ユニオン2.22王子大会 昼夜興行ソワレ Get the glory 2015!トーナメント準決勝&決勝

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Get the glory ソワレ
日時:2015年2月22日(日)
開場:17:00 開始:17:30
会場:東京・BASEMENT MON☆STAR
観衆:136人(超満員)

▼第1試合 Get the glory 2015!トーナメント準決勝 30分1本勝負
●福田洋
10分41秒 変形卍固め
○木髙イサミ
※イサミが決勝進出

▼第2試合 Get the glory 2015!トーナメント準決勝 30分1本勝負
●石川修司
13分52秒 ジョーブレイカー→片エビ固め
○FUMA
※FUMAが決勝進出

▼第3試合 タッグマッチ 20分1本勝負
○円華/中津良太
11分20秒 ランヒェイ
●河村知哉/服部健太(花鳥風月)

▼第4試合 時間差入場バトルロイヤル(8人参加)時間無制限勝負
○諸橋晴也④
12分36秒 クリップラー・クロスフェイス
●久保佑允⑧
※諸橋が時間差入場バトルロイヤル優勝

【退場順】○内は入場順
⚫︎竜剛馬①(4分35秒 OTR)諸橋○
⚫︎SAGAT⑤(5分2秒 自爆OTR)
⚫︎チェリー③(8分12秒 片エビ固め)レディビアード⑦○
⚫︎ビアード⚫︎紫雷美央⑥(9分47秒 OTR)風戸大智②○
⚫︎風戸(10分48秒 ジャパニーズ・レッグロールクラッチ・ホールド)久保○

▼第5試合 Get the glory 2015!トーナメント決勝戦 時間無制限1本勝負
●木髙イサミ
15分45秒 ダイビング・ヘッドバット→エビ固め
○FUMA
※FUMAがGet the glory 2015!トーナメント優勝

宮本らの雇い主、真の黒幕はFUMA! 石川、イサミを撃破してトーナメント優勝!
FUMAの希望は4.29後楽園でのMAX王座防衛戦!だがイサミが3.1大阪での挑戦表明

オープニング

2015-2-22ユニオン王子・夜_オープニング細身のシャイボーイリングアナが昼興行と同じ前説をして観客の笑いを誘うと、ナオミ・スーザン代表を筆頭に、昼のGet the glory 2015!トーナメントで敗退した選手がリング上に。しかしユニオン戦士を裏切ったSAGATの姿はない。まずはスーザン代表が「皆さんこんばんは! 本日もたくさんのご来場ありがとうございます。本日のユニオンプロレスは第2回目のGet the gloryトーナメント大会です。昼の部ですでに1回戦・2回戦が終わってまして、夜の部で準決勝、そして決勝があります。そしてですね昼間から来て下さっている方は先ほどお聞きになったと思うんんですけど、今回の優勝者には4月29日ユニオン後楽園大会にて好きなカードを組める権利というものが授与されます。ということで、皆さん優勝目指して頑張って……あ、ごめんなさい(苦笑)。いま後ろに並んでいる人は1・2回戦で敗退した人です! 一応夜から来た人たちに言っておかないと。敗退した人です(笑)。そしてユニオンに新しい仲間が増えました! ゴローJr.改めまして久保佑允です」と挨拶すると、昼興行でゴローJr.のマスクを脱ぎ、素顔となったユニオンに加入した久保佑允に、「何か不思議な光景(苦笑)」と言いながらマイクを渡す。
久保は「改めまして久保佑允です。よろしくお願いします。昼の部を見ていらっしゃらない方は僕のことが誰か分からないと思うんですけど、一発で覚えてもらえるような試合をこれからどんどん見せていきたいと思っています。そしてGet the gloryトーナメントのチャンピオンも決まるので、夜の部も皆さんテンションあげて! いきましょーう! ユニオンプロレス・ソワレ、スタート!」と大会開始を宣言。

