【会見全文】RIZINが11・21に初の大阪城ホール大会を開催!メインは朝倉未来vs斎藤裕のフェザー級王座戦!榊原信行CEOがハム・ソヒの一件でONEへ怒りのコメント!

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 19日、都内にてRIZINが記者会見を実施し、11月21日に『Yogibo presents RIZIN.25』がRIZIN初の大阪城ホールで開催されることが発表された。

 まずは榊原信行CEOが挨拶を行った。


榊原信行CEO
「週の始めの月曜日のお昼の時間なんで、ファンの人達、どれだけそちら側で見ていただけてるか、若干不安はあるんですけど、週が変わった中で新しい発表をさせていただきます。通常ですと、この間の9月27日の『RIZIN.24』が終わって『RIZIN.25』は大晦日と思っている方はたくさんいらっしゃったと思いますが、とにかくRIZINとしては大晦日に向けてもう1試合、その前に大会を開催することを決めました。11月21日、土曜日。大阪城ホール『RIZIN.25』を開催したいと思います。とにかく攻めていこうと。このまま予定調和で大晦日にカード編成を進めるのではなくて、前半コロナで3大会中止したことも含めてクラウドファンディングで多くの皆さんのご支援を頂いたことも含めて、後半巻き返しをしていきたいと。そういう中で、今回大阪城ホール、約1年ぶりの関西凱旋と言う形で、関西地区での大会を開催させていただきます。大阪城ホールは2015年の旗揚げ以来、ずっと大阪城ホールさんにラブコールを送って『大阪といえば大阪城ホールでやりたい』ということでお話をしておったんですけども、中々、関西・大阪でとても人気のあるアリーナでして、我々に順番が回ってこなかったというのが現状なんですけども、1点、キョードー大阪さんに色々ご尽力いただいて、『11月の3連休の土曜日に日にちが空きました。どうしますか』というお話を10月の声を聞いた頃に頂いて、これは迷わずやりたいなということで、選手たちに内々で声をかけました。大晦日の試合を予定していた選手たちに前倒しで、大阪でのチャレンジに力を貸してくれる選手は居ないかと声をかけたところ、このあと発表させていただく選手たちに『じゃあ大阪で1つヤマを作ろう』ということでご理解いただいて、今日に至ります。今回もですね、本当に心強いと言うか、大阪での大会に後押しいただけたのは、前回の9月27日に冠スポンサーに入っていただいて絶大なるご支援を頂いたYogiboさんに今回も冠スポンサー、Yogiboさんの母体、ウェブシャークさんは大阪に本社がありますので、『自分たちの地元でやるのにウチが冠スポンサー以外考えられないでしょう。やりましょう』ということで、木村社長にも二つ返事で快諾いただいて、今回も『Yogibo Presents RIZIN.25』ということで、11月21日、14時開始予定で悲願の大阪城ホールでの大会を開催させていただきます。チケットの方はもう1ヶ月足らずになりますので、10月24日からファンクラブ先行、そして一斉発売は11月3日、10時から。その前にチケットぴあさん、ローチケさん、イープラスさん、各プレイガイドさんの先行発売等々ありますが、今回はキャパ5000人上限ということではなくて、大阪城ホールさんの会場、12000くらいの総席数になると思います。その半分、キャパの50%までの観客動員を認めていただいているので、大阪城ホールに5000~6000人くらいの方に入っていただけると。逆に言うと、5000人~6000人くらいの方にしか入っていただけないんで、良いお席はお早めにお買い求めいただけたらと思います。そして当日の模様はRIZINライブで有料になりますが、ライブ配信と、スカパーさんでのPPV放送が決定しております。地上波放送については今後調整・協議をしてまた発表させていただければと、そう思っております。私からは一旦以上です」

 当大会には、大阪観光局が後援についていることが発表され、会場に朝倉未来、扇久保博正、斎藤裕、瀧澤謙太、江畑秀範の5選手が登場。
 この5選手の試合を含む計9試合が発表され、各選手が意気込みを語った。

