SOG王者・木髙イサミが10・1新宿での今成夢人とのV3戦に向け王座死守宣言!「試合に勝ってパスポートもキープさせていただきたい」
ガンバレ☆プロレスが9月26日、東京・渋谷区のAbemaTowersで「GIRI GIRI CHOP!2023」(10月1日、東京・新宿FACE)でのタイトルマッチ調印式及び記者会見を行った。今成夢人の挑戦を受け、3度目の防衛戦に臨むスピリット・オブ・ガンバレ(SOG)世界無差別級王者の木髙イサミ(BASARA)が王座死守を宣言した。
第2代王者で1年ぶりの王座奪還を目指す今成は「イサミ選手とこの間(9・2王子)の冨永真一郎選手の闘いを見て。僕は冨永と10年以上の友人関係で、ドキュメンタリー作品を撮って、撮られてという関係性で、ずっとそこから縁が長かった彼の人生が同時に僕の人生だなという気持ちもすごくあって。彼は働きながらプロレスとの関係を見つめて、ずっと頑張っている彼のことを尊敬していて。本当に振り絞ってイサミ選手と闘っている彼の姿を見て、僕のなかでは“冨永獲ってくれ!”という思いがあったけど敗れてしまって。でも冨永の続きが自分に描けると思いました。冨永のバトンを僕がもらってイサミさんに挑戦するのが、あまりにしっくり来ていると思ったし、獲らなきゃいけないって思って。僕も働きながらプロレスをしている身として、その矜持、強さ、このベルトをイサミさんが巻いている現状。決して面白くはないけど、そこに一手を決めたいなと思いました。冨永のバトンをもらって、イサミさんの前に堂々立つ。その気持ちが仕上がっていて、今回は盤石の心持ちで挑戦ができそうです」と意気込んだ。
王者のイサミは「正直に言いまして、初めは侵略という形でガンプロのリングに上がり始めたけど、やっていくなかでガンバレ☆プロレスの温かさや楽しさ、明るさというものが非常に僕のなかでプラスになるし、この団体に出続けていきたいと常に思っています。ガンバレ☆プロレスの選手たちが一瞬忘れていた“侵略されている”ということを、冨永との試合の後にみんながSNSとかで急に思い出したかのように唸り始めたので、僕はそれに対してしっくりきていない。なぜ急に敵視を改めてし始めたのか。たぶんそれは僕と冨永の試合後に、僕が冨永と分かりあってしまったというか、冨永も負けを認めて分かりあってしまったというか。その絵を見てガンバレ☆プロレスの選手たちが“このままだとよくないんじゃないか”と判断したんじゃないかなと思います。みんなが入ってきたリングのなかで、僕から見て間違いなく今成さんが一番初めに僕に向かってきたと思ったので指名させてもらいました」と述べた。そして、「正直、ここが正念場だと思ってます。このリング、まだ出ていたいし、もっと試合がしたいという気持ちが強いので、試合は勝たせていただいて、(参戦する)パスポートもキープさせていただきたいなと思います」と力を込めた。
かつて、ユニオン・プロレスの事務所が新宿にあった際、DDT映像班の今成とよく顔を合わせていた関係性について、イサミは「一緒にご飯にいったり、飲みにいったりしたこともないし、そういう風に聞くと冷たいなと思われる関係かもしれないけど。映像班としての今成さんを本当に尊敬していた。自分のV(VTR)を撮ってもらうとき、BASARA、ユニオン、DDT問わず、今成さんだったときの安心感があるというか。いつも撮ってくれる人が撮ってくれている。このVは間違いなく成功するものになる。そういう意味での信頼感は100%持ってます」と誉めつつ、「ただ、いざ試合、プロレスラー・今成夢人になったとき、僕のなかでは失礼ながら、そんなにいいイメージを持っていない。強いかもしれないけど、器用さ、うまさは正直少ないのかなというイメージです」と辛目の発言。
これに対し、今成は「僕もイサミさんを撮影しているとき、仕事というものを越えて、ものすごく楽しかったし、何よりイサミさんを撮っていて、すごくワクワクする言葉を言ってくれたり、編集がしやすいんですよ。すごくいい素材なんです。映像の作り手として、イサミさんは明確に自分が闘いの主人公なんだよって見せるんですよね。それは僕も撮っていてビンビンに感じるし、ものすごくVTRが作りやすかった。スラスラと構成がいくし、スラスラと編集ができた。それこそ、僕はイサミさんの強さだと思う。体格も大きいわけではないけど、徹底して主人公という姿を見せられるのがイサミさんなんだとずっと思ってました。だから映像の話を聞いたときは光栄に思います。プロレスラーとしての部分の評価もなるほどなと思います。そういう部分に関しては僕の今回のウィークポイント、弱点なのかなと思います。それを上回るポイントを見つけて勝つというのが、より明確になりました。それを上回るストロングポイントがあると思ってます」とコメント。
今成の警戒すべき点について、イサミは「シンプルに当たりの強さと、あきらめない気持ちは間違いなくもっている選手。そこが一番警戒するところだと思ってます。ガンプロのビッグマッチに今成夢人が出てきたことが、きっと今成さんは先ほどから主人公を自分にしていると言ってくれましたけど、間違いなくこの試合の主人公は今成さんじゃなければいけないと思いますし。ガンプロのビッグマッチのメインイベントである以上、主人公は今成さんであるべきだと僕は思います。ですけど、それは別に僕が負けるとか、そういうイメージではなく、試合が終わって僕が勝っているかもしれないけど、ちゃんと今成夢人が光っているのか、それともくすんでしまって“ああやっぱり今成じゃダメなのか”で終わってしまうのか。試合が終わったときにハッキリするんじゃないかなと思ってます。それに関しては僕はどうにもできないので、ただひたすら自分の持ちうる技術、力を使って今成さんを倒しにいこうと思ってます」と語った。