを仕掛けるが沙恵は組み合わず。
 改めてロックアップから沙恵がロープに押し込もうとするが、ウナギが切り返して押し込むとチョップ。ロープに飛ぶも沙恵がショルダータックルで倒し、引き起こすと投げようとするがウナギは耐える。
 沙恵がチョップからボディを蹴りつけ、ロープに振ってラリアット。避けたウナギがビッグブーツで倒し、クイーンにタッチしようとするがクイーンは花道へ歩きスルー。
 奈七永と沙恵がウナギをロープに振ってダブルのショルダータックルで倒し、沙恵がボディスラムから低空ドロップキック。フォールも2。沙恵は奈七永にタッチ。

 奈七永は「久しぶりだな!」とチョップからヘアーホイップ。さらに顔面を沙恵とともに踏みつけ、これを離すと髪を掴んで引き起こし、ボディに膝蹴り連発から首投げで倒し背中にサッカーボールキック。スリーパーで捕らえ、逃れようとしたウナギに腕ひしぎ。ウナギはロープに足を伸ばすが、奈七永はマウントをとりビンタ。さらにヘッドロックで捕らえるも、ウナギは髪を掴んで立ち上がると、お互い髪を掴んで罵りあいに。レフェリーが注意して離すと、奈七永がコーナーに振って串刺しラリアットからエルボードロップ。フォールも2。
 奈七永はフロントネックから沙恵にタッチ。

 沙恵は背中にエルボーから後頭部を踏みつけ、さらにボディに乗るとレフェリーが注意。
 沙恵は髪を掴んで引き起こし、コーナーに押し込んで逆水平チョップ2連発。逆コーナーに振って串刺し攻撃も、避けたウナギが走り込むが沙恵が蹴りつけてカット。さらに走り込んできたウナギにエルボーからぶら下がり首4の字。これを離すとストンピングからロープに飛ぶが、ウナギはコードブレイカーで迎撃しクイーンにタッチ。

 クイーンがドロップキックでふっ飛ばし、沙恵の背中に奈七永がタッチ。

 奈七永がロープに飛ぶが、クイーンはフライングクロスチョップで迎撃しフォールも2。
 奈七永は左右のビンタ連発も、クイーンはエルボーでふっ飛ばしタイガースープレックスを狙うが、奈七永は力任せに逃れるとショートレンジラリアット。さらにバックを取るが、逃れたクイーンにエルボーからロープに振るが、ウナギが背中にタッチ。

 クイーンは気づかずに2段蹴りからフォールするが、ウナギが突き飛ばしてからギロチンドロップ。フォールも2。
 ウナギはエルボー連打でコーナーに押し込むも、奈七永が逆にエルボー連打。ウナギがコーナーに振って串刺しバックエルボーも、すぐさま奈七永がラリアットでなぎ倒しバックドロップからフォールも2。
 奈七永はクロスフェイスで捕らえ、これを離すと投げようとするがウナギは胴締めフロントネックで捕らえる。
 これを離すとウナギがロープに飛んでランニングケンカキックからフォールも2。
 ウナギはロープに飛ぶが、奈七永がショルダータックルで倒し「もっと来いよ!」と雄たけび。
 ウナギはビッグブーツ連発も奈七永がカットしてバックを取るが、ウナギがバックを取り返して突き飛ばすとクイーンがエプロンからエルボー。さらにウナギがビッグブーツからフォールも2。
 奈七永がバックドロップも、ウナギはすぐに立ち上がりビッグブーツ。両者ダウンからタッチ。

 沙恵のビッグブーツをかわしたクイーンがバックを取り、ショートレンジラリアットも避けた沙恵がビッグブーツからロープにもたれかかるクイーンにラリアット。フォールも2。
 沙恵と奈七永がクイーンをロープに振るが、クイーンが側転で交わすとウナギがまとめてコードブレイカーで迎撃。
 クイーンとウナギで沙恵をダブルのブレーンバスターから、クイーンがムーンサルトを狙うも奈七永がエルボーでカット。
 奈七永は正面に登ると、雪崩式ブレーンバスターから沙恵がビッグブーツ。フォールもウナギがカット。
 クイーンがソバットからロープに飛ぶが、沙恵がスピアーで迎撃しフォールも2。
 沙恵はロープに飛んでビッグブーツも、避けたクイーンがジャーマンで投げ捨て、さらにローリングソバット。フォールも奈七永がカット。
 奈七永にクイーンがローリングソバットから、コーナーに登り沙恵にムーンサルトを投下。これで3カウント。

<試合後コメント>

タイガー・クイーン&ウナギ・サヤカ
(※ツンと澄ました様子のクイーンをウナギが睨みつけながらコメント開始)
ウナギ「お前さあ、性格悪すぎるんじゃねえ?!今はアレか。タッグトーナメントやってんのか。お前マジでベルト巻いたら覚えとけよ?そのなんにも表さないそのスタイルに、いつか絶対に後悔するからな!今日は確かに勝ってありがとうだけど、お前はウナギ・サヤカよりも本当に性格がわりぃっ!!!」
(※先にウナギが荒々しく去っていき、ウナギの姿が消えてからクイーンも席を立つ)

高橋奈七永&沙恵
奈七永「ストロングスタイルプロレス、高橋奈七永初参戦ということで。高橋奈七永なりのストロングスタイルパッションをお見せ……出来なかった。やり足りなかったから多分今日は取られたと思うんで、向こうに。やり返させてください、ストロングスタイルプロレスさん。沙恵も今日ひっさびさにタッグ組んで、前よりスケールがデカくなってるというか、もちろんもっともっとパッション出して行ってほしいし、今日負けた分いつか取り返すって気持ちでやってくれたらまた2人で取り返せるのかなと思うし。タイガー・クイーン!ウナギ・サヤカ!どっちでもいいぞ、シングルやれシングル。もっとストロングパッションしてやるから。沙恵は?」
沙恵「奈七永さんと組ませて試合させていただけるの、すごい嬉しい気持ちだったんですけど、奈七永さんの手を借りたくないって気持ちもあったんですよ。でも、まだまだそんなのは自分の中の驕りだったなと思いました。奈七永さんに助けていただいた部分があったので、まだまだ自分は半人前だなと思って。『私に全部任せて』って言えるようになりたかったんです。だけど、まだそれには全然自分自身にも力がないことを思い知りました。また絶対強くなるので、また組んでください」
奈七永「いいじゃん!その『私に任せて』って思ってたことがパッションだよ。パッション!」
沙恵「パッション!」
奈七永「これからだよこれから!まだまだ!」

――タイガー・クイーンと闘ってみてどうだったか
奈七永「タイガー・クイーン、感情もわかんないし、声も出さないし、怖いね。怖さが会って踏み込めない部分があったかなと。それは自分らしくない。いつもなんでもぶっ壊してやっちゃう高橋奈七永を制されたかなという感じはします」

――ウナギ選手と久々に闘ってみての感想は
奈七永「うーん……なんかさあ、疲れてなかった?勘違いじゃなければ。わっかんないけどね?な~んか勢いが感じられないっていうか、もっと感じたかったなって。なんか疲れてる感じが……。気のせいかな?……(沙恵に)気のせいかな?」
沙恵「……どうなんでしょう(苦笑)」
奈七永「わからんけど。だからもっとパッションしたいよ!パッションしようぜっ!ストロングパッショーーーン!!」

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