【会見全文】間下が兄弟子・スーパー超えの王座戴冠に自信!鋼がクイーンを「ペラッペラで物足りない」と挑発!新間寿が今日限りでのプロレス界完全引退を宣言?!

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 2日、都内某所にて12月9日に新宿FACEで開催される『初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスvol.14』についての記者会見が行われた。

 会見に出席したのは、“初代タイガーマスク”佐山サトル総監、新間寿会長、ジャガー横田、平井丈雅代表、スーパー・タイガー、間下隼人、タイガー・クイーン、ライディーン鋼。

 まずは冒頭に平井代表からの挨拶が行われ、有観客試合としては初となる新宿FACE大会への意気込みを語った後に全対戦カードの発表が行われた。

 続いて、出場選手たちがコメントを発表した。

ジャガー横田
「本日はお忙しい中足を運んでいただいてありがとうございます。女子の担当として今回3試合を組んでくださいということだったので色々考えて組んだのがこの3試合となります。2試合目、私を交えたタッグマッチなんですが、いま力をつけてきているディアナの梅咲遥選手なんですが、それと組んでのタッグマッチになります。梅咲は人気先行というふうには言われてはいけないということで、力もどんどんついてきてはいるんですが、近くでちょっと見てみようと思いまして、今回は私が組むことを決めました。相手はやはり遥に近い選手ということで、普段から当たることの多いアクトレスガールズからの2人を抜擢しました。松井珠紗選手なんですが、彼女は芸能の方もやってまして、舞台の女優さんなんですね。彼女の試合を見るより先に舞台で見て、堂々とした演技を見たときに『この子はプロレスもそれなりにやれるんだろうな』という風なイメージを持ってたもんですから、今回どんな戦いを見せてくれるか楽しみにしております。もう1人、三浦亜美選手なんですが、彼女はすごい身長のある、デビューしたての頃にディアナに立ったときに身長を生かしてやったら楽しみな選手だなと見ていたんですが、この頃メキメキと力をつけてきたので遥の相手にと抜擢しました。そして、シングルマッチですね。佐藤綾子と松本浩代のシングルなんですが、ご存知の通り、佐藤綾子はどこに出しても恥ずかしくない力のある選手だと思っております。そして相手の松本浩代選手なんですが、前回のストロングスタイルプロレスの大会に出てもらったときに、やはりすごく皆様からの評価も良くて、シングルで1個面白い試合を見てみたいなと思ってこのカードを組みました。そしてダブルメインになります、タイガー・クイーンの相手なんですが、やはり1戦1戦闘ってきて、1試合1試合がやはりタイガー・クイーンの糧になっていると思います。その中で今回、ライディーン鋼選手を組んだ理由の1つとしてですね、やはり鋼選手は若手の頃に私がよくあたっていて、身体の大きい選手だなと。だけど気持ちがやさしい選手だなと甘く見ていたらですね、先日、井上京子のタイトルマッチに挑戦した時に試合を見させてもらって、すーごく力がついて、これはほんとに身体が大きいだけじゃなく跳べる選手なんですね。身体が大きい=遅い、飛べないというイメージがあったんですが、彼女は身体もあって、パワーが有って飛べるという。これはタイガー・クイーンの相手にいいんじゃないかと京子とのシングルを見ながら頭で思っていたものですから、今回このカードを組ませてもらいました。これは楽しみな試合であります。以上、私が考えたカードであります。宜しくお願い致します」


ライディーン鋼
「皆さん、お忙しい中お越しいただきありがとうございます。自分もス卜ロングスタイルプロレスさん2回目で、まだ分かってないですけども、このカードを組んでいただいたジャガーさん、ありがとうございます。タイガー・クイーン選手とは先日、ディアナさんの道場でやらせていただいたときにタッグマッチで自分のチームが負けてしまいました。タイガー・クイーン選手と対戦が、そんなに当たることがなくて、物足りなくて、ほんとに物足りなくて、これをお願いしました。ありがとうございます。必ず私はこのデカさ、このパワー、そして飛べるという技の全部でタイガー・クイーン選手を潰して、ペランペランにしたいと思います。ありがとうございます」

