【インタビュー】元オリンピック選手監修のアクション舞台に魔法少女や怪盗が参戦!?毎公演満員の『アクトリング』を脚本家と女優が語る

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 元オリンピック選手が監修し、昨年のコロナ禍にもかかわらず新宿FACEを超満員札止めにしてスタートしたアクション舞台『アクトリング』。
 グラビアアイドルや女優や声優など普段スポーツとは違う業界の女性たちが、プロレスをベースにしたアクションを取り入れた殺陣を行い、宇宙海賊や忍者、魔法少女などコンセプトを身にまとったチームが戦う新たな手法で演劇業界のみならず様々な業種から注目を浴びている。

 5月8日には『アクトリング鏡編 弍ノ面 Shelollノ章~深淵~』が開催されるが、今回改めて脚本家の桐乃睦(きりのむつみ)に「初めて見る方でも楽しめる」というコンセプトを語ってもらった。
 それに合わせ、次回公演で中心人物となる『宇宙海賊Sheloll(シェルオル)』のアネモネ役を務める夏葵(なつき)、新たなチームとして発表されたばかりの『怪盗シスターズBijou(ビジュー)』のジス役を務める福永莉子(ふくながりこ)、『Star magical☆project-魔法少女育成計画-』mieteor(ミーティア)のスノウ・ホワイト役を務める未依(みい)にコンセプトや演じる思いを聞いた。

――改めて『アクトリング』のコンセプトを教えていただけますでしょうか?
桐乃「三種の神器が一つ大きなテーマとなっていまして、様々なチームが色々な方法で戦い、アマノムラクモノツルギ、ヤタノカガミ、ヤサカニノマガタマをそれぞれ奪い合っていくというのがベースのストーリーになります。そのなかで剣編と鏡編がスタートしている状況で、剣編は異世界に飛ばされるお話ではあるんですけど、簡単に言うと沢山のチームがいる中で2チーム選抜で戦う1チームvs1チームの図式です。4月からスタートした鏡編は武闘会方式で進めてまして、1チーム対色んなチームが戦うという図式です。物語としては1チームに焦点を当ててるんですけど、色んなチームがたくさん見られるバラエティに富んだ形のものが鏡編になります」

――現時点ではどのチームも三種の神器は手にしていない状況でしょうか?
桐乃「まだ新しいチームがお目見えし続けてる状況なので、現段階ではどのチームもこの闘いに参戦してきたばかりの状態です。三種の神器を手に入れるのはもうちょっと先になるかなと。各ストーリー、各チームも出始めなので、初めて見る方もどの段階から見ていただいてもしばらくは問題ないです。あくまで序章で、今から出るチームもたくさんいます」

――今ストーリーに参戦しているチームはどれぐらいの数があるのでしょうか?
桐乃「全部で7チームです。“戦乱の世から、滅びた里を救うため鬼の力を借りタイムスリップを繰り返す娘たち”花月夜-かぐや-、“宇宙の闇から光を求めて舵を取る”宇宙海賊シェルオル、“星になった不屈のソルジャー”Sky-Rex(スカイレックス)、“忍者なのかなんなのか、忍びたいけど忍べない忍者”葉隠(はがくれ)、新しいチームが“例え全てを敵に廻しても、世界の『力』と『願い』を盗む”怪盗シスターズBijou(ビジュー)、“孤高の賞金稼ぎ”gem(ジェム)、“僕と契約して真の魔導師を目指してほしいんだ『Star magical☆project-魔法少女育成計画-』”mieteor(ミーティア)の、現状7つです」

――5月8日の公演はどのようなものになるのでしょうか?
桐乃「鏡編は主軸となっているチームがあって戦うという形式なので、今回は宇宙海賊シェルオルを中心に描きます。4月には葉隠がやっているのですがだいぶ色の違うチームなので、今回はシェルオルらしい『楽しいな』だけではないファンタジーをお見せできればと思います。初めて会うチームが多いので、特色に触れ、色々なところを深掘りしていこうと思っていますが、シェルオル的にはこの1年でプレ旗揚げや剣編もやってきているので、今回は5人いる中でもアネモネに焦点を当てた物語を考えています。今までシェルオルを見てきてくれた人がアネモネの深いところに触れる機会になるのかなと思いますね」

