【試合詳細】9・24 PANCRASE 立川ステージガーデン大会 新居すぐるvs亀井晨佑 藤田大vs住村竜市朗 八田亮vs黒澤亮平 ムハンマド・サロハイディノフvs秋葉太樹

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『PANCRASE 337』
日程:2023年9月24日(日)
開始:13:30
会場:立川ステージガーデン
観衆:未発表

▼第1試合 ウェルター級 5分3R
○佐藤生虎(UNITED GYM TOKYO)
1R 0分35秒、TKO(グラウンドのパンチ→レフェリーストップ)
●渡邉ショーン(暁道場)

▼第2試合 フライ級 5分3R
●梅原規祥(リバーサルジム武蔵小杉 所プラス)
判定0-3
○饒平名知靖(K太郎道場)

▼第3試合 バンタム級 5分3R
●矢澤諒(パンクラスイズム横浜)
判定9-3
○笹晋久(パラエストラ柏)

▼第4試合 ストロー級 5分3R
○KAREN(パラエストラ柏)
判定3-0
●高本千代(高本道場)

▼第5試合 ライト級 5分3R
●松岡嵩志(パンクラスイズム横浜)
判定0-3
○葛西和希(マッハ道場)

▼第6試合 バンタム級 5分3R
●山口怜臣(TIGER MUAY THAI/ALIVE)
判定1-2
○安藤武尊(和術慧舟會AKZA)

▼第7試合 ライト級 5分3R
●余勇利(マッハ道場)
判定0-3
○神谷大智(BRAVE GYM)

▼第8試合 フライ級 5分3R
●秋葉太樹(パンクラス稲垣組)
2R 2分42秒、TKO(グラウンドのパンチ→レフェリーストップ)
○ムハンマド・サロハイディノフ(Katran Gym)

▼第9試合 フェザー級 5分3R
○平田直樹(フリー)
判定3-0
●遠藤来生(Power of Dream Sapporo)

▼第10試合 バンタム級 5分3R
●井村塁(ALMA FIGHT GYM PUGNUS)
1R 0分56秒、フロントチョーク(タップアウト)
○河村泰博(和術慧舟會AKZA)

▼第11試合 ウェルター級 5分3R
○押忍マン洸太(DESTINY JIU-JITSU)
1R 2分32秒、KO(スタンドのキック)
●川中孝浩(BRAVE GYM)

▼第12試合 ストロー級 5分3R
●八田亮(ストライプル オハナ)
判定0-3
○黒澤亮平(パラエストラ松戸)

▼第13 試合 コーメイン ウェルター級 5分3R
●藤田大(パラエストラ千葉)
2R 4分59秒、TKO(グラウンドのパンチ→レフェリーストップ)
○住村竜市朗(TEAM ONE)

▼第14 試合 メインイベント フェザー級 第10代KOP決定戦 5分5R
●亀井晨佑(パラエストラ八王子)
2R 1分32秒、TKO(レッグチョーク)
○新居すぐる(HI ROLLERS ENTERTAINMENT)

PANCRASE創始者鈴木みのるが見守った30周年大会第一弾!新居がフェザー級KOPを戴冠し「硬派な団体でエンターテイナーとして行きたい」と夢を語る!初参戦サロバディノフが白星!


 設立30周年を迎えたパンクラス。今回はその記念大会第1弾となった。
 特別なセレモニーは行われなかったものの、創始者の鈴木みのるが来場。物販ブースにも立ち、笑顔でファンと交流した。
 また、OBは稲垣克臣、窪田幸生も来場。旧交を温めていた。

第1試合


 佐藤は今年7月、パンクラスデビューしたばかり。初戦は伊藤文皓にTKO勝ちを収めている。
 対する渡邉はこれがデビュー戦。計量では「良いスタートを切りたい」とトカラ強く語っていた。

 1R。パンチで一気に距離を縮める渡邉。佐藤もパンチを返す。渡邉がタックルに入ったところ、佐藤の左フックがヒット。グラついたところに佐藤がパウンド連打! 動きがなくなりレフェリーが止めた。
 佐藤が2戦目も!RでのTKO勝ち。

第2試合


 梅原は昨年10月より参戦中。昨年はNBTにエントリーするも、1回戦が不戦勝、2回戦で判定負けと不本意なトーナメントに。モヤモヤをスッキリさせられるか。
 対する饒平名は初参戦。中村K太郎の道場生ということで、どのような闘いを見せるのか期待が高まる。

 1R。梅原がロー、右ハイキック。フェイントをかけながらフックを放つ。饒平名はローで距離を取りながら様子を窺う。饒平名がパンチから両足タックル。ケージまで下がった梅原を投げてテイクダウン! しかし梅原はすぐに立つ。
 バックを取った饒平名はケージへ押し込む。ヒザを入れ投げる。しかし、すぐに立つ梅原。饒平名はバックをキープしたままヒザ連打。潰すが、梅原はすぐに立ち上がる。
 さらに崩す饒平名。梅原は立ちあがろうとして亀に。ここからアームロックを狙う。饒平名は後ろに転がして倒し、マウント。しかし梅原は腕を離さない。饒平名がサイドへ移行。梅原がボディを殴って終了。
 ジャッジは2が10-9饒平名、1名が10-9梅原。