間下隼人
「とても感慨深いものがあります。ただ、そういった感情は一度置いておいて、15年分の喜怒哀楽をすべてぶつけて……チラシ、フライヤーにも『全身全霊で挑ませていただきます』みたいなことが書いてありますが、僕は挑むつもりはないです。倒すつもりです。最後に必ず勝ちたいと思います。それが兄弟子に対する、弟弟子の私のベルトをかけた兄弟喧嘩だと思ってるんで。しっかり後1週間、体も心も整えて当日を迎えたいと思います。以上!」

スーパー・タイガー
「間下に対して、『よくここまで来たな』なんて感慨深い思いなんてこれっぽっちもありません。先日、ディアナさんの同上での大会では勝つことが出来ましたが、その前の後楽園で直接取られたので。その前から成長を感じてましたが、ここまで来た以上。このプロレスリングのリングでしっかりとしたケンカを闘いとして見せていきたいと思います」

 続いて、新間寿会長による挨拶が行われた。

新間寿会長
「先日、BSのNHKでアントニオ猪木の近況が放映されました。私も長く生き過ぎました。先日、タイガー、それと藤波、久しぶりに会いました。もう私の時代ってものは、昭和の新日本プロレス時代に終わっていた。『余った人生をアントニオ猪木ととも』にということで、私なりに頑張りましたが、私は長生きをしすぎたとここに思っております。もうそろそろ私はこの世界から遠く離れるべきだと、そういう想いに駆られました。その最中に、猪木さんのBSの放送を見させていただきました。懐かしさ、喜びと、そして本当にスゴい人生を送ったなと、そういう思いがありました。夕イガーマスクを創り、藤波とともにマジソン・スクエア・ガーデンに行き、ヨーロッパから、アフリカから、そして行かなかったのはオーストラリアだけだった。そういう思いを持って、私は今日限りでプロレスに携わるのではなく、傍観者としてこれからの人生を生きていきたいと。それには、猪木さんが本当にみんなが声を上げて、アントニオ猪木の、あの昭和の新日本プロレスを、思い出しながら回顧にふけるという老人になりつつある私でございます。私がいて、面白くした昭和の新日本プロレス。私がいなかったら昭和の新日本プロレスというのはちっとも面白くなかったと、そういう自負心を私は持っております。その想い藤波に託し、そしてタイガーマスクに託し、今ジャガーとともにタイガー・クイーンが新しいプロレスを始めようとしている。それは、私は参加するのではなく、傍観者として、『私がやった時代とは違ってこういうプロレスをやってくれてるんだな』と、そういう思いを味わっていきたい。タイガーも、私の孫娘をタイガーマスクマスコットガールとして選んでくれた。そういうふうに周りの人がこのプロレスという、本当に真剣に戦う、そして多くの人を6m40のリングの中で、自分たちが真剣に闘うことをしてファンの喜びを見て、その喜びを見て喜ぶという、平井にそういう人間になってもらいたいと言って、私は今まで自分なりに携わってきた喜びというものがあります。しかし、12月になって、コロナのこういう思いでともに、『私はコロナなんて怖くない。なんとしてもウチは試合をやるんだ』ってことで、平井も分かってくれて、夕イガーも分かってくれて、1日も休まずに予定通り、スケジュール通りの試合をさせていただきました。途中からジャガーが私たちのグループに入ってくれました。ジャガーは私の息子が本当に尊敬し、そして彼女とともにやった思い出というものは息子が心のなかに持ち続けております。こういうレスラーを私はなんと呼ぶか。6m40のリングの中で真剣に戦って、自分の進退をかけながらも多くの人に喜んでもらえる、そういうものを私たちは新日本プロレス時代には味わわせていただきました。やってしまった後悔ではなく、やろうと思ってしなかった後悔の方がどれほど大きなものか。でも、コロナの収束が目の前に来ておりますけど、第3波が来るのかどうか、プロレスが今一度本当に多くの人の言の葉に語られるような、多くの子供達が、学校の廊下で4の字固めをかけたりコブラツイストをかけたりしてお互いに痛みを感じるような、『やっぱプロレスはスゴいな』というそういう思いを、子どもたちが味わうようなプロレスを今どこがやっているか。BSのテレビ朝日を見ても、金曜日の8時に私はたまにダイヤルを合わせます。そして見るけども5分経たないうちに私はその画面から別の放送に切り替えております。だから猪木さんには本当に誰もやらない、誰も出来ないことを男の夢として実現した。そして実現しようとした。これが男のロマンであるというそういいう一生を貫き通したアントニオ猪木。そのアントニオ猪木と6m40のリングの中で命をかけながら一生懸命になって、自分の体の痛みをともかくとしても、多くの人に喜びを与えたという藤波辰爾とタイガーマスクには私は本当に感謝しております。昨日は坂口会長とも話しました。『新間さんそろそろいいんじゃないか』『本当にそうですね』って。私も明日記者会見あるけども、私自身は今年いっぱいでプロレスに関わるのは終わりでいいんじゃないかと、そういう想いを私に抱かせたのは、ついこないだのNHKのBSでアントニオ猪木さんのことを見た思いでございました。アントニオ猪木こそ、多くの人々に多くの夢と希望と、闘うすばらしさというものを教えてくれた。それが私にとってのアントニオ猪木でございました。今日その想いを、私は平井に託してきたんです。平井も一生懸命になってやってます。しかしなんか足りないものがある。その足りないものを平井は自分で見つけて、私と同じように、多くの人々に6m40のこのリングの中で命をかけて闘うレスラーという人たちを、自分たちの力でもって、自分たちの力によって多くの人に喜びを与えるような、そういうリングにしてもらいたい。今日は勝手に自分のことばっか喋りましたけど、私が新日本プロレスに行ったときに、一番仲間となり、そしてともに闘って、ともにプロレスを、6m40の中の素晴らしさを、多くの人々に伝えようとしてくれたのがプロレスマスコミの人たちでございました。サクライさんも逝き、タケウチの坊やも逝き、多くの人たちが“行く川の流れは絶えずしてしかも元の水にあらず”じゃないけども、どんどんと、瀑流の中に消えてしまって、今残っている平井丈雅、本当に平井に後を託しながら、来年はどういうプロレスになっていくのか、私は傍観するような状況になってしまったという寂しさと、よかったなという思を、タイガーと藤波にこの間感謝をいたしました。本当にマスコミの皆さん、アンタたちと一緒に一生懸命、6m40がその中で行われる、真剣に戦うレスラーたちがこれからも1人でも多く育ってもらうように、そのための努力を私はプロレス界の外からこれから見守り、そして応援していきたい。それにはタイガーマスクが1日も早くリングへ上がってエキシビションマッチを出来るような状況になってもらいたい。そういう思いを以て私の話にかえさせていただきます。佐山ちゃん、あとはお願い致します」

