【試合詳細】8・15 全日本プロレス後楽園ホール大会 佐藤光留&和田拓也vsKagetora&GOSAMARU 【アジアタッグ】木高イサミ&宮本裕向vsゼウス&イザナギ 諏訪魔&石川修司&入江茂弘vs宮原健斗&ジェイク・リー&岡林裕二

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『2020 SUMMER ACTION SERIES 2 ~青木篤志メモリアル AAforever~【開幕戦】』
日程:2020年8月15日(土)
開始:18:30
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:657人

▼タッグマッチ
青柳優馬/●青柳亮生
6分53秒 ジャーマン・スープレックス・ホールド
[Enfants Terribles]羆嵐(フリー)/○大森北斗

▼タッグマッチ
ヨシタツ/●岡田佑介
6分7秒 Tボーン・スープレックス→体固め
[Enfants Terribles]○芦野祥太郎(フリー)/児玉裕輔(フリー)

▼タッグマッチ
○ウルティモ・ドラゴン(DRAGON GATE)/TAJIRI(フリー)
8分42秒 ラ・マヒストラル
[健斗とイケメンとアキラとHAYATOの大冒険]フランシスコ・アキラ/●ライジングHAYATO(愛媛)

▼青木篤志メモリアルタッグマッチ
[変態アブソリュート]○佐藤光留(パンクラスMISSION)/和田拓也(フリー)
11分42秒 足固め
Kagetora(DRAGON GATE)/●GOSAMARU(琉球ドラゴンプロレスリング)

▼8人タッグマッチ
渕正信/田村男児/秋山準(DDT)/●SUSHI(フリー)
11分39秒 アックスボンバー→片エビ固め
○大森隆男/岩本煌史/ブラックめんそーれ/西村修(フリー)

▼アジアタッグ選手権試合
【王者組/ヤンキー二丁拳銃】●木髙イサミ(BASARA)/宮本裕向(666)
12分1秒 仙人の首固め
【挑戦者組/PURPLE HAZE】ゼウス/○イザナギ
※イサミ&裕向が4度目の防衛に失敗。ゼウス&イザナギが第110代王者組となる

▼青木篤志メモリアル6人タッグマッチ
○諏訪魔/石川修司/入江茂弘(フリー)
20分56秒 ラストライド→体固め
●宮原健斗/ジェイク・リー/岡林裕二(大日本)

青木篤志さんの追悼大会で諏訪魔が青木さんのイタズラで技を失敗?!秋山準が久々の全日本参戦!アジアタッグ戴冠のゼウス&イザナギが「俺たちは秋山チルドレン!」

第1試合


 悪堕ちした北斗が亮生を挑発してゴングが鳴ると、北斗がショルダータックルで亮生をなぎ倒して観衆へ投げキッス。亮生もアームドラッグからドロップキック。さらにエルボー連打で突っ張っていくが、北斗はコンプリートショットで叩きつけて羆嵐にタッチ。
 亮生は羆嵐にエルボーを連打していくも羆嵐はビクともせず、ボディスラムを狙って悪戦苦闘していると逆に軽々と羆嵐がボディスラムで叩きつけてセントーンで追撃。さらに串刺しラリアットを狙うが、亮生はミサイルキックで迎撃して青柳にタッチ。
 青柳はビッグブート、ランニングエルボー、フライングフォアアームと連撃して羆嵐をなぎ倒すと、コーナートップからダイビングクロスボディを見舞い、北斗の投げキッスを真似て挑発。青柳はさらにロープに飛ぶが、羆嵐はラリアットでカウンターして埼玉に乾杯を狙っていく。青柳はこれを背面着地してジャーマン・スープレックス。しかし羆嵐も即座に起き上がってフライングクロスボディで圧殺。両者タッチ。

 亮生は突っ込んでくる北斗をカウンターのバックエルボーでなぎ倒すとドロップキックで追撃。さらに大ダメージを受けてエプロンで仰向けに寝ていた兄を無理やり引き起こすと兄弟トレイン攻撃を見舞い、亮生がその場飛びムーンサルトプレス。さらに亮生はコーナーに登っていくものの、下から組み付いた羆嵐が埼玉に乾杯。ハーフダウンとなった亮生へ、北斗が後頭部への踵落としからパーフェクトドライバー、最後はジャーマン・スープレックスホールドで叩きつけてカウント3。

<試合後コメント>
青柳亮生&青柳亮生
――今日はいつも以上に負けたくない日だったかと思うのですが?
青柳「まぁちょっと、いつも以上にと言っちゃうと他の日を差別している言い方みたいなんであまり好きじゃないんですけど。大事な大会の第一試合だったんで、この大会にふさわしい第一試合というか。明るく楽しく激しいというのが全日本プロレスなんで、そういうのをやりたかったですね。われわれ兄弟、実力不足なんで言葉とかじゃなく行動で結果を出して。青柳兄弟ここにあり。全日本にありというのをいずれ見せられるように。青木さんも温かく見守ってくれるんじゃないかと思います。」

――亮生選手はいかがですか?
亮生「進化した姿を見せたくて、今日はいろいろ試したんですけどまだまだやっぱり実力不足なところがあるんで。もっと磨いて青木さんにも認められるように精進していきます。」

――青木選手が道場での練習を見ていたのを、今は青柳選手が引き継いでいるのですが?
青柳「そうですね。怖れ多いですけど、青木さんの上の代から培ってきたもの。それを絶やさないことが道場の練習を見る人間の役目だと思っているんですよ。でも青木さんみたいになんでもできるかと言えばそんなことはないし、人並みに失敗も多いし。完璧にできる人間じゃないので、後輩たちに教えられたことを伝えられるのかという不安もあるんですよ。やっぱり青木さんから教わったことで自分は育ってるんで。自分がやってきたこと、その経験を後輩たちにしっかり伝えて、青木さんの教えや先代から教わってきたことも青木さんは教えてくれていたんで、それを後輩たちにしっかり歌えるように精進します・・・ということくらいしか言えないですね。」

