みちのく6.14後楽園大会 ムーの祭典…ムーの太陽vs.人生&X&XX、ハヤト&南野vs.拳王&のはし
ムーの太陽祭〜魑魅魍魎〜
日時:2015年6月14日(日)
開始:18:30
会場:東京・後楽園ホール
観衆:1582人(超満員)
▼第1試合 シングルマッチ 15分1本勝負
○大柳錦也
6分49秒 最強卍固め
●剣舞
▼第2試合 タッグマッチ 20分1本勝負
○気仙沼二郎/日向寺塁
11分00秒 気仙沼落とし→片エビ固め
卍丸/●Ken45°
▼第3試合 みちのくプロレス正規軍vs.ムーの太陽信者 10人タッグマッチ 30分1本勝負
佐々木大地/郡司歩/ヤッペーマン1号/ヤッペーマン2号/●イーグルス・マスク
14分20秒 ボディプレス→体固め
マスクドバディ2015(忍=新宿二丁目プロレス)/関根龍一(K-DOJO)/植木嵩行(大日本)/○米山香織(YMZ)/DASHチサコ(仙女)
▼第4試合 Kenoh TOKYO Final タッグマッチ 30分1本勝負
拳王(NOAH)/●のはしたろう
16分23秒 K.I.D
○フジタ“Jr”ハヤト/南野タケシ
▼第5試合 6人タッグマッチ 時間無制限1本勝負
ザ・グレート・サスケ/○バラモンシュウ/バラモンケイ
21分03秒 ゾンビキング→片エビ固め
新崎人生/●サバイバル飛田(埼玉プロレス)/西村修(フリー)
人生が連れてきた超能力者は飛田と西村!苦戦しながらもムーの太陽が辛くも勝利
マスターが観客に奇跡を体感させる!ハヤトと拳王はみちのくでの再会を約束!
オープニング
前説でパンチ田原リングアナが宇田川専務が拳王のみちのくラストマッチTシャツをこの日のために作ったにもかかわらず、道場に忘れてきてしまったことを暴露。そこでたまたま2枚だけあった旧デザインの拳王Tシャツをオークションで販売。
続いて気仙沼二郎が登場し、リング上に置かれテッドタナベさんの遺影を拝んでから「皆さんおばんです。それでは本日のみちのくプロレス東京大会、気仙沼二郎歌謡ショー、最後の曲をお聴き頂ければと思います」と挨拶してから『俺の海』を熱唱。
お隣の東京ドームを意識してなのか、それとも同所でのお昼に行われた興行でのニュースがネット上を騒がしていたからなのか、「NEWSよりもすごいものがここにある!」のオープニングコールから本日のカードを紹介。
第1試合
剣舞のタックルを切った大柳がガブってからヘッドロックに捉えるが、剣舞がリストロックで切り返す。切り返そうとした大柳をアームドラッグで投げた剣舞だが、大柳はハンマーロックに捉える。これをヘッドロックで切り返した剣舞だが、腕を取って絞っていった大柳。
ビクトル投げからデスロックに捉えた大柳に対し、下からチョップを打っていった剣舞だが、大柳は弓矢固めに捉える。体を捻って脱出した剣舞はトリッキーな動きからロープに飛び乗ってから大柳に飛び付いてのアームドラッグ。
しかし大柳もコブラツイストに捉える。剣舞がコブラツイストで切り返すと、コブラツイストの掛け合いに。そこからエルボースマッシュでカチあげていった大柳だが、ロープに飛んだ剣舞はショルダースルーを狙った大柳にドロップキック。
これで場外に出た大柳に剣舞はコーナー最上段からプランチャを投下。大柳をリングに戻した剣舞はダイビング・クロスボディー。さらに延髄斬りから619を狙ったが、大柳はジャンプしてかわすと延髄斬り。コーナーまで吹っ飛んだ剣舞に新身着くように卍固めを決めた大柳。
しかし大柳のミサイルキックをかわした剣舞は、着地にした大柳に飛び付いてデ・ジャヴ(=2回転コルバタ)、さらにダイビング・フットスタンプを投下するが、かわした大柳はリバースDDTの体勢から後頭部をエルボースマッシュでカチあげると延髄斬り。そこから卍固めを狙うが、逃れてロープに飛んだ剣舞。