初代タイガーマスク
「10年前、後楽園ホールの売店で“ぼうかん者”に襲われた平井丈雅ですが、新間さんが言われる傍観者と我々が期待している“ぼうかん者”では……。いつまでも、いつまでも、本当の傍観者になって活を与えてもらいたい。平井社長自身では、まだ導けないものがたくさんあると思います。それをアドバイスを頂きたい。この経験、この人間の大きさ、この質の高さ、これを私たちに与えてもらいたい。私も非常にお世話になりました。そのエネルギーを1%でももらいたい。これが新間さんに対する我々の本当の熱い思いです。本当にありがとうございました。これからもよろしくお願いします。本当にありがとうございました。以上です」

――平井代表、第4試合に組まれた将軍岡本選手の試合ですが、岡本選手はカシン選手との王座戦を熱望していましたが、今回はカシン戦ではありません。今回のカードの意図は
平井「今回のタッグマッチは、将軍岡本の何を見ても負けないパワーの強さ、それを強い相手とぶつかることによって、そのすごさを表して欲しいという声が非常に多くありました。それは他の選手からもその言葉があります。その思いを関本大介選手、前回の記者会見で新間会長のお言葉にもあられましたように、関本大介選手、ウチの団体にもう15年上がり続けていただいています。その肉体を以て、この将軍岡本、今、UWAのチャンピオンでありますけども、この2人のぶつかり合いをどうしても見たいという声が内外に上がって、この闘いを実現させていただきました。そこに6月、7月、連続参戦した、佐山総監の思いを込めて始めた道場マッチ、サポーターズマッチで初参戦となったTORU選手が、その実力を認められ、7月29日の後楽園ホール大会でも見事参戦されました。その意気を買って、前回のサポーターズマッチでも快勝し、この試合に臨んでいただいています。そして今回初参戦の大和ヒロシ選手、大和ヒロシ選手の実力は皆さんも御存知の通り、間違いのないファイト、これはストロングスタイルプロレスの佐山総監、そして新間会長の求めるファイトも出来る選手だと思っております。この2人を、将軍岡本、関本大介のスーパーヘビー級のぶつかり合いに入っていただくことで、今までにない新しいス卜ロングスタイルが爆発すると思っております」