『Yogibo presents RIZIN.25』
日程:2020年11月21日(土)
開始:14:00
会場:大阪府・大阪城ホール


▼フェザー級タイトルマッチ RIZIN MMAルール 5分3R 66.0kg ※肘あり
朝倉未来(トライフォース赤坂)
vs
斎藤裕(パラエストラ小岩)

▼RIZIN MMAルール 5分3R 61.0kg ※肘あり
扇久保博正(パラエストラ松戸)
vs
瀧澤謙太(フリー)

▼RIZIN MMAルール 5分3R 57.0kg ※肘あり
竿本樹生(BRAVE GYM)
vs
北方大地(パンクラス大阪稲垣組)

▼RIZIN MMAルール 5分3R 66.0kg ※肘あり
内村洋次郎(イングラム)
vs
萩原京平(SMOKER GYM)

▼RIZIN MMAルール 5分3R 77.0kg ※肘あり
住村竜市朗(TEAM ONE)
vs
レッツ豪太(総合格闘技道場コブラ会)


▼RIZIN キックボクシングルール 3分3R 83.0kg
江幡秀範(フリー)
vs
佐野勇海(NJKF拳之会)

▼RIZIN キックボクシングルール 3分3R 60.5kg
大雅(TRY HARD GYM)
vs
山畑雄摩(NJKF心将塾)

▼RIZIN キックボクシングルール 3分3R 63.0kg
山口侑馬(山口道場)
vs
麻原将平(パウンドフォーパウンド)

▼RIZIN キックボクシングルール 3分3R 63.0kg
政所仁(魁塾)
vs
佐藤執斗(グラップリングシュートボクサーズ名古屋)


江畑秀範
「こんにちは。テコンドー界から来ました、江畑秀範と申します。足技ばっかりのアマチュア競技ですけど、今回のキックルールではその足技を活かして、派手なKOを見せたいと思ってますのでよろしくお願いします!」

瀧澤謙太
「瀧澤謙太です。前回、金太郎選手との対戦でKO出来なかったんですけど、今回ちょっとちゃんとしっかり皆さんの前でド派手なKOが出来るようにしっかり作り上げます。押忍」

扇久保博正
「元気ですかーッ!……以上です」

斎藤裕
「本日、11月21日に、フェザー級のタイトルマッチ発表出来て嬉しく思います。対戦相手の朝倉選手は本当に強い相手なので、とにかく良い試合して会場を盛り上げて、僕が試合に勝ってチャンピオンになりたいと思います。応援よろしくお願いします」

朝倉未来
「2月ぶりの試合なんで、久々ではあるんですけど、ずっと追い込んでいたんで、とりあえずスゴい強くなった俺を見れると思うんで、是非会場に足を運んでください」

――朝倉選手、斎藤選手、今回の対戦はベルトがかかりますが、試合への思いは
斎藤「タイトル戦については2連勝、3連勝すれば見えてくるかなと思ってたんですけど、僕の前回の8月の試合の結果と、朝倉選手っていう存在がここで一致したのかなと思ってます。このチャンス絶対逃したくないんで、必ず勝ちたいと思います」
未来「僕としてもまあ、ベルト……そうですね。7戦全勝なんで、当然かなってとこで。まあなんか、うーん。そうっすね、俺がふさわしいのかなと思うんで、俺が取りに行きたいと思います」

――朝倉選手、8月大会で事前に斎藤選手の試合をご覧になったかと思いますが、その印象は
未来「うーん、そうですねえ。俺の相手じゃないかなって感じですね。率直に」

――YouTubeでも格闘家たちとコラボしていますが、そこで得たもの、強くなったと思う要因はありますか 
未来「まあYouTubeで見せてないところで言うと、練習のほとんどがスパーリングなんですけど、その中で組技を8割やってて、組技でも俺のほうが強いんじゃないかなと思ってるんで、その展開にならないと思いますけど、相手が持ち込んだときに、強さを実感するんじゃないかなというか、視聴者も見て分かるんじゃないかなと思うんで、そこに注目してほしいですね」