第1試合

2015-2-22ユニオン王子・夜_第1試合準決勝第1試合はイサミvs.福田。タンバリン片手に星条旗を振りながら入場した福田。イサミから握手を求めると、福田が応じて試合開始。「USA」コールを煽った福田は、まずはイサミの腕を取ってリストロック。ヘッドロックで切り返したイサミだが、福田もヘッドロックを取り返す。
カニ挟みで倒したイサミはリバースのインディアンデスロック。福田はどうにかロープに逃れるが、福田をロープに押し込んで離れ際にチョップを叩き込んだイサミはコルバタで投げていく。しかし福田は「ヘイ!」と待ったをかけて後ずさり。イサミが近づいていくと、福田はイサミのコスチュームを掴んでエプロンに投げ出す。

エプロンからロープを飛び越えて回転エビ固めを狙ったイサミ。踏ん張った福田はナックルを落とすが、イサミがかわしてマットに誤爆。するとイサミは福田を場外に連れ出して手を痛めつける。福田は「樋口、さっきのアレ」と意味深なことを言い出すが、イサミはタンバリンと星条旗を樋口に渡すと「しまってこい」。
イサミの低空ドロップキックをかわした福田はココナッツクラッシュを決めると、コーナーに登ってスレッジハンマーを投下。だが、ボディブローで迎撃したイサミは福田にストンピング。これをフクダアップで堪えた福田はアッパーカットで反撃すると、アックスボンバーを叩き込む。

カウント2でイサミが返すと福田はパーフェクトプレックスを狙うが、イサミは卍固めで切り返そうとする。だが、福田はファイアーマンキャリーで担ぎ上げると、そのままエアプレンスピンで回していく。両者とも目を回してしまい、フラフラになりながらリングに落ちそうになったり、間違えてレフェリーに殴りかかろうとするが、福田がイサミにアッパーカット。
イサミもブレーンバスターを返すが、福田はスクールボーイ、首固め、そこからパーフェクトプレックスの体勢に。だが、イサミは投げさせない。ならばとバックスライドを狙った福田だが、イサミはこれも防御。しかし次の瞬間、イサミは卍固めに捉えるとその態勢のまま腕を六八九(=変型腕固め)に決めてギブアップを奪い、決勝進出を決めた。

第2試合

2015-2-22ユニオン王子・夜_第2試合準決勝第2試合はBJW認定ストロンゲスト王者の石川とユニオンMAX王者のFUMAの対戦。石川に片足タックルを仕掛けたFUMAレッグロック。だが、石川は腕十字で切り返そうとする。クラッチして防いだFUMAは袈裟固めの体勢に。パワーではね除けた石川はガブっていくが、FUMAはハンマーロックで切り返す。
スリーパーで切り返そうとした石川だが、FUMAはマウントを取る。石川がロープに逃れると、手四つの力比べへ。ブリッジで堪えたFUMAは下から捻り上げる。だが、トーキックで蹴り上げた石川。

FUMAはショルダータックルでぶつかっていくが、石川は倒れない。逆に石川からショルダータックルで当たってなぎ倒すが、FUMAもカウンターのジャンピング・フロントキックで石川を場外に出すと、エプロンから蹴っていき、さらに場外に出てミドルキック。石川をリングに戻してサッカーボールキックを叩き込んだFUMAはエルボー合戦を仕掛ける。
しかし石川はニーリフトからキチンシンクを叩き込むと、拷問式のジャイアントコブラに捉える。どうにかロープに逃れたFUMAだが、石川はブレーンバスターの体勢で持ち上げてからトップロープに投げつけると、倒れたFUMAにダイビング・フットスタンプを投下。

ブレーンバスターを狙った石川だが、踏ん張ったFUMAは背後に着地。エルボーで振り解いた石川は突進するが。FUMAはレッグラリアットで迎撃。串刺しジャンピングエルボーからミドルキックを連打したFUMAはハイキックから顔面を蹴り上げるとバックドロップの体勢に。しかし踏ん張った石川は突進。
FUMAはソバットで迎撃するとバックドロップで投げていく。だが串刺し攻撃を蹴りで迎撃した石川はコーナー二段目からミサイルキックを発射。FUMAを吹っ飛ばした石川は串刺しラリアットからバックドロップ。