 2R。饒平名が右ハイキック。梅原は距離を取りロー。饒平名がパンチ、蹴り。饒平名がパンチと蹴りでじわじわと追い詰めていく。梅原が跳びヒザを見せるが、これは空振り。さらにパンチを放つが、饒平名はもらいながら片足タックルから組む。
 カウンターで腕を狙った梅原。極めに行くが、饒平名が回って外した。間髪入れずに足を狙う梅原。饒平名は右足をつかまれながらパウンド連打。さらに梅原はヒールホールドを狙うが、饒平名が足を抜いたところで終了。
 ジャッジは3なともに10-9饒平名。

 3R。プレッシャーをかける饒平名。梅原は両足タックルに入る。捕らえた饒平名はバックに回ってケージへ押し込む。ヒザ。手首を取っている梅原。饒平名はヒザ。投げるが、梅原はすぐに立つ。
 バックを取った饒平名。梅原は腕を取りアームロックを狙うが、外れてマウントを取られてしまう。立たせない饒平名。バックを取るが、梅原は再び腕を狙う。上になり腕を抜きたい饒平名。なんとか極めたい梅原だが、饒平名が凌ぎきって終了。
 ジャッジは2名が30-27、1名が29-28の3-0で饒平名が勝利。
 力強く闘った饒平名、休みなく諦めず極めに行った梅原。若い両選手のイキの良い一戦だった。

第3試合


 2020年から参戦中の矢澤は3連勝中。全て1RでのKO勝ちで、今回も伝家の宝刀・右で斬るか。
 対する笹は修斗2017年新人王。修斗での戦績は4勝1敗で、4勝のうち3戦でKO勝利を挙げている。今年4月のパンクラス初戦では田中路教と闘い、判定負けを喫した。

 1R。プレッシャーをかける矢澤。右パンチを振る。右ミドルの笹。矢澤はロー、パンチを振る。
 笹が片足タックル。しかし矢澤は倒れずこらえる。片足をつかんだままケージへ押し込む。つかんだ足を引くが、矢澤は倒れない。笹はバックに回り、ヒザを打ち込む。矢澤は片ひざをついたが、立ち直る。
 笹は正対してケージへ押し込む。しかし、蹴りがローブローに。2分ほど回復を待ったのち再開。
 プレッシャーをかける矢澤。右パンチ。笹は左ミドルから片足タックル。ケージへ押し込む。倒れない矢澤。笹が足を引いてもこらえる。笹がヒザ。矢澤は片ひざをつくが、ボディを殴る。
 残り20秒。ボディを殴る矢澤。立ち上がった。残り10秒。笹がケージへ押し込み、殴ったところで終了。
 ジャッジは3名とも10-9笹。

 2R。笹がパンチからタックル。矢澤は付き合わない。笹が左ハイキック。矢澤はロー。笹はタックルのチャンスを窺うが、入れない。矢澤はローで距離を取りながらパンチを出す。
 笹がタックル、矢澤が切る。再び笹が片足タックルに入るが、矢澤は切ってボディブロー! 笹が片足タックル、3度目で成功。ケージへ押し込む。矢澤は片膝をつくが倒れない。笹はヒザ。殴る矢澤。
 矢澤が立って正対すると、片足を取り直す笹。残り1分、笹が矢澤に尻もちをつかせた。しかし、矢澤は片足を立てて細かく殴る。終了。
 ジャッジは3名とも10-9で笹。

 3R。プレッシャーをかける矢澤。笹が片足タックル。矢澤が切る。笹が片足タックルからケージへ押し込む。矢澤は足を抜いて離れた。
 さらに笹が片足タックル。抜けた矢澤。しつこくタックルを仕掛けた笹がケージへ押し込んだ。矢澤はパンチ、ヒジを激しく入れるが、笹は足を離さない。ここで矢澤が立つ! 会場からは拍手が起こった。しかし、矢澤に疲れが見える。
 パンチを振る矢澤。片足をつかんだ笹がケージへ。矢澤はパンチ、ヒジ連打。立って抜けた!
 しかし、笹はまたタックル。切る矢澤。ささが片足タックルからケージへ押し込む。矢澤はパンチ、ヒジ連打。
 残り30秒。ヒジとパンチを激しく入れる矢澤。笹にも疲労の色が見えるが、離さないまま終了。
 ジャッジは3名ともに30-27、3-0で笹が勝利。愚直なまでに自分のスタイルを貫いた。矢澤は絶対にテイクダウンされないという意地を見せたが、自分のフィールドに持ち込めなかった。