――斎藤選手、改めて朝倉選手への印象を教えて下さい
斎藤「そうですね、すごい頭のいい選手だなと思っていて、自分が勝つイメージと言うか、そういうのを明確に持って試合に挑んでいて、試合の中でそういう作戦を遂行するのが上手なのかなっていう印象ですね」

――9月のさいたま大会の出場も準備されていたかと思いますが、今回の大阪で実現することとなりました
斎藤「まあ11月21日が対戦するときだったのかなという風に僕は思ってますんで、まあここがタイミングだなというところですね」

――試合の勝敗を分けるポイントはどこだと考えていますか
斎藤「試合はちょっとやってみないと分からないですけど、5分3R通して必ずチャンスがくるんで、そこを逃さないというか、細かいところはやってみないと分からないんでなんとも言えないですけど、チャンスを逃さないほうが勝つと思います」
未来「勝敗を分けるほど競ってないと思ってますね」

――圧倒的な展開となると……
未来「圧倒的……そうっすね、圧倒的かどうか分からないですけど、競ったりすることは無いかなと思ってます」

――朝倉選手、YouTubeで様々な分野の格闘家とコラボしていますが、刺激になった出会いはありましたか
未来「コラボしてる格闘家は大体そのトップどころの選手で、K-1のチャンピオンであったり、空手の世界チャンピオンであったり、ボクシングの世界チャンピオンだったり、そこに特化した人たちとその人達のルールでスパーリングしてきたんで、総合に於いての打撃だったりというのは、僕は相当レベルが上ったんじゃないかなっていう自信にもなりましたね」

――扇久保選手、今回は8月に朝倉海選手に敗戦してからの再起戦ということになりますが、扇久保選手の中でどういう位置づけの試合になりますか、また瀧澤選手の印象は
扇久保「瀧澤選手は蹴りがすごく強くて、あとは気持ちが強い選手だと思ってますね。試合はここをしっかり勝って来年につなげていきたいと思ってます」

――瀧澤選手、前回金太郎選手を撃破して今回再出場という形になりますが、RIZINでの目標と、扇久保選手の印象を教えて下さい
瀧澤「もちろんベルトを狙います。今回9月と連続で11月なんですけど、四天王のトップの扇久保選手と出来ることにすごい感謝してます。扇久保選手の印象は、組みのスタイル、パンチと組みの選手だなって思いますね。気持ちは僕のほうが強いと思うんで、気持ちで飲み込んで勝ちにいきたいと思ってます。押忍」

――朝倉選手、「いつ試合をするのか」というところから話題になる選手となられていますが、11月に大阪で試合をして、今後の年末以降の試合のプランはありますか
未来「11月21ってことなんで、試合に勝ったとしても怪我する可能性はあるんでなんとも言えないですけど、怪我も無ければ大晦日も出て、日本の格闘技を盛り上げたいと思ってます」

――朝倉海選手が王者となっており、兄弟王者ということも話題になるかと思いますが、そこを意識しますか
未来「そこはあんまり意識して無くて、まあなんか、もっとベルトの価値を高めたいと言うか。今回のタイトルマッチで証明されるベルトの価値ってあんまり高くないと思ってて、今後世界の強敵を倒してRIZINのベルトの価値を高めていきたいなと思ってます」

――扇久保選手、前回の試合後には心身ともに大きなダメージがあったと思います。再起のきっかけとなった出来事はあるのでしょうか
扇久保「やっぱり格闘技が好きなので、しかもまだ諦めてないので。朝倉選手にも堀口選手にもリベンジしたいと思ってるんで、その気持ちです」

――互いにフルコンタクト空手出身ですが、そこについての印象は
扇久保「結構蹴ってくるなっていう印象で、パンチはそんなにうまくない印象ですね。僕もずっと極真やってたんで、蹴りの勝負でも僕のほうが上だと思ってます」
瀧澤「空手っぽさはそんなにない かなって思ってて、ホントにボクシングとレスリングの選手だなって思いますね」