スプラッシュ・マウンテン(=BTボム)はFUMAがリバースで切り返してエルボー合戦へ。打ち勝った石川はレインメーカー式ヘッドバットを狙うが、延髄斬りで迎撃したFUMAは石川の巨体をジャーマンで投げていく。そこからコーナーに登ったFUMAだが、追いかけていった石川は雪崩式ブレーンバスターで投げていく。
ここでリングサイドにSAGAT王と宮本が現れるが、リング上ではFUMAがソバットからハイキック。しかし蹴り脚をキャッチした石川はフルネルソンスープレックスで投げ捨てる。さらに鼻血を出したFUMAに石川はランニング・ニーリフトからファイヤーサンダー。

宮本が持ち込んだイスでFUMAが石川を殴打勝負あったかと思われた瞬間、SAGAT王と宮本がイスを手に乱入! 立ちはだかった石川は宮本からイスを奪い取ろうとするが、イスがリング上に落ちるとFUMAがフラリとイスを手に立ち上がり、何と石川の背後からイスを思いきりフルスイング。
思わず座り込んだ石川の脳天に再びFUMAがイスを振り下ろすと、宮本が石川の巨体を完璧なブレーンバスターで投げてからターメリック・ボンバー。そしてFUMAがダメ押しのバズソーキックからジョーブレーカー(=顔面へのソバット)を叩き込んで3カウント。

当然観客からはブーイングも起こるが、SAGATと共にFUMAの勝利と決勝進出を祝福した宮本がマイクを持ち「ようやく本当のことを言うときが来たようだな。俺たちを雇った本当の黒幕……それはSAGAT…ではなく、チャンピオンFUMAだ! いいか? このキング・チャンピオンFUMAがこれからのユニオンに神風・新風、いろんなものを呼び込むからな。このトーナメントも断トツで面白くしてやるからよ。いいか? よく見ておけよ! 見逃すなよ!」と、昼の興行で黒幕はSAGATだと言ったが、実は真の黒幕はFUMAであることを明かした。

第3試合

2015-2-22ユニオン王子・夜_第3試合中津と服部の先発で試合開始。タックルを狙った中津だが、グラウンドに引き込んだ服部はストレッチマフラーとレッグスプリットの複合技。どうにか脱出した中津はハンマーロックに捉える。服部もうまく脱出したところで河村と円華がリングイン。ショルダータックルで円華がなぎ倒すと、河村もウラカンホイップで投げていく。
タッチを受けた服部はスリングショット式エルボードロップ。だが、円華も中津にタッチすると中津はニーリフトを連打。服部もチョップを返すが、中津はエルボーを叩き込む。すると服部は目潰しをお見舞いして河村にタッチ。

カウンターエルボーから腕を取って捻り上げた河村だが、中津はボディにミドルキックを叩き込むとスリーパーに捉える。ロープに逃れた河村はコルバタで投げていき服部にタッチ。服部はドロップキックからダイビング・クロスボディーを決めるが、円華が入ってきて中津と合体攻撃を狙う。
これをかわした服部はドロップキックで2人まとめて吹っ飛ばすと、中津と激しいエルボー合戦に。中津はそこからミドルキックを叩き込んでいくと、勢いをつけてジャンピング・フロントキックで吹っ飛ばす。

タッチを受けた円華がブレーンバスター。しかし服部も延髄斬りを返して河村にタッチ。串刺し式ダブルニーアタックからリバーススプラッシュを投下した河村だが、円華も逆水平チョップを返すと河村はスリングブレイド。河村はコーナーに登っていくが、下から攻撃していった円華もコーナーに登っていく。だが、背後から引きずり落とした服部はジャーマン。
これを着地した円華はローリングエルボーで服部を蹴散らすと、コーナーに上の河村に飛び付き式スタナー。さらにフロッグスプラッシュを投下したが、服部がカウント2でカット。円華はランヒェイ(=高速雁之助クラッチ)を狙うが、河村もかわしていく。だが、延髄斬りを叩き込んだ円華は今度こそランヒェイを決めて3カウント。

