「魔法があったらかけてほしい」朝倉海が負傷し『超RIZIN.2』欠場!榊原信行CEOは「弟がやらかしちゃったことは兄貴が責任取るしか無い」
17日、7月30日に埼玉県・さいたまスーパーアリーナにて開催される『のむシリカ presents超 RIZIN.2 powered by U-NEXT』についての記者会見が実施。朝倉海の負傷欠場と扇久保博正の代理出場が発表された。
7月30日にさいたまスーパーアリーナで開催されることが決まった『超RIZIN.2』では、RIZINとBELLATORのスターが大集合。
RIZINパートでは朝倉海vsフアン・アーチュレッタのRIZINバンタム級王座戦、朝倉未来vsヴガール・ケラモフのRIZINフェザー級王座戦、伊澤星花vsクレア・ロペスの女子スーパーアトム級王座戦などが実施。BELLATORパートでは、AJ・マッキーvsパトリッキー・ピットブルのBELLATORライト級GP1回戦、堀口恭司vs神龍誠のBELLATORフライ級王座戦という豪華カードが発表されていた。
海は今月9日に行われる予定であった公開練習を発熱による体調不良で欠席。大一番を前に体調を崩してしまった海には心配の声が集まっていた。
そんな中、この日開かれた会見では、海が負傷によって『超RIZIN.2』を欠場することが発表。海は7月初頭に左膝を負傷(左膝内側側副靱帯損傷)し全治6~8週間と診断。公開練習の日にはまだ海が劇的な回復を期待して待つ判断をしており、“情報戦”の一環として「海が体調不良で欠席」と発表していたことが明らかにされた。
海の代打としてアーチュレッタとバンタム級王座を争うこととなったのは扇久保博正。
扇久保はバンタム級ジャパンGPを制している他、海にも井上直樹にも元谷友貴にも勝利を収めた選手でありRIZINバンタム級の実績は右に出る者はいない。
扇久保はフライ級への転向を発表しており9月の試合に向けて身体を作っていたとのことだが、今回のオファーを受けた際には「行きます」と即答したという。
海は、対戦相手や団体、スポンサーなど多方面へ謝罪。
そして、「今大会に於いて僕の試合がとても重要なことは僕自身理解していましたし、どうにか出場出来ないか考え、いろんな治療を行ってきました。しかし、今現在、走ったり深くしゃがんだりすることが出来ない状態です。医者からも、『7月30日までにレスリングだったり蹴ったりする動きが出来るようになるとは考えづらい』と言われました。そんな状態でリングに立つのは、ファンの皆様にも対戦相手にもとても失礼なことだと思い、欠場させていただくことを決めました。本当に悔しいですし、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。怪我をしたときは、頭が真っ白になって、今でも心の整理がつかない状態です。しかし、必ずこの怪我を克服してこのRIZINのリングに戻ってくることを約束します。年内に復帰して、今よりも強くなって、必ずベルトを巻けるように頑張るので、そこを期待していただけると嬉しいです。最後に、今回僕の代わりに急遽出場を決めてくださった扇久保選手に心から感謝したいと思います。ありがとうございます」と心中を語った。
海が退席する際に扇久保と対面する場面があり、2人はしっかり握手。海は扇久保に想いを託した。
会見後の囲み取材に応じた榊原信行CEOは、「MMAの歴史が動く日になるはずだった。兄弟でタイトル奪取というのはMMAの歴史の中では無いです。世界的にもそういう意味で注目されていた。RIZINとしても『完璧って無いんだな』って。『ここでつまずくかよ』『ウソでしょ?!』『なんとかして出てこいよ!』って思いでしか無かったんですけど、冷静になると無茶させられないしね。騙し騙しで勝てる相手でもないし。海と話したときに言ってたのは、『魔法があったら魔法をかけてほしい』って。半泣きでに言ってたんだね。そのくらい本人が一番ショックだし、ファンには本当に期待してもらった分ガッカリさせて申し訳ないと思う反面、扇久保が行ってくれてちょっとホッとしてます。ここで元谷友貴が行っても、井上直樹が行っても、全く説得力が無いので。ここまでのRIZINバンタム級での実績で言えば扇久保選手が今の中ではベスト」と内幕を明かす。
なお、未来については「弟がやらかしちゃったことは兄貴が責任取るしか無い」と冗談交じりに語り、熱い期待をかけた。
『超RIZIN.2 powered by U-NEXT』
日程:2023年7月30日(日)
開始:12:00
会場:埼玉県・さいたまスーパーアリーナ
<変更カード>
【RIZINパート】
▼RIZINバンタム級タイトルマッチ RIZIN MMAルール 5分 3R 61.0kg
朝倉海
vs
フアン・アーチュレッタ
↓
▼RIZINバンタム級タイトルマッチ RIZIN MMAルール 5分 3R 61.0kg
扇久保博正
vs
フアン・アーチュレッタ