――鋼選手、サポーターズマッチでの試合でクイーン選手に「物足りなかった」と感じた理由は
鋼「もっとぶつかってきて欲しいってくらい、もうなんか、ペラッペラ。力がなさすぎる。そんな相手に私たちのチームがなんで負けないといけないんだってくらい、ほんとに物足りなくて。ガンガン来てほしいし全然ガンガン来ないので。いくら自分が出しても、いくら自分がやっても来ないので、このシングルでもっと夕イガー・クイーンのいいところも自分が出してあげて、そこで勝ちたいと思います。自分が潰しに行きたいと思います」

――佐山総監、間下選手に「フィッシャーマンズ・スープレックスを使ったらどうか」とアドバイスをしたということですが、間下選手が使うFSRの完成度はどう思うか
佐山「間下……これ間下が挑戦すんの?タイトルマッチ?初めて聞いたなあ。間下がそんなこと出来るのか……と、いうくらい間下のこの1年の成長ぶりはすごいと思います。今までウチのプロレスを見ていた人間が『えっ?!間下が?!』という気分になってくると思いますが、それくらい成長がすごかったということです。その中でフィッシャーマンズ・スープレックスを使うということもあり、その精度、どれだけ強くなっているかが測れる一戦でもあります。なんか私が闘った小林邦昭さんとの思いが非常に湧き出てくるような試合なんですけども、ここで間下がどれだけ出るか、それを受けるスーパー・タイガーがどれだけまた成長していくか。この2人が、当時切磋琢磨したタイガーマスクvs小林邦昭が、レベルを上げてくれたような試合でしたが、それを体現してもらいたい。それには、見ごたえのあるフィッシャーマンズ・スープレックスが出てくるのを私は本当に期待しております。精度ではなく、その根性を私は期待しています」

――「新間さんのね、発言ってのは大変な発言だと思うんですよ。これまでのね、ストロングスタイルという部分で一生懸命この団体をですね、強くしなきゃいけないって思いがあって、なんて言うんですかね、現在のプロレス界にはもう、内心忸怩たるものを持っておられたのですが、今日はじめて自分が今年いっぱいでプロレスから関わるのをやめるというふうに聞いてですね、僕も驚いてるんですけども、選手の方がですね、これをどう受け止めているのかっていうのを考えてしまったんですね。タイトルマッチっていうのは、団体の顔だと思うんで、間下選手と、スーパー・タイガー選手にですね、改めて決意をお聞きしなければいけないなと今思ったんです。今ちょっとお2人に、新間さんが今年いっぱいっていうふうに言われたのでね?新しい決意ってのは出てくるんじゃないかと思うんですね?背筋がシャンとしたと思うんですけど、そのへんのところをお聞きしたいですね」(※質問原文ママ)

間下「仰るとおり、背筋がかなり伸び……いつまでも、愛というか、そういう部分を、ずっと見守ってもらう状態っていうもの良くないとは思う。ただ、やはり、僕がずっと続けられたのは新間会長がいたからだと思うので……難しいですねえ……。ただ、僕は試合で魅せるしかないと思うので。一層気合が入りました。当日新間会長もいらっしゃると思うので、新間会長の心を揺さぶるような、それこそ昭和の、新間会長が創ってきた素晴らしい新日本プロレス時代の試合を、超えるような、熱い闘いをしたいじゃなくて、します」
スーパー「今間下からも話が出ましたが、今の環境、ここまで来るまで、新間会長、初代タイガーマスク、佐山総監、平井代表のおかげであって我々がリングに立ち、そして覚悟を持ってこれまでも闘ってはきましたが、安心して見ていただけるよう、そして新たな世界へと自分たちが道を切り開いていくためには、安心して見守っていただける、そういった闘いを、これから覚悟を持って挑みたいと思います」