第4試合

2015-2-22ユニオン王子・夜_第4試合①Get the glory 2015!トーナメント1・2回戦で敗退した8選手によるバトルロイヤル。まずは「ショア」とやりながら竜が登場すると、その相手として風戸が登場して試合開始。風戸のハイテンションに対し、「うるさいよ」とぼやく竜だが、風戸は「元気だして盛り上がって後半戦がんばっていきましょう!」と叫び続ける。
竜がチョップを叩き込むと、ハイテンションのままエルボースマッシュを返した風戸。さらにドロップキックを叩き込んだところに3番手のチェリーが登場。竜がチェリーに共闘を求めると、風戸も「僕と一緒にお願いします」と共闘を申し出る。

モテモテになって迷うチェリーだが、選んだのは竜。竜と共闘したチェリーは六法全書による誤爆も回避すると、チェリーが六法全書で風戸を殴打。そこに4番手の諸橋が入ってきて変なおじさん式腕固めを風戸に決めていく。そこにチェリーが襲いかかり、諸橋の髪の毛を抜こうとするが、抜けない。
すると竜が「これは偽装の髪だ! 諸橋じゃなくてモロハゲだ」と言って諸橋をからかう。「モロハゲ」コールをする竜を諸橋が背後から突き落としてOTRで失格にさせると、諸橋もそのまま竜を追いかけて場外へ。

5番手のSAGATはリングインするなり、自らOTRで失格になり試合を拒否。そこに6番手の美央が入ってきてチェリーと罵り合いながら激しくやり合う。さらに7番手のビアードが入ってくるとチェリーが「私のほうがカワイイんだから。あったかいんだから〜」と流行り物を披露するが、嘔吐いたビアード。
2015-2-22ユニオン王子・夜_第4試合③怒ったチェリーが襲いかかるとビアードも「年増!」と叫びながら反撃。だが、チェリーは一瞬の隙を突いて春夜恋(=チェリー式丸め込み)を狙うが、ビアードが押し潰したところにほかの選手たちが一斉に抑え込んで3カウント。

チェリーが失格になるとすかさず美央がビアードに襲いかかるが、最終入場者の久保が入ってくると、美央とビアードは連係攻撃で迎撃。だが、久保を蹴散らすと再びやり合う美央とビアード。揉み合いながら両者エプロンに転落すると、風戸がドロップキックを叩き込んで美央とビアードをまとめてOTRで失格にさせた。
続いて久保が風戸を諸橋に叩き付けるとレッグクラッチホールドで丸め込んで3カウント。最後に残ったのは久保と諸橋。ショルダースルーで久保をエプロンに追いやった諸橋だが、エプロンから攻撃した久保はダイビングエルボーアタック。

2015-2-22ユニオン王子・夜_第4試合④さらにバックの取り合いからジャーマンを狙う諸橋をサムソンクラッチで丸め込んだ久保は、クロスフェースを狙うが諸橋もクロスフェースを狙う。どちらも決めさせない中、久保はジャックナイフ式エビ固め。カウント2で返した諸橋がクロスフェースを決めたところで久保がタップして諸橋が優勝した。

第5試合

2015-2-22ユニオン王子・夜_第5試合①Get the glory 2015!トーナメント決勝はイサミvs.宮本とSAGATを従えて登場したユニオンMAX王者のFUMAの一戦。石川を従えて入場したイサミは鞘から抜いた日本刀をFUMAに向かって突き付ける。
緊張感の漂う中、試合開始のゴングが鳴ると、イサミがまずはタックルを狙うがこれはFUMAが切る。もう一度タックルを狙ったイサミだが、ニーリフトで迎撃したFUMAは「どうした、オイ」と挑発しながらイサミを踏みつけると、さらに蹴り飛ばす。イサミが場外に出ると、宮本&SAGATと石川&風戸が睨み合いに。