大柳は上空にホイップして落ちてきた剣舞をエルボースマッシュでカチ上げると、延髄斬りからの卍固めに捉えてギブアップを奪った。
第2試合
試合前に沼二郎と日向寺に愚乱・浪花さんのお父さんと浪花さんが眠るお墓の住職さんから花束が贈呈された。Kenと日向寺の先発で試合開始。ロックアップからロープに押し込んだKenだが、まずはクリーンブレイク。再びロックアップすると、今度は日向寺がロープまで押し込むが、こちらもクリーンブレイク。
ヘッドロックに捉えたKenをロープに振った日向寺は勢いをつけてのショルダータックルでなぎ倒すと、浪花さんのカニポーズを披露。続いて沼二郎と卍丸がリングインすると、沼二郎のチョップと卍丸のエルボーの打ち合いに。そこからアームドラッグで投げた沼二郎はヒップアタック。しかし卍丸は返す刀でサイドキック。
続いてKenが逆水平チョップを叩き込んでいくと、沼二郎もチョップで対抗。Kenはサミングからチンロックに捉えると、首4の字固めへ。さらに卍丸がナックルパートを叩き込んでいくが、沼二郎はヘッドバットを返す。卍丸もノータッチヘッドバットで対抗すると、沼二郎をコーナーまで追い詰めてヘッドバットからの蹴り。
劣勢の沼二郎をサイドバスターで叩き付けたKenは逆片エビ固めへ。どうにかロープに逃れた沼二郎はKenの串刺し攻撃をかわすとヒップアタックを見舞った日向寺にタッチ。一気呵成にBAD BOYの2人を蹴散らしていった日向寺は、場外に2人を追いやるとノータッチトペコンを発射。
リングに戻ってきた卍丸に沼二郎が串刺し式ヒップアタックからクロスボディー。さらにコーナー最上段からダイビング・ヒップアタックを発射した沼二郎は、一気に気仙沼落とし(=キン肉バスター)を狙ったが、卍丸はこれをブレーンバスターで切り返す。立ち上がった沼二郎に後頭部ラリアットを叩き込んだ卍丸だが、沼二郎もラリアットを返す。しかし卍丸がラリアットでなぎ倒す。
カットに入った日向寺がKenに串刺し式スピアーから対角線ダッシュしてのスピアー。そこからコーナーに登ったが、エプロンから卍丸が足止めすると、Kenが追いかけていって雪崩式フランケン。続けて卍丸がパイルドライバーで叩き付けるがカウントは2。ならばとKenが渾身のラリアットを叩き込むが、カウント2で沼二郎がカット。
10分が経過し、日向寺はKenに逆さ押さえ込み。キックアウトしたところにアッパーカットを叩き込むと、沼二郎が銀鱗(=シャイニング・ウィザード)。さらにセントーンを投下すると、日向寺がダイビング・エルボードロップを投下。カウント2で卍丸がカットして日向寺を場外に連れ出すが、その間に沼二郎がKenに気仙沼落としを決めて3カウント。
第3試合
4.11みちのくプロレスの新木場大会で行われた『ムーの太陽オーディション』に合格して、ムーの太陽信者となったマスクドバディ2015(忍)、関根龍一、植木嵩行、米山香織、DASHチサコがみちのく正規軍と対戦。
ヤッペーマン1号はワンショルダーのセパレートコスチュームにルーズソックス。2号は明らかに女子のコスチューム。ムーの太陽信者が「マスター」コールを起こすと、先発で出てきた1号には「千●しね」コールが起こる。米山が1号をコルバタで投げると、チサコが郡司にドロップキック。
さらにバディとイーグルスはお互いに同じ動きをしてしまい、鏡合わせ状態。ある意味で息がピッタリだったこともあり、なぜかキス。植木は敬礼しながらケンドーばりのロープワークで2号を翻弄すると、正規軍の選手を次々に投げていき、さらにはムーの太陽信者のメンバーも投げてから欽ちゃんジャンプ……と思いきや敬礼ジャンプ!
