飯伏幸太が史上3人目の『G1 CLIMAX』連覇を果たし蝶野正洋が祝福!「ファンに戻った気持ちですね。非常にうれしいです!」

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 18日、東京都・両国国技館にて新日本プロレス『レック Presents G1 CLIMAX 30』が行われ、飯伏幸太が『G1 CLIMAX 30』2年連続2回目の優勝を果たした。

『G1 CLIMAX』は新日本プロレスの夏の風物詩として行われているヘビー級選手によるシングルリーグ戦であり、優勝者が1月の東京ドーム大会でIWGPヘビー級王座などの王座に挑戦することが慣例となっているため、下半期のヘビー級戦線の行方を占う最大のイベントとして知られている。
しかし、今年は新日本プロレスも新型コロナウイルス流行拡大の観点から上半期は大会開催を大きく制限され、6月~7月に無観客試合にて春の風物詩だった『NEW JAPAN CUP』を国内で活動する32選手のみで実施。G1も開催自体が危ぶまれた時期もあったが、世界情勢の変化もあり海外選手の参戦も実現する形で開催。史上初の“秋のG1”が9月19日から開幕していた。

 Aブロックを勝ち上がったのは、昨年のG1覇者である飯伏幸太。蝶野正洋、天山広吉に続く史上3人目のG1連覇に期待がかかっていたが、2日前のG1最終戦でタイチとの合計159発に及ぶ壮絶な蹴撃戦のダメージが足に残っており、左足をテーピングでガチガチに固め「僕は本当の神になります」という覚悟を持って試合に臨む。
 対するSANADAは開幕3連敗からの6連勝と怒涛の巻き返しを見せてBブロックを制覇。キャリアを通して中々シングル戦線では王座獲得という形で結果を出せずにいたSANADAは初のG1優勝決定戦進出を果たし、その先のIWGPヘビー級王座を見据えて「G1の歴史にSANADAの名を残してプロレス界の希望になってやるよ」と静かに闘志を燃やしていた。

 決勝戦前には第1回、第2回の連覇を含む5度の最多優勝を果たしている“G1男”蝶野正洋がリングに登場し、「今日の決勝戦は、特別な試合です。2020年、新型コロナウイルスでみんなが苦しんでいます。新日本プロレスは“ウィズコロナ”。行動と勇気を教えてくれました。新日本プロレスOBを代表し、そしてG1 OBを代表し、感謝します」と挨拶して放送席で解説を務める。

 試合が始まると、SANADAは飯伏が痛めている左足に攻撃を集中させていくが、飯伏は敢えて蹴り技で対抗し、プランチャなどの飛び技も見せて快調をアピール。
中盤からは両者首を狙った攻防が展開され、飯伏がSANADAのスワンダイブ式ミサイルキックを空中でキャッチしてのパワーボムを見せればSANADAも多彩な入り方からドラゴンスリーパーで絞め上げていき、飯伏はカミゴェ、SANADAはラウンディングボディプレスを狙い合うスリリングな攻防を展開。
 SANADAはオコーナーブリッジでカウント2.9まで追い込み、コリエンド式ドラゴンスリーパーという新たな引き出しも開けてみせるが、飯伏がこれを振り払ってハイキックからジャンピングニー。最後は雄叫びを上げてのカミゴェ2連発で試合を決めた。

 これにより、飯伏が2年連続2回目のG1 CLIMAX制覇。35分12秒というG1 CLIMAX史上最長の決勝戦となり、飯伏が試合時間の面でもG1の歴史に名を刻んだ。
 飯伏には蝶野からG1優勝トロフィー&優勝旗が手渡され、飯伏はトロフィーを力強く抱きしめてからマイクを取ると「こういう時代に、こんなにたくさん集まってくれて本当に、本当にありがとうございます。僕は、早く前みたいなプロレスの時代が来ることを願っている。早く、一刻も早く、このG1を、IWGPヘビー級のベルトに変えたいと思います。そして、いつも言ってますけど、僕は逃げない、負けない、諦めない。そして裏切らなかった。僕は!本当の神になる!」と叫び、観衆は大喝采で祝福した。

 飯伏がバックステージに戻ると、G1の中で飯伏を破っているジェイ・ホワイトが登場し、飯伏からG1覇者に贈られるIWGPヘビー級王座挑戦権の奪取を宣言。
 飯伏はこれを受けて立つ姿勢を見せつつ、史上初の3年連続優勝決定戦進出&史上初3人目の連覇についての喜びを噛み締め「僕が見てた頃の『G1 CLIMAX』の覇者といえば、蝶野さん。不思議ですよね。あの蝶野さんからトロフィーと、旗をもらうっていう。ファンに戻った気持ちですね。非常にうれしいです」と満面の笑み。

 そして、来年も1月4日&5日の2DAYSで東京ドーム大会が開催されることについて聞かれると、「僕はジュニアからやってきて、ジュニアのタイトルも全部獲って、ヘビー級に挑戦して、ヘビー級に転向して、それからここまでたどり着いて。あと残るは、IWGPヘビー級。これだけだと思うんで」とインターコンチネンタル王座との二冠ではなく、あくまでIWGPヘビー級王座を狙っていくというこだわりを見せた。

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