――江畑選手、プロ格闘家としての立場でRIZINを選んだことへの思いは
江畑「ホントにこうやってトップの格闘家の方々と戦える舞台に立たせていただいて本当に感謝の気持でいっぱいですし、まだデビュー戦なのにこんなところにいていいのかなって気持ちはありますけど、テコンドーを日本背負ってやってるので、オリンピックでメダル取ることを目標としてもやってますので、その足技をもっともっと日本の皆さんにしっかり見せて、日本の格闘界を、陰ながらじゃないですけど、日本の格闘界の皆さんがもっと足技を見ていただけたら、もっともっと日本のレベルも上がるんじゃないかなと思う気持ちもありますし、みなさんと一緒に戦えるというメンタルを僕もオリンピックのためにここで感じて刺激を受けて試合に臨めたらという気持ちで、今回は臨むことにしました」

――オリンピックを目指すアマとしての立場、RIZINでのプロとしての立場で二足のわらじ状態になりますが、それぞれの目標は
江畑「もちろんRIZINでは、プロでは勝っていきたいのはもちろんですし、皆さん一番目標としているのは大晦日でしっかり派手なKOをして勝てるということもありますし、重量級で日本で目立った選手は僕的にはあんまりいないのかなと感じてますので、MMAのルールもいずれは視野に入れて、しっかり練習して、日本から重量級の選手として臨んでいきたいですし、テコンドーではオリンピックを目指して、アジア競技大会も目指して、そういったところでもしっかりメダルを取っていける選手になりたいですね」

――榊原選手、オリンピック級のアスリートの参戦はRIZINとしても待望のものだったと思います
榊原「そうですね。このコロナ禍の影響の中で、東京オリンピック、本来は今頃東京オリンピックが終わって、東京オリンピックでメダルを獲得した格闘技系のアマチュアアスリートたちがRIZINに参戦してきてくれるという、予想というか期待をずっと持って、水面下でいろんな選手とコンタクトを取って、アフターオリンピックの話は進んでいたんですけど、それが1年延期になったと。そういう中で、アマチュア競技とプロの競技を共有してもいいという競技もありますし、アマチュア時代にプロの活動はダメだって競技もあるんで一概には言えないですけども、間違いなく日本のトップアスリートたちがこの東京オリンピックを1つの機転として、オリンピック前にもオリンピック後にもですね、今回江畑選手がテコンドー界から名乗りを上げてくれましたけど、それ以外にもアマレス界含めて、柔道界、逆の陸上界とか色んなところから実は話が来てますので、逆に楽しみにしていただけたらと思いますし、そうすることで今、既存のRIZINで闘ってくれている格闘形にもいい刺激にまたなるんじゃないかと思うので、とても期待をしているところです」

――江畑選手、テコンドーからプロの試合に出ることでアマの活動でなんらかの支障が生じることはありますか
江畑「以前、菊野選手(菊野克紀)という方がプロの格闘技とテコンドー全日本選手権にも出場……オリンピックを目指して全日本選手権に出場してきたという例があったのを僕も見てきましたし、対戦もしましたので、テコンドー協会からは、そういうルール的な、規定上はプロの大会に参加する障害は今の所ないです」

――朝倉選手、以前の会見で榊原CEOが朝倉選手の発言として「自分はYouTuberじゃなくて格闘家なんだ」という言葉を語っていましたが、朝倉選手の中で格闘家とYouTuberの線引きはありますか
未来「線引き……全く別物っすね。格闘家でもあり、YouTuberでもあるんじゃないですかね」

――せっかくですので扇久保選手、YouTuberと格闘家の線引きについてどのように考えていらっしゃいますか
「……そうですねえ、えーと、まあ、ちょっと、登録者数が最近増えるどころか減ってきてて……心が折れかけてるんで厳しい状況なんですけど、まあでも、あの、YouTube見て、ちょっと応援したくなってもらって、格闘技見てもらえればいいかなと思ってます」