第4試合


 KARENは2019年より参戦。昨年3月、藤野恵実を破り第4代ストロー級クイーンとなったが、同年12月、ノンタイトル戦でソルトに敗れた。その後、兄姉のもとを離れパラエストラ柏に移籍。新しい練習環境のもと、タイトル戦でソルトへのリベンジを誓ったが、判定で敗れタイトルを失った。今回は再起戦となる。
 対する高本は高本裕和レフェリーの娘でパンクラス2戦目。デビュー戦では「高本道場は寝技だけじゃないところを見せたい」と語っていたが、力が入り過ぎたか、良いところを見せられなかった。今回はタイトル奪取も口にし、新たな決意を胸に闘う。

 1R。いきなりKARENと高本の蹴りが激突。両者、足を使っていく。KARENが組んでケージへ押し込む。ヒザ、肩パンチを打ち込む。高本もヒザを返す。KARENはセコンドの声を遵守して闘う。冷静だ。入れ替えたい高本だが、動けない。KARENがヒザ。降着状態となりブレイクがかかった。
 再開。KARENの蹴りの圧力に高基が押される。しかがヒザし、高本くんでケージへ。KARENはヒジ連打、入れ替えてヒザ。高本こらえてジリジリと入れ替える。バックを取ったKARENがヒザ連打。逃れようとカメになった高本だが立った。
 残り20 秒。KARENがヒザ、正対する。高本もヒザを返して終了。
 ジャッジは3名10-9でKAREN。

 2R。開始直後、両者の蹴りがぶつかり合う。KARENの蹴りを警戒して下がるより前に出た高本だが、KARENのパンチで下がってしまう。KARENは組んでケージへ押す。ヒザを打ち込む。高本は抱えてクラッチしている。
 KARENは肩パンチ、ヒザを激しく連打。なんとか入れ替えた高本だが、KARENがすぐ入れ替えた。ここでまたブレイクがかかる。
 再開。両者の蹴りがぶつかる。高本が組んで尻もちをつかせる。さらにハーフマウントからパウンド。KARENは立とうとするが、背中をつけられてしまう。
 残り1分、高本が腕十字! KARENの腕が伸びるが、KARENが高本の体をまたぎ防いだところで終了。
 ジャッジは3名とも10-9高本。高基が取り返した。

 3R。KARENが渾身の蹴り。高本がケージまで吹っ飛ぶ! KARENはそのままケージへ押し込むが、高本が入れ替えてケージへ。しかしKARENすぐに戻した。高本ヒザを打ち込む。高本は投げてテイクダウンを狙うもKARENが切り返して倒した。ヒジ連打! KARENは立って蹴りから組む。さらにハーフマウントから上四方へ。逃げたい高本。KARENがバックマウント。しかし高本が回って上に! パウンドを落とす。KAREN残り20秒で立った。高本はヒザエオ入れながら後ろへ倒す。しかし立ち上がるKAREN。高本は再び後ろへ倒すが、終了。
 ジャッジは3名とも29-28、3-0でKARENが再起戦で勝利。

 元女王の意地を見せたKAREN。しかし、高本も元女王相手に下がらずよく闘った。パワーで押される場面もあったが、勝ちたいという闘争心が窺えた。まだまだMMAの道は始まったばかり。成長した高本が、再びKARENに挑戦する姿を楽しみに待ちたい。

第5試合


 2011年よりパンクラスに上がっている松岡は現在5位。パンクラス歴は12年目になる。ここ3年は粕谷優介(KO勝ち)、松本光史(TKO負け)、冨樫健一郎(TKO勝ち)、雑賀ヤン坊達也(TKO負け)、岡野裕城(判定勝ち)と強者たちと次々闘ってきた。何かやってくれそうな気配を持つ松岡。計量時には「勝ちにこだわる」と語った。どのような勝ち方を見せてくれるか。
 一方、6位につけている葛西。前戦は今年4月、粕谷優介に判定負けを喫している。しかし、2021年には現KOP林源平を下している。ここで1つ順位を上げるか。

 1R。プレッシャーをかける松岡。葛西はロー、ジャブで距離を取る。松岡がパンチ。組んでケージへ押し込む。入れ替えた葛西。抜けたい松岡だが、葛西はさらに押し込んでヒザ。松岡もヒザ、肩パンチを入れる。葛西が肩パンチを打つが、松岡離れて左右ジャブ! さらに右パンチ、ロー。葛西もロー、左ジャブ。
 松岡が両足タックルからケージへ。ヒザを入れていく。肩パンチを打って入れ替えた葛西。お互いヒザ。残り30秒。お互いヒザを入れ合って終了。
 ジャッジは1名が10-9松岡、2名が10-9葛西。

