【会見全文】那須川天心と江幡塁がキックルールで大晦日メイン決戦!RIZIN+eスポーツ+Vtuberの異業種コラボシリーズが開催決定!

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 5日、都内・目黒雅叙園にて12月29日、31日にさいたまスーパーアリーナにて開催される『BELLATOR JAPAN / RIZIN.20』の記者会見が行われた。

 会見に出席したのは、榊原信行CEO、那須川天心、江幡塁、大雅、白鳥大珠の5名。
 まずは榊原CEOから挨拶が行われた。

榊原「こんにちは。連日の記者の皆さんの会見でですね、これ2日続けてですけど、これ明日あるって言ったらイヤですよね?(笑)明日はやりません(笑)今日で全カードではないんですけど、皆さんが待ちに待った、どうなるんだって思ってた答えを今日この会見で発表させていただければと思います。
早速行きます。12月31日、大晦日で行うキックルールでの2試合。このカードを発表させていただきます。那須川天心vs江幡塁。3分3R、延長ラウンド1R。体重は55kg契約で行います。
 そして、2試合目。白鳥大珠vs大雅。10月の大阪大会、非常にキックのダイナミズムに溢れるいい試合でしたね。その試合をもう1R、2R見たいってファンもたくさんいるかと思いますが、今回大雅選手の強い再戦要求を我々は受けまして、白鳥選手がそれに応えると。大晦日に第4Rからスタートするという感じで、大晦日に完全決着を2人で付けてもらえたらなと思います。
 RIZINとしては非常にキックの中で、ストライク、ストレート、というかドストレートな2枚を。コアなファンもそうだと思いますけど、キックの面白さをこの2試合で日本中の人にテレビを通じて届けられたらと思います。間違いなく面白いキックの試合になると思いますので、ご期待いただけたらと思います」


大雅
「こんにちは、大雅です。今回こうして再戦ということで、どうしても組んでくれと自分からお願いしたんですけど、受けてくれて本当に感謝しています。自分の中では前回の試合はまだ終わってないと思ってるんで、その続きを大晦日に見せたいと思います」

白鳥大珠
「こんにちは、TEAM TEPPENの白鳥大珠です。今回この対戦カードが決まって、僕的にはもうやる必要ないかなと思ったんですけど、向こうがやりたいって言うんで。まあ、『次やれば勝てる』って思ってると思うんで、僕もダウン取られてるんで、今回きっちり、二度とやりたいと思わせないような試合をしてきっちり倒すんで、覚悟しとけって感じです」

江幡塁
「ご紹介に預かりました、WKBA、そしてKNOCK OUTを獲らせていただきました新日本キックボクシングの江幡塁です。よろしくお願いします。僕は新日本キックボクシングという協会でずっと戦ってまして、17歳でデビューして今28歳になります。対戦相手の那須川天心選手は、今格闘技を引っ張る存在になってると思います。僕も“打倒・ムエタイ”を目指して新日本キックボクシングで夢を追いかけてきました。そこで培った強さ、キックボクシングの伝統のスタイルというのを僕は突き詰めて僕は強さを突き詰めてきました。今回大晦日、那須川選手、スピードもパワーも、そして戦いに対する思いも一流だと思います。その中で、僕が培ってきたキックボクシング伝統のスタイルがぶつかってドラマを生むような激しい試合を、大晦日、皆さんに見せて盛り上がる興行にしたいと思います。応援よろしくお願いします」

那須川天心「こんにちは!那須川天心です!お久しぶりです!RIZINに出るのは本当に久々で、6月の……6月から出て無くて」
榊原「最近忙しくて出てくれないからね(笑)」
天心「いや、そういうわけじゃないです、そういうわけじゃないです(笑)あのー、そうですね、試合が決まるのが遅すぎたなっていうのはあるんですけど……(笑)でも、こうやって大晦日。日本の格闘技は僕しか盛り上げられないかなというのは自分の中で責任を感じているので、去年メイウェザー選手と戦いましたけど、今年は江幡塁選手と戦うことが決まりました。江幡選手は自分がデビューする前から活躍してて、ずっと強い選手で、新日本キックボクシングでずっと勝ち続けて、“打倒・ムエタイ”で挑戦して、強い選手だと思うんですけど、僕もやってきたことの差を見せたいというのがすごいあるので、江幡選手の幻想が強いと思うんですけど、僕はそういうの関係なく、大晦日らしく、お祭りらしく、ぶっ倒していきたいと思っているのでよろしくお願いします!」

