宮本裕向が新宿二丁目の王を撃破して無秩序無差別級王座防衛!

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 8日、東京都・新木場1stRINGにて『666 vol.94 ~組織旗揚十六執念記念大会~』が行われ、宮本裕向が竹田光珠を制して無秩序無差別級王座を防衛した。

 666は2003年に“バカ社長”ことザ・クレイジーSKBと怨霊によって旗揚げされ、今月で16周年を迎えたインディー界では古株の部類となっている団体。
 宮本裕向や忍といった他団体でも多くのタイトルを獲得するスター選手や、小仲=ペールワンや山田太郎といったインディープロレス界屈指のテクニシャンも在籍。さらに、2005年に史上最年少の小学生レスラーとしてデビューして様々なメディアで話題となり現在はアイスリボンでも活躍する“元祖・チビっ子レスラー”ラム会長もアイドル的存在としてインディー界を騒がせている。
 そして、ラム会長が主にメインイベントで666軍を率いて佐野直率いる奇妙な軍団との奇妙な抗争を展開する試合は観客・マスコミ含めて一切の写真・動画の撮影が禁止されており、試合内容についてもSNS等で発信することも禁止されている。ラム会長の試合は毎回筆舌に尽くしがたい衝撃的な内容であり、これが口コミを通じてカルト的人気を獲得。月に1回ペースで行われる新木場1stRINGでの大会は常に超満員札止めとなっている。

 666では、昨年団体初のシングル王座として666認定無秩序無差別級王座を創設。初代王座決定トーナメントを制した宮本裕向が約1年もの間王座を保持し続けている。
 その裕向に挑戦を表明したのは竹田光珠。666が主催する『新宿二丁目プロレス』に憧れて入門し、デビューしてからは見事に絞り抜かれた肉体と甘いフェイスでまたたく間に他団体にも引っ張りだこの選手となり、KO-D6人タッグ王座を戴冠するなど他団体でも結果を残し、“ホーム”である新宿二丁目プロレスでは先月竹田誠志をシングル戦で撃破する大金星を挙げて新宿二丁目プロレス認定ILNP王座を戴冠している。

 光珠の無秩序無差別級挑戦の条件に「竹田誠志を破ること」を挙げていた裕向は、これをクリアした光珠を“かわいい後輩”ではなく一人前の選手として認め、試合の中ではコーナーマットを外しての鉄柱攻撃やエプロンの角に光珠の背中を叩きつける奈落式ブレーンバスターを敢行するなどラフファイトを解禁した容赦のない攻撃を畳み掛ける。
 しかし光珠も意地で食らいつき、裕向のハンドスプリングエルボーを空中でキャッチしてバックドロップで叩きつけるなどの研究の成果を見せ、竹田誠志からフォールを奪ったウラカン・ラナなども繰り出していくが、裕向は自ら金具をむき出しのコーナーに突っ込み、その反動で光珠を吹き飛ばすとサンダーファイヤーパワーボム、ファイヤーサンダー、ムーンサルトプレスと畳み掛け、3カウントを奪った。

 試合後にマイクを取った裕向は「光珠、強くなったなあ。新木場でこのリングでデビュー戦もして、そのときと比べて見違えるように強くなったよ。でも強くなってるのはお前だけじゃねえぞ。俺だって強くなってんだ。まだまだ成長してんだよ!もっと練習してこい。筋トレばっかじゃなくてプロレスの練習もしてこい」と光珠へ厳しくも愛ある言葉を贈った。

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