リングに戻ったイサミを首4の字固めに捉えたFUMA。イサミがロープに逃れるとエルボー合戦に。イサミにも火が付き強烈なエルボーを打ち込んでいくが、FUMAが優勢。するとイサミは人間魚雷で突っ込んでいくが、3発目をキャッチしたFUMAがフロントネックロックに捉える。
胴絞め式でガッチリ決めたFUMAだが、イサミはロープに脱出。FUMAはコーナーにイサミを叩き付けると、サッカーボールキック。さらに後頭部にヘッドバットを落としたFUMAはイサミのエルボーを食らっても「効かねぇな」。イサミもFUMAのエルボーを食らっても「効かねぇな」と強がる。

イサミはブレーンバスターを狙うが、FUMAは胴絞めフロントネックロック。しかしイサミは強引にぶっこ抜いてブレーンバスターで投げていく。場外にエスケープしたFUMAに対してイサミがトペを寝多雨が、宮本が場外から足をすくって倒すと場外に引きずり出して鉄柱に叩き付ける。
宮本がイサミをリングに戻すとFUMAが襲いかかるが、イサミはカウンターのドロップキック。10分が経過して串刺し攻撃を狙うイサミだが、FUMAが追走式エルボー。だが、イサミも串刺し式ジャンピングハイを返すと、FUMAをコーナーに乗せて下からボディブロー。だが、FUMAも蹴りを叩き込むと、イサミの背中にダイビング・フットスタンプ。

2015-2-22ユニオン王子・夜_第5試合②エクスプロイダーから串刺しジャンピンエルボー、水面蹴りと見舞ってランニングローを狙ったFUMAだが、蹴り脚をキャッチしたイサミはFUMAの張り手を受け止めてからドラゴンスクリュー2連発。足4の字固めは下から蹴り上げて防御したFUMAだが、イサミもエルボー合戦を仕掛ける。
鈍い打撃音が響き渡る中、イサミはFUMAの足に絡みついてアンクルホールド。するとSAGATがエプロンまであがってきたため松井レフェリーがSAGATに下がるように注意。だが、そちらに気を取られている隙に宮本が乱入。イサミに襲いかかってFUMAを救出すると、イサミにターメリック・ボンバー。

すかさずFUMAはジャーマンで投げていくが、着地したイサミは勇脚(=トラースキック)。だが、またも宮本が乱入してイサミをブレーンバスターで投げようとするが、ついに堪忍袋の緒が切れた石川もリングに入ってきて宮本に襲いかかりニーリフトで蹴散らすと、風戸もSAGATに殴りかかる。
ようやく邪魔者が排除されたところでイサミはスワンダイブ式ミサイルキックをFUMAのヒザに向けて発射。そして「ショーンキャプチャー!」と叫んでダッシュすると、FUMAのヒザに飛び付きショーンキャプチャーからそのままアンクルホールドにスイッチ。FUMAがロープに逃れると、イサミは勇脚・斬(=ランニング式勇脚)。

2015-2-22ユニオン王子・夜_第5試合③これをかわしたFUMAだが、イサミは勇脚を叩き込むとダイビング・ダブルニードロップを投下。だが、かわして自爆させたFUMAはバズソーキックからジョーブレーカー(=顔面へのソバット)。かわしたイサミはジャーマンで投げていくが、カウント2で返したFUMAはカウンターのレッグラリアットを叩き込むと、ジョーブレーカーを叩き込み、ダメ押しのダイビング・ヘッドバットを投下して3カウント。

