【試合詳細】1・5 新日本プロレス東京ドーム大会 【IWGPヘビー級&IC王座】オカダ・カズチカvs内藤哲也 棚橋弘至vsクリス・ジェリコ 飯伏幸太vsジェイ・ホワイト 獣神サンダー・ライガー&佐野直喜 with 藤原喜明vs高橋ヒロム&リュウ・リー

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『バンドリ!Presents WRESTLE KINGDOM 14 in 東京ドーム』
日程:2020年1月5日(日)
開始:15:00
会場:東京都・東京ドーム
観衆:30,063人

▼NEVER無差別級6人タッグ選手権試合 ガントレットマッチ
【王者組】真壁刀義/●田口隆祐/矢野通
6分8秒 MADE IN JAPAN→片エビ固め
【挑戦者組/L.I.J】BUSHI/○鷹木信悟/“キング・オブ・ダークネス”EVIL
※チャンピオンチームが5度目の防衛に失敗。EVIL&鷹木&BUSHI組が新チャンピオンとなる
※他の挑戦者は、石井智宏/YOSHI-HASHI/ロビー・イーグルス、金丸義信/エル・デスペラード/タイチ、チェーズ・オーエンズ/高橋裕二郎/バッドラック・ファレ

▼獣神サンダー・ライガー引退試合II タッグマッチ 60分1本勝負
●獣神サンダー・ライガー/佐野直喜(フリー) with 藤原喜明(藤原組)
12分16秒 TIME BOMB→体固め
○高橋ヒロム/リュウ・リー(フリー)

▼IWGPジュニアタッグ選手権試合 60分1本勝負
【王者組/BULLET CLUB】●エル・ファンタズモ/石森太二
14分8秒 STRONG X→片エビ固め
【挑戦者組/CHAOS/ROPPONGI 3K】○SHO/YOH
※石森&ファンタズモが2度目の防衛に失敗。SHO&YOHが新チャンピオンとなる

▼ブリティッシュヘビー級選手権試合 60分1本勝負
【王者/鈴木軍】○ザック・セイバーJr.
12分32秒 ヨーロピアンクラッチ
【挑戦者/L.I.J】●SANADA
※ザックが防衛に成功

▼IWGP USヘビー級選手権試合 60分1本勝負
【王者】○ジョン・モクスリー
12分48秒 デスライダー→片エビ固め
【挑戦者】●ジュース・ロビンソン
※モクスリーが初防衛に成功

▼NEVER無差別級選手権試合 60分1本勝負
【王者/BULLET CLUB】●KENTA
16分12秒 GTR→片エビ固め
【挑戦者/CHAOS】○後藤洋央紀
※KENTAが3度目の防衛に失敗。後藤が新チャンピオンとなる

▼スペシャルシングルマッチ 60分1本勝負
●飯伏幸太
24分58秒 ブレードランナー→片エビ固め
[BULLET CLUB]○ジェイ・ホワイト

▼スペシャルシングルマッチ 60分1本勝負
●棚橋弘至
22分24秒 ウォールズ・オブ・ジェリコ
○クリス・ジェリコ

▼IWGPヘビー級・IWGPインターコンチネンタルダブル選手権試合 60分1本勝負
【IWGPヘビー級王者/CHAOS】●オカダ・カズチカ
35分37秒 デスティーノ→片エビ固め
【IWGPインターコンチネンタル王者/L.I.J】○内藤哲也
※オカダがIWGPヘビー級王座6度目の防衛に失敗。内藤がIC王座初防衛に成功。内藤がIWGPヘビー、ICのダブルチャンピオンとなる

内藤がオカダを下して史上初の二冠達成もKENTAの襲撃で合唱締め出来ず!ジェリコは棚橋戦を「アンダーテイカーと同じ気分」と大満足!ライガー引退試合はヒロムが勝利し試合後に永井豪先生が祝福!

第0試合


 はじめにBULLET CLUBが登場。続いてCHAOSが入場し、BULLET CLUBの急襲で試合開始。

 ファレとロビーがリングに残り、ロビーがエルボー連打からロープに飛ぶもファレはショルダーアタックでふっ飛ばしグラネード。フォールも2。
 ファレはバッドラックフォールを狙うが、ロビーは着地し突き飛ばすとYOSHI-HASHIがトラースキック。ロビーのトラースキックからYOSHI-HASHIがラリアットでなぎ倒し、ロビーは石井にタッチ。ファレもチェーズにタッチ。

 チェーズはビッグブーツ連発からエルボー連打。石井はエルボーもチェーズがコーナーに振るが、石井はショルダータックルで迎撃。裕二郎が石井にネックブリーカードロップもYOSHI-HASHIがガットショットを叩き込むが、裕二郎はキャッチしてコケさせると顔面に低空ドロップキック。
 裕二郎がロープに振りガットショットからチェーズが膝蹴り。ファレがボディスラムからチェーズがランニングニーを叩き込んでフォールも2。
 チェーズがパッケージドライバーの体勢もロビーが延髄斬りでカットし、その場飛びプレスドロップで迎撃。場外のファレにもトペを発射。
 リングでは石井とチェーズがエルボー合戦。チェーズはバックエルボーも石井はエルボーで返すが、チェーズはロープの反動をつけてラリアットで迎撃すると前蹴り。石井はキャッチするがチェーズはジャンピングニーを打ち込むも、YOSHI-HASHIがトラースキック。チェーズはYOSHI-HASHIにジャンピングニーも、避けたYOSHI-HASHIがトラースキックから石井がラリアットでなぎ倒し垂直落下式ブレーンバスターで叩きつけフォールし3カウント。

 鈴木軍が入場し急襲。
 タイチがマイクスタンドで石井にチョーク攻撃から、デスペと金丸がコーナーに振ってトレイン攻撃。
 タイチがアックスボンバーも、避けた石井がエルボーで次々迎撃。タイチがトラースキックから金丸が延髄斬り。さらにデスペがナックルからタイチがアックスボンバーを叩き込みフォールも2。

 タイチはバズソーキックも、キャッチした石井が投げ捨てジャーマン。さらに串刺し攻撃も、避けたタイチが延髄斬りからデスペがスピアー。ロビーがデスペにバックスピンキックも金丸がトラースキック。YOSHI-HASHIが金丸に低空ドロップキックからタイチに串刺し攻撃も、避けたタイチが延髄斬り。
 タイチはパンタロンを脱ぎ捨てると天翔十字鳳も、避け石井がハイキックも避けてエルボー。タイチのエルボーに石井はヘッドバッド。タイチはハイキックを打ち込むが石井はラリアットでなぎ倒し両者ダウン。両者タッチ。

 デスペがロビーにガットショットもロビーがコーナーに振って走り込むが、デスペはショルダースルーでエプロンに落とすが、ロビーはエルボーからスワンダイブ低空ミサイルキック。さらに足を極めようとするが、突き飛ばしたデスペがスクールボーイもロビーはソバット。ロープに飛ぶが金丸がエプロンから蹴りつけるとデスペがエルボースマッシュ。デスペは金丸にタッチ。

 金丸が串刺し攻撃からデスぺと合体バックドロップ。さらに金丸がリバースDDTからフォールもYOSHI-HASHIがカット。
 金丸がディープインパクトの体勢も、避けたロビーがトラースキックからプレスドロップを狙うが、耐えた金丸とバックの取り合いからロビーが丸め込み3カウント。

 
 続いて出てきたのはロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン。
 ロスインゴも急襲し、BUSHIをロビーがアームホイップからコルバタで投げ捨ててニールキック。 さらにコーナに振って串刺し攻撃も、避けたBUSHIがオーバーヘッドキックからミサイルキックを叩きこみウインドミル。BUSHIはストンピングからネックブリーカードロップ。BUSHIはEVILにタッチ。

 EVILはコーナーに振って串刺しバックエルボー。さらに串刺しブロンコバスターからフォールも2。EVILは鷹木にタッチ。

 ロビーがチョップを打ち込んでいくが、鷹木が強烈なチョップ一発で倒すとコーナーに振って串刺し攻撃。ロビーが足を伸ばすが構わず串刺しラリアットからロープに振って担ぐも、着地したロビーにガットショット。キャッチしたロビーがターボ・バックパックで叩きつけてYOSHI-HASHIにタッチ。

 YOSHI-HASHIはショルダータックル連発からヘッドハンター。さらに串刺しチョップからトップロープにかけて背中にドロップキック。フォールも2。
 YOSHI-HASHIは投げようとするが、耐えた鷹木にエルボー。鷹木もエルボーから延髄斬りも、キャッチしたYOSHI-HASHIがコンビネーションチョップからロープに飛ぶが、鷹木は追走ラリアットから走り込むがYOSHI-HASHIがラリアットでなぎ倒すも、すぐに立ち上がった鷹木がショートレンジラリアット。両者ダウンしタッチ。

 石井とEVILがショルダータックルの相打ちからエルボー合戦。EVILがエルボー連打からショルダータックルも、石井がショルダータックルで倒し、BUSHIをカットするとロビーがBUSHIにドロップキック。EVILをコーナに振って石井が串刺し攻撃も、避けたEVILがロビーにショルダータックルから鷹木が串刺しラリアット。BUSHIがトラースキックから鷹木がラリアットを後頭部に叩き込みEVILがショルダータックルからフォールもYOSHI-HASHIがカット。
 EVILがEVILを狙うが、石井が切り返すもEVILがエルボー。石井はヘッドバッドからロープに飛ぶが、EVILはラリアットでなぎ倒し担ぐとダークネスフォールで叩きつけ3カウント。
 石井は納得いかずにエルボー連打も、EVILはEVILで迎撃した。

 最終入場は王者組であるタグチジャパン。
 矢野が入場するなりEVILを丸め込むが2。矢野はコーナを外してEVILの串刺し攻撃をコーナーの金具に自爆させるとTシャツをかぶせて丸め込むが2。
 矢野がロープに飛ぶが鷹木が場外から足を掴んで倒し、BUSHIが顔面に低空ドロップキック。EVILは鷹木にタッチ。

 鷹木は金具がむき出しのコーナーに矢野を自爆させるとブレーンバスター。フォールも2。鷹木はBUSHIにタッチ。

 BUSHIはストンピング連打からTシャツを使ったスリーパー。これを離すとロープに飛ぶが、矢野はTシャツを投げつけて視界を奪うとマスクを引っ張り倒す。矢野は真壁にタッチ。

 真壁はショルダータックルからコーナーでナックルパートを狙うが、EVILが引きずり落とし、真壁がEVILをコーナーに振るとBUSHIとEVILに往復串刺しラリアットを叩き込んでからBUSHIへナックルパート。真壁はノーザンライトスープレックスホールドも2。
 真壁は投げようとするが、BUSHIはレフェリーを掴んで逃れると、走り込んできた真壁に延髄斬りからDDT。BUSHIは鷹木にタッチ。

 エルボーの打ち合いから鷹木が左右のエルボー連打。鷹木はバックを取るが、耐えた真壁がエルボーからロープに飛ぶがラリアットの相打ち連発。鷹木が打ち勝ち走り込むが、真壁がラリアットで迎撃し田口にタッチ。