<榊原信行CEO囲み取材>


榊原信行CEO
――初の大阪城ホール大会が決まりました
「大阪城でやりたいってのは2015年の旗揚げからの悲願だったし、格闘技界の歴史を紐解いて過去を見てみると、2009年くらいにDREAMが最後にやって、やれてないんですよ。そのくらい大阪の中野エンターテイメントっていうと、取り合いになってたってのが現状で、ずーっと2年前、3年前くらいからラブコールしてても中々空けてもらえなくて、っていうところで、まあ、これは怪我の功名じゃないけども、コロナが色んな音楽イベントとか、今まで決まってたものを大きくスケジュールを変更せざるを得なくなったことが、災い転じて福になって、8月にもワンチャン大阪城を使えるって話をキョードー大阪さんからいただいて、まあ、横浜2日間決めたあとだったんで間に合わなかったんですけど、11月も多分、音楽イベントがずっと決まっていたんでしょう。そこがまあ、9月の大会が終わったあとに、『どうですか』ってことを聞いて、まあ即決ですね。というのは、11月に大阪ではない地方都市での大会を予定してたんですね。『変なことしよう』というか、『新しいチャレンジをしよう』ってことを考えていて、ナンバーシリーズとは別のシリーズをRIZINとして……今年からと思ったけど、今年はスタート出来ないんですが、年内に発表して来年から新しいチャレンジを、RIZINのセカンドラインとしてやってこうと思ってますんで、その第1段が11月で仙台あたりで出来ればいいなあと実は思ってました。ただ、そこにジョウホール(大阪城ホール)が空きましたよって連絡が来て、だったらスイッチしようと思ったんですけど、未来にしても斎藤選手にしても『大晦日で』っていう方向で話を進めてたんで、『RIZIN.25』として、ナンバーシリーズになる目玉というか、メインカードが決まるかどうかっていうのももう1つあって、まあ、すぐ朝倉選手、斎藤選手に話をしたところ、まあ、RIZINとしての新しいチャレンジというか、大晦日じゃなくて。まあ当然テレビに映りたいですしね、みんな。そこでと思ってはいたんだけど、未来も快諾してくれたんで、もうやろうと。もう未来は、朝倉選手はさっきそういう言い方をしましたけど、極論11月勝って怪我されなければ大晦日も出るというつもりで、2連戦。当然そんな簡単に斎藤選手がワンサイドの試合になるとも思えないですし、当然タイトルマッチなので、その結果を見てですけど、本人の中ではそういう青写真があるんだなあと。それと、扇久保選手は仙台大会って中で話をしてたときから『11月出てよ』ってことでスタンバイしてもらってたんで、9・27の金太郎と瀧澤選手の結果を受けて瀧澤に声をかけたところ、まあ、やろうということで、これでメイン・セミが決まってきたんで、これは行けるなというところと、あとは最終的に背中を押した最大の理由は、経済的にYogiboさんが支援してくれることが大きかったですね。あと、先程の会見では言わなかったですけど、出てくるとしたら皇治ですね。当然地元での凱旋になるんじゃないかなということで、今皇治とは参戦する方向で交渉してます。出てくれるんだろうなあと。まああのあたりは、当然大晦日の試合を狙ってるんで、大晦日を含めた2連戦を視野に入れてこれから口説こうかなあと思ってます」

――朝倉選手からは今回出場にあたってなにか条件などはありましたか
「9月のタイミングで色々斎藤選手、朝倉選手で、お互い僕らプロモーターとの中で若干ギクシャクというかお互いすれ違うところがあったのは事実なんですけど、9・27に無理して形に当てはめて両選手準備が整わずに、テレビ的なアングルだけで、テレビで必要だからということにしなかったことが良かったかなと。お互い準備の時間がしっかりありますので、そういう意味ではすんなり、9月をパスする中で、彼らには12月で。今の中でコロナ禍がどこまで続くか、海外勢がどれだけ入ってこれるか、11月はもうビザの新星とかが間に合わないですね。11月も日本人だけで行きますけど、年末まで待てば外国勢は入ってこれると思います。で、大晦日はガラッと外国勢をいつもどおりというか、コロナ禍前のRIZINに戻せるよう、ムサエフにしても海外勢を全部戻してこようと思ってますけど、現状の中のフェザーナンバーワン決定戦としては、斎藤、朝倉 両選手のタイトルショットでいいかなという風に思ってます。さっき本人も『いいこと言うなあ』とちょっとうれしかったのは、『RIZINのベルトを価値を高める』っていうね。本人的には強い奴とやりたいっていうのは条件の1つではあったんで、日本人しか現状入れないと言うか、対戦相手としてチョイスが無いというなかで、まあ斎藤でいいんじゃないですかと。本人的には当然それ以外の日本の団体のフェザーのトップ選手とやることも全然厭わないと言ってましたし、これで一転外国勢が入ってこれれば外国勢の中でのフェザー級の猛者たちを集めて磨いていけたらと思ってます。そういう中の1つとして、クレベル・コイケ選手も大晦日での参戦を今最終調整してますんで、そういう中でメンツが集まってきたら、未来なり斎藤なりの試合の跳ね方次第では、来年フェザー級のGPとかにつなげていけたらと思ってます」