エンディング

FUMAの持つユニオンMAX王座への挑戦を表明したイサミFUMAにユニオンMAXのベルトを渡してGet the glory 2015!トーナメントの優勝を祝福する宮本とSAGAT。石川と風戸はいまにも飛びかからんばかりの勢いだが、イサミは大の字になりながらも手で制す。そんなユニオン勢に向かってFUMAは「おいおいおいユニオンプロレスのセコンド陣の皆さんよ、ユニオンプロレスのエースのこの俺がトーナメント優勝したんだよ。何シケた面してんだよ! ユニオンMAXのチャンピオンでな、このトーナメントを制したこの俺が誰もが認めるユニオンプロレスのエースだろ?」と言い放つ。
場内が静まりかえっていると、宮本が「拍手しろよ」と言うが観客で拍手をする者はおらず、逆にブーイングが飛ぶ。FUMAは「オメーらにはな、エースに対するリスペクトがねえんだよ。リスペクトのねえ奴はとっとと消え失せろ」とイサミたちに帰るように告げる。

そして「オイ、スーザンさん。このトーナメントの優勝者には何があるんだっけ?」と尋ねる。本部席からリング上の光景を憮然とした表情で見つめていたスーザン代表が「4月29日のユニオン後楽園での好きなカードを組める権」と答えると、FUMAは「俺はユニオンMAXの王者として、トーナメントの覇者として、4月の後楽園大会ではメインでこのタイトルの防衛戦を行う。それが俺の望みだ」と告げた。スーザン代表は無念の表情で「優勝者なのでそれは認めます」と返答。
FUMAからマイクを奪い取り、またも大の字に倒れたイサミは「ちょっと待ってください。しょうがない。そういうルールだから。負けた僕が悪い。FUMA、お前の望みなんだっけ? 4月29にそれの防衛戦をやらせろだっけ? リスペクトがねえ奴はこの場から去れだっけ? 俺をエースだと認めない奴はここから去れだっけ? マイクを噛むの奴……あっ」と大事なところで噛んでしまい、思わず観客からは「あ〜」の声。

気を取り直してイサミは「あ〜、これがな、エースになりきれない一番の理由だ。……どうぞ、4月29に防衛戦すればいいじゃないですか。その前にそのベルト、お前を最もリスペクトから遠い人間の俺が挑戦させてもらいます。4月29に防衛戦するんだろ? やればいいよ。俺の防衛戦相手としてお前にそのベルト、そんな長い間任せられるわけねぇだろ! 次の3月1日大阪で俺が挑戦だコノヤロウ。おい、分かってるか? 今日は所属・純血での年に一度あるかないかの大切な1DAYトーナメントなんだよ。二つ! 所属じゃない奴を連れてきたこと。二つ目、お前はシングルから逃げてる。そんな奴にシングルのベルトは任せられない。だから俺が挑戦するよ」とユニオンMAXへの挑戦を表明。
続いてイサミは石川と風戸に向かって「気持ちはありがたいんですけど、大阪での試合、一切リングには入らないでください。リングには触れないでください」と言ってから、FUMAに向かって「それでお前からベルトを引っぺがしてやる。そして、もうひとつ言ってやる。リスペクトがないからな、いますぐここから帰ってやるよ!」と吐き捨てて退場。

2015-2-22ユニオン王子・夜_エンディング宮本、SAGATとの新ユニットでユニオンのリングを占拠したFUMAは「3月1日大阪? 上等だよ! エースはな、逃げも隠れもしねぇ。シングルから逃げもしねぇんだよ。俺がユニオンMAXのベルトを巻いてるってことを充分に思い知らせてやるよ。リスペクトがねえ奴がなくなったところでな、俺の周りにいる俺をリスペクトしてくれる優秀な仲間を紹介しよう。力の象徴・宮本和志! この場にはいないが知力の象徴・MEN’Sテイオー! そして愛すべきペット・SAGAT! そしてこの俺、ユニオンMAX王者でGet the glory!トーナメント優勝者のFUMA様だ、オイ! 俺たちがユニオンプロレスをもっともっと面白くしてやるからな! 俺がユニオンプロレスのルールだ! 俺がユニオンプロレスの歴史を変えていく! 俺たちがユニオンプロレスの中心だ! いいか、お前ら楽しみにしてろよ! 以上だ!」と、まさしく王様のような振る舞いで大会を締めくくった。