続いて、榊原CEOから29日のセミファイナルに出場を予定していたベンソン・ヘンダーソンが練習中の怪我で欠場することが発表され、マイケル・チャンドラーvsシドニー・アウトローの試合が29日のセミファイナルのカードとして正式決定された。
 そして、ベラトールのスコット・コーカーとベンソン・ヘンダーソンからのメッセージが読み上げられた。

Bellator MMA President スコット・コーカー(代読)
「皆さんと同じように私自身も今月末に行われる予定だったベンソン・ヘンダーソンとマイケル・チャンドラーの再戦を楽しみにしていました。しかしながらベンソンは練習中に怪我をしてしまい、試合を辞退しなければならなくなってしまいました。ベンソンの早期回復を願うとともに、楽しみにしていた日本のファンの皆様にはお詫び申し上げます。彼ほどの選手の穴埋めをすることは容易ではありませんが。シドニー・アウトローがこの危機的状況にて値上がってくれ、日本のファンに素晴らしいショーを見せてくれることを約束してくれました。アウトローは世界有数のジム、アメリカン・トップチームに身を置き、先月イスラエルで行われた試合では強敵ロジャー・フエルタ相手に素晴らしいパフォーマンスで見事な勝利を収めました。彼が12月29日のケージに踏み入れ、素晴らしい試合をしてくれることを私が自信を持って保証します」

ベンソン・ヘンダーソン(代読)
「自分が怪我をしてしまい、12月29日の採点に出られなくなってしまったことを、この場を借りてお詫び申し上げます。日本にはいけません。練習中に怪我をしてしまい試合には出られなくなってしまいました。本当にごめんなさい。ベラトールがまた改めてチャンドラーとの試合を組み、因縁に決着を付けさせてくれることを願っています。日本のファンには本当に申し訳なく思っています。再び日本に戻り、皆さんの前で試合をすることを心待ちにしていただけただけにとても残念です。申し訳ありません。この埋め合わせは必ずします」

――江幡選手、以前那須川天心選手との試合について聞かれたときに「機会があれば」と仰っていたのですが、このタイミングはどう思いますか
江幡「大晦日、31日、RIZINさんという大きな舞台で那須川選手と出来るは、日本中の皆さんにキックボクシングの魅力を伝えるいい機会だと思ったので、最高の場所だと思います」

――江幡選手は那須川選手に対してどのような武器、対抗策で戦いたいと思いますか
江幡「具体的なことは那須川選手も頭いいし、トレーナーのお父さんもすごく策略家なのでここで具体的なことはいいませんが、那須川選手はスピード、パワー、テクニック、一流の選手だと思っています。ですけど、やっぱり格闘技は“闘い”ということなので、僕自身は自身を持っているのは“闘い”に強いところ。それが彼に勝つ部分なのかなと思います」

――天心選手、江幡選手は今まで交わることがなかった団体の選手ですが、いずれ自分の前に経つと思っていた?
天心「僕はキックを初めて、RISEのチャンピオンになって、トーナメント優勝してってくらいですね。KNOCK OUTに出たときにいずれやるんじゃないかなと思ってて、最近は団体も違いますし、意識をしてはいなかったんですけど、ホントにこのタイミングでやるのはなにかの縁かなと思いますし。すごい縁を感じますよね。だからこそしっかり倒さなきゃいけないなと思いますし、江幡選手に自分が負けているところは正直無いと思っているんで。闘いに於いてもくぐってきた修羅場が違うと思いますので、その違いをしっかり見せて、尊敬の意味を込めて倒しに行きたいと思います」

――天心選手は以前KNOCK OUTで解説者として江幡選手の試合をご覧になっていました。江幡選手は覚悟を持って挑んでくると思いますが、それについては
天心「……えっと、どの試合を解説したんでしたっけ?誰とやった試合ですか?(※2017年12月のvs宮本啓介戦)……ああ、やりましたね。そうですね。そのときには僕は初めてKNOCK OUT参戦だったんで、カタいなという印象は会ったんですけど、何でも出来る選手ですね。キレイに戦う。覚悟を持ってっていうのは、戦士・ファイターは必ず誰でも覚悟を持って挑んでいるんで、そこの違いはあまりないかなと思うんですけど、キックボクシングにかけてるなと、団体を背負ってる中で生きてるなという選手なので、団体を背負って戦いに来ているわけなので、KNOCK OUTのチャンピオンでもありますし、新日本のチャンピオンでもありますし、強い選手なんで、やってきた思いがすごい伝わるんですけど、思いごとしっかりと、『那須川天心には通用しないよ』というところを見せようかなと思ってますし、何でも出来る選手なので、強い選手だと思ってます」