――青木選手から教わったことで、もっとも伝えたいことをひとつ選ぶなら何になりますか?
青柳「そうですね。プロレスラーとしての最低限の技術って練習生の頃からずっと教わってきた受け身ですね、やっぱり。いまは状況的に月に何試合もできないですけど、そういう中でも受け身ひとつで身体を守っていく技術をしっかり伝えていきたいですね。」

第2試合


 勢いよく入場してポーズを決めた岡田はくるくると回ってエア紙テープを巻き取るジェスチャーも、会場で禁止されているため実際に紙テープは飛ばずガックリと肩を落とす。
 岡田と児玉でゴングが鳴ると、ヘッドロックからショルダータックルの攻防となり、児玉がショルダータックルでなぎ倒せば、岡田は児玉の追撃をリープフロッグでかわしてからのドロップキック。さらに岡田は場外に逃れた児玉へトペ・スイシーダで飛んでいく。
 岡田が児玉をリングに戻すと、ヨシタツが「今だ!登れ!」と岡田にコーナーへ上がるよう指示。岡田は釈然としない表情を浮かべながらコーナーへ上がるが、芦野がエプロンから忍び寄って岡田をリング内へと突き落とす。そしてタッチを受けた芦野が児玉との十字ロープワークで岡田へ立て続けに打撃を見舞ってから芦野がエルボードロップ。芦野はエルボー連打で痛めつけてから児玉にタッチ。
 児玉はトップロープ越しのサンセットフリップを見舞って芦野にタッチ。
 芦野はサイドスープレックスを見舞ってからロープに飛ぶが、岡田がカウンターのドロップキックで一矢報いてヨシタツにタッチ。
 ヨシタツは芦野へ左右のミドルキックからブレーンバスター。カットに来た児玉はキチンシンクで迎え撃ち、岡田にタッチ。

 岡田とヨシタツはダブルのショルダータックルで芦野をなぎ倒すと、ヨシタツが再び「登れーッ!」と岡田にコーナーへ上がるよう指示。今度は児玉が岡田に忍び寄るが、ヨシタツが児玉をビッグブートで排除し、岡田がリングの対角線を飛んでいく飛距離あるダイビングヘッドバッド。岡田はさらにフィッシャーマンズスープレックスを狙っていくが、着地した芦野がエルボーで岡田をコーナーに吹き飛ばし、児玉がエプロンを駆けてのジャピングハイキックで追撃。さらに児玉が下から岡田を蹴り上げると、吹っ飛んだ岡田を空中でキャッチした芦野がジャーマン・スープレックス。ヨシタツがカットするも、児玉はヨシタツを場外に放り出してプランチャで追撃して分断。
 芦野は岡田に投げっぱなしジャーマン・スープレックスからTボーンスープレックスで叩きつけて3カウントを奪った。

<試合後コメント>
ヨシタツ
「防衛大臣の・・・防衛大臣じゃなかった、警察庁長官の岡田に加えて財務大臣のカーベル伊藤を招へいする。俺はツイッターが何者かに乗っ取られて、ヨシタツ・キングダム建国を妨害しようとする勢力の妨害にあって。ただいま凍結されてなかなか言えなかったけど。ヨシタツ・キングダムの財務大臣はカーベル伊藤。これからヨシタツ・キングダムの財政状況はどんどん良くなるから。ステイ・チューン!ウィー・キャン・ドゥー・イット!・・・あの~、かぶってるところ、二回言ってるところは全部削っておいてください(笑)」

第3試合


 前回の後楽園ホール大会で“健斗とイケメンとアキラとHAYATOの大冒険”のメンバーとなったHAYATOとアキラは入場するなり華麗な十字ロープワークを見せ、HAYATOがアキラを肩車して2人で観衆にアピール。アキラがレジェンド2人に握手を求めていくが、TAJIRIが遮って自身がウルティモと握手を交わし、TAJIRIとアキラでゴング。
 アキラは組み付いてくるTAJIRIをありとあらゆる形のアームドラッグで投げ捨てていき、ドロップキックで場外に突き落としてトペ・コンヒーロを狙うべくロープに飛ぶが、TAJIRIがするりとリングインして巴投げ。アキラはこれを一回転して着地し、両者距離をとって睨み合いながらタッチへ。
 HAYATOとウルティモの対面となると、突っ込んでいくHAYATOをウルティモがアームドラッグでいなしていくが、HAYATOも切り返しのアームドラッグからブーメランアタック式のミサイルキック。さらにウルティモをロープに振ってドロップキックを放つが、ウルティモがロープに捕まって耐えたためHAYATOは自爆の憂き目に。
 タッチを受けたTAJIRIはHAYATOの顔面を小刻みに踏みつけ、ターンバックルとターンバックルの間に放り投げてHAYATOを頭から鉄柱に激突させる。HAYATOは場外で間を取ってダメージを回復させてからリングに戻るが、TAJIRIが即座にチンロックで痛めつけながら自軍コーナーに持ち帰ってウルティモにタッチ。
 HAYATOはエルボーで突っ張っていくが、ウルティモはソバットでやり返し、HAYATOをロープに振ってドロップキック。TAJIRIにタッチ。