さらに正規軍のメンバーは信者たちを投げてぶつけると、エストレージャの体勢に。2号が真ん中でチサコにウラカンを狙ったが、逆にチサコがウラカンを決めたため、慌ててカウント2でカット。すると、今度は合体ブレーンバスターの数珠つなぎになっていく。
お互い全員で合体ブレーンバスターを狙うが、互角の状態だったためムーの太陽側がセコンドの虎龍鬼を呼び込む。いざ加勢しようとしていたところで、正規軍側が投げることに成功。一斉に場外に出たところでチサコがコーナーからプランチャ。さらに1号と2号が同時にダイブするとバディもダイブ。
最後にイーグルスが闘と思わせておいて、虎龍鬼を呼び込むが、やっぱり飛ぶ前にみんなリングに戻る。米山が1号と2号をまとめてアームドラッグで投げると、さらに2号をノーザンライト・スープレックスで投げる。カウント2で郡司と佐々木がカットし、関根に連係攻撃。続いてチサコがイーグルスに串刺しドロップキックから開脚式フェースバスター。
10分を経過し、1号が植木に串刺し攻撃を狙うが、蹴りでカットした植木は拳銃を取り出して構える。みんなで手をあげて降参すると、植木はダイビング・クロスボディー。しかし、全員にかわされて自爆。植木、関根、米山をコーナーに逆さ吊りにすると、1号が「イーグルスさん、頼みました!」。
「この勝負見えた!」と勝利を確信したイーグルスは佐渡レフェリーを関根に叩き付けようとするが、佐渡レフェリーが逆に投げると、関根に激突したイーグルスが倒れ、その上に関根が落ちてくる。カウント2で辛くもヤッペーマンがカットしたが、イーグルスは「これは俺の闘いや!」と言って関根を植木に叩き付けようとしたが、これも切り返されて植木が上から落ちてくる。
郡司と佐々木がカットしたが、2人を一喝して正座させたイーグルスは、「俺を信じろよ!」と言って植木を米山に投げつけようとするが、やっぱり切り返されてイーグルスが米山に激突。倒れたイーグルに上から米山が乗っかって3カウント! ムーの太陽信者がムーの祭典を勝利で飾った。
第4試合
みちのくからプロレスリング・ノアに移籍した拳王にとって、みちのくでの“ケジメの一戦”。ノアの拳王としてリングインした拳王にハヤトが詰め寄って睨み合い。そして拳王には真っ赤な紙テープが大量に飛んだ。
まずは南野とのはしで試合開始。片足タックルでテイクダウンを奪ったのはしはガブっていくが、ガブり返した南野はスリーパーを狙う。そこをハンマーロックで切り返したのはしは拳王にタッチ。
拳王は南野に対して相手コーナーに手を向けてハヤトにタッチするように即す。南野がハヤトにタッチすると、いきなりエルボーでツッ込んでいったハヤト。拳王もエルボーを返すと、さらにフロントキックの打ち合いからお互いに思いきり蹴っていくが、紙一重でかわしていく。
ハヤトのタックルを切った拳王はのはしにタッチ。腕を取って固めたのはしだが、足をすくったハヤトはヒザ十字固め。慌ててロープに逃れたのはしを見てハヤトは南野にタッチ。側転フェイントからアームドラッグで投げたのはしはドロップキック。
さしてヘッドバットを投下したのはしはシットダウン式コブラツイスト。サミングで脱出した南野はのはしの顔面にニードロップを落とすと、ハヤトにタッチ。ミドルキックからのはしを踏みつけたハヤトは、続けてサッカーボールキック。控えの拳王をチラリと見てからのはしを蹴り飛ばしていったハヤトだが、のはしもエルボーを返す。
ローキックでダウンさせたハヤトは南野にタッチ。逆水平チョップを叩き込んでいった南野に逆水平チョップを返したのはしだが、ハーフダウンののはしにフルスイングのショートレンジラリアットを叩き込んだ南野は鹿浜ダイナマイト(=シットダウン式変型コブラツイスト)。
拳王が入ってきて蹴りでカットすると、南野は拳王を睨み付ける。のはしは走り込んできた南野をウラカンホイップで投げるとバックドロップ。そして拳王にタッチ。控えのハヤトを蹴ってから南野にフロントキックを叩き込んだ拳王は、合体攻撃を狙ったハヤトと南野を蹴りまくる。南野が場外に転落すると、のはしはトペを発射。
その間に拳王はハヤトに低空ドロップキックからダイビング・フットスタンプ。かわしたハヤトだが、拳王は素早くジャーマンで投げる。ハヤトもミドルキックを叩き込むが、拳王もミドルキックで対抗。ミドルキックの打ち合いからハヤトの動きが止まると、拳王は走り込むが、ハヤトはカウンターのミドルキック。
10分が経過し、ハヤトは串刺しフロントキックから串刺しランニングニー。拳王もエルボーを叩き込んで「来てみろよ!」と挑発。するとハヤトはエルボーからソバット、低空ドロップキックで拳王に片膝をつかせたところに低空ドロップキック。これで拳王が場外に出るとエプロンからランニングロー。
背後からのはしが襲いかかると、南野が入っていてチョップ合戦に。そこから南野は首固め、スクールボーイと丸め込みの連発。さらにカニ挟みからのラ・マヒストラルまで見せたががカウントは2。のはしがジャンピングエルボーアタックを返すと、拳王が入ってきて変形のファルコンアロー。そこにのはしが顔面への低空ドロップキック。
