諏訪魔&石川修司が離婚の危機を乗り越え世界タッグ王座V5!「45歳だからケンカしてもなかなか謝れなかった」

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 24日、東京都・後楽園ホールにて全日本プロレス『2020 旗揚げ記念シリーズ ~ReOStaff株式会社 presents~』が開催され、諏訪魔&石川修司が世界タッグ王座の5度目の防衛に成功した。

 現在五冠王(三冠ヘビー級王座+世界タッグ王座)の諏訪魔は、17日の大阪大会で今年のチャンピオン・カーニバルを制したゼウスの挑戦を退けて三冠を防衛し、石川修司とのタッグ“暴走大巨人”としても今年1月から不動の世界タッグ王者として君臨してきた。
 “暴走大巨人”は、石川が「諏訪魔さんと、長く連れ添った夫婦みたいに喧嘩したり仲良くしたい」と夫婦に例えて語るほど強い絆で結ばれていたタッグだったが、諏訪魔はCCが不本意な結果で終わったことで最近いつに増して気性が荒くなっており、石川とも試合中の誤爆から試合そっちのけで小競り合いを始めるなど不安定さを垣間見せ、かつては熱々の夫婦のようだったタッグも離婚の危機を迎えていた。

 そんな暴走大巨人に挑戦を表明したのは、かつてWRESTLE-1で暴れ回り現在はフリーとして全日本に参戦している“Enfants Terribles”の芦野祥太郎&羆嵐。
 4月から参戦している芦野は、5月に諏訪魔の持つ三冠王座に挑戦して敗れてからは一歩引いた位置で王座戦線を見ていたが、「あいつらには危機感が足りない。客も全日本プロレスをナメてるというか、レスラーに対して優しすぎるんだな。そして、全日本のレスラーはそんな客に甘え、媚びを売っている。あいつら、余裕かまして全日本プロレスやってんじゃねえぞ。俺たちの立場は明日も知れないフリーなんだよ。ナメたらその瞬間に全てが終わりだ。もしかしたらあいつらは俺たちじゃなく、あいつら自身が全日本プロレスをナメてるんじゃないのか?」と苦言を呈し、「全日本プロレス全体に危機感を持たせる」と王座奪取に向けて気炎を上げていた。

 試合が始まると、芦野&羆嵐は石川に狙いを定め、徹底した足攻めという巨漢殺しの定石通りに試合を優位に進めていく。
 芦野が羆嵐を徹底してサポートし、羆嵐が隙あらばセントーンで押し潰していくという連携を見せる挑戦者組に対し、暴走大巨人は誤爆を躊躇して連携が遅れてしまい幾度も逆転のチャンスを逃してしまう。
 しかし、試合終盤に諏訪魔が「石川選手!」と叫んで倒れた石川に右手を差し出して助け起こすと、石川も力強くその手を握り返して2人の絆が復活。境川(ロープを背にした相手に交互にラリアット)、ロケット・ブロッサム(2人がクロスして同時に放つドロップキック)といった暴走大巨人の代名詞的な合体攻撃が次々と繰り出されていき、芦野が必死のカットで石川と羆嵐の1vs1の対面を作るものの、最後は石川がカミゴェ、ランニングニー、奥の手のジャイアントスラムと畳み掛けて羆嵐から3カウント。

 試合後、石川は「芦野、羆嵐。メチャメチャ強かった。諏訪魔さんとケンカしたままだったら勝てなかったです。いやぁ、45歳になって何ケンカしてんだっていう、客観的に見たらすごい恥ずかしかったんだけど、45歳だから中々謝れずにいて、どうもすみませんでした!」と諏訪魔に頭を下げるが、諏訪魔も「俺の馬鹿さでさ、問題起こしちゃって申し訳ないよ……。ホントに申し訳ない!次さ、最強タッグもあるし、2年連続のさ、優勝を目指してさ、よろしくお願いします!」と謝って仲直り。

 石川は、改めて11月18日から開幕する世界最強タッグ決定リーグ戦について触れると、「ここ数年の最強タッグは、俺たち暴走大巨人が作ってきたと言っても過言じゃないと思うんで。やっぱ2020年も僕らが最強タッグを引っ張らないと面白くないと思っているんで。色んな魅力的なチーム、いっぱいいますけど、その中でも我々が結果と内容、全部独占しますか!」と諏訪魔に笑顔で語りかける。
 諏訪魔も満面の笑みで「(あ)ったり前だよ!独占だよお前オイ!全部もう支配しよう!若い奴らに教えてやるお前!叩き込んでやるからお前!『ヤベーなアイツら』って!調子に乗ったら、次もう、誰も止められないからね!」と語り、2人で固く握手を交わした。

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