――天心選手、ワールドグランプリトーナメントを制しての今年最後の戦いで日本人対決となりました。今年をどう締めくくりたいですか
天心「大晦日の試合でもありますし、皆さん大晦日になると皆さん盛り上がってお祭り感覚な部分もあると思いますし、普段自分が戦っている中で見せられなかったものとか、想いだったりをぶつける試合になると思いますし、自分もホントずっと日本にいるつもりもホント無いので、ただ日本人でいうと最後の一人になるんじゃないかなと感じているので、そこでしっかりと差をつけて、“世界の那須川天心”で、日本は江幡選手に引っ張ってもらうという構造になればいいかなと僕は勝手に思ってます」

――「日本の格闘技界を引っ張って欲しい」と思うほどに江幡選手への強い気持ちはある
天心「ありますね。やってみたいなって一度でも思った選手ですから、そういう選手とこういう舞台で戦えるのはさっきも言ったようになにかの縁だと思いますし、お互いの想いのぶつかり合いになるんじゃないですかね」

――江幡選手、KNOCK OUTの1DAYトーナメントを8月に優勝してから「このベルトの価値を高めるために他団体のトップをやっていく。そのためには那須川天心というピースはどうしても必要」という言葉がありました。新日本キックボクシング協会、KNOCK OUTの両団体を背負って戦うというこの試合への思いは
江幡「魅せるにはもってこいの会場で、相手で、僕は今背負ってるものもたくさんありますが、僕の試合を通してキックボクシング全体が盛り上がっていけばいいなと思ってます」

――江幡選手が持つKNOCK OUTならびに新日本キックボクシング協会のベルトは当日持っていく?
江幡「もちろん持っていきます。さいたまスーパーアリーナに持っていきます」

――白鳥選手、今年は今のところは波がある中でもいい感じに終わった年になっていますが、最後再戦という形で同じカードが続くことについては
白鳥「うーん、僕は別に再戦をやろうと考えたことはなかったんで。前回のRIZINの試合後のマイクでも言ったように、もっと話題性があるようなカードが出来たらと思っていたんですけど、再戦っていう形になって。うーん。結局は大雅選手に僕が『次やれば勝てる』って思わせたのが行けないと思うんで、二度とそう思わせないようにっていう気持ちですね、今は」

――来年も世界トーナメントが待っています。この試合も負けられないと思います
白鳥「まあ今年ずっと連勝できて、僕はこの1年でガラッと変わったと思ってるし、まだまだ変われると思ってるんで。しっかり大晦日なんで、キッチリ締めて、来年の世界トーナメントに向けて、トーナメントも優勝すると思われる試合で締めたいと思います」

――大雅選手、前回の試合で「こうすれば次勝てる」と思ったところは
大雅「もちろんあります。次はKOで。最初から勝ちに行こうと思ってます」

――天心選手、9月に腰の怪我をされましたが、その回復具合は
天心「怪我して大分打てない時期とかもあったんですけど、もうバッチリですね。バッチリですね。バッチリ治りました。普通にパンチも打てますし、蹴りも打てますし。もう怪我は残ってないです。病院行ってしっかり治したんで。パンチ力がすごい上がったので、回復力が良かったので、ホント親に感謝したいですね」

――昨日、昔からよく知る平本選手のRIZIN参戦が発表されました
天心「昔ジムが一緒でやってたんですけど、彼もK-1から抜けてきて気合入ってると思うんで、活躍してほしいと思っています」

――江幡選手、今回のルールはヒジ無しなど普段とは異なるルールです
江幡「僕はずっとキックボクサーとしてヒジ有り、ヒザ有りでやってきたんですけど、その技術が封印されたわけですけど、変わらず、そこは調節して戦っていきたいと思っています」

――天心選手、今まで交わることがなかった団体の江幡選手と対戦するわけですが、もう一つ交わらない団体であるK-1の武尊選手がいると思います。武尊選手と江幡選手が重なり合う部分は感じますか
天心「全く別物ですね。全く別ですし、もう武尊選手とは交わる確率はないと思うんで、僕も今はそこまでやりたいと思ってないので、仕方ないかなって感じですね」

――江幡選手、ヒジ無しルールについてなのですが、どうせならヒジ有りでやりたかったという気持ちは
江幡「もちろんその気持ちもありますが、まずこの舞台で那須川天心選手と戦うことのほうが僕のキックボクシングを極めるという夢だったり、今僕が戦ってる覚悟に一番最適だと思うので、これが最適な条件かと思います」

――江幡選手にとって、前回・今回と続く試合はどういう位置づけなのでしょう
江幡「元々日本人の選手とやること自体が僕の目的としては、キックボクシングを広めるという目的のひとつなので、今回もその一つです」