さらにのはしがDDTで叩き付けたところに拳王がダイビング・フットスタンプを投下。辛くもハヤトがカウント2でカットしたが、拳王がハヤトを場外に連れ出す。その間にのはしがコーナー最上段から直立状態でのダイビング・ヘッドバットを投下。南野がかわして自爆させると、ハヤトが戻ってきてミドルキック。
さらにソバットからランニングニーを叩き込む。そして南野のスタンディング式シャイニング・ウィザードからハヤトがヘルム(=ランニング式顔面ニーリフト)。カウント2でのはしが返すと南野がライガーボム。カウント2で拳王がカット。さらに拳王はハヤトを蹴りで排除すると、南野に背後からダブルニーアタック。
南野がかわしたところにハヤトがランニングロー。のはしがハヤトを回転エビ固めで丸め込むが、辛くもキックアウトしたハヤトは走り込んできたのはしにカウンターのハイキック。これで動きが止まったのはしにバズソーキックを叩き込んだハヤトは、さらにK.I.D(=フロントネックロック)に捉えてギブアップを奪った。
勝ったハヤトは「まだメインがありますけど、ちょっとだけ時間ください」と言うと「オイ、拳王! 東京のみちのくプロレスファンの皆さんに何か言わなきゃいけないことがあるだろ。マイクも2本あるんだからちょっとしゃべれば」と声をかける。
「拳王」コールが起こる中、リングに戻った拳王は「オイ、ハヤト。…いや、ハヤト君! お前に言われなくても俺は言うつもりでここに来たんだよ。後楽園ホールのみちのくプロレスファンの皆様、お久しぶりです。俺がノアに移籍するという話、伝えるの遅くなって本当に申し訳ありませんでした。でも! でも俺はみちのくプロレスを見捨てたわけではありません。俺が! プロレスラーとしてもっと、もっともっと大きな存在になって、またこのみちのくプロレスに帰ってきますので、それまでみちのくプロレス、そして拳王の応援よろしくお願いします! 今日はどうもありがとうございました」と、みちのくファンに挨拶。
それを聞いたハヤトは「オイ、今日やって思ったよ。俺もまたやりたい。お前がいない間、俺がこのみちのくプロレス、もっともっと大きい団体に、そしてお前が1日も早く帰ってきたいって思うような団体に俺がしておいてやるからよ。その時は、オイ拳王! 今より遙かに強い拳王として帰ってこいよ。そん時はまたやろう!」と言って手を差し出す。熟考した末に握手に応じた拳王はみちのくファンの温かい拍手に送られながらみちのくのリングを降りていった。
拳王の背中を見送ったハヤトが「本当に今日はたくさんのご来場まことにありがとうございます。あのメインもあるので、このまま、このまま……いや、あともう少しだけ盛り上がってもらえたらこの大会、大成功すると思うので、あの皆さん悔いの残らないようにやりすぎちゃってください! ありがとうございました!」とメインにバトンを渡すと、大歓声の中『みちのくプロレスのテーマ』が鳴り響いた。
<試合後コメント>
フジタ“Jr”ハヤト
「別によ、拳王に腹が立ってるとか、もうそんなのとっくに、そんな感情はないわけで。俺らは、どんだけ来てくれたお客さんが、楽しんで帰ってもらえるかって事を考える。確かに『拳王がいなくなって、おぅハヤト最近元気ねーな』とか、言われるようになったし、あいつが移籍を決めたことも、ほぼ俺らはお客さんと同じ時間に聞くというか、ちゃんと説明がなかったし。それでなんで俺が納得できなかったかっていうのは、ライバルでもあるけど同じ団体を背負って、試合をしてて、そんな中……こう……俺らにもなんにもないっていうのはおかしな話だから。そこのけじめはちゃんとしたほうがいいし、NOAHで会見ができるんだったらみちのくの東北の会場に来たり、東京の会場来たりして、今日みたいにね、ちゃんと挨拶すれば皆スッキリした感じで応援できるんですよ。俺はやっぱ、ムカつくけど、あいつが強いってことは認めなきゃいけないし、あいつがさらに強くなって帰ってくる時にはね、俺はもっと強い俺でいたいし、まあ、今日待ってるみたいな感じでは言いましたけど、今のみちのくプロレスはレベルが高い。あいつが帰ってきても今みたいな感じでいられるとは思えないし。だから、まあ、これからの……今日が終わったんで、まあ、次からのシリーズ、拳王がいないみちのくプロレス、お客さんはちゃんと俺らについてきて欲しいし、『なんだ拳王いなくてもやっぱハヤトすげーじゃん』とか思ってもらえるように俺も日々、成長していきたいなと思うんで。まあ今日はメインじゃないんで、まあよかったんじゃないですか? お客さんにも、俺と拳王の蹴り合いも見せれて、俺もスッキリしたし、まあタッグだったからちょっともうちょいやりたいなと思った部分はあるけど、まあそれはまた、いつかわからない機会にお互い大きくなって、いきなりシングルでも面白いと思うし。