 2R。葛西がジャブで出る。松岡もパンチから、ローを蹴りながら近づいていく。松岡、ボディ、続いてロー。間合いが詰まり、松岡が片足タックル。ケージへ押し込む。ヒジを入れて立った葛西。松岡はバックに回る。しかし葛西がテイクダウン! 松岡すぐに立った。
 離れた両者。松岡はパンチを増やしていく。しかし葛西のフックがヒット! 松岡、少し効いて一瞬動きが止まった。葛西は組み付いて投げテイクダウン! 松岡はすぐ立ち上がったが、葛西が再度テイクダウン。膝をついた松岡のバックからパウンド連打。松岡が立ち上がり離れたところで終了。
 ジャッジは3名ともに10-9葛西。

 3R。パンチでたたみかける松岡。葛西が組んでテイクダウン! 松岡はすぐに立ち上がるが、葛西がケージへ押し込む。お互いヒザ。倒したい葛西、こらえる松岡。松岡が入れ替えた! ヒザを打ち込むが離れる。パンチを打ち込んでいく松岡。ケージまで追い込むが、葛西が組んでケージへ押し込む。松岡が入れ替えると葛西が戻す。
 残り1分。松岡はパンチを振る。もうパンチで倒すしかない。しかし葛西は組む。引き剥がした松岡は再び前に出る。しかし葛西が投げてパウンド! 松岡は立つが終了。
 ジャッジは2名が30-27、1名が29-28、3-0で葛西が勝利。

第6試合


 山口は世界最大のアマチュア組織IMMAFで2018年・201年の世界Jr.選手権で準優勝を果たしている実力者。前戦は昨年12月、アマチュアルールで岡田嵐士に判定勝ちを収めている。今回がプロデビュー戦となる。
 対する安藤はパンクラス初参戦。計量では「生まれてから培ってきたものを全てぶつけて勝ちにいく」と話した。ちなみに愛知県出身者同士の対戦。

 1R。安藤はロー、ハイキックと蹴りで距離を取る。山口は回りながら距離を詰めていく。安藤が蹴り上げると山口がパンチ。お互い様子を見ながら回る。
 山口はジャブ、飛び込んで左右パンチ。安藤はロー、ミドルを蹴る。山口が入ってパンチを打つ。安藤が右パンチを返し、山口が左右パンチを打ったところで終了。
 ジャッジは2名が10-9安藤、1名が10-9山口。

 2R。安藤が蹴り上げ。動いてフェイントをかける。山口はパンチを出していくが、安藤の蹴りがローブローとなりタイムストップ。
 1分ほどのインターバルののち再開。プレッシャーをかける安藤。距離を取っている安藤に、山口は飛び込んで左右ジャブ、右パンチ。安藤が左パンチ、山口が左ミドルを蹴ったところで終了。
 ジャッジは3名とも山口。

 3R。距離を詰めていく山口に、安藤が片足タックル。しかし山口は足を抜いた。ロー。山口が右アッパー! 安藤が右ストレートを打つ。山口はパンチを打つとすぐ距離を取る。お互いロー、パンチを混ぜていく。
 山口が片足を捕らえると、安藤が足を抜く。ヒールを狙う山口に安藤がパウンドを落とす。立ち上がった山口は安藤をケージへ押し込むと、持ち上げて投げつけテイクダウン! しかし、ここで終了となった。
 ジャッジは2名が29-28安藤、1名が29-28山口。2-1で安藤が勝利を収めた。
 苦いプロデビューとなってしまった山口だが、ポテンシャルの高さは十分示した。まだ23歳。今後の活躍に期待したい。

第7試合


 ランキング10位(余)と11位の対戦。
 2021年より参戦している余。ここまで5戦3勝2敗。ここで勝って白星を増やしたいところだ。
 神谷は昨年より参戦中で、2戦2勝。連勝を伸ばしたい。

 1R。神谷がロー。余も蹴りを返す。プレッシャーをかけていく神谷が組んでケージへ押し込んだ。投げたい余だが、神谷はこらえてケージへ押し込んでいく。
 余が入れ替えるが、神谷すぐに戻してテイクダウン! パウンドからバックマウントへ。立ち上がる余。しかし神谷はバックを取っている。
 正対しケージへ押し込んだ神谷がヒザ連打。ボディを入れ投げて上に。立った余だが、神谷がまた投げ。すぐに立つ余だが、神谷がケージへ押し込み浴びせ倒す。ハーフマウントからパウンド。余も下から殴る。
 一気に立ち上がった余がパンチ連打。神谷が組んでケージへ押し込んだところで終了。
 ジャッジは3名とも10-9神谷。

