遠藤哲哉が田中将斗を破ってKO-D無差別級王座を奪還!次のさいたまSA大会での再会マッチを誓う!

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 DDTプロレスリングが開催見合わせとなった、さいたまスーパーアリーナ(6月7日に予定)の代替大会として、6日、7日の両日、無観客による「WRESTLE PETER PAN」(DDT TV SHOWスタジオ)を開催。【DAY2】は、動画配信サービス「WRESTLE UNIVERSE」、テレビ&ビデオエンターテインメント「ABEMA」で放送され、大トリのメインイベントでは、遠藤哲哉(28)が田中将斗(47=ZERO1)を下し、KO-D無差別級王座を奪還。ZERO1に流出していた至宝ベルトが5カ月ぶりにDDTに戻った。

 遠藤は昨年12月28日、東京・後楽園ホール大会での「D王 GRAND PRIX 2020」決勝戦で田中に苦杯をなめて以来、6カ月ぶりの再戦にこぎ着けた。3度目の正直ならぬ、“2度目の正直”を公言していた遠藤は、序盤からエルボー、ラリアットを繰り出し、果敢に攻め立てた。

 5分過ぎ、遠藤は場外で立てかけたテーブルに田中を乗せて攻撃を仕掛けようとするも、これは田中が阻止して、逆にデッドリードライブでテーブルの上に投げられ、足を傷めた。田中は容赦なく、右足に集中砲火を浴びせた。それでも、遠藤はスワン式エルボー、変型ゆりかもなどで反撃。今度は田中が場外にテーブルを設置して、トップロープからスーパーフライを敢行するも、遠藤が剣山でカット。その後は激しいエルボー合戦から田中が後頭部にスライディングDを叩き込むも、遠藤はカウント2でクリア。遠藤は逆襲のトーチャーラックボム、シューティングスター・プレスを繰り出すも、田中が交わし自爆。25分過ぎ、田中のジャーマン、エルボーをしのいだ遠藤はパッケージ式のカナディアン・デストロイヤーからシューティングスター・プレス2連発を繰り出して、悲願の3カウントを奪取。自身、11カ月ぶり2度目の無差別級王座戴冠に成功した。

 潔く、負けを認めた田中は自らベルトを遠藤に手渡し、両者はガッチリ握手を交わした。退場する田中に対して、遠藤は「田中さん! アンタは自分の団体でもないのに、ベルトの価値を高めるって言ってくれた。アンタが言ってくれたように、さいたまSAが開催できるまで、オレは防衛し続ける。そのとき、立場が違うけど、オレがあなたの対角に立てるよう楽しみにしてる」と投げかけ、立場を変えての再会マッチ実現を口にした。

 そして、遠藤は「誰でもいい。今このベルトに挑戦しようというヤツいたら出てこい。次の挑戦者だけじゃなく、全員に言っとく。田中将斗を倒したオレは強いぞ。このベルトに挑戦するヤツら、それを頭に入れて来い!」と胸を張った。

 さらに、遠藤は「ここにDDTのシングルの強さの象徴、無差別級のベルトがある。6人タッグも『ダムハーツ』(ダムネーションとストロングハーツの業務提携軍)にある。カリスマ(佐々木大輔)はUNIVERSALを持ってる。タッグは負けたみたいだけど、いずれオレたちが獲りにいけばいい。『ダムネーション』でベルト総獲り、DDTだけじゃなく、プロレス界最強のユニットだと証明してやる」と改めて、ベルト独占を宣言した。

 バックステージで、遠藤は「燃え尽きた。今日のタイトル戦終わったら、すべてから解放されると思ったけど、そんなことなかった。2冠だぞ。田中さんを倒した。やっぱ田中さんは負けてなお強し。今のオレは強いぞ。覚悟もって挑戦してこい。中村(圭吾)でも、岡谷(英樹)でもいい。練習生のデビュー戦で受けてもいい。今のオレに挑戦したいヤツがいたら、どんな手段使ってでも挑戦してこい。(フィニッシュは)意地。前回の『D王』で田中さんにキックアウトされたから、2発いかなきゃ、終わらせられないって。プロレスラーとしての本能。2発にかけた。それで負けたなら本望。今日の2発はそういうこと」とコメント。

 かたや、王座から陥落した田中は「半年くらい持ってたベルトがなくなるのはちょっとさびしい。でも、次のさいたまSAまで、ベルト持ってて、ボクを迎えるって言ってたから、そのときまで待とう。半年以上、田中が来ることで、リーグ戦、DDTが変わったと思えるように闘ったつもり。団体は違うけど、また挑戦できる日を楽しみにしてる。(敗因は?)今日は彼の方が強かった。100パーセントの田中将斗でいったので。(ベルトの価値を上げた?)ボクはそういうつもりで上がってるんであって、決めるのはお客さん。上げたという自信はあるけど、見てくれた人が判断してくれれば」と振り返った。

 無観客試合とはいえ、2日に渡って開催された「WRESTLE PETER PAN」はハッピーエンドで幕を閉じた。DDTでは14日の東京・板橋グリーンホール大会より、有観客での興行を再開する。“強敵”田中を下した遠藤がトップに立ったことで、新たな景色が見られることになりそうだ。

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