 田口は串刺しヒップアタックからロープに飛ぶが、鷹木はマンハッタンドロップで迎撃し走り込むも、田口は低空ドロップキックからスリーアミーゴス。田口はオヤァイポーズもBUSHIが尻にドロップキック。矢野がBUSHIにマンハッタンドロップもEVILが矢野にショルダータックル。真壁が鷹木とEVILをまとめてダブルラリアットでなぎ倒すと、田口が満を持してケツイェ。さらにどどんで叩きつけてフォールも2。
 田口はオーマイ&ガーアンクルで絞り上げるが、鷹木が回転して逃れるとBUSHIが毒霧。鷹木がパンピングボンバーからMADE IN JAPANで3カウント。

 ロスインゴの3人がNEVER6人タッグ王者組となった。

<試合後コメント>

金丸義信&エル・デスペラード&タイチ
(インタビュールームへ入りながら)
タイチ「なんだよ全然いねーじゃねーか。昨日ゴチャゴチャいたのによ(記者が1人しかいないインタビュールームを見渡しながら)どうせ聞きたいこともねーんだろ?」
デスペラード「どうせなんか言ったって質問も飛んでこねー時間だからなあ」
(タイチが着席した瞬間とても落ち込んだ様子になりうなだれながら机を叩き始める)
デスペラード「おい!タイチの夢だぞ!」
タイチ「俺の長年の夢なんだよ、6メンタッグはよぉ……!」
金丸「おうそうだったのか(笑)それなのに俺が……(笑)」
デスペラード「俺に任せろって言ったじゃないですかあ~。あんな死亡フラグ……」
タイチ「俺に任せろって言ったじゃねえか!俺の夢があ~!プロポーズも出来ない!」
(3人は仲良く退席)

田口隆祐&矢野通&真壁刀義
(矢野が叫びながらインタビュールームへ現れる)
矢野「オイふざけんなオイ!田口のあの顔見ろオイ!真っ黒だろ!お前ら見れば分かるだろ!真っ黒だろ!あんなんなるわけないだろ!真っ黒じゃないか!これは黒なのか!緑なのか!真っ黒じゃないかコノヤロー!」
(矢野が嵐のように去っていく)
真壁「1つ言えることはよ、リベンジだよ。あるよな?そういう権利な?俺たち何度防衛した?リベンジ待ってんだろ。目にもの見せてやるよ。以上だ」
田口「ご覧の通り、真っ黒ですよ。真っ黒です。顔にかけていいのは白いものだけですよ。リベンジです。リベンジです」

BUSHI&鷹木信悟&“キング・オブ・ダークネス”EVIL
EVIL「去年はフラストレーションの溜まる年だったぜぇ。だがなあ、東京ドームで石井からも3つ奪い返してリベンジしたよオイ。まだまだ続きがあると俺は思ってるぜぇ。今日このベルト取れたのは、鷹木とBUSHIのおかげだぜえ。このベルトをさらにダークネスに俺が、そしてこの2人が輝かせていくからなあ。よぉく覚えとけ!」
BUSHI「やっと苦労して手に入れたこのベルト、今何代目か知ってます?なんか歴史を振り返ってみたら20代目らしいけど、俺達が、俺&EVIL&SANADAが巻いてた頃のNEVER6人タッグ、この無差別ヘビーのベルト。今とどう変わっちゃったの?こんな第0試合になっちゃってさ。輝きが大分あせちゃったんじゃないのって思うけど、誰が巻くかによってこのベルトはこれからどんどん変わっていくと思うよ。それをお楽しみに」
鷹木「まあ素直に嬉しく思うよ。ベルトの価値を高めるも下げるも、それはチャンピオンチーム次第だから。それはBUSHIもEVILも言ったとおりだな。それでも俺はまだまだこんなもんじゃ満足しない。昨年同様暴れ狂うことは決まってるが、昨年と少し違うのは2020年はしっかりと結果にこだわった上で暴れ狂ってやるよ!」

第1試合


 リーはライガーをオマージュしたオーバーマスクを被り入場。ヒロムが入場するとリーガロープを開ける。

 先発はライガーとヒロム。ロックアップからヒロムがロープに押し込むがブレイク。再度ロックアップからライガーがロープに押し込むが、クリーンブレイク。
 バックの取り合いからライガーが足を刈って倒しグラウンドカンパーナからチンロック。これを離して弓矢固めで捕らえ、これを離すとロメロスペシャル。これを逃れるとヒロムはリーにタッチ。

 リーとヒロムがセコンドを落とし、コーナーに振ってリーが串刺しボディスプラッシュ。ヒロムが串刺しラリアットからサンドイッチドロップキック。リーはサーフボードストレッチから低空ドロップキックを叩き込んでフォールも2。
 リーはリストを取ってヒロムにタッチ。

 ヒロムはセコンドの藤原喜明に見せつけるように脇固めで絞り上げ、これを離すとストンピング。
 チョップの打ち合いはヒロムが制してリーにタッチ。

 リーはコーナーに振って串刺し攻撃も、ライガーは避けてヒロムに掌底。ヒロムは避けて走り込むが、ライガーはカウンターの風車式バックブリーカー。リーに風車式バックブリーカーからライガーは佐野にタッチ。

 佐野は二人まとめてダブルミサイルキックも、リーが羽交い締めにしてヒロムがトラースキック。ロープに振るが佐野は二人まとめてドロップキックで蹴散らす。
 佐野は走り込むが、リーはショルダータックルで迎撃し走り込むも、佐野もショルダータックルで迎撃。
 エルボーの打ち合いからリーがエルボー連打。さらにジャンピングニーからロープに飛ぶが、佐野はラリアットで迎撃しライガーにタッチ。リーもヒロムにタッチ。

 ショルダータックルのぶつかり合いからエルボー合戦。ヒロムがエルボー連打で倒し「こんなもんか!」と叫ぶとコーナーでエルボー連打。コーナーに登り顔面にエルボーを落としていくが、ライガーはパワーボムで叩きつけて迎撃。
 ライガーは左右の掌底を落としていき、ストンピングからライガーボムを狙うがリーがドロップキックでカット。場外に降りた佐野とライガーにリーがノータッチ・トペコンヒーロもライガーは避けてヒロムに誤爆。
 ライガーはリーを鉄柱に叩きつけてヒロムをリングに投げ入れると、投げ捨てパワーボムからフォールも2。
 ライガーは投げようとするが着地したヒロムが投げ捨てジャーマン。走り込んだヒロムをライガーは掌底で迎撃し、垂直落下式ブレーンバスターからフォールもリーがカット。
 リーがカットに来た佐野をロープに振ってドロップキックからトペスイシーダで迎撃し、ヒロムがライガーを正面にブレーンバスターで叩きつけてフォールも2。
 リーがジャンピングニーからヒロムがソバット。さらにリーがランニングニーからフォールも2。
 ヒロムはコーナーへのデスバレーボムから投げようとするがライガーが丸め込むが2。
 ライガーは走り込むがヒロムが掌底で迎撃し、TIME BOMBで叩きつけてフォールし3カウント。

ライガー「平成元年、この東京ドームでプロレスラー獣神サンダー・ライガーは生まれました。そして今日!この東京ドームで、プロレスラー、獣神サンダー・ライガーは、終わりました!31年間、応援、していただきまして、ありがとうございましたー!」

<試合後コメント>

リュウ・リー&高橋ヒロム
ヒロム「ライガーさんなんて、超えられない。超えられなかった。これが事実。勝ち負けなんて関係ない。あの人超えるっていうのはそういうことじゃない。もう超えようとも思わない。あの人が作り上げたジュニア、その時代は超えようと思う。でも、あの人、獣神サンダー・ライガーを超えることはもう出来ないし、出来なかった。それは事実。だから俺は、俺にしか出来ない新しい新日本プロレスジュニアを作りたいと思います」
リー「最後のライガーさんの試合に出ることが出来て、ヒロム選手と組めたことをとても光栄に思います。世界中のレスラーみんながリスペクトしている中、自分がその最後の相手を務められたことを誇りに思う。俺やヒロムのような若い世代からも愛されているレジェンドと試合ができたことをとても光栄に思うし、ついに東京ドームでデビューを飾れたこともとても幸せだ」

――ヒロム選手、リング上ではライガー選手になんと声をかけましたか
ヒロム「なんて声かけましたっけね。忘れちゃいました。心の底から出た声じゃないですかね」

――自分なりの形で超えたいと言っていたが、どういうことを成したら超えると思える?
ヒロム「分かんないですよそんなの。そんなの周りが決めることじゃないですか。とりあえず俺の中では超えたともまったくなにも考えられないですね。なにをしたから超えたとか、そういうことではないんじゃないですかね。俺も教えてほしいですよ、なにやったらあの人みたいになれるんだろう。あの人を超えられるのか?そんなの分からないですね」

――ライガー選手の新日本ジュニアを託されたと……
ヒロム「おわりー!!(リーへ)ベルトがほしいだろ?リマッチしたいか?」
リー「もちろんだ。ヒロムの復帰をずっと待っていたんだか……」
ヒロム「うるせー!!次の挑戦者はドラゴン・リーで決まりだ!それだけ!」
(ヒロムは不機嫌そうに荒々しく退席)

リー「ヒロムが俺に失礼な態度をとってきたが、それすらも嬉しいことだ。彼が帰ってきたことが本当に嬉しい。それは世界中のファン・選手も思っていることだ。あいつの怒っている姿すら愛おしく感じる。前と変わらずバックステージで悪態をつくヒロムを見られて本当にしあわせだ。俺がアイツからベルトを奪ってやるんだ。あのベルトは前にも巻いたことがあるが、俺はヒロムからベルトを獲ったことがないので、それは望むところだ。その抗争を続けるには、俺とヒロムは鏡合わせの運命共同体のような関係だから、このライバル関係はずっと続いていくと思う。今自分は新たな道を進んでいる。実はこの間ルーシュが俺をロスインゴブレナブレスにいれてくれた。俺たちの活躍を見ていてくれよ。去年はIWGP王者にもなれたし、いい1年だった。今はROHのTV王座のベルトを巻いている。でも毎年毎年もっと上を目指していきたいと思っている。世界にもっとメキシコやムニョス一族の素晴らしさを見せていきたい。そしてこれからはロスインゴブレナブレスの代表として頑張っていきたい。ヒロム、可愛い子猫ちゃん。君が帰ってきたことが嬉しくて仕方がない。そしてヒロム、君のことを愛しているよ。アリガトー!」

佐野直喜&藤原喜明
佐野「やっぱりライガーはライガーのまま引退するかもしれないけど、みんなの心のなかで行きていくんだろうなって、試合をパートナーとして見ててもやっぱり、まだまだ出来る感じに見えるしね。まあ、寂しいけどやっぱり最後にこういう形でライガー選手に一緒にタッグ組ませていただいて、ホントに今は感謝しか無いですね」
藤原「ただ寂しいだけで、助けに行こうと思っても、反則になっちゃうと困るし。まあ、怪我なくずっとやれたことはおめでとうってことですね」