――天心選手にとって、江幡選手は「以前は意識した」という言葉がありましたが、今回は数ある相手の一人?この階級で最強だと認めている?
天心「意識って言うよりは、僕は格闘家なんで、『強いやつがいる』って言われたら強いやつとやりたいわけですよ。その気持ちに応える選手ですし、その気持をぶつけ合える選手なので、そこでお互い『那須川天心は強い』『江幡選手も強い』そう感じる中で、お互いにやりたい。そのときにやらないっていう選択肢は無いんで。一度やりたいって思った選手なんで。だからこそ受けた試合でもありますし、僕は今まで58で最近やってたんですけど、階級を落としたというか、今回の体重は56でやるんですけど、それでまたそこも変わった動きが出来ると思うんで、そっちの方がベストパフォーマンスなんで、そこに注目してもらえればと思います」

――大雅選手、白鳥選手、前回ああいった倒し合いの試合だと慎重になる?
大雅「自分は相手のことはもう分かってるんで、この前の続きじゃないですけど、4R目くらいのつもりで最初から行こうと思ってます」
白鳥「前回はすごいそういう試合で盛り上がった試合だったんですけど、今回はそういうのいらないんで。ただただ自分の実力、強さを見せて返り討ちにします」

――榊原さん、天心選手と江幡選手の試合が特別ルールとなっているのは延長戦が予想されているからでしょうか
榊原「3分3Rまで行ったと仮定してドローだったら、年末だし、大晦日だし、大晦日っていうのは一期一会な舞台なんで、団体の中で再戦があったりって流れが作れないですから、じゃあもう1Rやって決着を付けてもらうっていう。決着を付ける、白黒をつける……裏番組のNHKの紅白歌合戦でもどっちかが勝ちますからね。僕らはそのくらいの覚悟で両選手がこの試合に臨んでくれるということに敬意を表するということで、両選手が『分かった。やりましょう』ということなんで、ファンとか皆さんにとってはね、特別ルールということで、エキストラな魅力があるという感じでいてくれたらと思います」


天心「えっ、聞いてないですよ!(笑)」

――今、完全決着戦のルールが発表されましたが、それについては
天心「僕は延長があるっていうのを今聞きました……(笑)ルールはあんまりわかんない状況だったので。いつもやってるルールだと延長ありのルールで。延長まで考えたこと無いんですよ。延長まで持ち込まないと言うか、延長まで持ち込まないように戦うという言い方はおかしいですけど、延長はいらないと僕は思います。その前に決着をつけたいと思ってます」
江幡「白黒ハッキリ付けられる試合、プログラムだと思うので、すごく僕的には嬉しいですね」

――天心選手、9月の試合から実戦が空いていますが、9月から今日までに新たに得たものなどはありますか
天心「試合を見てそうなんですけど、やっぱ最近すごく動きが硬いなって自分の中でも思ってて、色々考えすぎてたのかなっていうのが色々会ったんで、そこを考えること無く、今まで通りの、本来の自然体で闘いたいなというのが前回の試合から感じたので、そこで一回怪我をしちゃって休む時間も有りましたし、それからいろいろなことを考えたんですけど、特に変わってることはないですけど、ベストとしては『自分は変わらずに変わっていく』ってことがベストだと思うんで、底を目指してやっていきますんで。
話は別になんですけど、今回、大晦日でキックが2試合組まれたってことは非常に期待されてるってことだと思うんで、そこは何を求められてるのかっていうのがこの2試合で分かると思うんで、チームとしてじゃないですけど、4人でしっかり盛り上げて、RIZINはMMAの団体ではありますけど、そうじゃないところもしっかり見せられたらと思うんで。
キックボクシングの期待値ってあまり高くないと思うんですよ。なので、そこは悔しい部分もあるので見返してやろうかなっていうのは選手皆さん思ってると思うんで、そこはみんなで“vsMMA”じゃないですけど、そういう気持ちで戦いに行きたいと思っています」

――天心選手、大晦日にキックボクシングの試合をするのは2年ぶりだと思います。改めてキックボクシングを大晦日に日本国民にアピールできるという想いは
天心「もうありますね。それは相手がどうこうというより、自分の、『那須川天心が!』『那須川天心がやった』『那須川天心が強かった!』って思われる試合をしたいですし、おかげさまで最近はテレビとかも出させてもらってるんで、そういうところしか見てない方もたくさんいると思うんで、本来の自分をやっと見せられると思うんで、そこは期待値も高いと思うんで、しっかりと勝って、しっかりと視聴率も取りたいと思います。頑張ります」
榊原「ホント心強い。ホント視聴率取れないんですよ(笑)ですから記者の皆さんも大きく記事にしていただいて。たくさん質問いただいて。頑張って答えますんで、大きな記事にしていただければと思います(笑)」