 TAJIRIはリングインするなり片エビ固めでごっつぁんフォールを狙い、HAYATOがキックアウトすると即座に組み付いてグラウンドでのスリーパーホールド。HAYATOがブレイクするとロープに飛ぶが、HAYATOはカウンターのドロップキックを突き刺してアキラにタッチ。
 アキラはTAJIRIに串刺しラリアットからスリングブレイド。場外に逃れたTAJIRIをトペ・スイシーダで追撃し、HAYATOにタッチ。
 HAYATOはTAJIRIへミサイルキックを叩き込むが、自軍コーナーまで吹っ飛んだTAJIRIがそのままウルティモにタッチ。
 ウルティモは突っ込んでくるHAYATOにカウンターのソバットを叩き込んでからロープに振るが、HAYATOは飛びついて回転エビ固め。ウルティモがキックアウトするとウラカン・ラナで押さえ込むもこれもカウント2。HAYATOはロープに飛ぶが、ウルティモがカニバサミで倒し、天を指差してラ・マヒストラルを予告。
 これを見たアキラが慌ててカットするも、TAJIRIが強烈なビンタを見舞ってアキラを排除。その間にHAYATOはエプロンからスワンダイブ式ミサイルキックを放つが、ウルティモはこれを回避して自爆させるとすかさずラ・マヒストラルで押さえ込んで3カウント。

<試合後コメント>
ウルティモ・ドラゴン&TAJIRI
――おふたりのタッグはスペシャルさがあるなと見ていて感じたのですが?
ウルティモ「そうですか(笑)?まぁでも彼らは若くて勢いがありますけど、いかんせん自分たちのキャリアではね。まぁ今日はまだまだ顔見世で。彼らももっともっとバンバン来てくれれば。TAJIRI選手はもっと引き出しのある選手なんで。今日は青木くんの追悼試合ということで来ましたけど、これからもオファーがあれば。全日本ジュニアでも世代闘争があれば面白いと思うし。ひさしぶりの全日本プロレスでいい刺激というか。ありがとうございました。」
TAJIRI「僕はいいです。なんも言うことないです。」

第4試合


 青木さんのメモリアルマッチの1試合目は、言わずとしれた青木さんの盟友・佐藤光留と、青木さんの中学時代の同級生で元ウェルター級キング・オブ・パンクラシストの和田拓也のタッグに、青木さんの出身校である東京実業高校レスリング部の後輩であるKagetora&GOSAMARUがタッグを組んで対峙。

 光留は和田に倣ってかオープンフィンガーグローブを装着して試合に臨む。
 光留とGOSAMARUでゴングが鳴ると、低空タックルを狙っていくGOSAMARUを光留がローキックで捉え、GOSAMARUがたたらを踏むと首相撲に持ち込んで膝蹴りを連打。GOSAMARUがエルボー連打でやり返すとすかさず光留が足に組み付いて引き倒しながらのアキレス腱固め。これをKagetoraがカットすると自軍コーナーまでGOSAMARUを引きずっていって半強制的にタッチさせ、光留も和田にタッチ。
 和田がアップライトに構え、Kagetoraが姿勢を低くしてタックルを狙いに行く構図となるも、和田はKagetoraのタックルを切ってフロントネックロックで捕らえ、Kagetoraの回避運動に合わせて足を使った腕固め。Kagetoraがロープブレイクすると今度は手4つの姿勢も、和田が低空タックルで足を取ってニーロック。Kagetoraもアキレス腱を取ろうとするが和田が自軍コーナーまで押し込んで光留にタッチ。
 光留はローキックを連打していくが、Kagetoraは低空タックルでテイクダウンを奪う。すかさず光留が下から三角絞めを狙うが、腕のクラッチを切ったKagetoraが腕十字。光留がひっくり返してフロントネックロックで捕らえるも、Kagetoraは自軍コーナーまで押し込んでGOSAMARUにタッチ。
 GOSAMARUが額へのナックルを連打していくと光留はボディブローから「全然痛くありません!」ちミドルキック。膝をつくGOSAMARUだったが、「蹴ってこいよオラ!」と両手を広げてさらに光留へキックを放つよう挑発。光留がPKを叩き込むとGOSAMARUは「痛くなーい!」とアピール。すると光留は「いいんだな?いいんだな?」と和田にタッチし、和田がレガースを付けていない素足でのPK。これにはGOSAMARUも仰向けに倒れ込み、和田がマウントを取ってコツコツとパウンド。GOSAMARUが上下を入れ替えてパウンドを落として行き、両者もみ合いながらロープへ。

 光留に代わると、光留がGOSAMARUにサッカーボールキックからヒザ十字を狙うが、GOSAMARUはこれを強引に持ち上げ、そのままジャーマン・スープレックス。両者大ダメージを負い、タッチへ。
 和田は突っ込んでくるKagetoraをニーリフトでカウンターすると、コーナーにミドルキックで押し込んでバックブロー。さらにノーザンライトスープレックスを狙うも、これを振り払ってロープに飛んだKagetoraがフライングラリアット。さらにKagetoraがソバットからの水面蹴り、続けてシャイニング・ウィザードを叩き込んでから一騎当千の構えも、和田が背面着地してスリーパーホールドで絞め上げ、そのまま自軍コーナーに持ち帰って光留にタッチ。
 光留はミドルキック連打でコーナーに押し込み、「投げるぞオイッ!」と叫んでからの水車落とし。光留が引き起こしたその瞬間にKagetoraが強烈なビンタを見舞い、串刺しエルボーから光留の両足をロープに引っ掛けてからエプロンを駆けてのジャンピングハイキック。

