引退を控えた中西学が天山広吉のムーンサルト・プレスを絶賛!「第三世代4人分の重みがありましたよ」
6日、東京都・後楽園ホールにて新日本プロレス『釣り★スタ presents Road to THE NEW BEGINNING』が行われ、中西学と天山広吉が第3世代の想いを背負った殊勲の勝利を挙げた。
中西学は大学時代に全日本レスリング選手権大会4連覇という華々しい実績を持ち、闘魂クラブに入団。バルセロナオリンピック出場を果たしてから1992年に新日本プロレスデビューした“和製ヘラクレス”の異名を取るレスリングエリート。後に“第三世代”と呼ばれる天山広吉、小島聡、永田裕志らとともに活躍し、その隆々とした筋肉に裏打ちされた豪快なパワーファイトを持ち味に長年新日本で戦ってきた。
ヤングライオン杯優勝、IWGPタッグ王座戴冠、G1 CLIMAX優勝など若手時代から結果を残していったが、その優しすぎる人柄や総合格闘技ブームの波に呑まれたこともあり次第に実績面で他の第三世代に遅れを取っていき、2009年には42歳にして初のIWGPヘビー級王座を戴冠も2ヶ月弱の短命政権に終わってしまう。そして2011年には自身が引退の理由であると語る首の負傷もあり、最前線から遠ざかっていたが、今年1月に引退を表明し、同月25日から始まった今シリーズでは中西の引退ロードがスタート。天山をパートナーにこの日まで8試合あまり戦ってきた。
この日は、天山広吉&中西学vs本間朋晃&トーア・ヘナーレのタッグマッチで対戦。
序盤からヘナーレが中西にアルゼンチン・バックブリーカーを狙いに行ったり、天山にモンゴリアンチョップを放ったりとリスペクト溢れるファイトを展開し、本間も呼応してコーナーからのこけしを繰り出すなど猛攻。
しかし天山がこけしをかわすと中西がラリアットで本間をなぎ倒し、「天山!おさえて!」と叫んでコーナーに上がり天山のアシストを受けて上からドン!。さらに場外のヘナーレにもエプロンからの上からドン!を見舞い、天山が久々のムーンサルト・プレスで本間を沈めた。
試合後、天山は「ニシオくんが大暴れしてくれたからね、やるしかないって!今日はね、ニシオくんを全部フォローしようと思ってやってましたけど、途中で俺も捕まって、ニシオくんが大暴れして、その分俺もやらなアカンと思うてやりました」と笑顔。
そして中西は「二人分の重さがあったっちゅーかね。永田も小島さんもいんかったけど、4人分の重みがありましたよ!すごいね、ハマると怖い男やし、あ~、なんかペシャンコの煎餅が出来るかと思った!本間の!いや~!次は俺が獲るかあ~!」と天山のムーンサルト・プレスを絶賛し、豪快に笑いながら引き上げていった。