 続いて、記者会見は第二部に入り、『eRIZIN~日本発、世界最高のゲームの祭典を~』についての会見へ移行し、第一部に引き続き榊原信行CEOが登壇。そして新たにシンコー株式会社の中島幹裕CEOが登場。
 RIZINが手掛ける新イベント『eRIZIN』でeスポーツの大会や数多のVtuberが集合するイベントが行われ、リアルの世界とヴァーチャルの世界の闘いを同じ次元で融合するというビジョンが語られた。

榊原「年末に、毎年格闘技EXPOということで、コミュニティアリーナでアマチュア格闘技の皆さんのいろんな展示会をやらせていただいたりして、昨年も鉄拳さん、バンダイナムコさんと組んで、9月でさいたまスーパーアリーナで試験的に韓国のプロチームvs日本のプロチームの鉄拳の試合をやるという、そういったトライアウト、試みをやらせていただきましたが、RIZINとしてはリアルな格闘技だけでなく、昨今にはオリンピック競技になるとも言われているeスポーツ、ここにも我々のビジネスの可能性をずっと感じておりましたし、その可能性はずっと探ってきておりました。
 その中で中島さんとご縁があって、色々意気投合してですね、今回29、30、31の3日間“eRIZIN”としてeスポーツ、皆さんご存知かどうか、僕は知らなかったんですけど、Vtuberとしていろんなヴァーチャルな世界の中で広がっていて、スポーツとして、ゲーム業界のスポーツ化していくことが進んでいる中で、チャレンジとして、RIZINの新しいチャレンジとして、eRIZINという形を作り出そうというトライアウトを年末からスタートさせていただきます。やるからには日本最高峰のeスポーツの祭典としてeスポーツのプレイヤーたちが最終的に各ゲーム・各IPのプレイヤーたちがチャンピオンを決めるということが、リアルの世界もヴァーチャルの世界も、『目指すのはさいたまスーパーアリーナ』という形に昇華・進化していけばいいかなと。我々がやるからには大きな志の中で、最初の第一歩を大きな航海に踏み出すということを今日この場を借りて発表させていただきます」


中島「皆さんこんにちは。シンコーの中島でございます。いま榊原社長の方から概略はご説明いただいたんですが、私共シンコーは各種店舗の設計・施工デザインを手掛ける会社です。今年からイベント会場設営というところにも進出させてもらっているところを、RIZINさんの会場の設営なんかをお手伝いさせていただくことがまずきっかけになりました。設営に立ち会っているとですね、RIZINさんの照明・音響・電飾、これはスゴい設備だなと。これをなんかに使わないともった無いなというところで、シンコーでは建築以外にもeスポーツについてはずっと着目してまいりましたので、このeスポーツ事業を一緒にやっていくことは出来ないかなと。もしこの会場をeスポーツで使いことが出来たら、国内ではない、今までやったことのない規模のイベントが出来るんじゃないかなと思ったところで、榊原社長にちょうど秋口に『RIZINのイベントとeスポーツのイベントを一緒にやらせてもらえないか』ということをご相談したところ、ご協議いただいたわけです。
RIZINというブランドはかなり世の中に出てきたというところで、『RIZINのブランドを絶対傷つけるなよ』というとても厳しい言葉を頂きながらも、練りに練ってeRIZIN、そしてそれを宣伝してもらうようなV-RIZINという3本立てでイベントをやっていこうというふうに考えています。
まず本来であれば年末、メインが大事だと思うんですけど、来年のRIZINの大会全てにeRIZINをセットしていこうと思います。先ほど説明ありましたように、eRIZINのリングはeスポーツでございます。これからやっぱり来年は東京オリンピックもありますからものすごく盛り上がっているという中で、直近で皆さんにわかりやすく言うと、11月の初めに愛知国際展示場であるゲームの世界大会がありました。それが約4000人という規模のイベントです。今回我々が目指すのはそれを超えるイベントでございます。そのお披露目としてこの年末の29、30、31にさいたまスーパーアリーナに併設しているコミュニティアリーナを使ってお披露目が出来ればという風に思っています。
 少し詳しくお話すると、eスポーツは皆さんご承知のとおりと思います。これから国内の強い選手、強いチーム、世界的に有名な選手を呼びたいなと思って、そこの戦いという部分なんですけど、少し聞き慣れないeRIZIN、ヴァーチャルユーチューバー、今すごくヴァーチャルの世界でも有名なユーチューバーたちのイベントなんですが、本来であれば、ヴァーチャルユーチューバーっていうのは、2組、3組、4組が同時にイベントに出るということはないそうなんです。今回それをヴァーチャルユーチューバーの事務所の方々が許してくれたのは、RIZINという場の闘い、バトルというテーマを持った団体と一緒にやっていくというところで、ユーチューバー業界でも初めての試みだということです。そのヴァーチャルのアイドルの戦いから29日にキックオフというか、始めたいと思います。最後にアイドルたちがゲームをやって、翌日からのeスポーツイベントにつなげていくと。
 最後には、ヴァーチャルのアイドルがラウンドガールとしてメインスタジアムの方でラウンドごとに案内ができたらこれは成功かなと思って、今設営スタッフとともに可能かどうかも含めて一生懸命検討しているところでございます。
というところで、RIZINというブランドを使ってeスポーツとヴァーチャルユーチューバーを融合させて、少し面白いRIZINを来年は見せられたらなと思っています」

