武藤敬司がWRESTLE-1活動休止とともにフリーへ!「30人食わせていくことを考えたら、フリーって気が楽だからな」

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 1日、東京都・後楽園ホールにて『WRESTLE-1 LAST MATCH』が行われ、WRESTLE-1がこの大会を以て活動を休止した。

 WRESTLE-1(以下、W-1)は2013年に武藤敬司が全日本プロレスから大勢の選手・スタッフを率いて旗揚げした団体であり、豪華な所属選手たちの顔ぶれやTNAなど海外の団体との提携、プロレスラー養成学校である“プロレス総合学院”の創設など話題を振りまき、一時は大きな存在感を放った。
 しかし、2016年頃から中核選手たちが次々と退団していき、武藤のヒザのダメージの蓄積から出場回数が激減するなどの要因もあり集客に苦戦。そして2月29日には4月1日の後楽園ホール大会をもって無期限の活動休止に入ることが発表。
所属全選手は3月31日付で退団しており、元所属選手たちはフリーとしてこの日の大会に参戦。さらに今大会は新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大の影響を鑑みてラストマッチは無観客試合で行うこととなった。

 無観客試合は武藤の約36年のキャリアの中で初のことであるといい、メインイベントでは武藤敬司&カズ・ハヤシ&近藤修司&河野真幸vs稲葉大樹&土肥孝司&芦野祥太郎&羆嵐という8人タッグマッチが実施。
 “ベテラン軍vsW-1四天王”という構図となったこの試合では、武藤が集中攻撃を受ける流れとなり、四天王の大技を次々と被弾。しかし武藤は全員をドラゴンスクリューで蹴散らし、現WRESTLE-1王者であるカズにつなぐ。
 武藤のシャイニング・ウィザード、河野のランニングニー、近藤のキングコングラリアットとアシストを受け、カズがファイナルカットを決めるが、芦野にカットされ土肥&羆嵐のコーナー上からの合体バックフリップを被弾。最期は羆嵐がカズをダイビングセントーンで沈めた。

 メインイベント後には、武藤の愛弟子である浜亮太、中之上靖文、大和ヒロシらに加え黒潮“イケメン”二郎も駆けつけた全選手参加のバトルロイヤルが実施。武藤はこれに参加せず無人の観客席からこの試合を見守った。

 バックステージに戻った武藤は「本当は全客が泣くような試合をやりたかったんだけどな。なかなか客がいないと難しいわな。ただ、W-1は一旦活動休止するけど、プロレスは永遠に不滅だからね」と振り返り、「武藤選手にとってW-1とはなんだったか」という質問に対しては「今のこの時点は、言ったら通過点だよ」と回答。
 そして「コロナのせいで3月4月の仕事は、9割以上キャンセルになってさ。まあまあ崖っぷちであることは確かで。ただ、今日若い奴の技を全部受け止めた。それは俺の自信になるし、こればっかりは相手がコロナだと不安がいっぱいだけど、許される限り自分の身を磨くことをして行こうと思っています」と語る。
 今後はフリーとして活動していくという武藤は「多分みんなプロレス界に残ると思うけど、条件は一緒だからね。ただ、全日本、W-1といい経験したからね。30人食わせていくことを考えたら、フリーって気が楽だからな。俺も自信を持って生きていきます」と今後の活動に前向きな姿勢を見せた。

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