 代わるGOSAMARUは光留にラリアットを叩き込み、もう一発を狙って走るも光留が延髄斬りでカウンター。光留がロープに飛んだ瞬間にKagetoraがスワンダイブ式のキックを叩き込んで迎撃してから張り手でなぎ倒し、GOSAMARUが久々に解禁するムーンサルトプレス。
 GOSAMARUは光留が起きるのを待ってエルボーを打たせ、「こんなもんかオラ!これが東実魂じゃ!」と母校の誇りを叫ぶ。両者エルボーで打ち合っていき、光留が右フックを叩き込んでから組み付くも、GOSAMARUは即座に墨落としで丸め込む。これを返されるとGOSAMARUがラリアットを狙ってロープに飛ぶが、光留がカウンターのジャンピングハイキックからPKで吹き飛ばし、すぐに足を取ってヒザ十字。KagetoraがこれをカットするとGOSAMARUがジャーマンを狙うが、光留が下から絡みついて足固め。カットに来たKagetoraには和田が組み付いて三角絞めで動きを封じ、万策尽きたGOSAMARUが無念のタップ。

<試合後コメント>
佐藤光留&和田拓也
佐藤「青木さんが一番嫌いな昔レスリングをやっていたというだけのヤツがひとりいましたけど、今怒っているのも懐かしいな。ああいうのを見て怒りの気持ちが湧くっていうのも僕らの中でまだ青木篤志が生きているのかなって個人的には思いますね。」
和田「今日は挑戦できなかったけどアジア(タッグ)というのはどうなの?」
佐藤「まぁタッグマッチだからね。年に1回しか組んでないからね(笑)。」
和田「年に1回の割にはけっこういいと思うけどね。」
佐藤「七夕じゃないんだからさ。必要なんじゃない?劇薬がさ、ジュニアにも。ワケのわからないどこかで何かやってたヤツとかが俺はヘビーだって顔で来るんだったら勝負しようぜ。誰のことを言っているのかわかるだろう?芦野、来週覚悟しておけよ。」

――和田選手にとっては久し振りのプロレス参戦かと思いますが?
和田「そうですね。一年ぶりですね。一年ぶりに来てアイツらもあんなもんだったらもっと練習した方がいいと思うし。」
佐藤「明らかに練習していないヤツがひとりいましたね。」
和田「それで俺らに通用するわけがないよ。なんだかんだでこれで3連勝だからね。」
佐藤「無敗だから。」

――和田選手はどうしてもこういう機会でしか見ることができないのですが、継続参戦というのもあれば・・・
和田「まぁオファーがあれば。いつでも呼んでくれれば出るし、呼びたい時にいつでも呼んでくれよって感じですね。」
佐藤「もしかしたらわかんないよ。ここでって時に来るかもしれないしね。青木篤志も意外と混乱が好きだったからね。話が長いのが玉に傷。それも聞けなくなったらさみしいですよ。」
和田「本当に俺らは青木に恋してるから。おかしいけど、本当に恋しちゃってるから。」
佐藤「変態アブソリュートは青木篤志に恋しちゃってるから。ふたり独身で40越えて青木篤志に恋してるって本当にヤベーやつだから(笑)。それでこのファイトスタイルはヤバいな(笑)。でも喜んでくれていればありがたいけれど。続けていくことが青木さんへの・・・弔いって言い方はしたくないし、これが僕らのメッセージです。」

Kagetora&GOSAMARU
Kagetora「大丈夫か、GOSAMARU」
GOSAMARU「すいません……」
Kagetora「今日、青木さんのメモリアル、絶対勝ちたかったけどアイツの方が一歩上だったな。俺らはタッグで組んでないもんな?そりゃあそうだよぉ?!負けるよそりゃ!ズルいよアイツら!あっちは何度も組んでんだろ?!俺とGOSAMARUはたしかに同級生アマレス部だけどなあ、タッグなんて組んだことねぇんだよッ!以上だッ!」
GOSAMARU「うーん……以上!とりあえず、沖縄のファンの方、すいませんでした……」

第5試合


 6月25日を最後に全日本プロレスから離れていた秋山準が久々の全日本マットに登場。すると渕がリング上で秋山に笑顔で握手を求め、秋山も朗らかに笑いながらこれに応じると、渕がリングサイドのカメラマンたちに「あとで写真ちょーだいね(笑)」と記念撮影をさせる。
 他方、岩本は世界ジュニア戦が決まっている男児にベルトを掲げて見せつけながら睨み合いを展開。

 男児とめんそーれでゴングが鳴ると、めんそーれがロックアップをスカして「シャーッ!」と威嚇するも、男児は冷たい目で見下ろして相手にせず岩本へと向かっていく。存在を無視されためんそーれが男児をロープに振るが、男児がショルダータックルでなぎ倒すと両者タッチへ。
 渕と西村の対面となると、腕の取り合いから西村がヨーロピアンエルボー。渕は脳天唐竹割りで対抗して打ち合っていくが、不利を感じ取った渕が耳そぎチョップ。西村が怯むとヘッドロックからグーパンチ。渕は観衆とともに「パー!」を合唱する伝統芸能へ移行しようとするが、観衆が声を出せないことを思い出し、渕と観衆はサイレントで「パー!」のポーズ。両者タッチ。
 SUSHIと岩本の対面となると、秋山が「行けんのか?行けんのか?!……行けんのか?」としきりにSUSHIを心配するが、SUSHIは自信満々に出ていき、岩本へ向けて「ヘイ!らっしゃい!」とポーズを決める。岩本はSUSHIの存在など無いかのように対角コーナーに控える男児だけを見つめて詰め寄っていき、SUSHIは「こっち!岩本ぉ~!対戦相手こっち!」と嘆きに近い呼びかけで岩本を振り向かせるが、SUSHIポーズを決めようとしたところで岩本がガットショットで迎撃し、頭のマグロ寿司を掴みながら自軍コーナーへ連れ帰る。
 岩本は大森にタッチをすると男児へ全速力で突撃していき、男児を場外で鉄柵に叩きつけてから一本背負い。リング上ではSUSHIが大森に地獄突きとクロスチョップを交互に連打しながら自軍コーナーまで押し込んで秋山にタッチ。
 秋山と大森はロックアップから腕の取り合い、ショルダータックルと、互いが長年積み重ねてきた基礎を確かめ合う攻防を展開し、大森がビッグブートからのニールキックでこれを制す。