榊原「あと1ヶ月切った中で、詳細はどうなんだってところなんですけど、これから今、必死にeスポーツ以外でなにを30、31日やるか、29日は今中島さんが仰ったようにヴァーチャルユーチューバーのそれぞれアイドルがいるんですね。Vtuberというヴァーチャルユーチューバーたちのグループが集まるフェスのような形のものになります。朝倉未来の登録者数を超えるくらいのフォロワー、登録者がいるアイドルがいます。そういうキャラクターが一堂に会する、これは業界の中ではとってもイレギュラーなところなんですけど、“バトル”というところで年末RIZINをみんなで盛り上げましょうというところに賛同いただいたと。ヴァーチャルユーチューバーたちがそれぞれのところで今後V-RIZINのことを発信していきますので、これから目にすることもあると思います。そうしたヴァーチャルなアイドルたちのフェスが29日、コミュニティアリーナで行われます。
 このチケットは早速7日から発売になります。eスポーツの方は来週くらいにはどのゲームコンテンツ、IPを使った世界トップアスリートたちの戦いが見られるかってことをお伝えできるように必死に調整しておりますので、今しばらく30、31日でコミュニティアリーナでは何が行われるかっていうのはこの後HPで発表させていただきたいと思いますので、eスポーツとかゲーム業界を含めた大きなうねりにしていけるよう、キックオフをさせていただくことをこの場を借りて発表させていただきたいと思います」

――Vtuber業界は様々なしがらみが話題となっているだけに、複数のキャラクターが一堂に会するというのは参戦メンバーの顔ぶれが気になるところです。現時点で出演者について言える方がいれば教えて下さい
中島「実は今日この後、15:30以降、19:00までの間に一斉に配信になるということで、それはまだ言わないでほしいということで、見ていただけたらすごいものが出てくると思います。昨日まで我々その配信のチェックなんかアをしてるんですけど、かなり最初からものすごいバトルが行われますので、もうしばらくお待ち下さい」

榊原「RIZINを立ち上げた2015年の年末からずっと思ってることは、この年末の2週間をファイトウィークにしたいんですね。この1年で最も非日常的な時間軸で皆さん過ごす週末だと思いますので、その一週間をもちろんリアルな格闘技で29日、31日にあるんですけど、せっかくさいたまスーパーアリーナさんが好意的に我々に会場を提供していただけてるんで、30日もなにか大きなイベントをやりたいと思います。かつて音楽フェスをやったりしましたが、やっぱり今後のことで言うと“バトル”“戦う”“世界最強を決める”“どっちが強いんだ?!”“白黒つけようぜ”っていうのを一つのキーワードにしていくとすると、いろんな形でのeスポーツだったりVtuberの人たちのバトルだったりとか、そういうことでいろんなカテゴリーの人がさいたまスーパーアリーナに年末集まっていただくと。そして最終日は世界最強のグランプリ王者が決まるということで確立させられるときがいつの日か来たらいいなとそう思っています。いろんな業界の人と積極的に合流してですね、格闘技の村社会を壊していけるように頑張りたいと、そう思っております」

――eRIZINについてですが複数タイトルを並行して行う形でしょうか
中島「それも含めて考えているんですけど、大きいゲームのショーが出来ればと。もう一つは、RIZINがさいたまホームタウン計画を発表しているように、あるチームがですね、オリンピックを目指してさいたまホームタウン計画を発表させて頂いてるんです。中々戦いといってオリンピックの種目にはならないんですけど、オリンピックの種目として近しいレーシングゲームのチームを今まで違うタイトルの日本一のチームが、レーサーを、現役のレーサーを招いたり、現役のレーサーを監督にしてレーシングチームを立ち上げも発表する予定なんです。そういう部分では今の質問の答えになるか分かりませんが、メインになるゲームと、オリンピックを目指すゲームの両方の競技ができたらなと思います。来年のRIZINでシリーズでe-RIZINをやっていくっていうのがキーになってくると思います。戦いでバーンとやって終わるだけじゃなくて、ずーっと続けていけるか、そして最後年末に本当の頂上決戦をするという意味では、オリンピックを見据えた発表も来週以降させていただければと思っていますので、今日ここにいらっしゃってる記者の方は格闘技の方が多いと思うんですけど、社に帰ってeスポーツ担当の方にもちょっと言っていただけるとありがたいかなと思います」

