PAMCRASE305でフェザー級王座統一戦を行うナザレノ・マレガリエとISAOが調印式に出席!

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 5月23日夕、都内新宿区のパンクラスで、パンクラス・フェザー級王座統一戦の調印式があった。
 第7代王者ナザレノ・マレガリエ(TEAM TAVARES)と暫定王者ISAO(NEVER QUIT)が揃って出席、廣瀬隆司コミッショナーの立ち会いのもと、出場誓約書にサインした。
 黒のスーツに身を固めたISAOは物静かな語り口、明るい水色のジャケットに、ニックネームでもある虎が描かれたシャツのマレガリエは終始、笑顔を見せ、陽気な様子だった。
 なお、この試合は『PAMCRASE 305』(26日・新木場スタジオコースト)のメインイベントとして行われる。

――まず、お2人から一言ずつお願いします。
ISAO「しっかり勝って結果を出して、真のキング・オブ・パンクラスになりたいです」
マレガリエ「私が正王者です。これまで日本では全部勝ってきました。ISAO選手はグレートファイターですが、私が勝って正王者の座をキープします」
――ベルトへの思いをそれぞれお願いします。
ISAO「やはり、王者というのは、その団体で一番強くないといけないと思っています。かならず結果を出して、このかっこいいパンクラスのベルトを自分が巻きたいと思っています」
マレガリエ「ISAO選手はコンプリートファイターですが、私は日本を愛していますし、このベルトに愛着があります。必ず持って帰りたいです」

――ISAO選手は、怪我で試合間隔が空きました(※前戦は2018年4月)。
ISAO「医者に言われた通り、しっかり骨がつくまでじっとしていました。コンタクト練習をするまで3〜4ヶ月かかったので、すぐに試合をすることはできなかったのですが、徐々に仕上げて今回の試合に至りました」

――NEVER QUITに移籍したことで、どう変わってきましたか?
ISAO「その場その場で対応できる能力とか、どんなところでも慌てずに勝負にいける能力を培ってきたと思っています。若い頃は、ガツガツいってダメな時に慌てたりしていましたが、そういうのはなくなってきたと思います」

――マレガリエ選手の、アメリカでの試合は見ましたか?
ISAO「はい。いくつか見て参考にしてきました。ただ、試合はやってみないとわからないので」

――この試合に向け、特に練習したことは?
ISAO「特に変わったことはしていません。対策を交えて全体的に練習してきました」

――お互いの印象と、自分が優っていると思うポイントは?
ISAO「世界で活躍している選手ですし、すごい強敵です。とにかくパワフル。フィニッシュに持っていくまでの速さ、削り、細かい技術力も警戒しています。また、フィニッシュする力があるだけでなく、ポイントも計算してしっかり闘える選手だと思っています。自分としては、気持ちだったり、そんなに全て負けていないと思っています」

マレガリエ「ISAO選手はこれまでの相手と違い、全体的に強いコンプリートファイターです。パワフルで、立ち技も寝技もとても強く、スマートな選手。いい試合ができると思います。でも、私もISAO選手と同じようにコンプリートファイターです。ケージに入れば、いかなる勝負もして勝つだけです。私もトレーニングキャンプをして、ベストの対策をしてきています。どんな局面にも応じ、対抗して行きます。トレーニングの成果をお見せしたいと思います」

――どんなフィニッシュをしたいですか。
ISAO「とにかく勝ちたい。フィニッシュできればしたいですけど、最悪、判定でも勝ちたいです。その中で(フィニッシュを)狙っていけるところがあれば狙って行きます」
マレガリエ「私はいつもフィニッシュして勝つことを目指しています。試合が終わったとき、自分の手が(レフェリーに)挙げられるために試合をします」

――今大会のキャッチフレーズは「王者は一人だけでいい」です。
ISAO「『暫定』というのもなんなので、正規の王者になれるよう勝つだけです」
マレガリエ「自分が正王者ですが、試合後も引き続き正王者でいたいです。ただ、タイトルマッチでもそうでなくても闘いは闘いに変わりありません。これも1つの闘いとして勝って、ブラジルにベルトを持って帰りたいです」

――この試合が保留されている間、パンクラスはONEと提携し、王者がONEに上がれることになりました。この試合の先のことは?
ISAO「とにかくこの試合だけに集中しています。先のことは、後から考えればいいかなと思っています。自分が試合をできずにいる間、みんなの活躍を見てモヤモヤが溜まっていました。その気持ちをこの試合にぶつけます」
マレガリエ「先のことは一切考えていません。この試合に集中して、とにかく勝つことが目標です」


 両者の対戦は2017年8月に組まれていたが、マレガリエの左ヒザ負傷で中止となっていた。その間、ISAOは2018年4月の「PANCRASE 292」で松嶋こよみとのフェザー級暫定王者決定戦を行うも、グラウンド状態での顔面へのヒザ蹴りを受け、反則勝ちで暫定王者となった。しかし、左目を眼窩底骨折、長期欠場を余儀なくされていた。今回が1年1カ月ぶりの復帰戦となる。
 また、マレガリエはPFLで1勝1敗1分という成績を残し、この試合でパンクラスに復帰となる。やっと巡ってきた真の王者決定戦、正王者のベルトを巻くのはどちらなのか。

(写真・文/佐佐木 澪)

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