現WWEのアスカに憧れてプロレスラーになった小波が西日本豪雨の爪痕残る故郷へ凱旋!

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 26日、広島県・広島県立ふくやま産業交流館 ビッグローズにて、スターダム『小波凱旋大会』が行われた。

 小波は、現WWEスーパースターであるアスカ(旧名:華名)に憧れ、高校在学中から総合格闘家の藤井惠から指導を受けて修練を積み、高校卒業とともに上京して2014年にカナプロマニアで華名を相手にデビュー。その後は華名の愛弟子としてキャリアを積んでいき、無期限休養に入った時期もあったがREINAやGPSプロモーションに所属して活躍し、現在はスターダムの所属選手としてアーティスト・オブ・スターダム王座を獲得するなどその実力を示している。

 この日、小波は出身地である広島県福山市での凱旋興行について「今回のスターダム福山大会は、平生30年7月の西日本の豪雨災害で広島が被害を受けてしまい、1年たった今でもまだ復興できていません。それは、風化させてはいけないものだと思うので、今回私が所属しているスターダム福山大会で皆さんの笑顔、希望、そして輝き続ける心を届けるために開催します」とその想いを語っており、福山を離れてから4年間の成長を地元ファンに見てもらうべく、前“赤の王者”である実力者・花月とのシングルマッチを切望。

 30分1本勝負の試合が始まると、柔道のバックボーンを持つ花月と総合格闘技のバックボーンを持つ小波がじっくりとしたグラウンド戦で関節を取り合っていき、観客はその模様を固唾をのみながら見つめる。
 しかし、中盤になりラフファイトを得意とする花月が小波を場外に放り出すと、花月率いるユニット “大江戸隊”が小波を袋叩きにしていき、小波が所属する“TOKYO CYBER SQUAD”の面々も救出のために乱闘に加わり試合は荒れ模様にとなるが、互いが互いのセコンドを牽制し合い、終盤は再びじっくりと向き合い花月が腕関節を、小波が足関節を狙いに行くグラウンド戦に。
 一進一退で互角のまま試合は展開していくが、残り時間が5分を切ると互いに決着を狙う必殺の一撃を放っていき、ハイキックの打ち合いを制した花月が、胴絞めフロントネックロックでギブアップを迫る。これをタナカレッグバーで切り返した小波は勝率100%を誇るトライアングルランサーを繰り出そうとするが、花月は毒霧を噴射しコーナートップから大江戸コースターを投下。フォールに入った瞬間にフルタイムドローを告げるゴングが鳴った。

 試合後、大江戸隊の面々に肩を借りながら無言で会場を後にするヶ月の背中を見送った小波は、「自分がどうしても超えたかった壁、超えなきゃいけなかった花月という存在を、この地でも超えることは出来ませんでした。私が広島県福山市で生まれてプロレスラーになりたくて、18歳で高校を卒業して、一人で上京して、プロレスラーとしてデビューして、正直楽しいこともたくさんありましたけど、辛いこともたくさんたくさんありました。何度も諦めたくなったこともありましたけど、それでも自分が諦めずに頑張ってこれたのは、自分が上京するときに後押ししてくれたここ福山の皆さんの声援があったからこそです。うまくいくことが簡単にできないからこそ、私はプロレスラーとしての夢を諦めることは出来ません。私の目標は。スターダムの最高峰でもある赤いベルトを巻くこと!」と宣言し、現“赤の王者”であるビー・プレストリーをリングに呼び込み挑戦を表明。ビーは小波に見せつけるかのようにベルトを掲げて見せ、不敵に笑って去っていった。

 バックステージに戻った小波は、「正直まだまだ、まだまだやり足りないです。花月の攻めが1年前よりも滅茶苦茶強かったですし、それを上回ることが出来なかった自分もまだまだだなと再実感しました。でも、私はまだ赤いベルトも諦めてません。現チャンピオン、ビー・プレストリー。次はどんな地でもビー・プレストリーを倒して、私が赤いベルトを必ずこの腰に巻いて、また福山に凱旋したいと思ってます。ビー・プレストリーが私のトライアングルランサーの勝率100%で、必ずビー・プレストリーからギブアップ勝ちしたいと思っています!」と、未来の凱旋興行を最高のものにすることを誓った。

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