緊急事態に見舞われた三冠統一の地で“不遇の天才”ジェイク・リーがついに三冠ヘビー級王座戴冠!「人生は挑戦だ。どんな形でも諦めなければ形にはなる」

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 26日、東京都・大田区総合体育館にて全日本プロレス『2021 Champions Night ~三冠統一の地から 50周年への飛翔~』が開催され、ジェイク・リーが三冠ヘビー級王座を戴冠した。

 本来であればこの日の大会では三冠ヘビー級王者の諏訪魔に今年のチャンピオン・カーニバル覇者のジェイク・リーが挑戦する予定であったが、今月20日に諏訪魔の新型コロナウイルス陽性が発覚し急遽欠場が決定。諏訪魔が三冠王座の返上を申し出たため、ジェイクの三冠戦は宙に浮いてしまうのかと思われたが、現世界タッグ王者の宮原健斗&青柳優馬が三冠戦に名乗りを上げた。

 メインイベントはこの3名の巴戦による三冠戦に決定され、PWF会長ドリー・ファンクJr氏による「三冠ベルトに刻まれた、一つ一つの長い歴史と重みを噛み締め、三冠ベルトを巻く責任の重大さを強く意識して戦ってもらいたい」という提言により、三冠ヘビー級選手権を構成するインターナショナルヘビー級(ジェイク)、PWFヘビー級(宮原)、UNヘビー級(青柳)の三本のベルトを各選手が携えてリングに立つこととなり、災い転じて“三冠統一の地から”という大会テーマをより強く表す試合となった。

 1本目は宮原と青柳の試合から始まり、激しい場外戦で宮原が試合の主導権を握っていくものの、青柳はエプロンからの奈落式ジャンピングDDTで宮原を場外に突き刺して反撃の狼煙を上げる。
 青柳はスピードを生かしてジャンピングエルボーや北原光騎直伝のスピンキックなどで攻め立て、必殺のエンドゲーム(※フロントネックロック+ハンマーロック)で捕らえる。宮原がこれをブレイクすると青柳が秋山準直伝のジャンピングニーを狙うが、これをブラックアウト(※多彩な形の飛び膝蹴り)で迎撃した宮原がシャットダウン・スープレックス・ホールドで叩きつけて3カウント。

 2本目は宮原とジェイクの試合となり、ジェイクが消耗の激しい宮原を場外鉄柵などを使ったラフ攻撃や、嗜虐的な笑みを浮かべながらの拷問式キャメルクラッチで痛めつける。宮原はエプロンでのツームストンパイルドライバーで一矢報いるとブラックアウトの連打で怒涛の畳み掛けを見せ、シャットダウン・スープレックスの体勢に入るも振り払ったジェイクが振り向きざまのハイキックをクリーンヒットさせ、間髪入れずにバックドロップで叩きつけて3カウント。

 3本目はジェイクと青柳の試合となり、ジェイクが得意の場外ラフ戦法に持ち込もうとすると青柳はエプロンから場外へ向けて放つ腕へのカーフ・ブランディングを見舞いジェイクの打撃力を激減させる。互いにジャーマン・スープレックスを撃ち合う意地の張り合いを制した青柳がロコモーション式ジャーマンで畳み掛けるも、ジェイクはグラウンドでのサブミッションで対抗。青柳もエンドゲームで捕らえていくが、ジェイクがこれをぶっこ抜いてのブレーンバスターで脱出すると、バックドロップからD4C(※垂直落下式ブレーンバスター)を決めて3カウント。2連勝したジェイクが三冠ヘビー級王座を戴冠した。

 試合後、ジェイクは「人生は挑戦だ。これは先人たちの言葉だ。挑戦し続ければ、見ろ、この結果を。どんな形でも諦めなければ形にはなる」とマイク。

 ジェイクはウエイトリフティング全日本選手権5位というバックボーンを買われてスカウトされ、192cmの長身に120kg(当時)という恵まれた体躯からヘビー級の未来を担う逸材として2011年に大きな期待を背負いながらデビューしたものの、約2ヶ月で引退。その後は総合格闘家に転身するも、2015年に再び全日本プロレスの門を叩き再デビュー。
 ジェイクは次期エースとしての期待を集めて飛躍していくものの、初の世界タッグ王座戴冠後には足の負傷による長期欠場で返上となったり、複数回の三冠ヘビー級王座挑戦も大願成就はならず、自身が結成したユニットも短命に終わったり、ようやく掴んだ大田区での三冠戦も緊急事態宣言の影響で延期になったり諏訪魔が欠場になったりとままならない日々が続き、“不遇の天才”としての評価が定着しつつあった。
しかし、悩めるジェイクは今年3月に悪の道へ走り“TOTAL ECLIPSE”を結成したことでついに覚醒。秘めた情熱を前面に出すようになってついに花開いた。
 この日のジェイクのマイクは、これまでのジェイクを知る者にとって言葉以上の大きな意味を持った。

 なお、試合直後には諏訪魔に薫陶を受けて正義に目覚めた芦野祥太郎、チャンピオン・カーニバルでジェイク、宮原、青柳に勝利している石川修司が挑戦名乗りを上げ、ジェイクは石川vs芦野の勝者を挑戦者として認める旨を伝えた。
 そしてジェイクは、「諏訪魔、お前見てんだろ?それか聞いてるだろ?今日の結果。お前との戦い終わったわけじゃないんだよ。俺はお前を倒して全日本の専務に集中させてやる」と因縁の諏訪魔との決着も熱望した。

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