エリートマッチョたちにヤンキープロレスラーが馬鹿受け?!姫路市が後援する史上初のプロレス×パワーリフティングコラボ大会は大盛況
29日、兵庫県・姫路市アクリエひめじにてパワーリフティング日本グランプリと、ランズエンドプロレスがタッグを組んだ異色の合同興行が行なわれた。
姫路市の後援のもと史上初パワーリフティング競技とプロレスのコラボを果たしたランズエンド姫路大会は、28日&29日の2DAYSで開催。
この日のランズエンドはプロレスの試合開始時間としてはかなり珍しい早い時間の午前9時より第1試合のゴングが打ち鳴らされた。
メインイベントには、KOBEメリケンプロレスからBADMAX藤永が竹刀を携えてランズエンド初参戦。ダブプロレスから木下亨平も駆けつけ賑々しいファイトで連続興行を締めくくった。
パワーリフティング競技を終えて、プロレスのリング回りを取り囲んだアスリートたちに馬鹿受けだったのが、このBADMAX藤永だった。
街頭テレビからブレイクしたプロレスもテレビ放送も激減の昨今、ヤンキー風のいでたちで竹刀を片手に缶ビールあおって不敵に登場した藤永のオールドヒールスタイルは等身大でわかりやすく、プロレスに馴じみのないお客さんたちには新鮮に映ったか入場から注目を集めた。
昭和のレジェンド鬼軍曹・山本小鉄さんから手ほどきを受け、もともと役者の素養もある彼ならではの昭和プロレステイストは、年配の観客に特に受けていた。
試合は、崔領二&FGマスク&BADMAX藤永vs巨木フトシ&ディラン・ジェイムス&木下亨平の6人タッグマッチで実施。
日ごろから目まぐるしいハイスピードの攻防を展開している木下と藤永が先陣切って序盤からテンポの良いグラウンドの攻防を展開。FGマスクがディランに捕まると、崔がレフリーの気をそらす隙に藤永が竹刀持って乱入してディランをしばく連携プレーを披露。藤永の悪行がなぜか観衆に大受け。場外戦となっても勢いは止まらず、ディランを竹刀で打ち据えカメラに向かってポーズ。
フトシがFGをフトシボムで仕留め勝敗が決したあともジャッジへの憤懣をリングサイドのカメラマンにぶつけるかのように追いかけまわして竹刀で暴行。藤永が暴れるほど観衆は盛り上がった。
神戸と姫路。兵庫県で自治体のバックアップのもと地域を盛り上げプロレスを多くの人々に知ってもらおうと模索するプロレスラーが出会い、地域振興プロレス復興のろしがあがった。