いいっすね、これで楽しくなりましたよ。俺も、拳王に関してはちょっとだけまだ引きずってたというか、心にはあったし、これで、自分の愛する団体に専念していきたいと思いますんで、まあ、それの第一段目としては、機会があればみちのくのトップという証を俺が、貰いに行きたいなと思うし、それはシングルだけじゃなくてタッグも。今のチャンピオンタッグもシングルも、しょっぱいんでね。クソみてーなチャンピオンがこの団体のトップだと思われるのは嫌なんで、今BAD BOY勢いあるし、タッグは誰かパートナーみつけて挑戦したいなと思うし、シングルは、まあ〜俺が今のチャンピオンに挑戦したらすぐ取れちゃうのでそれもいいかなと思うし、他にまだやりたい人が居て、そいつがチャンピオンになって一発目挑戦したら楽しそうかなって思ったらそっちにいくかもしれないし。まあどっちにしろ、今年中には、フジタ“Jr”ハヤト、危険なハヤト復活しますよ。お楽しみに」
――拳王選手からみちのくに戻ってくるという言葉も出たので、そういった意味で物語も今後続いていくと思うが。
「ん〜、どうだろうね。うん。まあ、それが、俺と今日やって『戻ってきたい』『ハヤトとまたやりたい』って思ったのか、それはわからないけど、そうやってみちのくのリングに戻ってきたいって思えるようなリングってことっすよ。それはだから、そういうのがお客さんにも伝わればいいなって思うし、別になんだろうな? 俺はNOAHが嫌いとか、そういうことじゃなくて、ちゃんと移籍するんであれば、それはやっぱ東北のファン、東京のファンのみちのくプロレスのファンの人に挨拶はするべきだし、そこだけを俺は言ってたのでね。まあ、俺はさっきリングでも言いましたけど、別に戻ってくるなら戻ってくるでいいよ。それは嬉しい。俺らが育ったみちのくプロレスでまた試合をしたいって思ってくれてるならそれはそれでいい。けど、『ああそうですか。わかりました。黙って俺らは今の状況を保って、お前の帰りを待ってます』っていう感じではなく、俺らも俺らで成長して『拳王? そういえばいたね』ぐらいの……『そういや、ハヤトとスゲー蹴り合ってたじゃ〜ん、ちょっと見に行く?』ぐらいでいるんで。あいつが居なくても、今よりもっと激しい試合ができるみちのくプロレスにもっともっと成長して、その成長する過程で俺がチャンピオンじゃないといけないと思うし、あいつが帰って来る時には最強のチャンピオンとして、迎え入れたいから。いいんじゃないですか?あいつが戻ってきたいって思えるリングに、あいつがいなくなった1年? そして今日までの、6月までのこのみちのくプロレスの闘い、成長してると思うし、いいんじゃないですか? だから、俺がいなくてみちのくプロレス大変だろうなってそんな感じで思われたくないから。お前なんか居なくても、全然大丈夫だよ。俺らにはこんだけの仲間がいて、こんだけのお客さん、家族がいる。みちのくプロレスには家族がいるから。その家族と仲間を守っていかないと、俺が。だから、これからね、NOAHに行くこともあるかもしれないし、俺の仕事の場が増えるんで、金儲けさせてもらいますって感じで、いいんじゃないですかね? 唯一NOHAだけには出たことないかな? ベルトとかには挑戦した事あるんですけど、丸藤さんとやったりとか、あるんですけどNOAHのリングで闘った事はないので、機会があれば出てみたいなと思うし、すぐにとは言わないんで。すぐにだと俺と拳王の試合はもったいなと思うんで、俺と拳王の試合はどこの団体でやってる対戦カードよりも熱いと俺は思ってるから。まあ、そうっすね、なんだろう? もっともっと試合終わったらムカつくかなと思ってたんですけど、意外とスッキリして。まあ、行ってくればぐらいの感じです」
第5試合
まずはX、XXと組んでムーの太陽と相対する人生が入場。続いて“ザ・マスター”サスケを信者たちが御輿に担いでムーの太陽が入場。オーディションを受けた菊タローやロビン、見た目が邦彦も一緒に登場。ただし御輿の上にいるのはミニマスター。リングサイドを一周してからミニマスターを白い布で覆い隠したあと、しばらくして布を外すとそこにミニマスターの姿はない。すると、南側の客席にマスター降臨。
手をかざしながらリングサイドを一周したマスターは、リングサイドの子供にミラクルキャンディー・イニシエーション。さらにバラモン兄弟の持つ水にマスターが気を送ると、バラモン兄弟はその水は撒き散らす。そしてミキティコと共にリングサイドで観戦していた元AKB48の光宗薫さんにも聖杯に入った聖水をかけるイニシエーションを施す。
ようやくムーの太陽がリングインすると人生が「会長…あぁマスター。マスターの力にもう敵う人間がうちの団体にはいないので、今回Twitter、Facebook、ホームページでマスターを超える超能力を持つレスラーを募集したら2名きました。じゃあまず一人目の超能力を持ったレスラー入場です」と言う。そこに登場したのは埼玉プロレスのサバイバル飛田!
