【会見】堀田祐美子がデビュー35周年記念大会でアジャ・コングとシングル戦!「同期の北斗晶も引っ張り出したい」
14日(金)14時より武蔵小山・ハーツ82にて堀田祐美子が記者会見を開き、6・7後楽園ホールで開催されるデビュー35周年記念大会の概要を発表した。
堀田「6月7日、『堀田祐美子デビュー35周年記念大会~トレジャーハンティング~』、後楽園ホールで開催いたします。記念すべき大会の対戦相手としてリングに立ってもらうのはアジャ・コング選手。シングルマッチを行ないます。なぜアジャ・コング選手なのか? 全女時代、何度も激しい闘いを繰り広げてきた戦友です。当時参戦していたGAEA JAPANに、単独で私が殴り込みに行ったこともありました。お互いに『全日本女子プロレス』というプライドの看板を懸けての、壮絶な憎しみ合う闘いでした。その後アジャ・コング選手とシングルで闘うチャンスはなく、今回は17年ぶりの闘いとなります。1年後輩だったアジャ・コング選手とは若手時代から苦楽を共にし、ときには組むこともありながら、しのぎを削った仲です。私の35年の歴史の中で今、新人時代から現在までの堀田祐美子のすべてを知っている選手は、アジャ・コング選手しかいません。
私はこの35年間、1度も引退することなくリングに上がり続けていることを誇りに思っています。この最長記録を、私に続き更新し続けているのがアジャ・コング選手です。現在の女子プロレス界においてアジャ・コング選手以外、堀田祐美子という女子プロレスラーの歩んできたプロレス道を照らしてくれる選手はいないと思っております。アジャ・コング選手との闘いは昔を懐かしむためではなく、“リングに上がり続ける答え”という名の宝を探しながら、私のプロレス道をまた新たに作っていくための闘いだと思い、当日はリングに上がります。
この試合はダブルメンイベントのセミファイナルです。本来なら自分自身が最後に試合をするべきですが、若い選手を育てることにも携わり、未来の見える大会にしたいという思いを込め、メインイベントでこれからの女子プロレスを引っ張っていく次世代の選手の、激しく華麗な闘いを見て頂きたいと思っております。お客様に感謝を込めて喜んで頂けるよう、アクトレスガールズのエンターテインメントや、懐かしの秘蔵映像などをお見せしたり、豪華景品のくじ引きなど、プロレス以外にも最初から最後まで楽しめる大会を予定しております。トレジャーハンティング! 堀田祐美子35年の宝、そして女子プロレスの未来の宝を、ぜひ会場に足を運んで探して頂きたいと思います」
――大会開催のきっかけは?
「昨年の夏ですかね、北斗晶から電話が入りました。北斗晶とは同期で新人の時からすごく1番仲が良くて、いろいろ相談したりとかもしてきたんですが。プロレスのことは、北斗が引退してからはなかなか話す機会もなく…。去年の夏に電話がありまして、“ユミちゃん来年35周年だよね? 何かしないの?”。私も節目の興行は新宿FACEとかでもやっていたんですが、北斗から“後楽園ホールやろうよ”って。後楽園ホールは大きいので私もちょっと自信がなく…“ちょっとそれは難しくない?”って話で。でも“大丈夫だよ! やっちゃえばどうにかなるよ”って背中を押してくれて、今回このような大会が開催されることになりました」
――今はもう不安はない?