――11月に予告していた『変な大会』とは今回は全く違うと
「そうですね。企画としては違います。企画としては新しいRIZINの新規のチャレンジをアナウンスして変なことしようっていうのは考えてたんですけど、それは大阪城が出てきたことで一旦置いといて、まず1年ぶりの関西。で、関西系の選手も多いんでですね、今回ピックアップさせてもらった選手も、大阪で練習してたり、関西圏、西の出身選手もたくさん出させていただけてるんで、今シーズン、横浜2回、さいたま1回で、このままさいたまってことになると、地方で1回も開催しなかったってことになるし……そうだ、会見で言い忘れたけど、GoToキャンペーンとかやってるじゃないですか、だから今大阪に来ると、GoToキャンペーンで、RIZIN見ながら安く来れると。せっかくなんで、大阪に観光を兼ねてGoToキャンペーンを全面活用していただいて、たくさん観客の人たちにも越境してきて欲しいと思いますね」

――『GoTo RIZIN』と
「はい。GoTo RIZINでお願いします。まあ、どこでコロナの第3波が来て、また行動制限とか色んなことが起きるかわからないんで、そういうことを含めると、思い切って僕らが大阪に引っ越すと言うか、出ていくことが大事なのかなあという風に思ってます」

――年末の大会では様々な国から外国人選手が来られるという見込み?
「そうですね。入れるんですけど、今の状況だと海外からのビザ申請が通るんであっという間にビザ申請してます。ただ入国して2週間の……この前、なんかでヤっちゃったよね?スポーツ選手で。なんだったっけ。ボクシングじゃなくて、サッカーだっけ?海外から来た選手が、2週間ちゃんとモニタリングするというかね、自宅というか基本ホテルで待機。それが、試合前直前の2週間っていうと、当然ウエイトも落とさないといけない。最後の追い込みの1週間前だったらアレだけど、2週間というととっても微妙なので、そうすると大体3週間くらい前に入ってもらって、2週間の待機期間は基本そんなに追い込んだことも出来ないんで、まあ選手によっては最後の1週間とか、結構早めに来日をさせねばならんなと思ってるんで、そういう海外勢に負荷をかけてしまうことがハンディキャップにならない形で大晦日は呼びたいと思ってます。だから、現状だとアゼルバイジャンからも入ってこれるんで、ムサエフは今年最初の試合が大晦日になるってことで、今ビザとか色んな調整をしてます」

