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　4日、都内・目黒雅叙園にて12月29日、31日にさいたまスーパーアリーナにて開催される『BELLATOR JAPAN / RIZIN.20』の記者会見が行われ、バンタム級王座決定戦を行うこととなった朝倉海とマネル・ケイプがSkypeを通じて舌戦を展開した。

　堀口恭司はRIZINバンタム級王者およびBellator世界バンタム級王者として君臨していたが、8月の『RIZIN.18』ではノンタイトル戦ながら朝倉海にキャリア初のKO負けを喫する大波乱を巻き起こし、今回の大晦日では両者の王座をかけての再戦が予定されていた。
　しかし、堀口は11月末に練習中に負傷し、全治10ヶ月の右膝前十字靭帯断裂と半月板損傷と診断されたことによって両王座を返上および大晦日の欠場を発表。白紙となってしまったRIZINバンタム級王座戦の行方について注目が集まっていた。

　今回の会見では、朝倉海とマネル・ケイプによる王座決定戦が行われることが発表され、ケイプも急遽Skypeのビデオ通話で会見にリアルタイムで参加。
　両者は昨年5月の『RIZIN.10』で対戦しており、3Rフルラウンドで戦った結果1-2で海が勝利。しかしケイプは「不本意な判定だ。どう考えても俺が勝っていた。今回のような判定だとフラストレーションしかない」と結果に不服を述べていた。

　海は「まず、堀口選手との試合が流れてしまって本当に残念です。堀口選手にはしっかり怪我を治してもらって、またお互い万全な状態で戦えることを楽しみにしてます」と流れてしまった堀口戦について言及しつつ、ケイプについて「前回からずっとグチグチ女々しいことばっかり言ってるんで、ここで一発失神でもさせてやろうかなと思ってます。いずれにしても俺がチャンピオンに……」と語り始めるとケイプが「俺はすでにお前に勝ってるんだぞ！ビーッチ！ナンダヨー、オマエヨー！」などと何度も茶々を入れ、会場は笑いに包まれる。
　これに対し、海は「うるさいんですけど（笑）必ず俺が大晦日にアイツを黙らせるんで、楽しみにしててください。必ず俺がチャンピオンになってRIZINを引っ張っていくんで応援よろしくお願いします」と笑顔で応えた。

　しかしケイプの口撃は続き、「朝倉が何を言おうが、このタイトルマッチは朝倉のためじゃなくて俺のために用意されたタイトルマッチだ。結局朝倉海は俺にビビっている。1回目の試合も僅差だと言っていたが、そんなことはない。俺がどう見ても勝っていた。お前もわかっているはずだ。朝倉海は常に俺がビビっている。会場で会っても、向こうから友だちになりたがっている。毎回声をかけて友たちになりたがっているので、ビビっているのが目に見えている」と畳み掛ける。
これに対して海は「いや、会場で会うとね、必ずアイツから喋りかけてくるんですよ（笑）間違いなくアイツがビビってるんですけど、ハッキリ言って、俺は堀口選手と戦うつもりで準備してたんで、ホント楽な相手だと思ってるんですよ。しっかり倒します」と余裕の態度で切り返した。

　また、今回の大会では石渡伸太郎vs扇久保博正の対戦も発表され、この試合の勝者が次回大会で新王者と対戦することが決まった。
　これに対して海は「まあ、マネル・ケイプよりもお二人のほうが強いと思ってるんで、今回は当たり前にクリアして防衛戦に備えたいと思います」と早くも年末の先の防衛戦を見据えた。

　榊原信行CEOは、「マネル・ケイプはホントにもっと、最初のキャラクターからすると荒っぽくて粗暴な感じ、ああいう挑発するのは彼の得意技なんですけど、でもそれがすべて計算の中で行われている。非常にスマートで頭のいい選手だと思います。海とも話をする中で、海が一番やりたくなかったのがマネル・ケイプなんじゃないかな。多分一番やりにくい相手だと思いますね。どちらかと言えばすでにマネル・ケイプペースなんだと思いますけどね」と両者の試合を分析。
　また、タイトル戦の相手にケイプが選ばれた理由については「前回の試合は見る人によってはケイプが勝ったと言ってもおかしくない試合だと思ったんで、チャンピオンとしては遺恨を残したままベルトを巻くって事に海がなってもダメだと思うんで、今回は海を軸に、一番イヤだろうし、チャンピオンになったときも後ろ指をさされず、ああやってグチグチ言われないようにするには、ここでタイトルを挑ませると」とその意図を語った。

▼バンタム級タイトルマッチ　RIZIN MMAルール：5分3R（61.0kg）※肘あり
朝倉海
vs
マネル・ケイプ

▼RIZIN MMAルール：5分3R（61.0kg）※肘あり
石渡伸太郎
vs
扇久保博正