ダウジングしながら登場した飛田は奇妙なヘッドギアをつけてリングインすると人生と握手。そして「もう一人、マスター以上の超能力を持つ選手の入場です」と言うと、そこに登場したのは西村修!
さらに人生が「あと今回ですね、レスラーというふうに何度も呼び掛けたんですが、一般の方からたくさん『私は超能力を持っている』という応募がありまして、何人か面接しました。2人だけすごく本当の超能力を持っていたので、一般人なので今日呼んでいます。どうぞ!」と言うと、山高帽にサングラスに黒マントの2人組が登場し、いきなりスプーン曲げを披露。そのまま人生組のセコンドにつく。
マスター自ら先発を買って出ると、サスケは人生と相対しながら気を送ってくる飛田を牽制。さらにサスケが人生に気を投げつけていくが、一見人生にはまったく効いていないように見える。サスケは天から大きな気を集めてくると、人生に投げつける。
するとさすがの人生もヒザから崩れ落ちてダウン。再び気を集めていったサスケは人生投げつけるが、人生がジャンプしてかわすと青コーナーのムーの太陽一派に誤爆し、一斉に吹っ飛ぶ。ここで人生が西村にタッチすると、サスケはあぐらをかいてリングに座り込み拝み出す。西村はストンピングを浴びせていくが、起き上がりこぼしのように元の体勢に戻っていくサスケ。
するとサスケは西村をスリーパーに捉える。西村は座禅を組んで瞑想。さすがのサスケも一旦離れると、糸も簡単に「こりゃ敵わないよ」と言ってバラモン兄弟にタッチ。飛田に襲いかかった兄弟は思いきりバケツの水を浴びせかけると、場外に連れ出していく。
サスケがエプロンで西村を捕まえている間に、バラモン兄弟は一般人の超能力者に水を浴びせていく。リング上では飛田にロビンがウルトラデスティニー(=変型アックスボンバー)、菊タローがスペース・ローリング・エルボー、米山は千豚♪(=セントーン)、チサコがフットスタンプ、関根がエルボードロップ、さらに見た目が見た目がクラッチを決めていく。
バラモン兄弟が2人がかりで西村を捕まえると、植木がコスチュームのショルダーを外して胸毛ウォッシュ。さらにコーナー下に西村を座らせると、スーツケースをセット。その上にバディが乗っかると、シュウがボーリングの球を投げてストライク!