 大森からタッチを受けためんそーれは「秋山シャん!おひシャーしぶりです!」とストンピングを連打していくも秋山はまったくのノーダメージ。ならばとめんそーれはサミングで怯ませてからオールドスクールに持ち込み、「1!2!3!シャーッ!」とポーズを決めようとするも秋山がロープを蹴飛ばしたためバランスを崩しためんそーれがトップロープに股間を痛打。秋山はめんそーれを場外に連れ出すと「やって欲しいんだな?!」とめんそーれを場外ボディスラムで叩きつけ、かつては地方大会でも毎回のように見られた場面を再現。さらに秋山に呼び込まれた渕も場外ボディスラムを見舞い、「も一発いっとくか」ともう一度秋山が場外ボディスラム。
 秋山からタッチを受けたSUSHIが出ていくとめんそーれはサミングで怯ませるが、SUSHIはニールキックで反撃。さらにスワンダイブ攻撃を狙うが、いつものようにバランスを崩してリング内に落下。その間にめんそーれは大森にタッチ。

 大森はアックスボンバーを狙うが、SUSHIはこれをかわして掟破りのアックスボンバー。しかし大森はビクともせず、SUSHIは右腕を痛めて地団駄。しかしもう一度大森のアックスボンバーをかわしてラリアットでなぎ倒すと、秋山が大森へランニングニー。SUSHIはダイビングヘッドバッドからTEKKAMAKIを狙うが、こらえた大森がサイドキックで怯ませてアックスギロチンドライバー。最後はアックスボンバーでカウント3。

 試合終了後も岩本と男児の乱闘は収まらず、慌てて両軍の選手やセコンド陣が引き剥がす。この試合をを経て世界ジュニア戦に向けた両者の因縁は更に深まった。

<試合後コメント>
秋山準
「一カ月、二か月ぶり?まぁなんも変わらず来たけど、今日はDDTが試合があったんで。」

――今日は青木さんの特別な試合でしたけど
「基本移籍してるんで、基本的には(全日本には)出ることはないんだけれど、今日は青木の追悼ということで。」

――ダブルヘッダーは疲れましたか?
「いやいや全然。疲れないですよ。今はDDTで若い子とやってるんで、向こうの方が疲れる。みんな元気そうで。男児もこの前まで新人って感じだったけど、岩本に突っかかっている顔を見たらいい顔していたし。これで結果は分からないけれど(ベルトを)取ればそのまま一気に行くだろうし、負けたら負けたで・・・でも負けても元通りには戻るな。だいたいみんな・・・あいつは二年目?(負けてしまうと)二年目の若手に戻るけど、世界ジュニアに挑戦したっていうことを自分の中で継続していかないといけないし。
やっぱり俺は気にして見てるけど、やっぱり発信がない。俺のところまで来ない。俺のところまで来ないって同じ(プロレス)業界にいて、俺は今DDTにいるけれど。あいつのツイッターとかはフォローしてるけど、何にも来ない。それは本当に大切だからもっとちゃんとやった方がいい。東スポさんもツイッターから記事を拾っているもんね。
天下の東スポさんがツイッターから記事を拾っているってことはそれだけ影響力があるってことだから、そこから広がることもたくさんあるから。今は準烈もそうだし、そこから広がることもあるから。もっともっと発信して自分の想いをファンの人に届けて。で、ファンの人に背中を押してもらって世界ジュニアを取ってもらいたいと思います。以上です。」

第6試合


 元暴走族特攻隊長の裕向と、関西地区でいまだに伝説的な喧嘩屋として知られるゼウスの対面でゴングが鳴ると、両者ガンを飛ばし合いながら小突き合う。その後ロックアップでロープへ押し込み合い、互いにブレイクせずに殴り合いになり、ショルダータックル合戦に発展。ゼウスがこれを制して裕向をなぎ倒すが、裕向は即座にしたから組み付いてスクールボーイ、ラ・マヒストラルと連続して丸め込み、ゼウスがキックアウトすると両者睨み合いながらタッチへ。
 イサミとイザナギがエルボーで打ち合っていくが、イサミがボディがお留守だぜ(ボディブロー)を入れるとゼウスがリングへ上がり、裕向がこれを排除するとイサミのショルダースルーの力を借りての場外プランチャで追撃。イサミはイザナギをフェイスロックで痛めつけながら裕向にタッチ。
 裕向はスイングネックブリーカーからイサミとともにトレイン攻撃を狙うが、イサミの攻撃をかわしたイザナギがジャンピングハイキックを見舞い、突っ込んできた裕向のタックルをイサミに誤爆させた上で裕向へスクールボーイ。これを返されるとゼウスにタッチ。
 ゼウスと裕向は互いに首をつかみ合いながらもう片方の腕でエルボーで打ち合っていき、ゼウスが強烈な逆水平チョップでこれを制すと、ジャンピングラリアット、串刺しラリアットからのベアハッグスープレックス。さらにチョークスラムを狙って喉輪の体勢に入るが、裕向も喉輪で返して両者睨み合い、裕向がハンドスプリング式オーバーヘッドキックを狙うも、ゼウスはこれをキャッチしてブレーンバスター。さらにラリアットで叩き伏せ、もう一発を狙ったところへ裕向がカウンターのラリアット。さらにその場飛びムーンサルト式のダブルニードロップを見舞うと両者タッチ。