――今年の年末は大晦日の1日でフルキャパで行う?
「あのね、そこはね、うーんとね。さいたまスーパーアリーナに一応僕らとして希望を出してるのはスタジアムバージョンで、キャパの50%。そうすると最低1万8000人は入ると思ってます。ただ、一箇所に、さいたまスーパーアリーナに1万8000人入れていいのかということの最終的な判断が出ていないので、これもまあ、皆さんそうだと思いますけど、ライブエンターテイメントで言うと、東京ドームで11月の頭に音楽イベントでキャパの半分くらい、20000人くらい集めて音楽イベントが開かれるんですね。その結果を皆さん見ながら最終、アリーナとかスタジアムとかの判断になるのかなと。僕らの今の第1希望はそれですけど、やはりそれが上限5000人だとか、アリーナバージョンの2万人の半分だとかいうことになったら、ひょっとしたら30、31っていう可能性もあるのかなあというところで、これも10月いっぱいくらいの中でさいたまスーパーアリーナさん側とも……あとちょっと前に、SNS、Facebookかなんかで、須藤元気と馳浩先生が、格闘技・プロレス・MMA・キック含めた議連を作ってくれると、超党派で。で、先週馳先生ともそういう話をさせてもらって、外務省とかスポーツ庁とも馳先生交えて話をしたんですけど、色んな行政機関の後押し・支援を貰って、このリングスポーツでも積極的に選手たち、これでオリンピックのアスリートたちは入ってからもストレスなく活動できると思いますね。少なくとも2週間とかじゃなくて、PCRが陰性で飛んできて、日本でもPCR陰性で済んだなら、PCRの検査は定期的にするとしても、活動規制を減らして欲しいというようなことも行政機関に色々働きかけて、議連の皆さんにもご指導いただいて声を上げていきたいなと思います」

――堀口恭司選手など、帰国した日本人選手も隔離などの条件は同じでしょうか
「そうですね、はい。入ってきてPCR陰性だったとしても2週間は自宅でモニタリングされるということになります。そういうところで活動して他のスポーツのアスリートかなんかが、ボクシングだったかな?なんかあったよね。タイ人かなんかの選手が入ってきて、結局そうやって入ってからも自由に動いちゃって万が一のことがあると我々全体にも他の選手にも迷惑かけちゃうんで、そこを徹底することが必要だなあと。まあこれも11月になって12月になって、レギュレーションが変えられればいいなと必死に動いているところです」

――先日発表があったハム・ソヒ選手の王座返上について改めて聞かせてください
「ホントに残念です。ずっとハムとも話をしてましたし、ただ、我々は何度もお話しているようにRIZINはプロモーションじゃなくてフェデレーションなので、ハム・ソヒ選手は、ROAD FC、韓国の。ROAD FCを通じて出場をしてもらってた選手です。なので、契約はROAD FC経由の契約なので、ロードとハム・ソヒが最終的には今回契約を解除するということになったってのが一番大きな要因になります。これは僕、選手は本当に責められないと思ってて、裏では結局ONEがとんでもないお金を積んで、取りに行った。来年スーパーアトム級、我々と同じ階級かな?でトーナメントをやろうとしているようなんですね。そこにハム・ソヒという選手、RIZINのベルトをはめた選手が欲しかったんでしょう。だから僕らは、健康的な、ヘルシーなプロモーション同士、団体同士の競争を、そこに敬意とかリスペクトとか思いやりとか、そういうものが無いと、結局選手の引き抜き合いで金持ってガンガン引き抜いたやつがこの業界を……過去にもそういうことがあったじゃないですか。だから、ホンットに嫌だなと思って。最低だと思ってます。だから選手にとんでもない、今までもらってるギャラの倍とか3倍とかのお金をぶら下げられたら、そりゃ選手も人生1回だから、おそらく心は揺れますよ。だけど僕らはそこのプロモーションとか団体にリスペクトを持って向き合いたいと思ってます。これからも。だから、極論、僕らは止めないです。選手たちは行けばいい。色んなチャレンジをすればいいと思ってるし、RIZINにそれだけの魅力があればここの舞台に選手たちが向かってくるだろうし、それを無理矢理、モチベーションとか想いが無いのに『契約があるからお前は出ないとダメなんだ』って首に縄をつけるような、契約で僕は縛る……もちろん、契約の社会なんで契約で縛らなきゃダメなんですけど、でも、結局、未来が言ったようにベルトに価値があったり、そこに想いを持って臨むものでなければ、いい作品をみんなに届けられない。だから、ハムには是非ONEのトーナメントで優勝して、契約が終わった時点で、本当に倒さなきゃいけない最強の選手、スーパーアトム級の選手はRIZINにいますから。浜崎朱加とか、浅倉カンナとか、山本美憂とか、色んな外国勢も含めて、また挑んできてもらえる日を待ちたいなと、そう思ってます。それまでは今のスーパーアトム級のトップアスリートの女子たちがもっと切磋琢磨して、『本当に世界一を名乗るんだったらRIZINのベルトを取らないと最強とは呼べない』と、言う風に言わせられるかどうか。今の選手達と一生懸命ベルトを磨く努力をしたいと思います。それだけです。チャンピオンがベルトを返上されるっていう、ホントに今のスーパーアトム級の浜崎、カンナ以下、選手たちに本当に申し訳ないと思ってます。そこまでしか僕らは食い下がれなかったこと。ただ、今の残ってる、僕らは最強はRIZINの中の女子に居ると思ってるんで、空位になったタイトルマッチを大晦日に組みたいと思ってます」