しかし人生が兄弟の2人を捕まえて両手でのど輪落としを決めると、兄弟をコーナー下に座らせ、さらにサスケを頭から突き刺してからケツにスーツケースをセット。そしてボーリングの球を西村に渡すと、西村が見事なストライク! ケイを捕まえた人生は念仏パワーボムを狙うが、ミニマスターがカットに入る。
怒った人生はミニマスターをのど輪で捕まえると、念仏パワーボムの体勢に。そこにシュウが背後から道路標識で殴打してカット。バディがコーナーに登ってケツを突き出すと、兄弟はそこに人生の顔をねじ込んでいく。さらにケツを出したミニマスターを担ぎ上げた兄弟は人生の顔にミニマスターを押し付け、まさかのケツサンドイッチ。
そこから横十字とジャックナイフ式エビ固めの合体技を見せたが、カウント2で返した人生は怒りの形相。そこに菊タローが忍びより、カンチョーをお見舞い。だが、菊タローの指が折れるほど硬いケツをしていた人生は、関根、シュウ、ケイをパワーボムで叩き付ける。さらにウラカンで飛び付いてきたチサコもパワーボムで叩き付けると、「待てー! 動くな」と言って拳銃を取り出した植木に対し、間髪入れず拳銃を払いのけてパワーボム。
さらにサスケにもパワーボムを狙うが、これをリバースで切り返したサスケは、西村をコーナーに叩き付けてからシャリマティー(=コーナーからの飛び付き式前方回転ネックブリーカー)。そしてラムジャム(=映画『レスラー』の主人公ランディの必殺技であるダイビング・Wエルボードロップ)を投下。
かわして自爆させた西村はエルボースマッシュでカチあげると、スリーパーで捉えてからコブラツイストへ。飛田が気を送ると、ムーの太陽信者たちも気を送る。サスケがこれで脱出し、気を投げつけると西村が投げ返していき両者ダウン。何とか西村が飛田にタッチすると、兄弟が入ってきてマスターを救出。
サスケが飛田を羽交い締めにすると、兄弟は竹刀と標識を振り下ろすが、飛田がかわしてサスケに誤爆。すかさず地獄突きで兄弟を蹴散らした飛田はサスケにパイルドライバー。カウント2で何とか返したサスケだが、飛田はゴッチ式パイルドライバーで叩き付ける。これもカウント2で返したサスケ。
20分が経過し、再び兄弟が飛田に襲いかかり合体ブレーンバスターを狙ったが、逆に投げていった飛田は、場外に出た兄弟に対してコーナーに登って行く。しかしシュウが念で飛田の動きを止めると、ケイが墨汁ミストを噴射。すかさずシュウがゾンビキング(=相手の足を交差してのハリケーンボム)で叩き付けて3カウントを奪ってムーの太陽が勝利。信者一同でシュウの勝利を称え、シュウをあがめ奉りながら退場。
エンディング
シュウにも信者にも忘れられたサスケが「勝ったぞー! ちょっと私はダメージがありますので……。まあ3人、ムーの太陽……」と言うが、サスケの隣にいるのはケイとなぜかロビンさん。サスケがロビンさんを「昔からの相棒だから」と言うが、ケイは「自分の昔からの相棒はこの人じゃないです!」とキッパリ。
しかしサスケは「何とかムーの祭典、メイン勝利を収めることが出来てよかったね。ありがとう! まあ万が一は考えたくないんですが、万が一負けたときは何もしないで帰ろうと思ったんですけど、勝ちました。私は今日、誰よりも早く会場入りして、皆さんのイス1個1個に仕掛けをしてあります。念を入れてあります。本日、ムーの祭典、改めまして これから私は皆様に幸せの奇跡を起こします。まず右手をイスの座面に当ててください。私が1、2の3と言ったら『回れ!』と言ってください。1、2の3、回れ! はい、次に手の平を私に向けてください。皆さんの手の平にダイレクトに念を送りますので、『動け』と言ってください。1、2の3、動け! テイッ! ……よし! それでは両手の指をご覧下さい。10本の指の中で一番幸せな指は何ですか?」と、途中帰ろうとする観客にも戻るように念を送りながら説明。
「一番幸せな指」を聞かれたミキティコが「人差し指」と答えるが、サスケは結婚指輪をはめる左手の薬指じゃないかという。その上で「これから皆さんに奇跡を体感してもらいます」と告げたマスターは、まず右手で左手の人差し指を握るように指示。ミキティコが幸せの指だと言った人差し指こそが宇宙からのアンテナであり、ここがスタートになるという。
そして頭の中で描いた数字の数だけ握る指を進めていき、小指(または親指)まで来たらそのまま折り返すように指示。
さらにまったく同じ数字を握り進めていってほしいと指示。最後に今握っている指の位置から小指の方向に向かって“2つだけ”握り進めてほしいと言うと、全員握っていたのは左手の薬指だった! このマスターの起こした奇跡を体感した観客が総立ちになってマスターを称えると、マスターは「奇跡が起きたー! センキュー、グンナ〜イ」と言ってロビンと共にとっとと退場。