――スーパー選手、前回の川崎で出された新技・牙斬もありましたが、来週の決戦に向けての仕上がり、完成度はいかがでしょうか
スーパー「もう、しっかりと今の時点で仕上げてあります。そしてまた試す機会が、ス卜ロングスタイルプロレスの一個手前にもあるので、そこでもしっかり体を慣らして、木曜日、ちょうど一週間後を一番のピークに持ってきたいと思います」

――「頭ん中がなにもまとまってないんですけども、なんか、日本の国って、言葉はちょっと悪いんですけども、文化人とか著名人とか色々亡くなられてからすごく讃えられるっていう風習があると思うんですね?それがですね、ホントに言葉も悪いし喩えも悪いと思うんですけど、新間会長が、すごくこの、まだ、まだまだお元気な内にですね、プロレス界から身を引くっていう意見が出るってのはなんかね、どうかなと思いますし、元気なうちにね?業界とか団体とかね?新間会長になんかしてもらえることとか、あるいは恩返し出来ることっていうのを、もっと団体の人達1人1人が、業界の人達1人1人が考えて、出す結果がプロレス界全体の底上げにつながると思うので、ス卜ロングスタイルプロレスが発信源になればいいなと思います。だから、新間会長には、あの、傍観者でもいいんですけども、生涯やっぱりプロレス界に物申していただきたいです!以上です」(※質問原文ママ)

新間「私は、辞めるときは、東京スポーツさんが特別功労賞を出していただいた。レスラー以外で初めて。それから、WWEの方からも一昨年殿堂入りを表されました。その後、なんか殿堂入りの界なんてのを作って表彰するとかって話、いつの間にか立ち消えになったのか、なんか後楽園ホールでやったとかやらないとかって話を聞いたんですけども。私が一番思い出に残るのは、後楽園ホールでマスコミの人たちが賞金10万円をかけてバトルロイヤルをやった。これも私のアイディアで。あの頃はマスコミも、新日本プロレス、全日本プロレス、国際プロレスも、マスコミと一体となって何かをやった。私はIWGPの成功というのは、マスコミの人たちを役員として入れて、その人達の意見を聞いて、みんなIWGPを書いてくれた。だからプロレス界を言うのは1つにまとまればすごいものが出来ると、私はそのように思っております。平井の力がどうだこうだっていうより、平井ちゃんには、今ここに来ている人たちだけでいいから、マスコミの人と一体になって、なんかマスコミが参加できるものをやってもらいたいなと、そういう風に思っておりました。ただ、私のことをレスラー以外で、ビンス・マクマホンJr.が、シニアとの友情が残っているにも関わらず、モハメド・アリ、IWGP、そしてマジソン・スクエア・ガーデンシリーズ、藤波を、タイガーマスクを、そして坂口さんを、それからルスカを、ストロング小林を、ニューヨークのリングへ上げたということは、誰も出来ない、誰もやらないことを私が出来たということで、WWEが私を表彰してくれたんだと思います。しかし、私が手掛けて、藤波辰爾をWWFのジュニアヘビーのチャンピオンシップにした。それからタイガーマスク、覆面を被ったりなんかした人間はマジソン・スクエア・ガーデンには上がれない。最初タイガーマスクがあのリングに上ったときはどういうことだったか。ブーイングでした。『お前何変なもの被ってリングに上ってんだ』『お前引っ込め!』そういう野次が飛び交いました。私はビンス・マクマホン・シニアの奥さんとか、マイク・ラベールの奥さんとか、フランク・タニーの奥さんとか、ゴリラ・モンスーンの奥さんとか、そういう人たちと一緒の席にいました。そしたらビンスの奥さんが言いました。『シンマ、ウェイト・フォー・3ミニッツ』。こんなふうなことを、野次を飛ばしている人間が3分経ったらため息に変わるよと。タイガーはその頃、カーンとなった途端にステップを、踏みながら、ダイナマイト・キッドの周りをステップ通りに回っておりました。そしたらみんな、野次ですね。『なにをやってんだ!』『いい加減にしろ!』。その試合はそれから始まりました。タイガーが組んで投げる、ダイナマイト・キッドが投げる。ロープに飛ばされもしない。そのリングの中での闘いが30秒か1分続いただけで、2万何千名の観客というものがウオーッ!ウオーッ!ウオーッ!というような歓声に変わりました。ああ、自分はタイガーをリングに上げてよかった。藤波をリングに上げてよかった。ファンが喜ぶことを見て喜ぶのは私の喜びでありました。今、そういう人間がいますか?!私に代わるべき人間がなんで現れてこないのか!それには、タイガーマスクに代わるべきスター、藤波に代わるべきスターを生み出さなかったこのプロレス界じゃないですか。新日本プロレスの、金曜日8時、ダイヤルを私はBSに回して、なんとしても見ようと思って見ても、2、3分見ただけで『あーっ……』。チャンネルを変えてしまいます。どうしてこういうことになってしまったのか。私はもう東京スポーツの特別功労賞と、WWEの殿堂入りのこの2つを、私はあの世に持っていこうと。そういう思いでおります。タイガーが、身体が、今こういう状況になっております。しかし彼は不撓不屈の精神でもって、真っすぐ歩けないと言いながらも、10m、20m歩くときには私より早く歩く。まだまだ彼は隠している才能があるんだと思う。そろそろ“覆面”を取って、キチっとして、私以上にもって、あなたのアイディアでもって、プロレス界を活性化する、そういう気持ちはありませんか?タイガーさん?」