 イザナギはイサミのランニングエルボーをかわすと、ソバット、ジャンピングハイキック、トラースキック×2と連撃してからザトペックホールド。さらにここにゼウスが加勢に入り、大阪インパクト(ゼウスが肩車した相手の顔面にイザナギがミサイルキック)。

 裕向がカットに来るとゼウスが串刺しラリアットで排除しようとするが、裕向はこれをコーナーに自爆させると、突っ込んできたイザナギを豹馬殺しでゼウスにぶつける豪快な同時攻撃を見せ、場外に逃れたゼウスへはイサミがトペ・スイシーダ。さらに裕向がイザナギをコーナーに振り、裕向の串刺しジャンピングダブルニー+イサミの延髄斬りの合体攻撃。さらに裕向がイザナギに投げっぱなしジャーマン・スープレックスを見舞ってからの蒼魔刀。さらにイサミがダイビングダブルニードロップで追撃。


 ゼウスのカットがなんとか間に合うも、イサミがゼウスを羽交い締めにし、そこへ裕向がハンドスプリング式オーバーヘッドキック。さらにイサミが勇脚・斬を叩き込んでゼウスをKOすると、イザナギへ雪崩式リバースフランケンシュタイナー。さらに頭頂部への踵落としから勇脚・斬を放つが、これを回避したイザナギが首固めの体勢。イサミはこらえてブレーンバスターを狙うが、振り子式で勢いをつけた仙人の首固めでカウント3。

 大喜びのイザナギはゼウスに飛びつき、ゼウスは笑顔でイザナギをしっかりと抱きとめる。
 イサミがイザナギの腰にベルトを巻いて勝利を称えると、裕向もゼウスの腰にベルトを巻こうとする素振りを見せるが、ゼウスはこれを拒否し、代わりにいつかの再戦を求めた。

イザナギ「ゼウス、ありがとう!(キョロキョロと辺りを見回して)師匠?師匠!渕さん!(試合を上階バルコニーで見守っていた渕が手を振っているのを見つける)渕さん!ありがとうございました!」

<試合後コメント>

ゼウス&イザナギ
ウス「よっしゃあ!勝ったぞオラァ!OKOKOKOK!よっしゃよっしゃ!勝った勝った!おぉっし!チャンピオン・カーニバルに向けてええ景気づけになった!イザナギさん、まずは1個目!これ1個目のベルト!さっきリング上でも言ったけど、イザナギさんは世界ジュニア獲らなアカン!それも巻かなアカン!で、俺らでこのアジアのベルトを守れるだけ守りましょう!秋山さん、大森さんが12回防衛。俺らはもっと防衛するから見とけオラ!大阪魂見したるわい!」
イザナギ「ありがとうございました……ホッとした、ホッとした……。あの、ちょっと後輩にケツ叩かれて、ホント死に物狂いで、なんとかぜウスのおかげで。ありがとう、ゼウス」
ゼウス「いやいや、実力っす」
イザナギ「いや、ゼウスの言う通り、ここで満足せず……(ゼウスへ)三冠、頼むね」
ゼウス「もちろんです」
イザナギ「世界ジュニア行くわ」
ゼウス「俺らが目指すのはトップのみや!俺は三冠獲りに行く!また三冠獲りに行く!必ずや!見とけオラッ!」

(ここで渕正信が通りかかり、2人と握手)

イザナギ「ありがとうございました!師匠ありがとうございました!」
渕「おめでとう」
ゼウス「ありがとうございました!渕さんもこれからPURPLE HAZEやからな!渕さんがPURPLE HAZEに入るかオイ!」
イザナギ「いや、ホントに、そやな。渕さんはPURPLE HAZEやし、俺たちは秋山チルドレンやからな!」
ゼウス「間違いない!間違いない!秋山チルドレンや!」

第7試合


 メインイベントでのメモリアル6人タッグマッチでは、Evolutionの盟友である諏訪魔&石川修司、そしてDDT時代に全日本へ参戦していた際に青木さんに全日本へ馴染む手引きをしてもらったことを今でも恩義に感じているという入江がタッグを結成。
 対角には全日本の中核と未来を担う宮原健斗とジェイク・リー、そして青木さんと同じく自衛隊出身でプロ入り時から親交があり、昨年のチャンピオン・カーニバルでも青木さんと戦った岡林裕二が立つ。

 試合前から岡林が宮原へ「なんでお前が隣なんじゃ!」と因縁をつけ、宮原が「うっせ!コラ!」と喧嘩腰で応じ、さらに岡林が「お前(宮原)はあっち行け!んで、お前(入江)はこっちやろ?!」と組み合わせを変更しようとすると観衆から笑いが起きる。
そして、現在の全日本ではPURPLE HAZEの一員として冷酷なファイトも辞さない入江だが、この日は青木さんが居たころにDDTから全日本に参戦していたときのようなひょうきんな入江で登場した。

 諏訪魔と岡林でゴングが鳴ると巨体同士ショルダータックルでぶつかり合い、吹き飛ばされた諏訪魔が「重いなあ、オイッ!」とぼやく。両者は手4つで組み合うも、諏訪魔がダブルリストアームサルトで投げ飛ばすと両者距離を取る。
宮原が「貸せ!」と喧嘩腰でタッチを求めると岡林は宮原を逆水平チョップで場外に突き落としてジェイクにタッチ。そして入江がタッチを求めると諏訪魔は「紫(PURPLE HAZE)だろ?お前!」と怪訝な表情も、入江は「今日は違います!今日はEvolutionッス!!」と必死にアピールしてタッチを受ける。
 
