石井智宏が鷹木信悟との死闘を制し「テメエとは1回勝った負けたの次元の話じゃねえ」と好敵手を評価!『G1 CLIMAX』Aブロックは5選手がトップタイの大混戦!

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 30日、東京都・後楽園ホールにて新日本プロレス『レック Presents G1 CLIMAX 30』が開催され、G1 CLIMAX Aブロックの5試合が行われた。

 『G1 CLIMAX』は新日本プロレスの夏の風物詩として行われているヘビー級選手によるシングルリーグ戦であり、優勝者が1月の東京ドーム大会でIWGPヘビー級王座などの王座に挑戦することが慣例となっているため、下半期のヘビー級戦線の行方を占う最大のイベントとして知られている。
 しかし、今年は新日本プロレスも新型コロナウイルス流行拡大の観点から上半期は大会開催を大きく制限され、6月~7月に無観客試合にて春の風物詩だった『NEW JAPAN CUP』を国内で活動する32選手のみで実施。G1も開催自体が危ぶまれた時期もあったが、世界情勢の変化もあり海外選手の参戦も実現する形で開催。史上初の“秋のG1”が9月19日から開幕していた。

 この日はAブロック公式戦として、鈴木みのるvs高橋裕二郎、飯伏幸太vsジェフ・コブ、オカダ・カズチカvsタイチ、ウィル・オスプレイvsジェイ・ホワイト、石井智宏vs鷹木信悟の5試合が実施。

 みのると裕二郎の一戦は、5年ぶりのG1出場も開幕3連敗中の裕二郎が普段ののらりくらりとしたファイトスタイルから一転して気迫あふれる打撃戦を挑んでいき、序盤は場外戦での凶器攻撃なども含めて優勢に進める。しかしみのるも即座にエルボーや場外でのイス攻撃などでやり返し、試合は荒れ模様に。裕二郎はなおも引かずに打撃戦を挑むが、ピンプジュースを切り返したみのるがゴッチ式パイルドライバーで勝利。

 飯伏は30kg近くある体重差を鑑みてか、コブとの組み合いを避けて立ち技での勝負を求める。コブもこれに応じ、一本足頭突きやラリアットなど真っ向からの打撃戦で飯伏を圧倒すると、コーナーにすがりつく飯伏を引き剥がしながらのアスレチック・プレックスやバンバンズなど自らの得意とするスープレックスで攻め立てていくが、決め技のツアー・オブ・ジ・アイランドを狙ったところで飯伏がカウンターのハイキックを叩き込み、カミゴェで試合を決めた。

 ゴングを待たずに奇襲したタイチは、場外でオカダがテーピングで固めている腰にダメージを集中させ、放送席で解説を務めていた盟友エル・デスペラードも椅子を持って乱入する素振りを見せてレフリーの気を引くアシスト。
 タイチは積極的にデンジャラスバックドロップ、アックスボンバーと大技を繰り出していくものの、オカダは腰のダメージに苦しみながら我慢の戦いを続け、最後はブラックメフィストを切り返してのマネークリップ(変形コブラクラッチ)でレフリーストップ勝ち。オカダは勝利するも苦痛に顔を歪めながらよろよろと去っていった。

 ジェイとオスプレイの一戦は、攻め気を削ぐジェイの挑発や外道の介入で序盤はオスプレイが苦戦する展開に。しかしジェイのブレードランナーをオスプレイがライガーボムで切り返し、オスカッターを叩き込んで逆転。さらにメリケンサックを装着した外道がリングに上ってきても冷静にローリングエルボーでKOし、ジェイのローブローも防御とBULLET CLUBのラフファイトを見事に見切り、最後はヒドゥンブレイドからストームブレイカーで3カウント。

 石井と鷹木の一戦は下馬評通りの激しい打撃戦となり、序盤からエルボー、逆水平チョップなどが乱れ飛ぶ荒れ模様に。両者一歩も引かずに中盤から終盤にかけてラリアットとパンピングボンバーがぶつかり合い、両者ダウンしながらも四つん這いでヘッドバッドを打ち合う意地の張り合いを見せる。鷹木は鷹木式GTRから「これで最後だコラ!」とパンピングボンバーをクリーンヒットさせてラスト・オブ・ザ・ドラゴンを狙うが、これを着地した石井が延髄斬りからラリアット。最後は垂直落下式ブレーンバスターで26分1秒の死闘に終止符を打った。
 鷹木は自力で立ち上がれないほどのダメージを負うも、這いながら石井にヘッドバッド。石井も立ち上がれず這いながらヘッドバッドで反撃し、両者は試合後も睨み合った。

 試合後、石井は鷹木が自らを“激烈オヤジ”を表現していたことに触れ「3連敗?それがどうした。それと鷹木、そんなもんな激烈でもなんでもねえんだ。戦う上でこれが当たり前なんだ。てめえとはよ、1回勝った負けたの次元の話じゃねえんだ。わかったか」とコメント。石井なりの言葉で鷹木を高く評価した。

 この日の試合結果を受け、4戦を終えた時点でAでブロックは全勝の選手がいなくなり、鈴木みのる、飯伏幸太、タイチ、ウィル・オスプレイ、ジェイ・ホワイトの5選手が3勝1敗の6点でトップタイという大混戦に。折り返しを迎えたG1 CLIMAXだが、最後までこの激闘の行方に注目したい。

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