【試合詳細】7・29 Growth新木場大会 長井満也vs後藤恵介 伊藤崇文vs海和択弥 ワイルド・ベアーvsこゆき

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『Growth10』
日程:7月29日(土)
開始:19:00
場所:東京・新木場1stRING
観衆:未発表

▼シングルマッチ 20分1本勝負
○ガッツ石島(TTT)
8分7秒 ラリアット→片エビ固め
●清水来人(Team Motion)

▼シングルマッチ 20分1本勝負
○真琴
10分23秒 エッジ直々伝スピア→体固め
●鶴姫花(愛媛プロレス)

▼シングルマッチ 20分1本勝負
○ワイルド・ベアー
9分7秒バックドロップ→体固め
●こゆき(フリー)

▼シングルマッチ 30分1本勝負
○伊藤崇文(パンクラスMISSION)
11分11秒 原爆固め
●海和択弥

▼シングルマッチ 30分1本勝負
○長井満也(ドラディション)
17分6秒 スリーパーホールド→レフェリーストップ
●後藤恵介(フリー)

後藤恵介が長井満也に善戦健闘も“大物食い”はならず!「来年は悔しいじゃなくて、うれしい思いにしたい」

 バリアフリープロレスHEROの運営協力を行うGPSが7月29日、東京・新木場1stRINGで「Growth10」を開催した。メインイベントではインディー界の若手のホープ・後藤恵介(フリー)が長井満也(ドラディション)を相手に奮戦するも一歩及ばず、“大物食い”はならなかった。

オープニング


 6月16日に小脳梗塞で倒れ、救急搬送された豊島修二会長が現状を報告。本来なら、今大会で選手として「還暦記念試合」を行う予定だったが延期に。体調が戻り、医師の許可が下りた時にはリングに上がる決意を示した。

第1試合


 2年前の「Growth」で組まれながらも流れたガッツVS清水が2年越しで実現。文字通り、ヘビー級同士のぶつかり合いとなり、清水はチョップ、ブレーンバスター、スピアで攻め込んだ。耐えたガッツはラリアット、ゴーストバスター、ラリアットとつなぎ、3カウントを奪取。ガッツは本部席の豊島会長に「俺がこのリングに帰ってきたからには、初代WBCチャンピオンとして挑戦させてくれ。橋之介というパートナーがいるから。考えといてくれ」とアピール。

 ガッツは「(清水は)ガッツがあって。さらにデカくなって成長したと思う。俺もベルト獲ったばかりで負けられない。TTTで橋之介と組んでるんで。チャンピオンは友龍&後藤? 負ける相手じゃないんで。豊島が元気じゃないと、このリング活性化しないんで。元気になってくれないと。一時休戦で、豊島が元気になったら、ガッチリやろうじゃないか」とコメントした。

第2試合


 愛媛プロレスの新星・鶴姫花が東京に初進出し、真琴と初対決。鶴姫花はドロップキック、クロスボディ、ノーザンなどで大奮戦。真琴はダブルニー、側転ニー、ダブルアーム・スープレックスなどで応戦し、最後はエッジ直々伝スピアでトドメを刺した。鶴姫花は試合後、駆け寄った真琴にエルボーを見舞う気の強さを見せた。

第3試合


 GPS初参戦のこゆきは180センチ、83キロの大型戦士。デビューしたばかりのときにベアーと対戦しており、3年ぶりの再戦。文字通り、その成長ぶりを見せる戦いとなった。こゆきは重いキック連打、腕折り、ヒザ蹴りなどで攻めていった。こゆきの攻めを受け切ったベアーはラリアット、ストマックドロップ、サイドスープレックスから強烈なバックドロップで勝負を決めた。

 ベアーは「豊島会長の還暦記念試合、大きな壁にジャマされてしまいました。悔しいのは本人だと思います。そんななか、還暦イヤーじゃなきゃイヤだという老人がいまして、今年中にやりたいと言ってますが、医者からGOサインが出ればいつでも受ける覚悟です。もしかしたら今年中に還暦記念試合見れるかもしれません。それから、師匠の保坂秀樹の命日が8月2日です。3回忌になります。どうか皆さん、忘れないでください」とマイク。

第4試合


 3年前、デビュー2戦目で伊藤に敗れた海和のリベンジ戦。序盤から伊藤は執ように関節狙いも、海和は必死にディフェンス。伊藤はネックブリーカーから、ロー、ミドル連打。海和は串刺しドロップキック、オクラホマスタンピート、ミサイルキックで猛反撃。耐えた伊藤はブレーンバスターホールド、ハイキックでダメージを与えると、ジャーマンで勝負あり。

伊藤「新人でもベテランでも一生懸命やらないと。勝てないと思うから。今日は俺がすべて上回った。また練習し直してやりましょう。何回でもやろう」
海和「3年前、手も足も出なかったけど、今日結果はついてきませんでしたけど、手も足も出たんで、多少はましになったと思う。ただ圧倒的に差は感じる内容だったんで、足りないことばかり。そのためのGrowthだと思ってるんで。HEROとともに、グロウスしていくしかない」

第5試合


 「Growth」とは“成長する”の意で、若手、中堅、ベテランを問わず、各選手がその成長ぶりを体現する大会で、今回が区切りの10回目を迎えた。3大会連続でメインイベントを託された後藤はメキメキと力を付け、HEROが認定するWBC(ワールド・バリアフリー・チャンピオンシップ)タッグ王座も保持(パートナーは友龍)。今大会ではリングス、新日本プロレス、全日本プロレスなどで修羅場をくぐり抜けてきた長井と対峙。後藤は戦前、「一番ほしいのは勝利。何をするかは大物食い。その一点にかけて挑みます」と決意を語っていた。

 序盤、長井がヒールホールドで後藤の足を絞め上げる。場外戦に転じると、長井はイスを投げつけ、鉄柱にぶつける荒っぽい攻め。リングに戻ると、長井はアキレス腱固めなどで足に徹底攻撃。後藤はブレーンバスター、串刺しラリアットで反撃も、長井はヒザ固め、ローキックで執ように足を攻める。後藤はチョップ、バックドロップ、ダイビング・セントーンで攻め込むも、2発目のダイビング・セントーンを阻止した長井が雪崩式ブレーンバスターで返し、ジャーマンを見舞う。後藤も走り込んでのラリアット、ブロックバスターを叩き込むも、長井はワキ固め、ストレッチプラムで絞り上げる。そして、長井は必殺のキャプチュード、雪崩式キャプチュードを決めるもカウントは2。ならばと長井がスリーパーで絞め上げると、危険と判断したレフェリーが試合を止めた。

 惜しくも、“大物食い”がならなかった後藤は「大物食いやるって言ったのが、ただの大ぼら吹きになってしまいました。一昨年はスーパー・タイガー選手、去年は土方隆司選手とやって、少しは力付けたと思ってたんですけど、まだまだですね。次の『Growth』、そんな簡単に“またお願いします”とか言えないんで。今ベルトも持ってるんで、その価値も高めないといけないので。毎年、悔しい思いをしてるんで。来年は悔しいじゃなくて、うれしい思いにしたい」と悔しさを露わにした。

 若手の挑戦を退けた長井は「オマエのセントーンもラリアットもメチャメチャ効いたよ。これから、このリング、今日の試合よりもっとビッシビシ行け。そしたらもう1回俺と勝負だ。でも早く来ないと、俺は時間がない。もっとビッシビシ来い!」とゲキを飛ばした。

 なお、メイン終了後、豊島修二会長が来年の同時期に「Growth11」を開催したい意向を明らかにした。

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