 入江とジェイクがバックの取り合いからグラウンドでの首の取り合いを展開し、ブレイクすると入江が恭しくお辞儀をするというジェイクのムーブを真似し、ジェイクは入江をビッグブートで吹き飛ばしてから本家のお辞儀を見せる。
 宮原と石川の対面となると、ショルダータックルのぶつかり合いから両軍入り乱れての場外戦となり、石川が宮原をリングに戻してロープ際で踏みつけるが、入江が良かれと思って石川におぶさって加勢するも、これによって石川がバランスを崩して場外に落下。諏訪魔は「コイツなんなんだよぉ?!」と激怒し、入江は平謝り。

 諏訪魔に代わると、諏訪魔は宮原の身体がコの字になるほどの逆エビ固め。宮原がブレイクすると入江にタッチ。
 入江は宮原にキャリスプラッシュを見舞い、石川とともにトレイン攻撃。石川がファイヤーサンダーで突き刺し、入江がヒップドロップで追撃。さらにキャノンボールで突っ込んでいくが、宮原はこれをかわして自軍コーナーにタッチを求めるが、岡林がタッチロープを握りながら宮原に強烈な逆水平チョップを見舞って試合権利を得る。

 岡林は入江をショルダータックルで吹き飛ばしてから旋回式ボディスラムで叩きつけ、続けてアルゼンチン・バックブリーカーを狙うが、入江が耐えてエルボー。入江がピッサリポーズで岡林を挑発すると、岡林が逆水平チョップを叩き込んでからロープに飛ぶが、入江はブラックホールスラムで迎え撃ち、石川にタッチ。
 石川は串刺しラリアットからダイビングフットスタンプ、さらにブレーンバスターを狙うが耐えた岡林が逆水平チョップ。石川のエルボーと岡林の逆水平チョップの打ち合いになり、岡林がロープに飛ぶと石川はキチンシンクで迎え撃ち、互いにロープに飛んでラリアットの打ち合いに。石川が打ち勝ってなぎ倒すも、2発目を狙ったところで岡林がパワースラムで叩きつけ、ジェイクにタッチ。
 ジェイクは石川にジャンピングDDTから串刺しブート。石川も追走して串刺しラリアットを放ち、互いにロープに飛びながら両者得意とする追走ニーの打ち合い。石川がジャーマン・スープレックスで叩きつけるとジェイクも即座にレッグラリアートで反撃し、両者タッチ。
 諏訪魔と宮原の対面となると、宮原がドロップキックコンビネーションで諏訪魔の出鼻をくじき、岡林とジェイクが加勢してトレイン攻撃。さらに宮原が諏訪魔を押さえる中で岡林が「持っとけよ!」とラリアットを狙うも、諏訪魔が避けたためあわや誤爆というシーンに。

 諏訪魔が1vs2の状況でダブルチョップで打ち勝ち、石川を呼び込んで境川を狙うが、入江が諏訪魔に待ったをかけ、入江&石川の境川。そして諏訪魔がスロイダーで宮原を叩きつけ、「投げるぞオイッ!」とラストライドを狙うが、宮原はフランケンシュタイナーで切り返し、ブラックアウト。入江がロケット頭突きで宮原を排除すると、リング上は両軍入り乱れての乱闘となり、岡林が石川をアルゼンチン・バックブリーカーで痛めつけてアシストすると、宮原が諏訪魔の後頭部へのブラックアウト、ジャーマン・スープレックス、正調ブラックアウトと叩き込んでシャットダウン・スープレックスの体勢へ。

 しかし、カットのためにジェイクが放ったハイキックが宮原に誤爆すると、入江が飛び込んできてジェイクにキャノンボール、石川が宮原にランニングニーを叩き込み、諏訪魔がラリアット。諏訪魔は宮原のブラックアウトを耐えてもう一発ラリアットからぶっこ抜きジャーマン・スープレックス。

 諏訪魔は青木さんのいる天に人差し指を突き立ててからラストライドを狙うが、諏訪魔には珍しく体勢を崩してマージャンスープレックスのように落としてしまい、ロープに後頭部を打ってしまう。諏訪魔は改めて天に人差し指を突き立ててから「青木!」と叫んでのラストライドで宮原からカウント3を奪った。

諏訪魔「お前ら、今日は青木に免じて仲良くしろ(宮原と岡林へ)。今日後楽園ホールに集まってくれた、青木メモリアルにさ、来てくれた皆さん、今日はありがとうございます!青木が旅立って1年ちょっと経つんだけど、未だに俺の横には青木がいるような感覚があるんだよね。セコンドに着いてくれてたりもするし、控室で佐藤とふざけた話をしてるときに青木が仲介してくれたりさ、そんなことも思うし、子供にレスリングを教えているときもアイツがいるし、バイク乗ってるときもアイツが一緒にいるんだよ。でも、青木が……俺、“いる”って感じるんだけど、会えない。すごいそれは寂しい。今日だって、五冠のベルト持ってきてさ、その姿をアイツに直接見せたいんだよ。アイツの顔が俺はすごい見たいんだよ。『チキショー!』って顔するんだよ、アイツ。でも、それも出来ない。すごい寂しいなあ……。でもね、みんながこれからも青木のこと考えたらね、みんなで全日本プロレス……いや、プロレス界を盛り上げることが、青木が喜ぶことなんじゃないかなって、俺は思います。みんなが青木篤志を絶対に忘れないよ!今日来てくれた皆さん、青木篤志、そしてアイツが愛した全日本プロレスのリングを、これからも応援して下さい!今日はありがとうございました!」