――大阪大会の試合数については
「今日9試合発表しましたけど、大体12~13。あと3つから4つくらいを組みたいと思ってます。終わりの時間は20時くらいにして、十分新幹線で東京にも戻れるような時間帯で。ただ翌日もお休みなんで、せっかくなんで、大阪観光とかを楽しんでもらえるような場所だと思いますんで。大阪城ホールは城の敷地内であるアリーナなんでとっても交通の便が良い会場なんで、大阪を楽しんでもらえたらなと思います」

――未来選手とはいい交渉が出来た
「そうですね。未来にしても海にしても堀口にしても、まずはこのRIZINの舞台でやるべきことをやって、精一杯その中でベルトの価値を彼らは高めるなり切磋琢磨をして、お互いしのぎを削る姿を見せるということに何の迷いもないと思います。未来もそういう形で、ここから少なからず2021年に向けての契約でまとまってます」

――朝倉未来選手の存在感が大きくなるにつれ、未来選手に求めるもの、言うことなどが変わってきたように感じはありますか
「まあ、そんなには無いですね。言い出したらキリがないんで。お金でも何でも。ただ、ホントに自分のRIZINという舞台の中での、さっきのご質問にもありましたけど、YouTuberとしての彼の価値をベースに彼がリングに上ったときで計算、そろばんを弾くと、もしかしたら今よりファイトマネーは高いかもしれないですけど、格闘家のこれまでのキャリアと、RIZINの中で7戦しているって選手にギャランティ出来るとしたらここだよっていうところは、お互い、これまでも契約はあったんですけど、そこの契約を見直して、それはすごくリーズナブルな形で話がまとまりました」

――大雅選手に向けてMMA転向を勧める話が出ていましたが、今回キックルールで大雅選手の試合が組まれています。これについて大雅選手となにかお話をされたのでしょうか
「直接は話してないんですけど、内々の人を通じて話はしていて、『負けたままMMAには行きたくない』って話なんで。まずじゃあ、キックで1回、大阪で勝てれば気持ちよく転向出来るんじゃないですか?まあ、また負けるかもしれないですけどね。だからまあ、そこでキッチリとキックに本人もケジメを付けたいってことが1つあるみたいです。だからまあ、大阪はキックでそういう思いを持ってチャレンジさせて、その結果によって2021年は満を持してMMAに転向するということが彼の長い……言っても24歳とか若いですから、これからしっかり総合を学んでですね、得意のキック、キックボクサーとしての打撃を生かした総合格闘家にアジャストしていってもらえたらいいかなあと思ってます」

――試合内容によってキック継続ということは考えている?
「うーん、もうキックではどうしようもないと思うんだよね。先に目指すものがないと思うんですよ。今更天心でもないだろうし。ホントにやるんだったらもっと、57kgとか、覚悟を決めて天心の階級まで身体をシェイプして落として。前も言いましたけど、彼の身長と手足の長さからすると、やっぱりどうしても今の体重って限界があると思うんですよね。だからそこは適正体重というか適正階級を、彼自身が本当にキックで勝負をかけるんだったら、落とすってことを勧めたいと思っていますし、そうじゃなければ総合に転向することを進めたいと思ってます。まあそれを最終ジャッジする試合がこの大阪だと思ってます」

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