 2R。パンチで出る余。神谷はタックルに入り、尻もちをつかせる。そのままケージへ持っていく神谷。背中がつきそうな余だが、一瞬の隙に立ち上がった! 逆に組んでケージへ押し込む。ヒザ連打。神谷が入れ替えたが離れる。
 余がパンチを放つが、神谷が組んでテイクダウン。しかし余立った! ケージへ押し込む神谷。片足をつかみ倒す。余が鉄槌を入れて立ち上がった。しかし、ケージへ押し込んだのは神谷。余がヒジ。
 残り30秒。神谷がケージへ押し込むと、余が放った蹴りがローブローとなりタイムストップ。
 長めのインターバルののち再開。余がパンチを振って出て終了。
 ジャッジは3名とも10-9神谷。

 3R。まだ少し辛そうな神谷。しかし片足タックル。これは余が切った。余が左右パンチ。神谷が両膝をつきながら組む。立ってケージへ押し込む。
 余が離れてパンチ。神谷はタックルからケージへ押し込んだ。さらにバックに回り、バックマウントから殴る。立ち上がりそうな余。安藤は背中に乗り、バックを取ったまま倒れる。終了。
 ジャッジは2名が30-27、1名が29-28の3-0で神谷が連勝記録を3とした。

第8試合


 現在5位の秋葉は2015年より参戦中。初参戦当時は大阪大会を中心に闘っていたが、2018年より東京に進出。イキのいいファイトでファンを魅了している。しかし、相手を選ばずオファーを受ける秋葉。2019年のルサンド・ピコ戦以降、小川徹、鶴屋怜、伊藤盛一郎と難敵を崩せず4連敗中だ。
 しかし、白星ではなくても、強くなっていることは十分見て取れる。それだけに、ここで1勝挙げて勢いをつけたいところ。今回は自分のやりたいことをやるために必要な練習を絞り、突き詰めてきたという。その成果を発揮できるか。

 対するサロハイディノフは初参戦。柔道とサンボをバックボーンとし、アマチュアで16戦14勝の成績を残している。今年、世界最大のアマチュア組織IMMAFで世界王者にも輝いている猛者。パウンドが得意で、アマチュアでは禁じられているヒジが解禁されるプロの試合が楽しみだという。どのような闘いを見せるか。

 1R。秋葉が蹴り。サロハイディノフが組んでケージへ押し込む。バックを奪う、秋葉は手首をつかむが外されてしまう。自ら前転して足を狙った秋葉。しかしサロハイディノフはこれを防ぎ、またバックに。ボディを殴る。
 正対したい秋葉だが、サロハイディノフは殴って上に。殴る。尻もち状態に戻した秋葉も殴る。サロハイディノフが投げる。立ち上がりそうな秋葉を潰してパウンド。
 秋葉が立ちパンチ。しかしサロハイディノフはケージへ押し込んで首チョーク狙う。サロハイディノフがパウンドを落として終了。
 ジャッジは3名10-9でサロハイディノフ。

 2R。サロハイディノフがタックル。しかし秋葉が切る。サロハイディノフが再びタックル。秋葉は尻もち状態に。伸ばした両足の上に座ったサロハイディノフが背中をつかせた。
 立ちたい秋葉。サロハイディノフは背中に乗りパウンド。殴りながら首を狙う。そしてヒジ! さらにマウントに移行してパウンド。サロハイディノフはさらにヒジ連打。返せず打たれ続ける秋葉。レフェリーが止めた。

サロハイディノフ「ありがとうございました。まず、日本のファンの皆さんにお礼を言いたいです。ありがとうございました。それから、パンクラスのみなさん、ありがとうございました。また、IMMAFの皆さんにもお礼を言いたいです。ファンの皆さん、そして私の国の皆さんも、本当にありがとうございました。アリガトウ!」

第9試合


 柔道がバックボーンの平田は2020年DEEPでプロデビュー。4戦3勝、CFFC1敗を経て今年4月よりパンクラスへ。現在2連勝中。
 野球から格闘技に転向した遠藤は、2016年GRACHANでプロデビュー。GRACHAN、PFC、Fighting NEXUS、DEEPを経て2021年パンクラスに参戦。2022年、負けはしたものの内村洋次郎をスプリットで追い込み、続くRyo戦ではパンチでのKOを見せ盛り上げた。前戦は今年3月で、高木凌にKO負けを喫している。今回が再起戦。

 1R。ロー、ハイキックと攻めていく遠藤。平田は慌てずジャブ。平田が片足タックルに入るが、遠藤は足を抜き切る。
 遠藤はロー、ジャブなど手数を出している。遠藤が左の蹴り。平田が両足タックル。遠藤はケージ際で片膝をついてしまう。立ちあがる遠藤だが、平田は抱えたまま。さらに投げる!
 しかし、遠藤はすぐに立ち上がった。平田はバックを取ったまま持ち上げて投げ! またも遠藤は立ち上がる。
 残り40秒。平田が投げてバックマウント! 平田がバックをキープして終了。
 ジャッジは3名とも10-9平田。