――アネモネを演じる夏葵さんはどういう心持ちで演じられるのでしょうか
夏葵「これまでずっと登場の時からベールに包まれた、謎の多い『ヒールなのかな?』と思われるようなチームを印象付けてきたシェルオルなんですけど、そんなシェルオルでも一人ひとりが様々な思いを抱えているという事が見えてくる物語が今回の鏡編になります。ひょっとしたらこれから同じチームのクラムだったりメルジェリーに焦点があたることもあるのでしょうけど、まずアネモネがピックアップされて嬉しいです。アネモネが今までのふわっとしたイメージの中でも心のある一人の人物だって事が伝わればいいなと思って今回演じさせていただきます」

――この1年でアクトレスリングでデビューもし、自分の中でアネモネという存在が変化してきた部分はありますか?
夏葵「アネモネとしてステージに上がってから一年以上経ちましたが、皆さんがステージを見てから想像するアネモネの姿と、私が演じてるアネモネの2つがちょっとずつ合わさってくるというか。時間が経過し、お客様に見ていただくようになったからこその"アネモネ像"が自分の中でも出来てきたと思っています」
桐乃「シェルオルってこういう空気感ですって見せてきたものが、今回アネモネに焦点があたったから浮き彫りになっていくのと、キャッチフレーズが『思イ出セ、本当ノワタシヲ・・・』となっているので、アネモネがどのような本当の私を思い出すのかが一つのキーにもなっています」

――夏葵さんから見て気になるチームはありますか?
夏葵「実際練習を見ていて戦闘シーンの稽古も始まっているんですけど、私はミーティアが気になります。個人的に(守護獣)ユニとかも気になっていますね」

――夏葵さんから気になるチームと発言がありましたが、未依さんが演じている『mieteor(ミーティア)』とはどのようなチームなんでしょうか?
未依「魔法国イディナロークの魔法学校で日々魔法少女として学び、職務を行っていた彼女たちが『Star magical☆project-魔法少女育成計画-』(略してスタマジ)というプロジェクトを始動。適性があると判断されたメンバーでチームmieteor(ミーティア)を結成し、母国を守る為に三種の神器を探す旅にでます。これから新たな仲間も増えていく予定なので楽しみにしていてください!」

――アクトレスリングの方でも水嶋さんと関わることが多いですが、今回同じユニットに選んだ経緯は
未依「私がアクトリングに深く関わり始める前に候補生として来ていたさくらちゃんの練習をたまたま見る機会があって、練習に取り組む姿勢を見て真面目で一生懸命で、こういう子と一緒にお仕事したいなと思ったのを覚えています。そしてチームを作ることになりさくらちゃんの女の子らしい容姿が自分の作りたいチームのイメージにぴったりハマっていたのでこの子しかいない!と思い選びました。」

――『Star magical☆project-魔法少女育成計画-』mieteorの魅力はどの部分にありますか?
未依「自分自身の初挑戦として今回スタマジのチーム構成からキャラクター設定、衣装デザイン、セリフチェックまで全て自分でセルフプロデュースしているところですかね。初めてのことばかりでわからないことだらけですが先輩である坂本茉莉さんや演出家の方々にアドバイスをいただいて試行錯誤しながら創り上げています。チームメンバーの水嶋さくらは初舞台になるので、お芝居はもちろん、舞台とは何か、キャラ立ちさせるなど色々指導している段階であります。チームの売りどころとしては、衣装から何までとにかくキラキラ可愛いが詰まってます!男性からだけではなく女の子から見ても可愛いというのを意識していて。今あるアクトリングのファン層とはまた違った、女の子も憧れるようなキラキラ可愛いアイドル的なチームを目指しています。そして今後はSNSを強みとして可愛い写真や動画、チームの魅力をのせて世界に発信していきます!きらきら可愛いは正義!アクトリングを知るきっかけに!」

――チームのコンセプトを魔法少女に選ばれたのはなぜなのでしょうか
未依「女の子は一度は憧れたことがあると思います。あのキラキラ可愛い不思議な世界に。アニメでも有名な作品がたくさんあるので男性の方も"魔法少女"というコンテンツに触れた事はあるかと思うんです。コンセプトとしてわかりやすいのと、アクトリングの他のチームを見たときにクールで強めなチームや個性豊かで面白いチームなどがあるんですけど、可愛くベビーなアイドルっぽいチームがなかったので私は魔法少女をコンセプトとしたスタマジを作ることにしました。アクトリングの中で1番ラブリーでキュートな私たちのキラキラな青春を見て感じてもらえたらうれしいです!」