――セコンドとして一緒にリングに向かってほしいと言われたときの気持ち
藤原「俺を使うならセコンドじゃないだろうと思ったんだけど。ちらっとね」

――セコンドとして試合を見ていて思ったことは
藤原「あんまり見てないんだよね。最後の最後の最後にね怪我しないだろうなとか、心配で、心配で心配で」

――佐野選手、昨日は対戦相手、今日はパートナーでした。二日間を振り返っていかがですか
佐野「若い頃はいつも正面にいてくれたので、まあ彼のテーマソングが鳴ると僕のスイッチが入るという形だったので、それをもう一度最後に味わえたのが良かったです」

――パートナーとしてタッチを受けてリングに入っていったことについて
佐野「なんとかしなきゃとか考えながらやってるけど、やっぱりまあ、彼の動きはやっぱり素晴らしいんでね。やっぱり最後は横にいるとちょっと見てしまったのもありますけどね、彼の姿を」

――レスラーとしては引退するライガー選手に餞の言葉を
佐野「世界中のレスラーが彼に憧れて、レスラーになりたくて頑張ってきた選手もいると思うし、これからもライガー選手の姿はみんなの心の中に残ると思うんで、試合には出なくてもね、姿はみんな見たいと思いますよね。彼がこんだけ引退の決意をしたのは素晴らしいと思うし、これからも他のレスラーのみんなに力を与えていただ炊きたいと思います。おつかれさまでした」
藤原「ありがとう!だけです」


獣神サンダー・ライガー
ライガー「お疲れさまです!泣いてないよ?(笑)おじさんの涙は汚い(笑)」

――最後の引退試合を終えた感想は
ライガー「うーん、やはりチャンピオンのヒロムの強さですね。もうなにやっても吸い込まれているようで、全然手応えがない。試合を見てたファンの皆さんがどう見たか分かりませんけど、何枚も、2枚も3枚も彼がウワテでしたね。その中で僕が下した引退という決断は間違ってなかったなと思いますし、これからの新日本プロレス、みんな大変だぞ~って思います。でも本当に怪我しないでますます新日本プロレスを盛り上げていってほしいと思いますし、ヒロム選手が最後に『俺がこの新日本プロレスのジュニアをもっとデカくする』って俺の耳元で言ってくれたので。もうあとは放送席から『スゲーッ!!』って言っときますよ(笑)」

――引退を発表してからの約9ヶ月の引退ロードについて
「望み通りですね。なんの悔いもないし。どうしても引退会見とかしんみりした感じで、好きじゃないよね。そういうしんみりした感じは。ばーっと『ライガーらしかったね、今日の試合』『ホントに引退すんのかな?』ってそういう声が聞こえたら100点満点だと思います」

――場内からの「辞めないで」の声にはどういう思いがありますか
「いや、もう試合が始まれば、とにかく今日の試合、対角線にチャンピオンがいますから。下手な試合したら『やっぱライガーだめだね』ってなるし、ファンの皆さまが『まだやれるじゃない!』『もったいない!』『辞めないで!』ってそういう声を発してくれた。それが僕にしてみれば100点満点の引退試合だったなと思います」

――昨日は8人タッグでライガー選手の歴史を振り返るような闘い、そして今日は未来が見えるようなカードでした
「僕の中ではすごく満足してますね。しんみりした内容にはしたくないと常々言ってましたから。そういうしんみり感は無かったと思いますし、今日は真正面から、昨日もそうですけど、ぶつかっていって粉々に砕かれた。これはもう悔いはないでしょう。ハッキリ言って、ここまで完璧に叩き潰されて、それでヒロム選手が『僕がこの新日ジュニアを大きくします』と言ってくれたので、もういいでしょう!」

――思い残すことはない?
「はい!何も思い残すことはないよ!」

(ここで『獣神ライガー』の生みの親である永井豪先生が登場し、ライガーに花束を贈呈)

永井「ライガーさんとお会いしたのはもう31年前になりますか。新日本プロレスでマスクマンが誕生するんだけど、誰が被ってくれるかっていうのを色々期待して待ってたんですけども、そうしたらライガー選手……山田選手ですけども」
ライガー「言っちゃった!(笑)もういいだろう、もういいだろう?!(笑)」
永井「『俺にかぶらせてくれ!』みたいなことを、本当にその情熱と熱意が一番嬉しくて『やってください』とお願いしました。自分の判断も間違いではなく、31年も長い間活躍していただけたというのは本当に嬉しいです。勝ち試合、負け試合、色々あったりしましたが、ライガーらしいイメージにどの試合も溢れていて本当に色んなプロレスファンの皆さんが大喜びするようなスタイルを確立してくれたと思います。本当にありがとうございます。自分がこういうレスラーと一緒にできたということは本当に嬉しいです。感謝しかありません。本当にありがとうございます」

――レスラーの獣神サンダー・ライガーとしては永井先生の手を離れて31年間活動した
永井「ずっとどんどんマスクもご自分なりにデザインしたり色々手を加えながら畝にファンを飽きさせずにコレたことはご本人の努力以外何者でもないんですけど、私は1ファンとして応援していただけなんですけど本当に嬉しかったです」

――原作では良い神様の末裔としてバイオアーマーを着て邪神を倒すというストーリーですが、ライガー選手ご自身に重ねるといかがですか
永井「本当にライガーさん自身の戦いというのが伝説を具現化しているような、そういう感じでいつの試合でも興奮して見ていました。嬉しかったです」
ライガー「山田くんは邪神の塊だったんで(笑)それがライガーの名前を名乗っていいのかどうか迷いはありましたが、僕はマスクマンになりたかったので。しかも永井豪先生の作品、マジンガーZとかグレートマジンガー、デビルマンとかを子供の頃に見ていましたので、その先生のライガーを出来るということは本当に感謝で、『やります』とお願いしたことを毎日のように思い出します。先生からライガーとしての31年間が『良かったんじゃないか』と言っていただけてホッとしています。本当に変な意味じゃないですけど、肩の荷が下りた、良かったなと思います。僕は本当にこのレスラー人生、人に恵まれたと思います。そこにも写真がありますけど(記者席に置かれた写真立てを見やって)、カルガリー時代のミスター・ヒトの安達さん、あと藤原さん、猪木さん、山本小鉄さん、その他先輩、そして永井先生、こういう方々がいらっしゃったからこそ今の僕があると思います。本当にこのバイオアーマーを着ていると邪神の山田くんが消えてしまいました(笑)本当に素直にそう思いますので、本当にみんなに感謝です。先生、本当にありがとうございました!」

――選手としての引退試合を終えられてバイオアーマーを脱ぐことになると思います
ライガー「バイオアーマーは脱ぎますけど、マスクはこのまま。先生が『ライガー、マスクは取るのかい』と言われたので、『僕は今更マスクを取ってもしょうがないし、このままライガーでいたいです』と言ったら『そのままライガーでいてください』って先生に直々にお許しをいただきましたので、これからも獣神サンダー・ライガーとして、ただ、バイオアーマーを着ないので多少邪心にまみれたライガーになるかもしれないので、ファンの方、お気をつけください(笑)」

――では、山田くんは相変わらずリバプールの風のままなのでしょうか
ライガー「山田くん言うなっての!(笑)風だよ風!どっか吹いてるよ!!(笑)」

――今日の正真正銘最後の試合についてどう思われましたか
「僕は佐野さんとの試合、小林邦昭さんとか、色んなジュニアの諸先輩から『あんな試合してたらいつか死ぬぞ。どっちか死ぬぞ』って言われてました。今、ヒロムとかリュウ・リーの試合を見て、『ホントにいつか死ぬぞ』と今は思ってます。そういう意味で、一昔前の新日本ジュニアと、新日ジュニア最戦前を走っている2人。いわゆる新旧ジュニア対決。これからの新日を占う試合だったんじゃないかと思います。そういう意味で新日の未来は明るいなと。これ以上明るいものはないと思うし、僕は言うこと無いし、さっき言ったように解説席で『スゲーッ!!』とプロレスファンに戻って叫んでいたいと思います(笑)それから、天国にいる橋本真也選手、『俺もレスラー生活終わったよ』って言いたいですね。後ろ(インタビュールーム最後方)に息子の大地が来ているので、思わず橋本真也の名前を口に出しましたが、色んなレスラーが僕の前にいてくれました。エディ・ゲレロ、マレンコ、ブライアン・ピルマン、ペガサス、そういった選手も祝福してくれてるんじゃないかと思います」

――ライガー選手は「ジュニアのカリスマ」と言われていたが、階級を超えてヘビー級選手との対戦があったり、「ヘビー級より面白い試合をしよう」とジュニアを盛り上げた時期もあった。改めてジュニアヘビー級の選手についての想いを
「やはり新日本プロレスにはヘビー級とジュニアヘビー級があります。お互いが絶対負けないよという気持ちで戦っている限り、ずっと伸びていくと思うんです。仲間ですけど、新日本プロレスの。やはりみんながライバルだと思いますので、そういった意味で、僕は『ヘビーに負けない』。で、あの当時の橋本選手は『ジュニアに負けない』。そのぶつかり合いがあの試合ですし、今の新日本プロレスだと思います。なので、本当になんの心配もないし、やっぱりね、手前味噌になりますけど、『新日本プロレス面白いよ』と思うんだよ。素直にプロレスファンとして。これからもどんどん、怪我なく!怪我だけは気をつけてすごい試合をファンの皆様に提供していただければと思っています。僕は本当になにもないです。なにもない!ありがとうございます」

――現役生活31年間で一番記憶に残っている試合は
「やはり、グレート・ムタ、橋本真也、そして鈴木みのる。この3人との試合は忘れません。忘れ、られない。本当にいい思い出ばかりなので、本当に皆さんありがとうございましたと頭を下げたいです」

――怪我の話になりますが、ライガー選手は現役生活31年間で一番大きな怪我が足首の骨折くらいだと思います
「大きいじゃあん十分!(笑)」

――他に長期欠場と言うと、盲腸と脳腫瘍
ライガー「やかましいわ!(笑)」

――すべての時代を通算して35年、怪我を理由にすること無く、衰えを理由にすること無く引退出来るのは理想の引退だと思います
ライガー「そうですねえ、藤原さんにも言われました。『健康なうちに、歩けるうちに引退できて幸せだよ』って言われました。ひとえに僕の身体を頑丈に生んでくれた母親に感謝です。今日も広島から見に来てくれています。ちょっと体の具合があんまりよくないですけど、最後だから見に来てくれています。その母親には心から感謝を表したいと思います。ありがとうございました、ということですね」

――明日引退セレモニーが用意されていますが、ライガー選手からみなさんに対して行われることは
ライガー「感謝の意リングの上で、今日はドーム大会ということでアレなんですけど、かなり長く喋るかなって(笑)本当に事務所のみんなはライガーを泣かそうと色々企ててるみたいですけど、泣かないから!(笑)ドッカ~ンで終わりたいんで、皆さんもお願いします。『ライガー、これホントに引退式かぁ~?ゲラゲラゲラ~お笑い~』みたいな。終わりたいですね。僕の引退式はそれでいいと思います。ハイ!」