 2R。遠藤は距離を取りロー、ミドル。平田がパンチからタックルに入るが、遠藤は付き合わない。遠藤のパンチを潜って平田が片足を捕らえケージへ押し込む。遠藤はボディを殴る。
 ヒザを入れた平田。バックを取りケージで押し込む。ヒザ。片膝をつく遠藤。手首をつかんでいるが、平田が回して投げ! こらえる遠藤。平田はバックをキープ。遠藤はケージの方へ移動し、正対して殴る。鉄槌、ヒジ連打。
 しかし、乗っていく平田。遠藤はヒジ、パンチを入れるが。脱出できないまま終了。
 ジャッジは3名10-9平田。

 3R。遠藤がパンチ。平田のタックルを切る。
 平田が片足タックル。足を掴んでケージへ押し込む。遠藤はボディブロー、ヒジ連打。しつこく足を取りケージへ押し込んでいく平田。立ちたい遠藤。殴って立ち上がった。しかし平田はバックを取ったまま。遠藤が正対して肩パンチ。
 殴りながら入れ替えたい遠藤。平田はヒザ。平田の投げをこらえ、離れた遠藤は、パンチで前に出ていく。平田は引き込んで自ら下に。遠藤はパウンド連打! さらにヒジを連打して終了。
 ジャッジは3名29-28 、3-0で平田が逃げ切った。

第10試合


 現在1位の井村は2020年よりパンクラスに参戦。同年NBTを全て一本で勝ち上がり優勝。6連勝で2021年12月にはバンタム級暫定王座決定戦に望むも、中島太一に敗れ戴冠は成らなかった。その後2022年4月、TSUNEに敗れたが、その後2連勝中。今年はこれが初戦。
 対する河村は2015年パンクラスでプロデビュー。2021年よりFighting NEXUSに戦場を移し、同年7月、NEXUSバンタム級王者となる。また、VTJ、RIZINにも参戦。今回は約3年ぶりにパンクラスに上がる。

 1R。河村がジャブをヒットさせる。さらに左パンチ。井村もジャブ、ローを返す、河村が右パンチ。井村がタックルに入り、尻もちをつかせた。ケージへ押し込む井村。しかし河村が首を取っている!
 逃れようとサイドに出る井村をガードに戻しながら河村が絞め続ける。井村がタップ。

【河村 ケージ上コメント】
「どうも。Fighting NEXUSバンタム級チャンピオン、そしてパンクラス1位(※計量時コメントで『1位を倒して自分が1位になります』と話していた)の河村です。 うん、1位獲った。
 勝ったら言おうと思ってたことがあって。僕はパンクラスでレビューさせてもらいました。でも、その後なかなか勝てなかったりして、ランキングにも入れなかったんですけど、でも、NEXUSという舞台でチャンピオンになり、RIZINにも出ました。
 今、NEXUSすごい勢いあるんですよ。タイミングは来年でいいんですけど、僕を大将にして、NEXUSとパンクラス、対抗戦をやりませんか? だって俺、1位を倒したし。パンクラスの選手たち、俺らと対抗戦やろうぜ」

第11試合


 押忍マンは2020年パンクラスに初参戦。2021年〜2022年にかけて一本、KOで3連勝したが、2022年12月、現KOPの林源平にTKO、今年6月、藤田大に一本負けを喫して2連敗中。現在4位だが、順位を上げてベルトを狙いたいところ。
 対する川中は初参戦。バックボーンはレスリング。2011年、DEEPでプロデビューを果たすと、PXC、GRACHAN、BRAVE FIGHT、RIZINを歴戦。昨年5月には長岡弘樹を倒しGRANDウェルター級王座に就いたが、王座を返上してのパンクラス参戦。パンクラスファンにどのような闘いを見せるのか。

 1R。開始直後、押忍マンの右ストレートがヒット! 押忍マンはジャブを出していく。川中はロー。
 押忍マンがパンチで飛び込むと、川中は足を取りケージへ。大きく投げてテイダウン! 立った押忍マンだが、川中のヒザがローブローとなりタイムストップ。
 すぐに再開された。川中はロー。押忍マンは入ってパンチ。また踏み込むと右蹴り。あごにヒットし、川中仰向けにダウン。KO!

押忍マン「押忍、パンクラス30周年おめでとうございます。俺も30歳で、今年ベルトを巻きたかったんですが、まだ諦めてません。30歳のうちに巻きたいのでチャンスをください!」

第12試合


 2016年から参戦している八田。休まず目まぐるしい動きでファンを魅了してきた。2021年5月には、ストロー級次期挑戦者決定戦を組まれたが、宮澤雄大に判定負けを喫したが、次戦の2022年7月には若手のホープ・野田遼介に判定勝ちを収めている。前戦は今年3月、若林耕平に判定負け。これ以上負けるわけにはいかない。しかも、相手の黒澤は修斗から来た選手。絶対に負けられない一戦だ。
 黒澤は2013年修斗でプロデビュー。2016年には第6代修斗世界ストロー級チャンピオンとなっている。パンクラスには今年3月初参戦。小林了平を1ラウンドKOで倒し「次は誰でもいいからランカーと組んで欲しい」とアピール。2位の八田との対戦が決まった。