――福永さんも新たにお目見えしたチームですが、どのようなチームなのでしょうか?
福永「怪盗シスターズBijou(ビジュー)は施設から抜け出した姉妹で、大人たちの力を借りれなかったので自分たちで色んなものを盗んで強く生きていくっていう設定です。イメージとしては衣装も黒でシックな感じなんですけど、ダークでクールセクシー系のチームで、宝石キラキラみたいなイメージが強いチームになってますね。前回の鏡編壱のときに闘っている最中に盗みスキルで相手の技を盗んでみたり、私も心を盗んだりとかそういう技を使えるチームです」

――リーダーのダイア役を務める青野未来さんは、福永さんにとってどのような存在でしょう
福永「私が去年アクトレスガールズさんと関わろうとした時に、一番最初に試合見たのが未来さんや茉莉さんの試合で、かっこいいなぁって思って。私も早く同じレベルまで到達したいしついていきたいなというのは大きいですね。アクトレスリングとアクトリング、どっちもこれからどんどん新しいチームが増えてくると思うんですけど、私がついていきたいと思えるのも未来さんだし、ついてきてもらえるような理想の私が今の未来さんです」

――今まで演じられていた舞台とはアクトリングはだいぶ違うと思いますが、演じてみてどう思われますか?
福永「もともと九州で子供の頃から女優をやってまして、舞台映像メインにやってたんですけども、殺陣はやったことありましたがこういった形で自分が体を動かすのは初めてで。私自体がプロレスとか格闘技とか全く分からない状態からスタートしてるので、正直自分の中ではアクトリングがこうだとしたらそれが正解だと思ってやってます。他と比較してどう思うとかはないですね。自分たちでこれがルールときめたらそれがルールになるというのは新鮮です」

――こうしてデビューするまで約1年間は会場で見ている側も多かったと思いますが、初めて見る方にこういう部分がおすすめという部分はどこでしょうか?
福永「私がアクトリングを見て衝撃だったのは、気持ち的にはプロレス見に行く気持ちでいったんですけど、普段観劇している舞台と同じようにスゴイ照明使ったりとか、動きに音響合わせたりするのに感動して。リングで360°お客さんがいてどこからでも見れるし、それぞれ東西南北見る位置で全然見方が違う。舞台とかでも回転するステージはありますけど、それとはまた違う『リングでお芝居をする』っていうのが私の中では衝撃でした。『そんなにスポーツとか見たくない』って方でも一回見に来たらイメージが変わるんじゃないかなって。私がそうだったので、これなら楽しそう、自分も中に入ってやりたいと思ったのがアクトリングに入った理由で、やりたいと思ったらこうしてお客さんから演者になれるというのも魅力の一つだと思います」

――改めて今までアクトリングをやってきての手応えというのはどのように感じていますか?
桐乃「お芝居のお客様からの反響が良いのがとても嬉しいなと思いました。お芝居寄りの方も面白かったと言ってくださる人が多いですし、プロレスから入った人も物語があるから楽しかったと楽しんでいただいて、私達も挑戦だったのでこうして重なってる部分があったんだなって実感してます」

――鏡編自体の魅力というのはありますか?
桐乃「剣編は基本的に闘いがプロレスなんですよ。特殊技も使っちゃいけない、周りからなにかしちゃいけない、プロレスの事をしなきゃいけなかったんですよね。この鏡編から、特殊技が使えるというのが一番大きなポイントです。魔法少女は魔法を使えるし、怪盗チームも盗む技が使えるし、シェルオルもシェルオルしか持ってない特殊能力を使っていくという部分で、より舞台上がファンタジックになっていくと思うんです。連作で続いていく設定のものなので『剣編てどんなストーリーなの?』『鏡編てどういうものなの?』って思いがちなんですけど、とりあえず何も考えず来ていただければ簡単な設定は紙になって配られますし、プロレスのことがわかんなくても、純粋に試合をしてるわけではなくてルールは勝手に後からついてくるような物語になっているので、堅苦しく考えずに物語を楽しみに来ていただくのが一番かなと思っています。よりファンタジーになりましたね。チームの特色も出やすくなったし、どこでも多分主役になれるアニメやマンガの主人公たちが揃って、エンタメらしいエンタメになってると思います」

