【試合詳細】8・26 みちのくプロレスRINGSOUL大会 のはしたろう&MUSASHIvs"brother"YASSHI&Ken 郡司歩vs清水佑 山谷林檎vs木下亨平
『みちのくプロレス RINGSOUL開店24周年記念大会SP』
日程:2023年8月26日(土)
開始:20:30
会場:兵庫県・神戸元町RINGSOUL
観衆:未発表
▼みちのくプロレス対KOBEメリケンプロレス三番勝負① 15分1本勝負
●山谷林檎
7分31秒 ブロックバスター・ホールド
○木下亨平
▼みちのくプロレス対KOBEメリケンプロレス三番勝負② 30分1本勝負
○郡司歩
11分30秒 グンジボトム→体固め
●清水佑
▼みちのくプロレス対KOBEメリケンプロレス三番勝負③ 時間無制限1本勝負
のはしたろう/○MUSASHI
14分22秒 二天一流→体固め
“brother”YASSHI/●ken
「リングソウルは永遠に不滅だーっ!」ザ・グレート・サスケらみちのくプロレス勢がリングソウルとの対抗戦に勝利し24周年を祝福!のはしが地元凱旋大会に向けて気炎!
オープニング
試合開始に先駆けのはしたろうがリングインしマイクを手にして、リングソウルとの所以を語った。
のはし「みちのくプロレスリングソウル大会、本日はご来場くださいまして、まことにありがとうございます。普段は東北の土地で我々活動しているんですが実は私、垂水出身でございます。リングソウルは僕が高校2年生だったとき、元町高架下三番街で三畳ぐらいのところにショップが出来て、二番街、一番街と移転を繰り返してここ元町プラザの地下にやってきたんですけど・・すごいですよ藤永さん、いつのまにリングまで作ってるんですか。24年間藤永さんのこと知ってるんですけど、ちゃんとしたお祝いを一回もしてこなかったんで、24周年というちょっと中途半端な年ではございますけどプロレスでしっかりとお祝いしたいと思いますんで、みちのくプロレスとKOBEメリケンプロレス、交流戦ではなく対抗戦です。しっかりと闘いをみなさんに楽しんでもらいたいと思いますので、最後まで応援よろしくお願いします。」
第1試合
山谷と木下はもちろんのこと初顔合わせの新鮮なカード。
気合十分で先に入場してきた山谷を足の踏み場もない位集まった観衆が拍手で迎える。
ベルト3本ギラギラ意気揚々鼓舞しつつ現れた木下を山谷がじっと見据える。
リストの取り合いから山谷が血気盛んに木下にストンピング。コーナーへと追い込んでさらに蹴りを入れ、闘いをリング中央へと戻してボディプレスで豪快に投げる。
だがもちろんのこと木下が反撃へ転じ、山谷のテンプルに足の甲を突き刺してフライングニールキックを鮮やかに決め、ぎゅうぎゅう締め上げ低空ドロップキック。山谷のドロップキックは木下がかわしてブロックバスター狙うが、山谷が切り返してドロップキック。さらに串刺しドロップキックからミサイルキックと畳み掛ける。
山谷は619を決めるも、木下が耐えて延髄斬り。山谷は丸め込み3連発と粘りに粘るが、すべてをキックアウトした木下が打点の高いドロップキック。さらにジャンピングニーからブロックバスターホールドと一気に決めて3カウント。
木下が先に去り、リングにひとり残された山谷は腰をさすりつつ3方向の観客に向け深々とお辞儀をしリングを降りた。
第2試合
名古屋のスポルティーバでデビューした清水祐はプロになって今年で4年目。名古屋、神戸以外に関東のリングにもスポット的に参戦しているという。同期の選手がいないのでライバルが不在の悲運を先輩方に揉まれながらどうにかこうにか切磋琢磨してきて9月9日(土)リングソウルでバースデーイベントが決定した。
今イベントでは藤永とのトークセッションとプロレスが1試合予定されているが、対戦カードが清水以外すべてX。試合前に清水にそこのところを尋ねると「仲の良い奴、闘ってみたい奴、殴りたい奴を呼ぶ予定です。カードは当日まで明かしません。」とのこと。
対戦相手の郡司歩は2009年みちのくプロレス入門当時はレフリーをしながらプロレスラーを目指すスタンスであったためプロレスラーとしての本格デビューは2011年。今年10月14日郷里の秋田県羽後町多目的研修集会施設活性化センターでの凱旋大会が決定している。
清水は郡司について事前にYouTube動画で研究したとのことだったが、いつも通り酒のペットボトルを抱きかかえながら参上の郡司はすでにベロンベロンの酔っ払い状態で目が座り吐く息が臭いらしく試合前のボディチェックの段階からレフリーすいはんも表情をゆがませる。
ゴングが鳴り試合開始、組打った瞬間から清水が郡司の酒臭さに悶絶。気を取り直しリストを取ってロックアップすると郡司が清水をヘッドロックで捕らえ酒臭い息を吐きかけると清水たまらずロープエスケープ。