一人残されたケイは「ちょっとマスター! ……誰もいねぇじゃねぇかよ。これも苦行ですか? お前ら! マスターの奇跡見たか? これはよ、ムーの祭り大成功じゃねぇか! お前らムーの太陽の信者になったか? まだ信者になってねぇヤツいるか? オイ、そいつはな、死んで地獄に墜ちて、今度生まれ変わったら蛆虫になるぞー!」と叫んで後楽園大会を締めくくった。
<試合後コメント>
ザ・グレートサスケ
――ムーの祭典無事終わりました。
「終わりましたね。まずはとにかく勝ててよかったですね。それが一にも二にもね、試合ですから、勝たなきゃしょうがないってところがありますからね。ムーの祭典って看板でね、そのムーの太陽本人たちが負けちゃしょうがないですから。まずは勝ててよかったです。本当にそれはもうホッと胸を撫で下ろしてますね。そして勝てたからには、やはり私が、前々から言っていたムーの一般信者の皆様へのイニシエーション、これが最後にお見せしたイニシエーションであり、ある意味イリュージョンであり、そしてある意味これは儀式でもあると。皆様左手の幸せの薬指を持って立ち上がった、全員が立ち上がった! あの瞬間全員が入信したんですよ。ムーの太陽へようこそ! 奇跡が起きた!これは奇跡だ!幸せの、左手の薬指の奇跡だ! 皆、家族を大切にしろよ! 奥さん子供を大切にしろよ。恋人を愛せよ。赤ちゃんを産めよ! 子供を育てろよ! 幸せの薬指の奇跡が起きたんだ! 神のご加護を! ハレルヤ! ……なんか今日は達成感ありますね。身体は痛めちゃったですけど、それを打ち消すぐらいの達成感がありますね」
――ムーの太陽結成一年半の集大成というか、得るものが大きい大会だったと?
「そうですね、はい。ますます、ムーの奇跡というものをますます世間一般によりしらしめることができたという風にね、今日は思います」
――ひとつ懸念材料じゃないですが、シュウ選手がいち早くバックステージに戻り、新加入した信者の方々もついて行ってしまったが。
「そうなんですか? あまりそのへんは私把握してなかったんで、ロビンさんが居てくれたし、ケイがいたし、別にそこはなんとも思ってないですよ私は。わかんなかったです私」
――リング上が少し人数寂しい感じがあったがそんなことはない?
「うん、でも、やっぱりこう皆さんを幸せにさせて頂くという事に頭がいっちゃってましたんでね、特に気にしてないですよそこは」
――ムーの勢いはますますと……
「止まらないですよそこは。これはもうね、ほんとに今日の幸せの奇跡によってね、すごい伝わり方になると思います。マスコミの皆さんはもちろん、一般媒体の方々の反応もすごいことになると思うのでね、今から武者震い感じてますね。どうマスコミ対応していこうかなというね」
――今日集まった1500人からどんどん枝葉が……
「すごい事になるでしょうね。皆一斉に今ツイートしてるんじゃないですか?サスケ・ザ・マスターはすごいというね、ひと晩ですごい伝わり方すると思います。まさにねずみ算式に一気に広まるでしょうね。今日はあの、オーストラリアからも熱狂的な信者の方がいらしていて、オーストラリアにも飛び火するでしょうね一気に。こないだ盛岡の大会には先週カナダからもいらしていたんで、カナダ、オーストラリアって広がり方していくでしょうね」
――ちなみに対戦相手に超能力者と名乗る二人のレスラーがいらっしゃいましたが彼らは超能力者でしたか?
「でした、はい」
――二人共?
「二人共。はい。私の持ってる選手名鑑の中で丸つけてた人たちでした。すでにつけてました」
――苦戦したのは致し方なしと。
「そうですね、かなりダメージは負ってます」
――ムーの祭典を終えて今後のムーの太陽はどのような形で進んでいくのでしょう?
「そうですね、やはりあの、こないだ秋山眞人先生という方にね、教えてもらった事もあって、今度はユリ・ゲラーさんに是非入ってもらいたいと思ってますね」
――ユリ・ゲラーさんにメンバーとして?
「私よりも二段階くらい上の方なんで、ユリ・ゲラーさんに今度は仕切ってもらうという……」
――仕切ってもらうんですか?
「色々こう、プロレスにおける戦術ですとか、チームプレイタッグプレイというところも含めてね、全部もうユリ・ゲラーさんに全てプロデュースしてもらおうと思っています」
――マスターは最近(雑誌の)『ムー』のほうにも出られて。
「そうですね、はからずも学研『ムー』のほうに出ましたけれども、私学研『ムー』の編集部の方に言ったんですよ、『私、今ムーの太陽っていうのやってるんですよ』って言ったら、『はぁ?』って言われました」
――意外と浸透していなかったんですね。
「ちょっとがっかりしましたけどね」
――ムーの太陽繋がりでオファーがあったわけではなかったんですね。
「なかったんですね、はい。全くの偶然だったという」