<会見後囲み取材>


榊原信行CEO
――江幡選手の試合は会場でご覧になったことがあると思うのですが、その頃から目をつけていた?
「そうですね。いろんな方からも、天心選手がRIZINに出てきている中で『是非江幡と戦わせて欲しい』っていう声は、井原会長とはむかーしからのPRIDEの時代からのご縁もあって、会長から直々というよりは周りの人の声が本当に大きかったですね。僕も直接塁選手を見に行って、ちょっと階級がちっちゃいのかなと思いながらも、それでも多分日本で、結果としては階級が一緒なんですよ。天心も57、58、59kgあたりで戦うことが昨今多かったんですけど、ベスト体重は本人は55だと言っていますのでね、天心は。そういう意味では、今回天心のベスト体重、江幡塁も通常だと55.8とかそのくらいなんだと思うんですけど、56で戦いますので、最後に残された日本人としては天心にとって最強のチャレンジャー。両方がチャンピオンホルダーなので、どっちがチャレンジャーとは言いにくいですけど、RIZINをメインを軸足に考えると、天心にこれまで今まで色んな人達が立ち向かって敵わないわけですから、ただ実は知る人ぞ知る、記者の人たちは特にそうだと思いますし、コアなファンの中ではちょっと今日褒めてもらえてるかなと。塁をマッチアップできたことをね。
ただ、残念ながらテレビ的なね、世間には全く届かないと思うんですね。『誰だ江幡塁って』っていう。そこを記者の皆さんのお力を借りて、実は新日本キックが手塩にかけて、井原会長が御年68歳で育て上げたツインズの一人、江幡塁がついに名乗りを上げるというのはシビれるドラマがあると思うんで、しっかりこのあと世の中の人達に届くように表現していけたらと思います。本物が見られると。茶番ではなくですね。好きなんですけどね、茶番とか。みんなからボロクソ言われながら、神取vsギャビとか組むのが好きなんですけど、『なんだよもう!ど真ん中ストライクかよ!』っていう感じのストレートを今回投げ続けようと。大晦日、年末。といったところです」

――交渉はすんなり?
「行きましたね。そういう意味では。ルールの部分とか多少ありましたけど、塁選手は全く、ルール云々かんぬんは。今の記者会見の通りですべてを受け入れるということで、交渉はすんなり行きました」

――今回はキックボクシングの試合が3試合組まれていますが、これは今後のベラトールとの交流を考えてのことでしょうか?
「そうですね。ベラトールもキックに積極的に力を入れたり、ヨーロッパに積極的に展開していくっていうところで言うと、キックの選手たちにも世界に向けた門戸がRIZINを通して、ベラトールキックっていうところで用意されていくと思いますので、日本国内にとどまらず、世界で……アメリカとか、フランスとか、オランダとか、イタリアとか、イギリスとか、ヨーロッパ各地でベラトールのシリーズって決まってきていますので、そういうとことでキックの選手たちにもチャンスが有るのかなと。当然、MMAの選手にもありますけどね」

――突然シーザー会長から話をされたという立ち技最強を決めるイベントについては
「どうなんですかねえ。僕も突然振られたんで(笑)でも志は会長と一緒です。いろんな団体でいろんなチャンピオンがいて、あっちはヤダ、こっちはどうのこうのって言ってるとどんどんシュリンクしていくだけなんで、この業界。ホントにメジャースポーツなんてそんな垣根もみんな超えて、どんどんどんどん今見たいものを常に提供してドラマを展開する。いつまでもアレが見たいアレが見たいってファンが言ってるような要望に応えられないような業界は終わっていきますよ。プロの業界ではね。アマチュアの競技界はそれでいいんです。実力が全てです。勝ち負けが全てです。でもプロはお金取っ手チケット売ってテレビで放送したりネットで配信する以上、見たいものを提供するという志が無いと僕はマズいと思うんで、それはシーザー会長も同じで、それはRISEの伊藤代表もそうだし、井原会長もですね、新日本キックという老舗がですね、こういった形で積極的に、この間もSBさんに選手出されていましたけどアクションを起こされていたので、これは業界全体が、MMA、キックとかに限らず活性化していく中で一つ、垣根を超える、ボーダーレスなところにチャレンジしていきたいと思うので、シーザー会長が音頭を取っていただけるのであれば、僕は全面協力していきます」

