棚橋弘至が飯伏幸太との絆を取り戻し「次はお前が神になれ!」と後継者に指名!

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 7日、東京都・後楽園ホールにて新日本プロレス『SUMMER STRUGGLE 2020』が開催され、飯伏幸太が棚橋弘至との絆を取り戻し、NEVER無差別級6人タッグ王座決定トーナメントの準決勝に進出した。

 飯伏幸太は神と崇める憧れの棚橋弘至とのタッグ“ゴールデン☆エース”を結成して今年2月に念願のIWGPタッグ王座を戴冠。しかし直後から新型コロナウイルス流行拡大の影響で新日本プロレスは大会を自粛することとなり、防衛戦の機会に恵まれぬまま時は過ぎて今月12日の大阪城ホール大会でタイチ&ザック・セイバーJr.を相手に王座陥落。
 飯伏&棚橋はリマッチを要求していたが、王者組はこれを拒否。その後も両組は10人タッグマッチなどで対面し、飯伏&棚橋は試合を通してアピールを続けていたが、試合中に執拗に狙われたこともあり棚橋のヒザの容態はどんどん悪化。試合中にも動きに精彩を欠く場面が見られるようになり、飯伏は棚橋に面と向かって「(コンディションを)上げてきてもらっていいすか?」と苦言を呈するなど、ゴールデン☆エースの間に不穏な空気が流れつつあった。
 そして、31日の試合で汚名返上に向けて張り切る棚橋のやる気が空回りしたことでタイチらに敗戦し、飯伏はタイチの「お前だって分かってんだろ?アイツはもう無理だってよ。見限れ!コイツはもう終わったんだよ!裏切れ!捨てろ!こんな奴!」の言葉に動揺。さらに6日の試合ではタイチ&ザックに棚橋への攻撃を促され、どちらに付くでもなく立ち尽くすなど飯伏の葛藤は日々深まっていた。

 この日は、前王者の王座返上によって開催されることとなった第21代NEVER無差別級6人タッグ王座決定トーナメントの1回戦として、棚橋弘至&飯伏幸太&マスター・ワトvsタイチ&ザック・セイバーJr.&金丸義信が対戦。
 
 汚名返上を狙いたい棚橋はこの日も「大丈夫!大丈夫!」と先発を買って出るが、飯伏は「本当に大丈夫ですか?」と疑問符を付けて不穏な空気を募らせる。
試合は案の定棚橋が捕まって徹底的にヒザへの集中攻撃を受ける展開となり、タイチは「どうした?これがエースか?さっさと辞めちまえよ!」と罵倒。さらにタイチとザックは前日の試合後のように両脇から棚橋を引き起こし、タイチが「最後お前がトドメを刺せ!楽にしてやれ!」と飯伏に攻撃を促す。飯伏がリングに入ってくると前日と同じように目の前で悩み始めるが、タイチが「コイツは神でもなんでもねえ!行け!」と追い打ち。飯伏は棚橋へカミゴェの体勢に入るが、即座に振り払ってタイチ&ザックにエルボー。そして「棚橋さあああん!!」と絶叫してあくまで自力でのタッチを求める。
 棚橋からタッチを受けた飯伏はうっぷんを晴らすかのように大暴れし、棚橋とのゴールデン☆ブレイドも久々に決めて絆を再確認。最後は棚橋がザックメフィストをかけられそうになったところへ飯伏がタイチにハイキックを見舞い、崩れ落ちるタイチをそのまま回転エビ固めで押さえ込んだ棚橋が3カウント。

 タイチは場外で突っ伏して動けない棚橋を横目に、飯伏に対して「おい飯伏。最後のチャンスやるよ。コイツを捨てるか、こっち来るかハッキリしろよ。こんな奴もういらねえだろ?これで勝ったと言えんのか!よく見てみろ!こんな奴とIWGPタッグ取れんのか?こんな奴よりこっちのがおもしれーんじゃねーか?捨てろ!そんな奴見限れ!どうすんだ?最後のチャンスくれてやるよお前によ!選べよ早く!」と呼びかける。
しかし飯伏は「俺はもう決まってんだよ。もう決まってるから。もう決まってるから」と返答し、棚橋を助け起こして肩を貸しながら退場。これに腹を立てたタイチは本部席からNEVER6人タッグのベルトを強奪すると、リング上で3本のベルトを叩きつけて荒々しく去っていった。

 バックステージに戻ると、顔をくしゃくしゃにして「ごめん、飯伏」と漏らす棚橋に対し、飯伏は「大丈夫、大丈夫。大丈夫ですよ。俺ら勝ってんですよ」と優しく語りかける。
 棚橋は「俺はお前の期待に応えたい。けど、けどな、お前が神と呼んだ棚橋はもういないかもしれない。けど!現役である限り、俺は上を目指すから。飯伏!次はな、お前が神になれよ!」と飯伏の胸を拳で突き、飯伏も「神になりますよ」と棚橋の胸を拳で突いた。

 なお、同ブロックのトーナメント1回戦は、後藤洋央紀&石井智宏&YOSHI-HASHI
が真壁刀義&本間朋晃&田口隆祐に勝利。
 本隊vsCHAOSの構図となるトーナメント2回戦は、8日の後楽園ホール大会で行われる。

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