 1R。開始すぐ、八田が片足を取りに行く。テイクダウン! 立ちあがろうとする黒澤を追う八田だが、黒澤がひっくり返して上に。八田オープンガード。ボディを殴る黒澤。立ち上がって離れた。
 八田がタックル。黒澤がガブりチョークに取る。しかし外して離れた。さらに八田がスライディングしてタックル。鉄槌を落とす黒澤。立って離れた。八田のタックルを切り、黒澤がパンチ。八田が引き込んで下から三角を狙うが、黒澤は上体を起こし防ぐ。八田が手首をつかむが、黒澤は外す。八田はガードでカカト連打。
 残り30秒。早く感じる。黒澤がパウンド、八田は足を絡めるが終了。
 ジャッジは3名10-9黒澤。

 2R。パンチで出る八田。黒澤もパンチ、ロー。「来い! 来い!」と八田がジェスチャー。しかし黒澤は打撃を出さない。八田が蹴ると、蹴り足をキャッチしてテイクダウン!
 下から殴る八田。上体を起こすが、黒澤はハーフマウント。立った八田がケージ際で投げ、尻もちをつかせた。そのままケージへ押し込んで殴る。黒澤も殴るが、八田が中腰で押し込んでいく。
 しかし、黒澤が立って上に。八田はオープンガード。残り1分。足を絡めていく八田。残り30秒。黒澤はボディを殴る。八田が上体を引きつけたところで終了。
 ジャッジは2名が10-9黒澤、1名が10-9八田。

 最終ラウンド。八田が蹴り、黒澤右ロー。八田が足を取りにいくが黒澤は外す。
 八田が片足タックルからケージへ押し込む。側頭部を殴る黒澤。黒澤連打。引っこ抜きたいが、抜けない八田。殴りながらチャンスを窺っていた黒澤が立った。さらにマウントへ。八田が回るとバックマウントに。
 仰向けになった八田に黒澤がヒジを落とす。立ち上がった黒澤に八田がタックル。黒澤がチョークに取るが、これは外れた。立ちたい八田だが、黒澤は立たせずヒジと鉄槌を連打して終了。
 ジャッジは2名が30-27、1名が29-28の3-0で黒澤が勝利。

第13試合


 2位の藤田のバックボーンは柔道と柔術。2022年、GLADITORでプロデビュー。2戦したのち、今年6月にパンクラス初参戦。初戦では押忍マン洸太に膝十字固めで一本勝ちし、会場を盛り上げた。いきなり2位となった藤田は、温厚そうなキャラクターも含め期待値の高い選手となり、2戦目にしてコーメインに抜擢された。
 一方、2009年、修斗でプロデビューした住村。2012年よりDEEPに舞台を移し、2017年、第9代DEEPウェルター級王者となる。2018年よりRIZINにも参戦。パンクラスには2015年より断続的に参戦しており、前戦2023年7月、ベルトを狙うと宣言、本格参戦へ。現在5位につけている。

 1R。開始直後、藤田が浴びせ蹴り。タックルからバックに回りチョーク! しかし、外した住村。しかし藤田はバックマウントから腕十字を狙う。
 鉄槌を落とし、脱出しようとした住村。しかし藤田は足を取りにいく。粘り強く流れを切らない藤田の動きに、会場から歓声が上がる。
 上になった住村が鉄槌、パンチを落とす。さらにヒジ。藤田がガードに戻すも、住村はパウンドを落とす。しかし、これが後頭部に入り、タイムストップ。3分ほどのインターバル。住村にはイエローカードが出された。
 スタンドから再開し、残り30秒。住村がミドル。藤田が組んで首投げで投げたところで終了。
 ジャッジは2名が10-8藤田、1名が9-9のイーブン。

 2R。開始すぐに藤田が組みついていく。藤田が首投げで投げ、住村の立ち際に首を抱えてギロチンで引き込む。しかし、これは外してマットに下ろす住村。
 藤田はガード。住村はヒジ、鉄槌を連打。住村はさらにボディ連打。
 残り2分。藤田は上体を引きつけるが、住村はボディを殴る。ここで藤田がひっくり返した! 会場から拍手が起こる。
 すぐに腕十字を狙う藤田。しかし、住村は腕を引き抜いて外した。再びハーフで押さえ込み、ヒジ連打! 残り20秒。腕で防いでいる藤田が耐え切るか!? しかし、住村がパウンドラッシュ! 打たれ続ける藤田。レフェリーが2R終了直前に試合を止めた。

住村「藤田選手、若いのにすごく強くて、でもまだ若い選手の踏み台にされたくなくて練習頑張りました。12月にベルトに挑戦したいですが、少し休みたいので考えさせてください」