 その後、出場した全選手たちがリング上やリング外周に集まり、青木さんへの追悼の10カウントゴングが鳴らされた。

<試合後コメント>

諏訪魔&石川修司&入江茂弘&佐藤光留
諏訪魔「いやぁ、親友のね、追悼大会を無事に終えて……複雑だなぁ。感無量とも言えないしなぁ。でも、青木のためにね、なにかまた前回よりまた一歩進んだ形でね、なんかこう、思いを伝えれたと感じる。いや、もう、やれてよかったなぁ。こういう状況なんだけどね、みんなもね、来れてよかったと思う。やっばね、リング上でさ、青木とね、会うとこみ上げてくるなぁ。涙が出てくる。思い出す。でも、まだまだね、俺らは青木のためにさ、うん。もっともっと出来ることがあると思うよね。当然ね、チャンピオンになることが一番だけどさ。 話題もどんどん奮うように。アイツを喜ばすことがやっぱ1番なんだ。それは思った。去年と丸っきし違うよね。うん。少しみんなでこう、前を歩く、一歩を踏み出したんじゃないかな、今日。なんかさ、最後さ、みんなお前ふざけっからよ(笑)俺だってお前、ずっこけたよ、うん(笑)青木がそうさせたんだろうな。『先輩、このままじゃカッコつけさせませんよ』と怒られたなぁ。普段、あんなことないからね?俺!ずっこけて、やって、ロープに頭打つなんてお前。それはもう青木にやられた。教わったことだな。やっぱり、無いんだから、ホントにあんなこと!初めてだ。この頭の痛みを忘れないね、フッフッフ(笑)もっともっとね、アイツのために頑張っていきたいと思いますよこれから」
石川「やっぱり、突然過ぎたんで。やっぱ、1年経っても、やっぱりなんかまだ実感が湧かなくて。まだ。でもやっぱり、そこには青木さんがいないですけど、やっぱりね、みんなコメントしたと思うんですけど、誰よりも自分にも厳しくて、他の人にも厳しかった人なんで、やっぱり『もっと出来んだろ』っていうのをね、言われているような気がして。だからもっと、俺もそうだし、みんなももっと頑張れると思うんで、もっともっと頑張って、青木さんが愛した全日本プロレスをもっと盛り上げていくことがね、俺にできることだと思っているんで。もっともっと」
入江「自分はまだ、1年以上経っても、まだ自分の中で言葉が見つからなくて。こうやって全日本プロレスの会場に来て、青木さんがいないというのは、もう、本当に寂しくてたまらないですね。自分はまだちょっと、まだちょっと言葉が見つからないし、この先にどうしていったらいいのかっていうのも、そういうのも、もちろん分からないし。ただただ、ただただ寂しいです」

諏訪魔「……なんかないのぉ~?お前、一番仲良かったじゃんかぁ(光留へ)」
光留「いや、諏訪魔さんが『青木見てろよ』っつって天を指差した瞬問に、諏訪魔さんの足を引っ張る青木篤志がいましたよ」
諏訪魔 「ふへっへっへ(笑)」
光留「いや、ホンットにマジで」
諏訪魔「あんなの無いからねぇ?!(笑)アレもね、お前もだよ。お前もお前、宮原もふざけるからこうなるんだよお前よ!(笑)あそごで俺が怒らなかったからだよお前ぇ!あそこで始めに怒ってれば俺あんなことならなかったんだよお前!」
石川「ちょっ、喜怒哀楽ヤバくないですか(笑)さっきまで悲しんでたのに、なんで怒ってんすか(笑)ちょっと待って下さい(笑)ちょっとヤバいっすよ(笑)」
諏訪魔「いや、大体そーなんだよ!あんなことないんだから!!俺!!」
石川「情緒不安定すぎるでしょ(笑)さっきまで悲しんでたのになんでいつの間にか怒ってんすか(笑)」
諏訪魔「おぉ、そうかぁ……」
石川「いや、『そうか』ってなんすか(笑)」
光留「いや、そういう諏訪魔さんを見てね、またね、ニヤニヤしてんのよ(笑)」
石川「そのための青木さんのイタズラだったかもしれないですね(笑)」
諏訪魔「おっかしいよ、あれぇ~……」
光留「みんなが好き勝手に自分のメモリアルだって言ってるのに、宮原も岡林も好き勝手やって、『入江もぉ~』っつって、『やっと俺の出番だ!』っつって、諏訪魔さんの足を引っ張ってましたよ」
諏訪魔「宮原が重かったから、アイツ乗っかったんだよ!俺に一度ぉ!『おめーよ!(重いよ)』と思ってぇ!おぉ!」
光留「でも、そのあと、流石にスッと立って、もう1回決めたラストライドは、やっばカッコよかったっすね」
諏訪魔「決まってよかったよね。大体アレは失敗するパターンだから」
石川「ふっへっへ(笑)」
光留「アレはカッコよかったっすよ」
諏訪魔 「青木が1回で見逃してくれたからよかったけどさ」
光留「『流石諏訪魔だな』って思いましたよ」
諏訪魔「大体2回目は失敗すっからね」
石川「フハハハハ!(笑)」
諏訪魔「よかったよ。青木の野郎、覚えとけよお前。ニカッと笑ったよね。あんチクショー。 いやいや、でもよかった。おうおう、うん。面白かったよ。また、青木のことをまた想うときまでさ、みんな頑張ろうよまた」
石川「頑張りましょう」
諏訪魔「な。紫(※PURPLE HAZEの入江)も頑張れよ」
入江「ッス!(笑)」

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