――明日はバイオアーマーなしのマスクだけの姿で登場?
「悩んでます!(笑)でもファンの皆さんにとってはスーツ姿よりも、ライガーとしてちゃんとマントも付けて、リングの上で挨拶できればと。自分はもう、プロのレスラーではないのでマスクだけで、っていう葛藤があります」
(インタビューが終わり、記念撮影に入ろうとしたところでライガーが大地を呼び込む)

ライガー「大地!なにやってんだチャンピオンだろう、来いや前に!(笑)」
大地「いやぁ~……ちょっと分かんないです」
ライガー「ダメなのか?!」
大地「いや、ちょっとライガーさんだけで……」
ライガー「空気読めやぁ!来いやぁ!(笑)まずいか?関係ないだろう?」
大地「まずくはないですけど」
ライガー「じゃあいいだろう!お前の親父の話もしたんだよお前が見えたから」

第2試合


 RPG3Kが急襲し場外に叩き出すとダブルのトペ・コンヒーロ。
 ROG3Kがファンタズモに連携攻撃から、石森にも股裂きからYOHが顔面にニードロップ。
 ファンタズモに交互にエルボーからロープに振るが、ファンタズモは場外に滑り降りて体勢を立て直す。
 ファンタズモがリングに戻るとSHOがガットショットからヘッドロックで捕らえ、SHOがロープに飛ぶと石森が場外から蹴りつけファンタズモがドロップキック。石森が場外に引きずり落とし場外乱闘へ。
 リングに戻りファンタズモは石森にタッチ。

 石森はコーナーに振って走り込むが、SHOは足を伸ばしてカットするが、石森は足をセカンドロープにのせて背中にミドルキックから、スライディングジャーマン。コーナーから飛び込むも、SHOは避けるが石森はヘッドシザースホイップからネックツイスト。石森はファンタズモにタッチ。

 ファンタズモは背中をひっかきストンピングからフロントネックで捕らえ石森にタッチ。

 石森はドラゴンリングインからSHOの背中をひっかく。
 石森は再度背中をひっかきファンタズモにタッチ。

 ファンタズモはロープ渡りからムーンサルトでリングに飛び背中をひっかく。
 ファンタズモはチョップから顔面を蹴りつけるが、SHOはコーナーに振るも、ファンタズモは飛び越えるとブーメランアタックからライオンサルト。さらに場外のYOHにトペスイシーダからSHOにダイビングボディプレスを投下しフォールもYOHがカット。
 石森がSHOをコーナーに逆さ吊りにセットしファンタズモが顔面に串刺しスライディングキック。石森も顔面に串刺しスライディングキックから、二人でコーナーに登り股間を踏みつけていく。これはYOHがカット。
 ファンタズモがYOHの背中をひっかきコーナーに座らせるとSHOにかぶせるように逆さ吊りにし、二人まとめて股間を踏みつける。
 SHOがコーナに振るが、石森はSHOを避けてエプロンに降りるとスワンダイブでリングに飛び込むもSHOはスピアーで迎撃しYOHにタッチ。

 YOHはドロップキックを次々叩きこみ、石森がロープに振るがYOHはジャンピングバックエルボー。だがファンタズモがソバットからロープに振るが、YOHはロープを掴んでファンタズモをショルダースルーでエプロンに落とすが、ファンタズモは羽交い締めにして石森が走り込むが、YOHは足を伸ばしてカットしファンタズモを場外に落とすと、走り込んできた石森をファンタズモに落とし、二人にトペアトミコを発射。
 YOHは石森に串刺しエルボーから投げようとするが、キャッチした石森YOHがソバットからロープに飛ぶが、石森は追走しハンドスプリングオーバーヘッドキック。両者タッチ。

 ファンタズモのラリアットを避けたSHOがロコモーションジャーマン。ファンタズモは石森に助けをもとめて引き込むが、SHOは二人まとめてジャーマンで投げ捨てる。
 SHOはファンタズモを投げようとするが、ファンタズモは首固めも2。
 ファンタズモはアルゼンチンで担いだまま石森にタッチし、石森がその顔面にジャンピングニーからファンタズモが飛行機投げ。石森がフォールも2。石森はファンタズモにタッチ。

 ファンタズモは石森を肩車し、石森がサイファーウタキからそのまま離さずそこへファンタズモがムーンサルトを投下しサンドイッチ。フォールも2。
 3Kポーズから3Kも、SHOはファンタズモにカナディアンデストロイヤー。YOHが石森にジャーマンも、着地した石森にトラースキック。YOHが走り込むが石森はショルダースルーで場外に落とすが、SHOはラリアットで石森を場外に叩き落とすとファンタズモの腕を掴んで前から後ろからサッカーボールキック。さらにトラースキックからショックアローの体勢も、ファンタズモはリバース。SHOは丸め込むもファンタズモは強引に担ぎあげてスタイルズクラッシュ。フォールも2。
 ファンタズモはベルトを持って殴ろうとするが、ロッキーがベルトを奪い、ファンタズモがSHOの急所にナックルもSHOはプロテクターを付けておりファンタズモが自爆。
 SHOがラリアットから、石森に3K。SHOがショックアローからYOHが投げ捨てドラゴンスープレックス。SHOのショックアローにYOHがダイビングフットスタンプをあわせた合体技で突き刺し3カウント。

<試合後コメント>

石森太二&エル・ファンタズモ
ファンタズモ「獣神サンダー・ライガー、伝説的な素晴らしいキャリア。ありがとう、Mr.ライガー。そしてとっととニュージャパンから出ていってくれ。なぜなら新しいニュージャパンのレジェンドは俺達だからだ。レッスルキングダムは今日だけではなく、常にクソ試合ばっかり。今日もSHOに落下物を使われて、あんなルール違反をするなら、あいつらは失格のはずだ。だったら俺たちの防衛成功で俺たちはまだチャンピオンのはずだ。ところで、ベルトのみならず、俺のLEDサングラスとTシャツはどこにいったんだ。そしてブリティッシュクルーザー級にふさわしい対戦相手は一体どこにいるんだ?レッスルキングダムではチャンピオンが負けてしまうことがよくあるが、今日俺たちは負けたと思っていない。俺達と対戦したいという真のジュニアはいないのか。残念ながらBULLET CLUBに対する陰謀がずっとこの会社の中には巻き起こっているレッスルキングダムで俺たちはいつもこういう目にあう。BULLET CLUBはいつもこういう目にあうんだ」
石森「ある意味流石だよ、ROPPONGI 3K。普段空回りの2人が、ジュニアタッグリーグとか、東京ドームとか、大舞台で、だ!け!頑張る3Kさん。ゆとり世代は恐ろしいねえ。俺は焦ってねえよ。あんな薄っぺらいチャンピオンのメッキ、全て剥がしてやるよ!」
(石森は不機嫌そうに退席)
ファンタズモ「明日、ニューイヤーダッシュ、1つクリアにしておこう。獣神サンダー・ライガー、お前とっととリングから降りなければお前がここまで積み上げてきた素晴らしい伝説的なストーリー、お前のキャリアを秒で台無しにしてやるからな」
(ファンタズモもイスをなぎ倒しながら荒々しく退席)

SHO&YOH&ロッキー・ロメロ
YOH「最高の、最高のスタートが切れました。途中ね、途中危ない部分があったんだけど、ロッキーさんのアドバイスでそこを切り抜けられて、今回のこのタイトルマッチの明暗はそこで分かれたんじゃないかなと思ってます。ロッキーさんに無限大の感謝ですね。で!4回目の戴冠!ここ(ベルト)にね、3Kの歴史をまた新たにたくさん、たくさん詰めていきます!やっぱね、3Kを信じてきて、貫いてきてよかったなって思いがホントにね。俺からしたらROPPONGI 3Kが青春です!2020年もROPPONGI 3KのYOHとしていい風、たくさん拭かせていきます。ホントに今日はめっちゃ嬉しいですね!本当にありがとうございました!」
SHO「毎年、毎年、年末に『来年の目標は』って。目標ばっかり高い、高い目標ばっかり掲げてきて、で、思い返してみると毎年不甲斐ない結果で。2019年の年末もね、俺、すっげー高い目標、2020年の目標掲げてるから。そのスタートをいい形で切れてよかった。こんな俺達が、こんな立派なトロフィー、立派なベルト持てるの、奇跡かもしれない。この起きた奇跡は絶対に無駄にしたくない。次に、次に、ネクストに、ネクストに、全部つなげて、2019年、そして2020年。2019年のように、思い返したときに『不甲斐ねーな』って思わないように思い切り戦っていきたい。2019年年末に掲げたね、でっかい目標があるんだよ今年は。そのうち、言わなくても達成して、分からせてみせる。とりあえず今日はパートナーのYOHさん、そしてロッキーさんに感謝です。ありがとうございました」
ロッキー「ありがとうございます。日本の皆さん、世界中のファンの皆さん。みんなはレッスルキングダムを楽しんでいるのみならず、ROPPONGI 3Kのベルト獲得をもお祝いしてくれてるんだな。現IWGPジュニアタッグチャンピオン、ROPPONGI 3Kだ!ふたりとも大好きだよ!そして(ネックレスの)新しいチェーンを作ってくれたリカルド、どうもありがとう!じゃあ2人のために乾杯しよう!ROPPONGI 3K、おめでとう!」

――今日引退されたライガー選手についてのコメントを頂けますか
YOH「ライガーさんは未だに雲の上の存在なんですよ。欲を言えば、最後に試合したかったっす。でも俺らが俺らの時代でライガーさんの存在を超えなきゃいけないと思います。まだまだでっかい壁。俺らが絶対それを超えてみせます」
SHO「一言だけですか?ちょっと長くなっちゃってもいいですか?俺たちがこうやって戦っていて、リング外も地方でプロモーション行かせてもらったときに、ポスターにライガーさんの顔があるだけで安心してチケット売れてくれるんじゃないかと思ってた。でもこれからポスターに顔が載ることがなくなってしまう。だからこそね、お客さんは来てくれるのかってホント心配になるくらい大きいライガーさんの存在でした。最後にシングルマッチしたかったですけど、まあ、その分自分はこの先も戦っていきます。でも、このキャリアの中で獣神サンダー・ライガーと試合ができたということは、この先一勝誇りに思えることなんで、『俺は獣神サンダー・ライガーと試合したことがあるんだ』って一生自慢できることだと思います」

第3試合


 ロックアップからリストの取り合い。アームホイップの応酬からグラウンドの攻防。SANADAが下がり距離を取る。
 ザックがボディブローもSANADAがコーナーに振るが、ザックはスカして抜けると丸め込むも切り替えしあい、SANADAが足を刈ってパラダイスロックを狙うがザックが切り返すと弓矢固めを狙うがSANADAは回移して逃れて睨み合う。
 SANADAは手4つを求めるがザックは手のひらを踏みつけたままバックを獲るとクロスアームのスリーパー。SANADAが回転して切り替えしあいになるが、ザックが下から蹴り上げるもSANADAは蹴りつけ場外に落とすが、SANADAはトペを狙うもザックは避けてSANADAはリングに戻り挑発。

 リングに戻りザックが走り込むが、SANADAがロープに振るもザックはコブラツイスト。SANADAが切り替えしてコブラツイストからローリングクレイドルも2。
 SANADAはバックエルボーで倒しムーンサルトも、ザックは腕をとってジムブレイクスアームバー。SANADAはロープへ足を伸ばしブレイク。