――天心選手のカードに江幡選手以外の相手は考えられましたか
「もちろんいろいろ考えましたよ。ずーっと天心は誰をやらせるべきかっていうのは常に考えてますんでね。たが、ホントに去年メイウェザーとあれだけのことをやってるんで、同じ方向で言ったときにアレを超えられるような爆発力とか破壊力があるカードって実は無いんですよ。だったら、ホントに天心が極めてるキックの中で最強のチャレンジャーを、世界中いろいろ見渡して持ってこれないかなというのが今年の、逆にそこに張っていくと、自分たちで首を絞めるだけなんで、思い切り最初から反対に振ろうと思ってますね。そういう中で、井原会長のご厚意というか、大きな心もあって江幡選手を送り出していただけるということになったんで。実は、日本に天心を倒せる可能性のある選手がいたということを、皆さんはわかってたかもしれないですけど、世間の人たちにも伝えられたらいいなと思います」

――eスポーツの開催形態について、今回はコミュニティアリーナですが、来年以降はリングの上でも行われる?
「今年の年末も、もしかしたら31日のメインアリーナを使ってやるかも知れないですね。大きなそれだけの集客力だったりインパクトが有る、『このタイミングでかよ』みたいなものはあると思いますけど、実際そういう、eスポーツの中で世界中に最もプレイヤーが多いIPを、いま一生懸命シンコーさんが最終交渉していますので、それが決まると、世界トップレベルのチームがこぞって集まってメインアリーナでっていうと、これは僕もわからないんですけど、1万人とか1万5000人集まる。もっと早く発表できてれば世界中から戦いを見に来る、それこそ、エメリヤーエンコ・ヒョードルとクイントン・ランペイジ・ジャクソンが格闘技でやるようなバトルが、マッチアップがあるんだと。そういうものを、マックスで言えばそこです。そこまで今回無理して出来なければ、29、31日はコミュニティアリーナで、ここを有料にして暗幕で囲って、eスポーツを有料で楽しんで頂くという形になると思います。来年以降考えているのは、これいつも僕らがもったいないなと思ってて使いみちがなかったのが、土曜日に仕込んで日曜日に本番だと、ホントは土曜日に仕込みをせずに、金曜日に仕込んで土曜日に本番で、日曜日に本番って2DAYS出来れば一番いいんで、そうしたら土曜日をeRIZINにして、日曜日をRIZINっていう形の使い方をすると、作った形の音響とか照明とかがすごく有効活用できるので、そういうシリーズにして、年間で、もう一回くらい年内で記者会見やるんだよね?来年のスケジュールはある程度決めてあるので、それも早めに皆さんに発表しますけど、関東圏を中心に割と地方都市に出て、各地にeRIZINをやりながら大会を開いて、年末大晦日、さいたまって流れだと思います」

――今後まだ対戦カードの追加はありますか
「あります。まだあります。『最後にそれかよ?!』みたいのを……(笑)ここまでドストライクなボールばっかり投げたんで、1試合くらい変化球でもいいでしょ?っていうカードを今一生懸命仕込み中です」

――それはよく仰っている「格闘技にはお笑いが必要だ」という要素でしょうか
「そうそう。これだけのシビれる試合が10試合以上並ぶと疲れますからね。ちょっと肩の力を抜いて笑いを起こせるようなカードをいま一生懸命考えてます。追加はあと3つから4つあります。29、31両日合わせてですね あと4つくらい」

――生中継の枠は取る?
「今日も会見の前にフジテレビさんと話をして、今まさにカード編成がほぼ進んできた中で、生のタイミングをどこにするとかそういうのをこれから最終調整していくということで、ココから色々時間をかけて、どういう編成、どういうラインナップでやって、度の時間帯をライブと生放送をシンクロさせるかというのを挑戦したい」

――去年のように「来るのか来ないのか」というハラハラ感は無さそうです
「ないでしょうねえ。今回はみんな早めに入ってくれる選手ばかりなので大丈夫だと思います」

――メイウェザー選手やパッキャオ選手が観戦に来ることはありますか
「どうなんだろうねえ?直接今コミュニケーションは取ってないんでアレなんですけど、ああいう人って突然な人たちなんで、来るって言ってこなかったり、前日とか前々日とかにやっぱり来るって言うような方々なので、全くそういう可能性がないわけではないですね」

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