メンタルを折られかけ苦戦強いられる清水だったがリバースDDTで反撃ののろし。しかし郡司が逆上して髪を鷲掴みにしながら場外戦へ。しかし、足の踏み場もない満員の会場内で身動き取れず店の外に出ることも叶わず。しかたなしリングに戻るとレフリーに「なにしに出たんだ」とたしなめられる。
ここまでやられっぱなしの清水が郡司を捕らえてコブラツイスト。さらにチョークスリーパーで追い込むが、郡司がラフファイトで切り返してダメ押しの酒臭い息。さらにブルドッキングヘッドロックと追い詰め、持ち込んだ布袋から凶器を取り出す。
レフリーが止め揉めている背後から忍び寄った清水が郡司を背後からがっちり捕らえて裸締め。これががっちりと決まって郡司がタップするも、レフリーがダウンで不在。
怒った清水がダウンしているレフリーを起こしに向かうと今度は郡司が背後から急所攻撃。悶絶の清水に無情のグンジボトムが決まって3カウント。郡司は清水を挑発し酒を抱いて逃げるようにリングを走り去った。
第3試合
1-1で迎えた対抗戦最後の闘い。4人ががっちりと握手を交わしあって試合開始。
Kenとのはしが先発。のはしにロープ背負わせたKenがクリーンブレイク。リング中央でリストの取り合い。探りあっていったんブレイク。
MUSASHIとブラザーが対峙する絵は今後もあるかないか。グラウンドの攻防へ。足を極められ切り返すが今度は腕を取られてそのまま赤コーナーへ引き込まれるブラザー。待ち受けるのはしだったが逆にブラザーに腕を取られ絞られる。
のはしが捕まり、Kenがブラザーがサンドイッチ踏みつけ。
のはしがなんとか自力脱出し、MUSASHIがKenとショルダータックル合戦。力比べは互角。
再びブラザーとのはしの対面となるも、またものはしが青コーナーに拿捕されてしまうロープを背負わされKenがチョップ、膝蹴りからアンクルロック。悶絶するのはしがロープエスケープするも、ブラザーが青コーナーへ押し込めて顔面を踏みつけ。怒りののはしがブラザーをブレーンバスターでマットに叩きつけMUSASHIとチェンジ。
MUSASHIのキャッチ式延髄斬りでブラザーがダウンし、MUSASHIはここを勝機と二天一流を狙うがブラザーが堪えてコーナーへMUSASHIを押し込む。ブラザーが串刺し狙うがMUSASHIにかわされ自爆。MUSASHIはブラザーにパントキック。ブラザーも負けじとレバーを膝でえぐり、ジャーマンで投げフォールもカウント2。両者タッチ。
Kenのトリッキーな動きにのはしが目を白黒。Kenの倒立からのANARCHY SHOTにのはし思わずガン見しているうちに側頭部に蹴りがはいり、Kenがインフェルノ・ギロチン・プレスを畳みかける。のはしも負けじと「頭!」と叫んでヘッドバット。Kenに馬乗りでキャメルクラッチ。MUSASHIがブラザーを分断するが、Kenロープエスケープ。
代わったMUSASHIがKenをファルコンアローでマットに突き刺すが、ブラザーがカットしブラザー&Kenがサンドイッチ式低空ドロップキック。ピンチに陥ったところへのはしがカットに入り、のはしがKenに延髄斬り。MUSASHIとともにKenにサンドイッチ攻撃を見舞い、のはしがブラザーを分断した隙にMUSASHIがKenを赤コーナーポスト最上段にセットして担ぎ上げ二天一流でマットに叩きつけフォール、3カウント。
神戸での30周年大会を前にみちのくプロレスチームが2-1で対抗戦を手堅く制した。
全試合終了後にマイクを手にしたのはしは「ブラザー、いやさ辻本さん、きょうは久しぶりに胸貸してくれてありがとうございました。そして初対決のKen選手も本当に熱い戦いありがとうございます。厳密に言うと僕が勝ったわけじゃないんですけども、マイクを偉そうに握ってるのは、この対抗戦うんぬんではなく、改めて藤永さん、リングソウル24周年おめでとうございます!僕もなんとか垂水出身のプロレスラーとして、この地でそして東北でも戦っています。ありがとうございます」と、カウンターで見守るリングソウル主宰者藤永幸司へ謝辞を述べる。
試合には出なかったものの、今大会を観客席で見守っていたザ・グレート・サスケもリングインし、「24周年おめでとうございます!でもたかだか24周年、我々みちのくプロレスは30周年です!24周年本当におめでとうございます!エルドラドではヤッシーとラップ対決やりましたよね!ラップ仲間です。これだけ熱い応援をしてくれるみなさまがいる限り、リングソウルさまは永遠に不滅だーっ」とありがたいお言葉。超満員の観衆が呼応し、大きな拍手と歓声の中で大団円を迎えた。
今年30周年を迎えるみちのくプロレスは全国各地で記念大会を開催中。各地で記念興行が予定されているほか、10月15日岩手県矢巾総合体育館大会でフジタ"Jr"ハヤトと高橋ヒロムのドリームマッチが決定している。