 ザックは腕へのフットスタンプから肘を立ててフットスタンプ。ザックはリストを捻るが、SANADAはエルボー連打からロープに飛んで低空ドロップキック。
 ザックは首投げも着地したSANADAが低空ドロップキック。避けたザックがサッカーボールキックもキャッチしたSANADAがドラゴンスクリュー。
 場外に転がりでたザックにSANADAはプランチャを投下し、リングに投げ入れるがザックはサミング。SANADAが走り込むとSkullENDを狙うが、ザックが腕へのオーバーヘッドキックからSANADAが担ぐもザックはフロントネックから胴締め腕がため。SANADAは切り替えしてドラゴンスリーパースイングからムーンサルトを投下するが、避けたザックがサッカーボールキック。両者ダウン。

 カウント9で立ち上がりザックがエルボー連発。SANADAもエルボースマッシュで返していき、エルボースマッシュの打ち合いはSANADAが制して串刺し攻撃も、ザックが避けるがSANADAはエプロンに降りてスワンダイブ。ザックは避けて丸めこむが切り替えしあいからザックがエルボースマッシュ。SANADAはバックエルボーからドラゴンスリーパーの体勢もザックが丸め込んでレッグクラッチホールドも2。

 SANADAがドラゴンスリーパーで捉えるがザックは飛びついて卍固め。SANADAは強引に担ぐとドラゴンスリーパーに戻してSkullEndを狙うがヨーロピアンクラッチの切り替えしあい。これをザックが制して3カウント。

<試合後コメント>

ザック・セイバーJr.&鈴木軍
(鈴木軍の面々がザックを祝福しながらインタビュールームに登場)
デスペラード「おいおいおい、チャンピオンが入ってきてんだから拍手くらいしろよ」
タイチ「乾杯じゃあ~!」
(全員で乾杯し、記者陣へZIMAをふりかけて一同爆笑。タイチらはザックと握手を交わして去っていく)
ザック「馬鹿どもが。SANADAがお前らの救世主になってくれるとでも思ったのか?そうはさせないし、そうはいかないんだ。俺はこのブリティッシュヘビー級の王座を4年間、ときにはちょっとしたミスがあり失った瞬間もあったが4年間保持しているんだ。もう絶対にこのベルトを失うことはないと約束しよう。去年はジントニックで乾杯したのに、今年はZIMAか。2回目の東京ドーム、今回は勝利を上げることが出来た。SANADAは本当に馬鹿だな。自爆して。俺はこのスタイルのレスリングを14歳のときからずっとやり続けている。そして俺はヴィーガンだ。ヴィーガンだからこそスーパーパワーが出る。サブミッションのテクニックだっていくらでも出すことは出来るんだ。ZIMA!ZIMA!沖縄にでも行こうかな。次は誰だ!誰もいないのか?もうイギリスに戻っても俺の相手をしてくれるやつなんていないんだよ。次のチャレンジャーは誰がいいと思う?いないのか?まあ俺が世界最高のテクニカルレスラーだからそれは仕方がない。今年俺は自分の強さをIWGPヘビー級に挑戦することで証明したいと思う。2020年のザックだ。今日はP12のサプリメントも飲んでいないのに勝っちゃったよ。世界中のヴィーガンにこの喜びを伝えたい」

第4試合


 ジュースが入場するモクスリーに殴りかかり場外乱闘で試合開始。
 モクスリーは鉄柱に叩きつけるとリング下からイスを取り出しセット。モクスリーはジュースを担ぐが着地したジュースがラリアットを避けてカニバサミでモクスリーの顔面をイスに叩き込む。さらに椅子にモクスリーを座らせるとキャノンボール。
 リングに戻り、串刺しラリアット。モクスリーがジュースをコーナーに叩きつけるとジュースは勢い余って落下。モクスリーは場外でイス攻撃からリングに戻るとマウントナックル連打。レフェリーが注意するとモクスリーは謝り、バックブリーカーからフォールも2。

 モクスリーはキャメルクラッチ。これを離すと串刺しラリアットからスライディングラリアット。フォールも2。
 モクスリーはチョップからコーナーに押し込みチョップ。ジュースは額をこすりつけてリング中央に戻るとチョップの打ち合いからモクスリーが頭に噛みつき、ロープに飛ぶがジュースはスパインバスターで迎撃。
 ジュースはザ・テイストから山折り。さらにパワーボムで叩きつけてフォールも2。

 ジュースはナックルパートから左ストレートも、モクスリーは避けて足を刈ると足4の字。ジュースはロープを掴んでブレイク。

 モクスリーはジュースの足を鉄柱に叩きつけていき、ぶら下がり足4の字。
 モクスリーはジュースの首にイスをかけて走り込むが、ジュースはモクスリーの持った椅子ごとナックルで迎撃。
 リングに戻り、モクスリーをコーナーに座らせると、ジュースは雪崩式ブレーンバスターからジャックハマー。フォールも2。

 ジュースはパルプフリクションを狙うがモクスリーは投げ捨てジャーマンからラリアット。避けたジュースが投げ捨てジャーマンからラリアットの相打ち。モクスリーがショートレンジラリアットでなぎ倒し、デスライダーを狙うがジュースはスクールボーイも2。

 ジュースはラリアットでなぎ倒し、エルボーの打ち合いからジュースがヘッドバッド。モクスリーもヘッドバッドから左右のエルボーを打ち込み、ビンタもジュースもビンタ。モクスリーもビンタからランニングニーを叩き込みデスライダーを狙うが、ジュースは切り返し右ストレート。ジュースはラリアットを避けて左ストレートも叩き込むと、渾身の右ストレートでダウンさせてパルプフリクションを狙うが、モクスリーはガットショットからデスライダー。再度デスライダーを叩き込み3カウント。

 会場に『風になれ』が鳴り響き鈴木みのるが登場。
 モクスリーと睨み合い、エルボー合戦から首を掴んでナックルの応酬。
 モクスリーのラリアットを避けた鈴木がスリーパーからゴッチ式パイルドライバーで突き刺しKOする。

鈴木「おい、このクソ野郎。誰にケンカ売ってんだこの野郎!俺はな、プロレス王、鈴木みのるだ。こいつの売ったケンカ、俺が買ってやる」

<試合後コメント>

ジュース・ロビンソン&デビッド・フィンレー
ジュース「おしまいだ。全てはここで終わりだ。ジョン・モクスリー、あいつは今日も俺よりも強い男だった。8年前のタンパ、フロリダと同じだ。2020年になっても俺はアイツを超えることは出来なかった3戦2敗。終わりだ。俺たちは先に進まないといけない。このレッスルキングダムが行われた週末は俺にとって大変大きいことだった。アーチャーやモクスリーのことなんて考える余裕はなかった。1月5日のことなど昨日まで考える余裕はなかった。タッグリーグが始まり、そして広島でトロフィーを勝ち取ることが出来た。ずっとタッグリーグで俺のパートナーであるデビッドと一緒に勝ち抜いていくことだけを考えた去年だった。そして史上初のW王者なんて言ってたアイツは昨日その権利を失い、無冠になってしまったみたいだなあ。昨日ようやく1・4が終わり、その日の夜にようやく今日のことをしっかり考えられるようになった。残念な結果になってしまった。HAPPYビールではなくSADビールを飲もうか。いやいや、悲しいなんて言ってはいけないな。自分たちの感情が表れたEMOTIONビールでも飲もうか」

鈴木みのる
「おい!誰にケンカ売ってんだ?!……そうだ。お前が俺の前に来るの待ってたんだよ。ちょっと待ちきれなくて俺から行っちまったけどなあ?ジョン・モクスリー……いや、ジョン。ボーイ!心してかかってこい。ぶち殺してやる!」(インタビュールームのテーブルをひっくり返しながら荒々しく退席)

第5試合


 試合前に後藤が殴りかかりマウントエルボー連打。さらにストンピングからKENTAがロープに振ろうとするが、後藤がアームホイップで投げ捨てるとKENTAは場外に降りるが、後藤はすぐにリングに投げ入れ串刺しラリアットからブルドッキングヘッドロック。
 場外に逃れたKENTAをすぐにリングに投げ入れた後藤はストンピングから首投げで倒しサッカーボールキック。フォールも2。
 後藤はフェイスロックからエルボーを落とし、ロープに振るがKENTAはビッグブーツを叩き込み場外に投げ捨てる。
 後藤はすぐに戻るがKENTAは膝蹴りから場外に投げ捨てる。後藤がエプロンに登るとKENTAはビッグブーツで場外に叩き出し鉄柵に叩きつけミドルキック。
 リングに後藤が戻るもKENTAは場外に投げ捨て、ミドルキック連打からナックル。花道へのDDTで突き刺しリングに戻ると、後藤はカウント19でリングへ。

 KENTAはすぐに場外へ投げ捨て、後藤はカウント10でリングへ。
 ロープに振ったKENTAがニーリフトからサッカーボールキックを叩き込みフォールも2。

 KENTAは顔面に膝を落としていき、さらにバックキックからスリーパー。これを離すとロープに振ってニーリフトから顔面を蹴りつけていき、ミドルキックから頭をはたき挑発。
 KENTAはエルボーからビッグブーツも、避けた後藤がラリアットでなぎ倒す。

 後藤はエルボー連打でコーナーに押し込むが、KENTAは体勢を切り返しエルボー連打。お互い体勢を切り替えしてのエルボー連打から、エルボー合戦。これは後藤が打ち勝ちコーナーに振って村正。さらにバックドロップで叩きつけてフォールも2。

 後藤は担ぐがKENTAはサミングからロープに突き飛ばしパワースラム。KENTAはナックルも後藤がコーナーに振って走り込むが、KENTAは足を伸ばしてカットするとスイング式のロープへのネックブリーカーからダイビングラリアット。フォールも2。

 KENTAは顔面を蹴りつけていき、後藤のラリアットを巻き込んでDDT。KENTAは髪を掴んで引き起こしロープにもたれさせると後頭部へのランニングニー。さらにロープに飛ぶが、後藤が追走してラリアットも、避けたKENTAが走り込むが後藤は担いでカウンターの牛殺し。
 後藤は雄叫びをあげるがKENTAは変形STF。後藤はロープを掴みブレイク。

 KENTAは後藤の足をロープにかけてDDT。KENTAは串刺しドロップキックを顔面に叩き込み、ダイビングフットスタンプからフォールも2。

 KENTAは走り込むが後藤はスリーパーで捉えるがKENTAが切り返しスリーパー。後藤が座り込むとKENTAはPKからブサイクへの膝蹴りを叩き込んでフォールも2。

 KENTAはgo2sleepを狙うが、キャッチした後藤がヘッドバッド。後藤はラリアットも受けきったKENTAがローリング袈裟斬りチョップ連打からラリアット。受けきった後藤がラリアットでなぎ倒しフォールも2。

 後藤はミドルキックもキャッチしたKENTAが掌底連発。前に出て受けきった後藤がビンタ連発から張り手の応酬へ。KENTAの袈裟斬りチョップをキャッチした後藤が担ぐとGTWで叩きつけてフォールも2。