「今は進むしかないなと。やっぱり北斗晶の言葉というのがすごく私に響いて。確かに35周年という…次に40周年ということを考えた時に“ないな”っていう。北斗も“40周年はないでしょ? あとは引退だよね”って。彼女もホントに私の心を見抜いてるというか…。40周年というのは見えないし、今ならどうにか体も動けるかなと。リングの中で闘えるというのが条件だと思っているので、その中でアジャ・コングという人を選んだ。ホントにいろいろ考えたんですよ。若手の中に入って私が足を引っ張ってしまったら、今の女子プロレスの一線で頑張ってる子たちに申し訳ないなと。北斗晶が1番の相談相手であって、わからないことがあったらいつも電話して。私が1人でこの大会をメインで行なうんですが、その裏にはいつでも北斗晶という強い味方がいてくれることが、“この35周年という大会を絶対成功させなきゃいけない”というプレッシャーでもあり…語っちゃうとなんかウルウルきてしまう。(目を潤ませて)35周年、6月7日のことを考えるとすごくワクワクするし、私がやらなくてはいけないことが来たかなと。自分の中でもそういう使命というか、このポスターにも書いてますが、私は闘ってきて答えが見つからない。その答えが見つからないことを、6月7日に見つけられたらいいなという気持ちもあります。アジャ・コングも私と同じ気持ちでリングに上がってると私は思いたいし、だからリングで闘いたいなと。17年前に闘って頭から落とされた時に、ホントにもう記憶が飛んで立てない状態で…。でも、“これで負けたら私は終わっちゃう”っていうのがどこかにあった時に意識がしっかりして試合ができて、“これが女子プロレスだな”と思い出しましたし、どこまで17年前の闘いができるかわからないですが。だけど、その気持ちっていうものは、絶対誰にも負けない気持ちは持っているので。それはアジャも同じだと思うので…。立てなくなっても気持ちで心で、闘いたいなと思います」
――ダブルメインイベントの2試合目について。
「私は初めからもうメインには立たないと、この大会では思っていたので。やっぱり未来につなげること…それがここまで35年っていう長い月日が経ってしまったのかなと。私たちがやっていたプロレスっていうものがすべてではないと思います。だけど、そこを信じてやってきたあの時代は素晴らしいもので、それを何か受け継いでもらえればいいなと思うんですが…。その子たちが私たち以上の闘いをしてくれると信じているし、それ以上の闘いをしてもらいたいという選手を、もう選んでます。なので、絶対に来て頂いたお客様には“ホントに良かったな”と感動してもらえる大会にしたいです」
――出場選手は?
「今の女子プロレス界でトップで闘ってる選手、そして私が“女子プロレスラーとして、こうでなくてはいけない”という強さとか気持ちとか、そういうものを持ってる選手ですね。まだ発表はしませんが、もうオファーはしています」
――試合以外の催しものやセレモニーについて。
「アクトレスガールズに私が関わっていまして、私の本来のプロレスというものではないですが、リングで闘いたい気持ちを持ってる子であれば誰でも教えたいと思って、いま教えてるんですが。今回の35周年の大会はまた別として、女子プロレス全体からピックアップした選手なので。そこに入ってくる選手は、いるかいないかわからないです。アクトレスガールズにはいろいろエンターテイメント的なことでダンスだったり、お客さんに楽しんでもらうためのゲームであったりをやってもらおうかなと。賞品プレゼントとかいろいろ考えてます。あとは昔の映像を流したりとか、しっかり決まってはいないんですがお祭りというかイベントなので。そういうことも入れていきたいなと思います」
――北斗晶さんは大会当日に何らかの形で参加する?
「そうですね。参加はしてもらいたいなと…もしダメであっても引っ張り出したいなと思ってます。でもたぶん北斗のことだから“いろんなことを考えてくれているんじゃないかな?”と、私の勝手な考えですが…。じゃなければ、北斗から“35周年は後楽園ホールでやったらどう?”って、その提案もないと思うので。ホントに北斗は“プロレスのことは今は全然もうわかんない”と。なのでプロレスのことはプライベートで話はしないし、旅行に一緒に行ったりとか、ブルドックを飼っていまして北斗の犬と兄弟で。家に呼んでもらってバーベキューしたりとか。でもいきなり“来年35周年でしょ?”って、そこから始まって私もちょっと驚いたんですが。北斗晶からプロレスのことを口にするっていうのは、彼女が辞めてから初めてぐらいかなと。なのでたぶん何かは考えてくれてると…。会場に来るか来ないかは決まってないからわからないし、でも私自身は北斗晶と共にこの大会を…私の大会なんですが、女子プロレスというものを“頑張っていこうよ”って私の中で捉えてて。私は勝手に北斗晶とこの35周年というものを作り上げていってると想像して、そして自分のお守りとして、いろんなことを模索しながらやってます」
『堀田祐美子デビュー35周年記念大会~トレジャー・ハンティング~』
日程:2020年6月7日(日)
開始:11:30
会場:東京・後楽園ホール
◇決定カード
▼ダブルメインイベント①
堀田祐美子
vs
アジャ・コング
※35周年記念セレモニーあり。