第14試合


  第9代王者・透暉鷹が、階級変更に伴いベルトを返上。亀井と新居が第10代王座を懸けて闘うこととなった。
 亀井は2017年にパンクラスでプロデビュー。翌2018年、NBT同級で優勝を飾った。昨年7月には透暉鷹との暫定王者決定戦で敗れたが、今年4月、透暉鷹を苦しめたパン・ジェヒョクに勝利。これまでとは違った強さを見せた。それも、暫定王者決定戦で敗れたあと、「自分はこんなにベルトが欲しかったんだ」と気づいたこと。今度こそはあのシルバーのベルトを腰に巻くため、背水の陣で挑む。
 対する新居は2015年よりパンクラスに参戦。GLADIATOR、TTF Challenge、DEEP、RIZINにも参戦。パンクラスでは2年ほどブランクが空いたが、2019年より再び参戦。昨年はハンセン玲雄、高木凌をアームロックで下している。

 1R。プレッシャーをかける亀井。新居に捕らえられないよう距離を取りながらパンチを繰り出す。左右ジャブから左ボディ! さらにジャブ。
 プレッシャーをかけながら隙を窺う新居。右パンチから組もうとするが、亀井が距離を取る。さらに新居が組みにいくと、亀井は受け止め、ケージ際でかかえる。殴る亀井。お互いヒザ。
 新居が投げてテイクダウン! サイドで押さえ込む。肩パンチ、鉄槌。殴りながら腕を狙う。さらにレッグチョークを狙う新居。しかし、亀井はうつ伏せになり立ち上がる。亀井パンチ連打! パンチがヒットし、動きが止まる新居。しゃがみ込むように倒れたが、立ち上がって首投げ。さらに腕を狙おうとしたところで終了。
 ジャッジは3名ともに10-9新居。

 2R。1Rでパンチをもらい、消耗している新居。亀井がパンチを当てていく。さらに亀井がパンチで攻めるが、新居が片足タックル。バックに回り投げると、再び腕を狙う。腕を防いでいた亀井だが、新居は両足でレッグチョーク! 亀井が落ち、新居が第10代フェザー級KOP に。

新居「第10代K O Pの新居すぐるです。いろんな人に感謝の気持ちがあります。僕は北海道から出てきたんですが、北海道で両親にのびのび育ててもらいました。今日はお父さんとお母さんが会場に来ていますが、(両親に向かい)のびのび育ててくれてありがとうございます。
 RIZINで負けてから、いろいろ離れた人もいますが、それでもついてきてくれた人もいます。信じてくれる仲間が会場に来てくれて、こうやってたくさんの応援をもらって、 何回も心が折れそうになりましたけど、諦めないで皆さんのおかげで諦めないで闘うことができました。本当にありがとうございました。
 勝ったらお酒を飲んで遊ぼうと思ってたんですけど、こんなに殴られたら一週間くらいは飲めなそうです。
 このパンクラスは、すごい硬派な団体で、僕はパンクラスが大好きです。30周年っていうことで、その記念大会のメインでやらせてもらえて感謝しています。今後は、そのパンクラスの中でも華のあるチャンピオンになって、チャンピオンになったらこんな風になれるんだって思われるような存在になりたいです。これからも頑張ってくんで、皆さんよろしくお願いします」

<試合後コメント>
新居すぐる
「今の気分は、もう最高です!本当は、1R目で投げた時に絶対極められると思ったんですけど、ちょっと苦手なことをやられちゃって、対応するのが失敗して逃げられちゃいました。本当はあれで極めたかったですね。
 亀井選手の打撃は強くて、今もまだちゃんと鼻血が止まってないんです。もう何回も心が折れかけたんですけど、みんなの声援が聞こえて、諦めたらダメだダメだと思って。
 僕がパンクラスを好きなのは、実力至上主義で、そんなにがっつりエンターテイメント、エンターテイメントしてないところです。昔から、本当に実力主義っていうのがかっこよくて好きでした。そこで、あえて僕がエンターテイナーとして行きたいなと思っていました。
 これからはもう、派手なチャンピオン、遊びまくってもチャンピオンになれるんだ。パンクラスのチャンピオンってこんな派手なことができるんだって、みんなに思われるチャンピオンになりたいです」

 終了後、ロビーで待つ多くのファンに囲まれた新居は、笑顔で感謝を述べ、記念写真に収まった。派手な印象とは裏腹な、誠実な人柄が垣間見えたシーンだった。今後、誰と闘い、KOPとしてどのように成長していくのか見守りたい。

 敗れた亀井は、人目も憚らず悔し涙を流した。タップせず落ちたのは意地だったか。しかし、負けても亀井に声をかけるファンの姿も。30周年という記念大会でベルトを巻けなかったのは残念だが、亀井の強さはみんなが知っている。まだまだ見たい。次戦での奮起に期待したい。

(写真・文/佐佐木 澪)

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