 後藤はGTRからフォールし3カウント。

<試合後コメント>

後藤洋央紀
――見事KENTA選手に勝利して王座戴冠を果たしました
「KENTAには悪いけど、今ここにNEVERのベルトがある。これが現実です」

――調印式で「今このベルトが死んでいる。俺が蘇らせる」という言葉がありましたが、改めてそれについて
「今回NEVERタイトルマッチが組まれたのも、別に俺から言ったわけじゃないし、このタイトルマッチが組まれたのも、今ここにベルトがあるのも、俺とNEVERの縁だと思ってます。これは俺の使命です。もう一度NEVERを蘇らせる。これは俺の使命になっちゃったよ。愛着も出てくるし。まあNEVER王者として、王者として、今後も誰の挑戦でも受ける。それは変わりないけど、今回1つだけ注文を出させてもらうなら、このベルトがほしいやつに限らせてもらいます」

――かつてこの東京ドームで柴田選手と戦って獲ったことがあるベルトでもありますが、特別な思いは
「今回さらに強くなったと言うか、まあ柴田との因縁もあるKENTAですから。全てがその辺つながっていたのかなと。柴田の友達だって俺は聞いてたんでね。そういう友情を裏切る行為。それが最大のアイツの罪だと思っています。今回は柴田の思いも胸に戦ったし、いい結果がついてきて本当に良かったと思っています」

――前哨戦含め、KENTA選手に色々なところで挑発されてきた。改めてKENTA選手と東京ドームで雌雄を決したことについて
「アイツは戦前から『命をかけてこの新日本に来ている』とか言ってましたけど、まああのリングに立っている以上、全員命かけてますから。俺も他のレスラーも。そんなことを自慢気に言われても何も響かないなって思いかな。すべてはあのリングにある。バックステージでもない。Twitterでもないよ。すべてはあのリングにある!そういうことだと思います」

KENTA
(KENTAが目の前のマイクを取らず地声で話し始める)
「まあ、ゴトヒロが勝って、俺が負けた。今日に関してはそれ以上でもそれ以下でもないし、今日は後藤のほうが力が上で、ベルトに関しては特に思い入れがないって毎回言ってて、アイツに負けたことも悔しいし、腹が立つし、ただいつもベルトがあって、いつも興味がないって思ってたけど、いざ失くしてから気づく……恋人かよっ!俺はなあ、言ってる通り……おい、なんでマイクあるのに誰も教えてくれなかったの?使わないんだけど。とにかく俺は昨日も言ったように、1年前にこうして東京ドームで試合できてるなんて誰も想像しなかった。それが起こった。だからそれ以上のことを起こさないといけない。ベルト失った。こっからなんじゃないかな。俺の真価が問われるのは。こっから俺が何を見せていくか。そこが一番俺にとって大事なことなんじゃないかな。俺がNEVERを失いました。それだけで終わる人間だと思われたら困る。どんどん次の仕掛けしていかなきゃ来た意味無いよ。1年前じゃ誰も想像してなかったデカいことやってやるよ。(ここでようやくマイクを取って)ありがとう」

第6試合


 ジェイは場外に降りて挑発。外道がリングに上がり飯伏を挑発すると、後ろからジェイがエルボーも、飯伏は避けてエルボー連打からロープに飛んでレッグラリアート。
 ジェイのエルボーを避けた飯伏がコンビネーションソバットからミドルキックで倒しその場飛びムーンサルトを投下。フォールも2。

 飯伏は足を掴むがジェイはバックエルボー。飯伏はエルボーもジェイがエルボー連打。飯伏が走り込むがジェイはショルダースルーでエプロンに落とすとロープを使ったネックブリーカーから突き飛ばして飯伏は鉄柵に落下。ふらつく飯伏をジェイが鉄柵に叩きつけると、さらにエプロンにも叩きつけてリングに投げ入れフォールも2。

 ジェイはチョーク攻撃からネックブリーカードロップ。ジェイは顔面を蹴りつけヘッドロックも、飯伏はボディへのエルボーで逃れるとロープに振るが、ジェイは走り込んで来た飯伏を足を伸ばしてカットすると走り込むも、飯伏はカウンターのフランケンで投げ捨ててプランチャを投下。
 リングに戻りミサイルキックから串刺し攻撃。避けたジェイが走り込むも飯伏はパワースラムからセカンドロープに飛び乗りムーンサルト。フォールも2。

 飯伏はバックを取るが、ジェイが取り返すと髪を掴んでガットショットからDDT。ジェイは串刺しエルボーから担ぐとハリケーン・ドライバーからフォールも2。
 ジェイは髪を掴んで引き倒し、キーウィー・クラッシャーを狙うが耐えた飯伏にエルボースマッシュ連発。さらに投げようとするが着地した飯伏が強引に人でなしドライバー。
 飯伏は背中を踏みつけていき、投げようとするが耐えたジェイがエルボー連打も飯伏が強烈なエルボーで倒す。
 ジェイはエルボーも飯伏は強烈なエルボーで倒し、なんとか立ち上がったジェイがエルボーも飯伏が強烈なエルボー。強引に引き起こすとエルボーを要求し、ジェイはエルボーも飯伏はエルボーで倒し、やはり飯伏は引き起こすがジェイはフラつきながらエルボー。飯伏はエルボーで倒すと髪を掴んで引き起こし挑発するが、ジェイはビンタからエルボー。だが飯伏はショートレンジラリアットでなぎ倒し、両者ダウン。

 飯伏は担ぐが着地したジェイがレフェリーを飯伏に突き飛ばし、飯伏はレフェリーを避けてラリアットもジェイはコンプリートショットからジャーマンスープレックス。
 ジェイはスイングネックブリーカードロップからキーウィー・クラッシャーで叩きつけてフォールも2。

 飯伏はバックエルボーもジェイはバックドロップ。ジェイはエルボーからコーナーに飯伏を座らせ正面に登ると、エルボー連打からエプロンに落とすが、飯伏はトップロープに飛び乗るがジェイが足を刈って飯伏はトップロープに落下。そのままもたれる飯伏をコーナーに立たせると雪崩式裏投げで叩きつけてフォールも2。

 ジェイはSSSから引き起こそうとするが、飯伏は跳ね起きるとジャンピングニー。飯伏はイヤァオと叫び、ボマイェと見せかけてスクールボーイからジャーマンスープレックスホールドも2。

 飯伏はボマイェからフォールも2。
 飯伏のカミゴェをジェイがブレードランナーで切り返そうとするが、飯伏はハイキックからカミゴェを狙うもジェイは飯伏をレフェリーに叩きつける。
 外道がイスを持ってリングに入ると飯伏の背中にイス攻撃。だが飯伏は無表情で外道に向き合うと、外道のガットショットをものともせず掌底のハートブレイクショット。外道は場外に転がり落ちる。
 飯伏はジェイの顔面に膝蹴りからシットダウン式ラストライド。だがレフェリーがリングにおらずカウントが叩かれない。

 飯伏がレフェリーをリングに投げ入れ、ジェイにカミゴェを狙うがジェイはニヤつきながら寝転がる。飯伏は側頭部にミドルキック連打からカミゴェ。フォールも2で外道がレフェリーの足を掴むと場外に引きずり落とす。
 外道は飯伏の背後からメリケンサックで殴りかかるが、その腕を掴んだ飯伏の顔面にジェイがイスを投げつける。ふらつく飯伏の顔面に外道のメリケンナックルが炸裂し、ジェイがクロスアーム式ブレーンバスターで叩きつけるとブレードランナー。これでフォールし3カウント。

 倒れたままの飯伏を引き起こしたジェイが改めてブレードランナーで叩きつけてリングを後にした。

<試合後コメント>

ジェイ・ホワイト&外道
(昨日は外道の分のイスが用意されておらず、この日も用意されていないのを見たジェイが記者席からイスを1脚持っていった上で外道とともに着席)
「まず俺がコメントをする前に1つ。俺の横にいるこの男、彼にも必ずイスが必要だ。必ず俺と一緒にいてくれるのだから、いつでも俺がイスに座るときには絶対に彼にもイスが必要なんだ。覚えておけ。絶対にいい試合だったとは誰も言わないだろうが、みんな俺の試合を楽しんだはずだ。言っただろ?俺はゴールデンスター飯伏幸太ですら倒すことが倒すことが出来るんだと。今日はそれを実行したまでだ。みんな俺のほうが上だと誰も信じていなかったみたいだが、それはなぜなんだろうか。G1 CLIMAXでの結果があったからか?でもあの試合もレフリーの助けがあってこその飯伏の勝ちだったと思ってる。誰も俺と1人で対峙することが出来るやつはいないはずだ。SSSからブレードランナーに行こうとしたら邪魔が入った。そして実況も周りにいた若手も、そして見ている観客ですら内藤の味方をした。誰も俺に対してなんに気も配ってはくれなかった。そして何をしたかと言えば内藤にリカバリーの時間を与えた。アレがなければ俺の勝ちは決まっていただろう。なのにその勝利を俺の手からもぎ取っていったのはお前たちだ。俺は防衛に成功して今日もチャンピオンとしてメインイベントに立つはずだったのに、最後から3番目の試合というのはどういうことだ?レフリーのレッドシューズ、お前は誰から賄賂を受け取っているんだ?だが今日の試合は俺の思うままの結果が訪れた。覚えておけ。俺の前に立つやつはみんな倒してやるからな!みんなのアイドル、ゴールデンスター。お前もいつでもみんなからの手助けをもらっていい思いをしていていいなあ?だが今日のメインイベントでW王者になる権利は昨日得られなかったみたいだな、俺と同じように。しかし今日、俺がみんなのゴールデンスターを倒してやった。これからが楽しみだ。今日二冠王になるという俺の目標を達成できなかったのは本当に悔しいことだ。しかし今、横に座っている彼という素晴らしい頭脳が俺にはある。そして俺たちにはいつだって新しいプランがあるんだから覚えておけよ」
外道「ありがとう。内藤はかなりダメージを負っているから今日の試合は大変になるんじゃないか。きっと動けないはずだ!」
ジェイ「そうだな。レインメーカーがどんな試合を見せてくれるのか楽しみだなあ」


飯伏幸太
「ありがとうございました。2日連続の、初めてのドームだったんですけど、結果、2連敗。残念な結果となったんですけど、自分の中ではまだまだ諦めてないから。まだまだこれから始まりなんで。プロレスをもっともっと、プロレスを広めていくことは今後も変わりないです。もっと、いいプロレスがみんなに見せられるように、もっと頑張っていきたいと思います」

――二冠に関しては諦めない?違う方向でプロレス界を盛り上げていく?
「そもそも、二冠っていうものは、もちろんどちらのベルトも僕はほしい。それは多分全レスラー当たり前だと思ってる。それは当たり前の前提として、違う方向でもプロレスを
その作戦も自分なりにもあるんで」

――昨日の敗戦から今日の戦いに向けて気持ちは切り替えられた?
「切り替えはできてます。今日は今、ちょっと負けてしまって、何も考えられないというか。せっかくのドームなのに良い結果が残せなかったということ。ちょっと自分の夢に繋げられなかったというのが残念だなという部分はあるんですけど、僕は諦めない。マイナスの方に捉えないでもらえたい」