<試合後コメント>
FUMA、宮本和志、SAGAT
FUMA「今日のトーナメントの結果がすべてだろう。俺はユニオンMAXの王者で、Get the glory!トーナメントの覇者だ。オイ、誰が何と言おうと俺がユニオンプロレスで一番強い男だ。前回ジャイアントリサイタルとかやっていたけどな、あの時心底思ったよ。もうみんな仲良く『いくぞユニオーン』とか俺は二度とやりたくねぇんだよ。俺は俺のやり方で、このユニオンプロレスを変えていく。そのための仲間がこの宮本和志であり、SAGATであり、今日はここにいないがMEN’Sテイオーだ。俺たちがなユニオンプロレスの中心で、ユニオンプロレスの新しい歴史を作っていく。文句ある奴は誰でもかかってこいよ。3月1日、木高イサミ、何か挑戦するとか言ってきたけどな、上等だよ。俺は別にシングルから逃げているわけでもないし、俺はこのシングルのユニオンMAXのチャンピオンであること、これはもう事実だよオイ。これから俺たちがユニオンプロレス、もっともっと面白くしていくからよーく見ておけよオイ。俺からは以上だ」
ーー優勝した賞品が後楽園大会で好きなカードを組める権ですが、FUMA選手が希望するカードというのはあるのですか?
FUMA「俺はユニオンプロレスのユニオンMAX王者として、ユニオン後楽園大会、1年の中で一番大きな大会の中でメインイベントを務めることが、この俺の務めだと思っている。だから俺は別に相手は誰でもいい。王者としてメインイベントでこのベルトの防衛戦を行いたい。それが俺の務めだと思っているし、やりたいこと」
ーー大阪でイサミ選手の挑戦を退けた場合は、会社がそれなりの挑戦者を用意しろということですか?
FUMA「まあそうですね。どんな相手であろうと、俺がチャンピオンであることには変わりない。どんな奴の挑戦でも受けて立つ」
ーー宮本選手、FUMA選手とチームを結成したわけですが、キッカケは何だったんですか?
宮本「彼はね俺が長年いろんな団体を渡り歩いてきた中で、メジャーにもインディーにもいない可能性っていうか、そういうのが見えたんでね。コイツは絶対上にいくなっていう、そういうものが見えたので、これは協力したいと思ったね。コイツは必ず上にいきますよ! 俺はそれを断言できる。俺はそれをちょっと手助けするだけ。あとは彼の持っている潜在能力とかそういうので駆け上げるよ、これから」
ーーまだブーイングが多いですが、FUMA選手としてはあくまでもユニオンを盛り上げるために取った行動?
FUMA「もちろんそうだし、俺はいままでユニオンプロレスの仲良しこよしの雰囲気が大嫌いだった。だから俺たちはこういう……まあやり方、悪く思う奴もいるかもしれしないけど、俺は別に後悔してないし。これが俺がやり方だと思ってやってますよ。この世界を渡り歩いてきた宮本さんと、これまた世界を駆け抜けて知力の象徴であるMEN’Sテイオー、そしてこのペットのね、ジャパニーズ・ブルドッグのSAGAT。この完璧なメンバーでユニオンプロレス変えていきたいと思います」
SAGAT「……」