――普段の活動を見てくれているファンから、プロレス的なアクトリングを見てどういう声がありましたか?
未依「アクトレスガールズに入る前は地元でアイドルをしていたのですが、私のプロレスデビュー戦をファンの人達が見に来た時に初めてプロレスに触れて『見ていて怖い』と言ってたんです。でもアクトリングではアクションシーンももちろんお芝居なので何回も稽古して挑んでいるので安心して見られるという方も多いです。リングの上だからこそできるお芝居、プロレス技を用いた迫力のあるアクションシーンがアクトリングにはあります。ただ純粋にエンタメを舞台をアクションを楽しみに来ていただけたらうれしいです」

福永「全く違うフィールドにいたので私のファンの方は結構びっくりされた方も多くて。プロレスだから莉子さん殴られたりとか蹴られたりするの見たくないって声があるんですけど、それもすごいわかるんですよ。応援してた子がボコボコにやられるのって・・・でも見に来てくれた方は『スゴイね。頑張ってるんだ』って反応が多くて、さらに応援しようって熱は増してますね。一回生で見てくれたら良いなっていう気持ちもあるのは本音で。もっとアクトリングはお芝居もこんなに見れるんだよ?動いてるのも見れるんだよっていうのが広まっていけばいいなと思います。公演もたくさん増えていくでしょうし、直接生で会える機会も増えていくし、配信とかで地方の方とか、いずれ色んな人たちにアクトレスガールズ広まっていけばなという気持ちでいるので増やしていきたいです」

夏葵「これまでプロレスとか格闘技ってものに全く触れてこなかった人間なので知らなかったんですけど、私の舞台を見てくださってたファンの方でも『プロレス実は好きだったんだよね』って声が意外と多かったのに驚いていて。アクションシーンがプロレスでやる舞台にすごく興味を持ってもらえたのですごく嬉しかったなと思ったんですけど、プロレスを知っている方からはやっぱり、怪我しないでねとは言われますね。怪我をしないために練習を積み重ねているので、そういう姿を応援してくださっている方がいるのはすごく嬉しい事だなと。あとはそういうお客さんたちと、技のお話とかそういう話題やコミュニケーションをして繋がれるのは嬉しいことだなと思っています。やっぱり怖いなとか、どういう風に見方がわからないってお客さんがいるのも事実で、そういう方にも今後もっと見てもらえたらというか、より一層舞台として見てもらえるものになれればなと。そのためにも練習と稽古を重ねていくんですけど、個人的にはもう少し舞台のお客さんにも見てもらいたい。舞台を好きなお客さんに見てもらいたいなと思っています」

――ありがとうございました。では最後に桐乃さんから5月8日にかけての意気込みを
桐乃「エンタメ色の強いカラーも全然違う色んなチームが集まってきて、一つのものに賭けて戦うというシンプルな物語を女の子たちが必死に頑張るストーリーです。脚本家が何人かいるので、4月5月で剣編1回、鏡編2回やっていますが全て脚本家が違っていて、ほんとに色も空気もガラッと違って幅の広がり方もアクトリングのひとつの面白みなのかなと思っています。前回の鏡編壱の葉隠見られた方からするとガッツリ空気が違うというのは楽しんでいただけるのではないかと思っているところなので、どこから入っていただいてもどのチームから入っても楽しめる作品になっています。その中でもシェルオルがどんなことを見せてくるのかを今回は楽しみにしていただければなと思います」

『アクトリング鏡編 弍ノ面 Shelollノ章~深淵~』
日程:2022年5月8日(日)
会場:新木場1stRing
開演:12:30

<出演>
【宇宙海賊Sheloll】
カリーナ/坂本茉莉
クラム/皇希
アネモネ/夏葵
アド/なる
メルジェリー/荒幡寧々

【『Star magical☆project-魔法少女育成計画-』】
スノウ・ホワイト/未依
ココット・ハート/水嶋さくら
守護獣ユニ/相沢海心(声の出演)

【葉隠】
葉隠忍/才原茉莉乃
リバーフォレスト梟/中山ヤスカ
緑急須綾鷹/轟もよ子

【Sky-Rex】
リズ/松井珠紗
アスト/ちあき

【怪盗シスターズBijou】
ダイア/青野未来
ジス/福永莉子
エメ/汐月なぎさ

テンテン/野中美智子
ジャスミン/梓 友笑
???/甲部優花

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