待望のK-1初参戦が実現するも初黒星を喫した朱里を直撃!「ショックはない。ベルトをかけて再戦してもいい」

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当バトル・ニュースで2014年6月から7月までの期間限定で『トレーニングモンタージュ〜K-1への道〜』というコラムを連載していたプロレスラーでありキックボクサーの朱里。コラム内で復活した新生K-1への参戦をアピールしていた朱里だが、連載終了後もキックボクシング(Krush)の試合で勝ち続けた結果、ついに今年2月1日、中国・Golden Eagle Culture Cityで行われた『K-1 CHINA vs JAPAN』で、待望のK-1初参戦が実現した。

初めてづくしだった海外での試合でアウエーの洗礼を浴びる

K-1第1戦からアウエーで日本の看板を背負い、散打王者で中国ナンバーワンの実力者という鄂美蝶(イ・メイディエ)と対戦。いろいろとプレッシャーのかかるシチュエーションだったと思うが、2月某日、待望のK-1初参戦を終えた朱里に話を聞いた。
「日本じゃないですけど、初のK-1はやっぱり嬉しかったですね。あと初中国、相手も中国で一番強いって言われている女の人でしたし、サウスポーの選手との対戦も初めてだったし、契約体重もいつは51(kg)くらいなんですけど、今回は相手が希望した53kgだったんで。結構初めてづくしの試合だったんですけど、すごいいい経験になりました」

計量時の朱里とウ・メイディエ

だが、終始クリンチしてくるイを何とか離そうとする朱里が、イをプッシュした際、なぜかレフェリーはクリンチをするイではなく、プッシュする朱里に対して注意を与える。さらに最終ラウンド(3R)の2分45秒という土壇場で、何と朱里はクリンチに対するプッシュでイエローカードを宣告され、結果的に判定負け。立ち技格闘技13戦目にして連勝記録が途絶え、初の黒星がついてしまった。
そのことに関して朱里は「海外での戦い方というか、海外での勝ち方を知りましたね。日本でやっている勝ち方じゃ全然ダメなんだなって。打たれてでも、その数倍殴り返して、蹴り返して、本当に相手をボコボコにするぐらいじゃなきゃダメなんだなって。頭ではアウエーで判定になったら負ける、KOしなくちゃ勝てないっていうのは分かっていたんですけど、やっぱりいつもの戦い方をしちゃいましたね。(初黒星の)ショックはないです。いつかは負けるときもあると思っていたし。(大事なのは)次の試合をどう持っていくかですね。それによって成長できると思うので、次頑張りたいです」と語る。

借りを返してK-1日本大会への出場をアピールしたい

ただでさえ体重の軽い女子の試合でKOするのは難しいのに、対戦相手にクリンチを多用されては勝てる試合もなかなか勝てない。朱里も「相手のクリンチを離そうとする行為(=プッシュ)を反則と言われ、減点されたらどう戦えばいんだって思いましたね。プッシュで反則なんて聞いたことないし。まあ終わったことなんで仕方ないですけど、試合が終わる15秒前に減点もらったときに、『あ、これで勝ちはないな』って思って。本当にこういうことってあるんだなって……」とアウエーの洗礼を嫌というほど味わった様子。

試合後すぐに再戦を希望。しかも当然、次はK-1日本大会でと言いたいところだが、難しいようなら主戦場にしているKrushのリングでもいいという。「中国での試合のお陰でさらに気持ちが入ったし、再戦したら次はやってやるって思ってます。中国で勝っていたら『次は(K-1の)日本の大会に出してください』ってアピールしたかったんですけど、負けちゃったんで遠のいたかな? でも私はいまKrush女子の顔でもあるので、Krushも盛り上げていきたい。そのためにはKrush女子のベルトをかけて、イ選手と再戦という形でも全然いいです! 勝つ自信ありますから」と、まずはイと再戦して借りを返し、自分の実力をしっかり証明してからK-1日本大会への参戦をアピールしていきたいという。

勝ってナンボ、負けたら終わりの格闘技の世界で、負けてからの巻き返しこそが真価を発揮する場といっていいプロレスラー。二刀流の朱里だからこそ、ここから怒濤の巻き返しを見せてくれると期待したい。

【取材・文/佐瀬順一】

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