木高イサミ、石川修司
イサミ「裏切りうんぬんって言うよりは僕は試合に負けたほうが悔しいですね。FUMAのチームがどうこうっていうより、負けたことのほうが悔しいですね。何て言うんですかね、所属でのシングルでのトーナメントっていうのを大事にしていたし、そこに1DAYナイトトーナメントをやっている意味合いとか、そういうのがあったと思うので。大事にしているものが壊されたのに、自分が勝てなかったっていうのが悔しいですね」
石川「まあ自分も前回(のGet the glory!トーナメントで)優勝して連覇っていう目標があったので…。FUMAはいろんな考えがあっての行動だとは思うんですけど、う〜ん、まあこういう手段っていうのは残念だし、何よりも負けてしまったんでね。ちょっとイサミのサポートもちゃんと出来なかったんで」
イサミ「まあでもリング上で言った通り、あれをスーザンさんが飲んでくれて3月1日のタイトルマッチが決まるんだったら……やっぱさ、今日もシングルトーナメントだったし、シングル王座じゃない? タッグじゃないからさ。タッグだったら別に修司とかで行けばいいんだけどタッグじゃないから。シングルの王座だからユニオンMAXは。そこに一人で闘うことが出来ない奴に負ける気はしないですね。でもそこに修司とか風戸が最後までいてくれて、すごく心強かったです。確かに心強いです。でもそれに同じことで対抗して、僕が勝っても、僕は本当の意味で喜べないような気がして。それなら僕がやっていることはFUMAと同じじゃないですか。僕は何かそういうやり方は好きじゃないので。次回はもちろんセコンドにはついてもらいます。でも手出しは一切しないで。宮本和志が来るのは分かりましたんで、SAGATがいることも分かりましたし、分かった上で試合するにはそれなりの覚悟を持ってやります」
ーーイサミ選手としては次の大阪でFUMA選手からベルトを奪い取って、4月の後楽園で逆にFUMA選手の挑戦を受けてやるという考え?
イサミ「そうですね。アイツ防衛戦がしたいって言ってたんで。防衛戦してあげる。僕の防衛戦ですよ。『防衛戦組んでください』に(FUMAの希望が)変わりますよ」
ーーFUMA選手は先ほどあくまでもユニオンを盛り上げるため、仲良しこよしはもう嫌なのでこういう行動に出たと話していました。佐藤光留という外敵を退けたあと、元のユニオンのらしい雰囲気に戻ったような感じでしたが、FUMA選手がこういう行動を取ったことに理解できる部分はありますか?
イサミ「何か変えたいんだろうなって。何かを。まあ何か以前のコメントを聞いていても、王座獲ったあとに僕に負けたり、そのあとにタッグ……まあそのときは僕の力が足らなかったのもありますけど、修司に負けたり。アイツの中でも何かを変えようとしているんでしょうけど、もうそれをやっていることがかわいいって言ってるキャリアじゃないんで。そいsたら何が間違っているかを教えるのが先輩だと思っているので」
ーー今日、トーナメントをやって新たにゴローJr.マスクを脱いで久保選手として加入しました。人数も増えてきてユニオンも充実してきているのを感じますが。
イサミ「やっぱ嬉しいですよね。久保選手のマイクも聞いてましたけど、もっと大きな意味でプロレスをしたいって、すごいマイクで伝わって……何かちょっと涙ぐむじゃないけど、何だろう……ああいう生の……生というか、感情を剥き出しにするっていうんですか。何も包み隠さずに『やらせてください』っていう素直な意見とか、もう心強いですよね。ゴローJr.としても心強い選手だったのに、より一層心強いですね。でもアフロを脱いでもアフロでしたね」
石川「ちょっと嬉しいっていうのもありますけど、ゴローJr.も好きなキャラクターだったんで」
イサミ「あっ!」
石川「ちょっと少し寂しさも……」
イサミ「マスコットキャラがひとつ減ったね!」
石川「そうそうそう(苦笑)。たまには(マスクを)被ってほしいなと」
イサミ「やっぱりアレだな。ユニワンを人化するしかないよ」
石川「ハハハ、新しく?」
イサミ「そう。ユニワンを出すしかないよ」
石川「でも新しく仲間も出来て、また切磋琢磨して大きい……」
イサミ「そうだね。技術もあるし。シングルでトーナメントやって、1回戦風戸とやって、風戸の成長も分かったし。2回戦お姉ちゃんとやって、どうやったら大きい人に勝てるかって。それは試合を見てましたけど、チェリーと修司の試合のチェリーもそうだったし、やっぱり何か勝ちたいっていう貪欲な気持ちが、やっぱり1DAYトーナメントっていうのは出るだけに、(FUMAは)そういう手段なのかなって気もしますよね。でもさっきも言いましたけど、これシングルですからね。一人でいろいろ考える。人を使うのはシングルではないですから。僕が今回のトーナメントに言うことはその一点だけですね」

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