――去年のG1 CLIMAXから諦めないという気持ちは変わってない?
「変わってないですね。諦めないです」

――今日の闘いの意味合いはどこに見出していたか
「ただのスペシャルシングルマッチではなくて、2つのものを、二冠。IWGPヘビーとインターコンチネンタルという2つをかけた者同士、4人、オカダ選手はちょっと違う意見だったかもしれない。その4人が戦ったわけで、今日は敗者同士ですけど、これは負けられないと。これに勝ってたのと負けてたのではぜんぜん違うと。非常に今は残念です」

――この東京ドーム大会の2日間で得られたものは
「初めての2日間のドームで、まず初めてのメインイベントを飾れたこと。これは確実に収穫、自分のプラスです。この二日間のドームでシングルマッチで連戦できたことも自分の人生にとってもプラスかと思います」

――今日の試合を迎える時点で昨日のダメージは残っていた?
「非常に難しい問題ですね。正直昨日の試合を見てもらえば分かると思うんですけど、ダメージは残ってますね。でも僕はそれは全選手変わらないと思ってる。ジェイ選手も今日絶対ダメージだと思う。だからそこは別に」

――昨日のオカダ選手との試合を振り返って
「負けちゃったんですけど、これ多分、プロレス2004年にデビューしたんですけど、だから16年?3本に入るくらい気持ちいい試合でした。負けたけど、なんですかね、プロレスを正直伝えられたのかなと。昨日の試合に関しては。でも昨日買っていれば違う景色が見せられたかなと。僕がプロレス見てた頃、東京ドームって、年に1回の、プロレス界全体の、僕の中では全世界で一番凄い大会だと思ってるので、そこを大爆発させられたというのは満足していますけど、まだ諦めない。まだ止まれないです。まだまだ全然諦めてない。先はまだまだありますから」

――昨日、今日とキレる、覚醒するという場面がありました
「いや、覚醒もキレるも、昨日も今日も、自分の中ではないというか、そこは自分でコントロール出来たんで、それはキレてもないし覚醒もしてないです。今までもその経験をしてきたので、そこの感情をコントロールすることが出来たのかなと、昨日それは感じました」

――新日本プロレスのトップに立つために足りないと思ったことは
「そうですねえ。今そこを探してるんですけど、やっぱり勝つっていうことの気持ちがまだ足りないのかなと。まだ、僕の中ではこれ以上無い、これ以上無い、これ以上無い、毎回これ以上無いって思って戦ってるんですけど、他の選手のほうがその気持が強かったのかなって」

第7試合


 ジェリコはAEW王座を掲げて挑発。

 ロックアップから一度離れてジェリコがマッチョポーズからコールを煽る。
 棚橋がヘッドロックからショルダータックルも、受けきったジェリコがマッチョポーズ。棚橋もマッチョポーズで答え、ジェリコがロックアップからグラウンドに持ち込むが、お互いヘッドシザースで抜けて距離を取ると棚橋はエアギターで挑発。
 ジェリコがリストを取り腕へのエルボー。棚橋はアームホイップからロープに振るが、ジェリコはパントキックからチョップを叩き込みロープに振るも、棚橋もパントキック。ジェリコは組み付こうとするが棚橋がリストを取るとリストの取り合いへ。棚橋はバックエルボーからバックキックで距離を取り串刺し攻撃も、ジェリコは避けるが棚橋はブーメランアタック。
 ジェリコが走り込むも棚橋はアームホイップから踏みつけフォールでマッチョポーズ。立ち上がったジェリコと張り手の応酬から棚橋が張り手連発。棚橋はロープに振るが、ジェリコはロープを掴んで動きを止めると、走り込んできた棚橋をロープをたるませ場外に落とし、エプロンに登った棚橋を三角跳びドロップキックで場外に落とす。
 ジェリコは場外に降りて鉄柵に叩きつけると、顔面に鉄柵の扉を叩き込み、カメラマンのカメラを奪って棚橋を撮影。棚橋を放送席に叩き込み、机の上に立つと机へのDDT。

 リングに戻るとジェリコは膝蹴りからストンピング。さらにダイビングニードロップを顔面に叩き込み、エルボーを打ち込むとエルボー合戦。棚橋がエルボー連打からエルボースマッシュ。さらに殴ろうとするが巻き込んだジェリコが風車式バックブリーカー。さらに顔面に低空ドロップキックからエアギターで挑発し、顔面を踏みつけるとコーナーに登り改めてエアギター。ハイフライフローを発射するが棚橋は避けると、エルボー連打もジェリコは膝蹴りから場外に投げるが、棚橋はアイルビーバックからラリアットを避けてエルボー連打。ロープに振ろうとするがジェリコが逆に振るも棚橋は太陽ブローで迎撃し、串刺し攻撃を狙うがジェリコはレフェリーを引き込んでレフェリーに誤爆させる。
 動揺する棚橋にジェリコは急所蹴りからベルトを外して鞭のように叩きつけていくと、棚橋を引き起こそうとするが棚橋は急所攻撃。

 棚橋は左右のエルボーからエルボースマッシュ。さらに串刺し攻撃もジェリコは足を伸ばしてカットするとフェイスバスターを狙うが、棚橋はコーナーにジェリコを叩き込むとその背中に串刺しクロスボディアタック。さらにサンセットフリップからフォールも2。

 棚橋はボディブロー連発からロープに飛ぶが、ジェリコはバックエルボーで迎撃しライオンサルトを狙うも棚橋は突き飛ばしてジェリコは場外に落下。棚橋はコーナーに登り場外へのハイフライフロー。
 カウント19でジェリコはリングへ。

 棚橋はエプロンに上がったジェリコにロープを巻き込んでのドラゴンスクリューから足へのドロップキック。再度ドラゴンスクリューからロープに飛んで走り込むが、ジェリコは避けてコードブレイカーを狙うもキャッチした棚橋がドラゴンスクリュー。さらにグラウンドドラゴンスクリューから逆回転のグラウンドドラゴンスクリュー。棚橋はコーナーに登るとハイフライフローを投下するがジェリコは剣山で迎撃しライオンサルト。フォールも2。

 ジェリコのジュダス・エフェクトをブロックした棚橋はパッケージジャーマンスープレックスホールドも2。
 棚橋は走り込むが、ジェリコはスパインバスターからウォールズ・オブ・ジェリコ。これをなんとか回転して逃れた棚橋がスリングブレイド。
 棚橋はファイナルカットからコーナーに登るが、ジェリコは立ち上がりハイフライフローをコードブレイカーで迎撃。フォールも2。

 ジェリコはジュダス・エフェクトも棚橋は避けて張り手からコードブレイカー。フォールも2。
 棚橋はスリングブレイドを狙うがジェリコは足をキャッチしウォールズ・オブ・ジェリコを狙うが、耐えた棚橋が首固めも2。
 棚橋がツイスト・アンド・シャウトからスリングブレイド。さらにコーナに登りクロスボディ式ハイフライフローも、ジェリコはキャッチし丸め込んでウォール・オブ・ジェリコ。これで棚橋はギブアップ。

<試合後コメント>

クリス・ジェリコ
「お前らなんでそんなに静かなんだ?俺に怖気づいているのか?ミズヲクダサーイ!」
(水を飲んでから記者陣をぐるりと睨みつけてから)
「これが俺にとって3年連続3回目の東京ドームで、最初はケニー・オメガ、そして内藤、そして今日は棚橋との試合だった。どの試合も最高の試合だったと思っているが、自分が1つ挙げるとすれば今日の試合が一番好きだったんじゃないかと思う。彼こそがこの会社のエースであるということも肌で感じることが出来た。彼は俺と同じように史上伝説に残るようなキャリアを持っている。だからこそ今日の試合前に俺は棚橋に向けて『もしこの試合に勝つことが出来たらAEWのベルトをかけて戦おう』というコメントをしたんだ。彼は本当に強い男でもあった。多分アゴが脱臼しているかもしれないし、ヒザも傷んでいる。ドラゴンスクリューでやられたのかもしれないが、アメリカに帰ってMRIの検査を受けないとわからないが、多分大分傷んでいるだろう。俺をここまでリングの中で痛めつけた男は中々いない。内藤、ケニー、EVILともやったが、ここまで自分の体が痛んだことは無かった。本来ならばリングの中で邪悪なことを叫んで終わっているものが、今日はそれもしなかった。なぜならば、この試合が今の自分の中で新日本プロレスのリングに上がるのが最後だからだ。ケニー、内藤、オカダ、棚橋などとリングの上で戦ってきたが、全員ともう一度闘いたいという気持ちも大いにある。色々な政治的な問題もあるし、自分自身ビジネスとしてプロレスに集中していくためにもこれからやっていかなければならないことがある。俺はプロレスを29年間続けてきた。自分がここまでのキャリアを築けたのは、それは自分が真面目な労働者だからかもしれない。そして世界中で戦いを繰り広げてここまでやってきた。もちろんまだ戦っていない鈴木、オスプレイなどとも戦ってみたい気持ちはあるが、俺は新日本プロレスのオーナーでもないし、何を決める権利もない。ただ、みんなに最高のショーを見せる男であることは間違いない。今の時点では俺が日本に帰ってくるかどうかはわからないが、チャンピオンでありペインメーカーとしての立場で言わせてもらうなら、自分はビジネスを続ける。そして俺こそが日本とアメリカの橋渡しの立場も担っているのではないかと思う。俺とケニーの試合というのがその橋渡しの第一歩になったと思う。日本が知らなかった外国人、そして外国を知らなかった日本人が、あの試合を以てお互いを知ることが出来た。そして世界はあの試合を通して、飯伏やオカダ、そして新日本にいるたくさんの日本人選手を見る機会に恵まれたんだ。俺は新日本での架け橋的な役割と同じように、AEWでも同じような仕事をしたいと思っている。どういう肩書になるかわからないけど、出来ることなら日本に帰ってきたいし、そのような役割を続けられたらと思っている」

――今の時点の契約はどうなっているのか
「ここでは契約内容の話をするつもりはない。ただ一言言えるのは、現時点での新日本プロレスでの最後の試合になっているということだ。本来ならば、タナともっと早い段階で試合をすることを望んでいたが、去年は内藤と試合をした。そしてタナとは絶対にやってみたいと思っていたので、今年になって実現することが出来てよかったと思っている。最後の試合と言っているが、もちろん日本に帰ってきたいという気持ちは強くある」

――架け橋という言葉があったが、具体的にどのようなことを指すか
「今日の試合、棚橋vsクリス・ジェリコというもので1つの橋が出来上がったのではないかと思う。『もしタナが勝ったらAEWのベルトをかけてまたやろう』という話をした。彼ももちろん天才であり、自分自身も間違いなくプロレスのジーニアスである。この試合の前のコメントというのも自分自身がプライベートジェットの前で撮った動画を上げさせてもらった。こういった全ての一連の流れというのが世界を変えたのではないかと思っている。ただ残念ながら、俺は新日本でもAEWでも責任者という立場にはないので、どういう動きになるのかも自分が言ったことが実現するかどうかもわからないが、両方の会社に対して同じように収入を増やし、そして役立てていきたいと思っている」