初代タイガー「新間に代わるものを持った人間はいません。新間の前に新間無し。新間の後に新間無し。こういう人間は出てこないですよ。今まで新間さんがなにを行ったか、レスラーの人に考えてもらいたいのは、我々も考えなくてはならないのは、新間さんがプロレスのテクニックを教えてくれるか?そうではないはずです。新間さんがやってきたことは、プロレスの魂を創ってきた。その魂を我々は現さなくてはならない。テクニックではなくて、テクニックも非常に大切なことです。魂なんだということを植え付けなくてはならない。これは言って良いか悪いかはわかりませんが、だったら言わないようにしよう。今プロレス界がそういう状況にありません。タイガー・クイーン選手はテクニックは素晴らしいです。初代タイガーマスクをある意味では抜いているところもいっぱいあります。素晴らしい才能の持ち主です。彼女が勉強するところは、あるいは、スーパー・タイガー、間下、鋼さんたちが勉強してもらいたいことが、新間の魂。いかにリング上に新間寿が夢をこうやって創ってきた、プロレス界が魂なんだということが分かるように、それを体現できるプロレスをやってみないでしょうか。それをやらない限りプロレスの復活というのは絶対にありえません。そのことを私は断言したいと思います。新間の功績というものは魂であるということを。これを皆さんに、なにが新間寿なのかということを伝えたいと思います。新間さんのマネは誰も出来ません。以上です」

『初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスvol.14』
日程:2021年12月9日(木)
開始:18:30
会場:東京都・新宿FACE

▼タッグマッチ 20分1本勝負
ロッキー川村2(パンクラスイズム横浜)/櫻井匠(A-TEAM)
vs
佐野直(フリー)/阿部史典(BASARA)

▼タッグマッチ 20分1本勝負
ジャガー横田(ディアナ)/梅咲遙(ディアナ)
vs
松井珠紗(Color's)/三浦亜美(Beginning)

▼シングルマッチ 20分1本勝負
佐藤綾子(ディアナ)
vs
松本浩代(フリー)

▼タッグマッチ 30分1本勝負
将軍岡本(フリー)/TORU(TTT)
vs
関本大介(大日本)/大和ヒロシ(フリー)

▼シングルマッチ 60分1本勝負
タイガー・クイーン(一般社団法人初代タイガーマスク後援会)
vs
ライディーン鋼(PURE-J)

▼レジェンド選手権試合 60分1本勝負
【王者】スーパー・タイガー
vs
【挑戦者】間下隼人
※第15代王者は2回目の防衛戦

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