――今日の試合が一番好きと感じたのはなぜか
「心理戦というのが今日は冴えていたと思う。そこが好きだ。新日本に戻ってくるにあたって、オカダ、ケニー・オメガ、内藤の話はたくさん聞いていたが、『ついに棚橋と対戦できた』という気分だった。WWEでアンダーテイカーとやったときと同じような気分だった。WWEでも10年経ってようやく実現した試合だった。そのときにもこれまでの長い間『お前はどこにいたんだよ』っていう気持ちでリングの中でとてもいい気分になったのを覚えている。そのような心理戦が思い出されるくらい素晴らしい試合だったと思っている。もちろん、先に述べた選手に比べたら機動力や可動域に関しても棚橋は劣っているかもしれない。しかし彼が持つファンとの繋がりがリングの中でも感じられて、そこがすごく素晴らしかった。彼が素晴らしいショーマンであることも肌で感じることが出来た。さっきも言ったが、自分の顎が脱臼するほどのパワーも持っているし、ヒザも彼の技のお陰で傷んでしまった。やはり棚橋と対戦するということで、少し恐怖心も合った。だからこそ、ペインメーカーという自分のキャラクターで行った。今日、棚橋は勝てなかったけども、フィニッシュ以外はすべて彼が持っていったんじゃないかという思いすらある。ただ、髪型だけは変えたほうがいいな。あれはあまりにも馬鹿げている。バカハシって言ったことがそのままになったしまった。でも素晴らしい試合だったと思っている。皆さん、またすぐに会いましょう。もしすぐ会えないようなら、お前らすっこんでろ!」

(ジェリコは帰り際にカメラマンの1人からカメラを奪い、中指を立てながら自身にカメラを向ける報道陣を撮影してから去っていく)

棚橋弘至
「ああ、言葉もないです。悔しいです」

――1年の始まりがジェリコ戦でした
「いや、ジェリコに勝ってスタートダッシュ決めるイメージしか無かったんで、何も思い浮かばないですね」

――ジェリコ選手は勝った場合、ジェリコ選手がAEW王座をかけての再戦をほのめかしていました。この結果を受けての今後は
「そこは俺も分かんないです。2020年、どういう年になるかわかんないけど、上がってけばいいだけの話だから。必ずここから一段一段。逆エビ食らって、息ができない。腰の、腰が詰まるような、若い頃を思い出しましたね。21年目。気持ちはデビューしたときと変わってないつもりだから。始めるに遅いも早いも無いでしょ。こっからでしょ。今はそれだけ言っておきます」

――ジェリコ選手は新日本に上がってからマークしていた選手だと思うが、対戦しての感想は
「実は初めて。ああいうタイプは。独特の重さ、独特のリズム。『あぁ、世界は広いな』『こういう選手がいるんだ』っていうのが感想です」

――これからの目標の中にジェリコ選手へのリベンジは含まれますか
「今回、色んなものが逃げていったからね。向こうのご厚意を無にしてしまった。ここからどうやって今の新日本のトップ前線に戻ってくるか……戻るというか、食い込んでいくか全くわかりませんけど、『俺ならまだ出来る』っていう変な自信があります。ここでね、『まだまだ期待しててください!』って言うと、ちょっと俺も心配だから。まだ棚橋に少し期待してください」

第8試合


 じっくりとした立ち上がりとなり、なかなかお互い組み合わない。
 ロックアップから内藤がロープに押し込むがオカダが切り替えしてクリーンブレイクと見せかけてロープに振るとリープフロッグ。内藤のラリアットを避けたオカダがランニングバックエルボーで倒す。
 オカダは内藤をコーナーに振って串刺しバックエルボーからガットショットを叩き込んでDDT。
 オカダはボディスラムからエプロンに降りてセントーンアトミコからを投下。
 オカダは首投げからフェイスロック。首投げから顔面に低空ドロップキックを叩き込む。
 立ち上がった内藤がエルボー連打も、オカダは膝蹴りを叩き込むが内藤はロープに振ってアームホイップからバックエルボーで倒し後頭部に低空ドロップキック。
 内藤はコーナーに振って串刺しキックからエプロンに降りて振り子式串刺しドロップキック。

 内藤はネックブリーカーを狙うが、耐えたオカダがガットショットも内藤はキャッチし水面蹴りで倒すと、エプロンに寝かせて場外へのネックブリーカードロップ。
 リングに戻り、内藤はネックブリーカードロップからフォールも2。

 内藤は顔面を蹴りつけラリアットを巻き込むとネックブリーカーから十字固め。オカダはロープに足を伸ばしブレイク。
 内藤はストンピングからコーナーでバックエルボーを叩き込んでいきフロントネックロック。オカダはボディブローで逃れるも、内藤はつばを吐いていく。オカダはコーナーに振るが、内藤はバックエルボーで迎撃し走り込むがオカダはビッグブーツで迎撃。
 オカダはエルボー連打からロープに振ってフラップジャックからビッグブーツも、キャッチした内藤にエルボー。さらにエルボースマッシュからリバースネックブリーカードロップを狙うが、内藤は丸め込むもオカダは前転して巻き込むとリバースネックブリーカードロップ。
 オカダはボディスラムからコーナーに登りダイビングエルボードロップを投下しレインメーカーポーズ。オカダはレインメーカーを狙うが内藤はバックエルボー連打で迎撃していき、オカダがロープに走るもスパインバスターで迎撃。
 内藤はコーナーにオカダを座らせ雪崩式フランケンからグロリアを狙うが、耐えたオカダがエルボー連打からエルボースマッシュ。内藤はガットショットもオカダはジョン・ウーで吹っ飛ばす。両者ダウン。

 オカダは串刺し攻撃を狙うが、内藤は足を伸ばしてカットしコーナーに登るが、オカダはドロップキックで場外に落とす。 
 オカダは放送席に内藤の膝を叩き込み、内藤はカウント19でリングに戻る。

 オカダはミサイルキックからフォールも2。
 オカダはバックを取るが、エルボーを連打した内藤を強引にジャーマンスープレックス。立ち上がりレインメーカーを発射するが、内藤は避けるとスイングDDT。両者ダウン。

 内藤はグロリアで叩きつけ、オカダをコーナーに乗せると雪崩式リバースフランケンで投げ捨てフォールも2。

 内藤はデスティーノを狙うがオカダはエルボーで逃れるが内藤は延髄斬り。オカダはロープに飛ぶが内藤はジャンピングエルボーを狙うも、オカダはキャッチしレインメーカー。避けた内藤がガットショットからデスティーノを狙うがオカダはエルボー連打。内藤は3発目を避けるとロープに走りジャンピングエルボーからデスティーノを狙うが、耐えたオカダに浴びせ蹴り。オカダはロープに振ると内藤はジャンピングエルボーもオカダはドロップキックで迎撃。だが内藤は立ち上がり走り込むとデスティーノ。フォールも2。

 内藤はデスティーノを狙うが、オカダは着地させるとレインメーカー。避けた内藤がロープに飛ぶもオカダはドロップキックで迎撃し両者ダウン。

 お互い笑顔で膝立ちでエルボーの打ち合いから内藤がつばを吐いてエルボー。エルボー合戦からオカダがバックを取るが、内藤が張り手から担ぐが着地したオカダがローリングラリアットでなぎ倒す。
 オカダはレインメーカーを狙うが内藤が切り返しデスティーノを狙うもオカダはキャッチしツームストンパイルドライバー。オカダはレインメーカーを叩き込みフォールも2。

 オカダは担ぐが暴れて落下した内藤を引き起こすが内藤はチョップからつばを吐きリングに崩れ落ちる。オカダは内藤の膝をリングに叩きつけ、二度三度と叩きつけると引き起こして起き上がりこぼし式ショートレンジラリアット。改めてレインメーカーを発射するが、かわした内藤がデスティーノからフォールも2。

 内藤はボディスラムからスターダストプレスを投下しフォールも2。

 内藤はデスティーノを狙うがオカダは耐えるも内藤はバレンティアからデスティーノを叩き込んでフォールし3カウント。

 内藤が史上初のIWGP二冠王となった。

内藤「オカダ、オカダ、東京ドームのメインイベントでの勝利、ものすごく気持ちいいな。またいつか、東京ドームのメインイベントで、勝負しようぜ。ブエナス・ノーチェス、東京ドーム!今日、東京ドームにお集まりくださった沢山のお客様、そして、テレビ、インターネットを通じて日本中のお客様、世界中のお客様に、逆転の内藤哲也、堪能していただけましたでしょうか?この二本のベルトを持って、さぁ、何をしようかなぁ。皆さんわかりますよね?その答えはもちろん!トランキーロ!あっせんなよ。ただひとつ、言っておきたいことは、俺は、東京ドーム2連戦のことを、忘れることはないでしょう。この二本のベルトとともに、前へ進みたいと思います。ではでは、皆様、そろそろ、あれやりましょうか?東京ドームで、初めての大合唱、皆様準備はよろしいでしょうか?新日本プロレス、東京ドーム2連戦、最後の締めは、もちろん!EVIL!BUSHI!SANADA!ヒロム!鷹木!イ、内藤!ノスオトロス!!ロス・インゴベルナブレ~~~ス!」
(KENTAが襲撃しエルボーで倒すとPK。さらにgo2sleepを叩き込みマウントナックル連打。さらに二本のベルトを手にすると、内藤の上で胡座を組み挑発。BUSHIがリングに助けに入るが、KENTAは無視してリングを後にする)

 内藤は大合唱をすることなくBUSHIの肩を借りリングを後にした。

<試合後コメント>

オカダ・カズチカ
「ああくやしい。負けました……。僕がIWGP持ってて、飯伏さんはG1チャンピオン、ジェイはインターコンチネンタルチャンピオンで、まあ内藤さんも、内藤さんはなにも背負うものはなかったのかなと思うんですけども、今日戦って、あんだけ歓声、あんだけの期待を背負って戦ったら、うん。『そりゃ強いわよ』と思います。別にうん、二連戦だどうだってのは言い訳に出来ないし、向こうだって連戦でやってる中で、今の新日本プロレスでは二冠にふさわしい男だと思います。まあほんとに……今日も超満員にすると言って、出来なかったですし、今日のために精一杯やってきたんで、2020年は悔しい1年の始まりなのかなと。またこの悔しさをパワーに、明日からがんばります。ありがとうございました」


KENTA
「おまたせ!最高だったなオイ!俺、言ったろ?こんなんで、あんなNEVER王座落としたくらいで終わる俺じゃねえってさっき言ったろ?!見たかよ。ああ?自分の人生生きてるよ。メチャクチャ楽しいよ。大合唱したかったんだろ?アイツら?させてやったじゃねえか。『ブーッ!!』って。ありがたく思えよ!お前ら!なあ?何が二冠だよ。史上初?やらせるかよ、そんなもん!このままじゃ終わんねえぞオイ。まだまだ行くぞ。2020年、俺の年だよ俺の年!俺から目を離すんじゃねえぞ!」

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