【試合結果】1・26 ASUKA PROJECT新木場大会 瀧澤晃頼vs佐山駿介 TAJIRI&仲川翔大vs篠瀬三十七&佐々木貴 杉浦透&藤原ライオンvs守屋博昭&國崎康正

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『ASUKA PROJECT』
日程:2019年1月26日(土)
開始:12:00
会場:東京都・新木場1stRING
観衆:128人

▼タッグマッチ 20分1本勝負
杉浦透(FREEDOMS)/○藤原ライオン(フリー)
11分11秒 腕固め
守屋博昭(J2000)/●國崎康正

▼タッグマッチ 20分1本勝負
真琴(フリー)/○笹村あやめ(K-DOJO)
11分12秒 パンダカッター改→エビ固め
志田光(魔界)/●進垣リナ(K-DOJO)

▼タッグマッチ 20分1本勝負
○木藤裕次/松田慶三(フリー)
15分5秒 バルス→片エビ固め
●タコヤキーダー(フリー)/アルティメット・スパイダーJr(フリー)

▼タッグマッチ 30分1本勝負
TAJIRI(フリー)/○仲川翔大
16分8秒 スワントーンボム→片エビ固め
●篠瀬三十七/佐々木貴(FREEDOMS)

▼シングルマッチ 30分1本勝負
○瀧澤晃頼
17分58秒 チルト3→エビ固め
●佐山駿介

瀧澤晃頼が後楽園ホールでASUKAと因縁深いアラケンの討伐を宣言!3月の篠瀬三十七の引退試合はTAJIRIとの師弟対決に決定か

第1試合


 昨年11月14日、東京・新宿FACEでの「篠瀬三十七興行」でデビューした國崎康生が2戦目に臨んだ。
 國崎は守屋博昭と組み、杉浦透、藤原ライオン組と対戦。デビュー戦でライオンにボコボコにされた國崎は、タックル、払い腰、チョップなどで必死の攻めを見せた。だがライオンは関節技で、國崎を翻弄し、最後は腕固めでギブアップを奪った。
「守屋さんに助けてもらいながら、前回より技も出せたと思う。ライオン選手とまたやれる機会があれば、次はもっとタックルを決めたい」(國崎)

第2試合


 女子タッグマッチは4者入り乱れた、めまぐるしい攻防となったが、進境著しい笹村あやめが、パンダカッター改を決めて、進垣を仕留めた。

第3試合


 熱波軍は、タコヤキーダーのトリッキーな動きに手を焼いたものの、最後は底力を発揮。木藤が必殺のバルスでタコヤキーダーからフォールを奪い、タコスパとの東西対決を制した。

第4試合


 脳腫瘍のため、3月18日、東京・後楽園ホール大会での引退、ASUKA PROJECT解散を発表している、同団体代表・篠瀬三十七の“最後の対戦相手”が師匠TAJIRIになることが濃厚となった。
 篠瀬は同団体の1月26日、東京・新木場1stRING大会のセミファイナルで、佐々木貴と組み、TAJIRI、仲川翔大組と激突。TAJIRIとは、17年12月24日、東京・両国KFCホール以来、1年1カ月ぶりの対戦で、仲川とはロイヤルランブルを除けば初対決となった。
 序盤、篠瀬とTAJIRIは、お互いの力を確かめ合うかのように、グラウンドでのレスリングの攻防を展開。TAJIRIは篠瀬の右腕にマトを絞ると、仲川とともに集中攻撃。それでも後に引かなかった篠瀬は、仲川にチョップ、エルボーを叩き込んで、追い込んだ。ところが、篠瀬とぶつかってしまったレフェリーが昏倒すると、その間隙をぬって、TAJIRIが篠瀬に毒霧を噴射し、バズソーキックを見舞った。そして、青息吐息の篠瀬めがけて、仲川がスワントーンボムを繰り出して3カウントを奪取した。
 試合後、マイクを持った仲川は「篠瀬さん、バズーカエルボーはノドに入れないでください。声がガラガラになっちゃいます。ASUKAもあと2回で解散。この団体でいちばん義理を感じて、恩があるのが篠瀬さん。引退すると聞いて、今回は対戦を組んでもらった。自分は満足したんで、2・11北千住ではタッグを組みませんか?」とラブコールを送った。
 すると、篠瀬は「ASUKAはあなたのための団体でもあった。やりましょう」と、仲川とのタッグ結成を快諾。そして、「TAJIRIさん! やっぱり、あなたのことが大好きです。3月18日、私と試合してもらえませんか?」と要望した。
 バックステージに戻ったTAJIRIは「プロレス界はやめても戻ってくる人もいる。篠瀬はいろんなヤツに支えられてきたんだから、シングルより、いろんな人たちとタッグマッチでやった方がいい。悲壮感ない方が篠瀬らしくていい」とタッグ戦での対戦を受諾。タッグを組んだ愛弟子の仲川については、「やりやすかった。彼はあと体さえつくれば十分。胸板、腕を太くすればいい。これから彼が出てくれば、またどこかでやれるでしょう」とリングでの再会を楽しみにしている様子だった。
 篠瀬は「TAJIRIさんに軽くいなされたのは悔しいけど、世界のスーパースターと試合させていただいて、『プロレスって、楽しいな』と思った。湿っぽいのは似合わない。最後にTAJIRIさんと対峙できたらいい」と話した。
 これにより、篠瀬の引退試合は、篠瀬VSTAJIRIを軸としたタッグマッチになる可能性が高くなった。

 仲川との初対決について、篠瀬は「楽しかった。運営面で所属として大事にしてきたけど、もっと早く対戦しておくべきだった」と充実の表情を見せていた。
 仲川は「団体を立ち上げたときから、急速に試合こなして、自信もついたし、負けたくなかった。篠瀬さんの打撃は重かった。感情が伝わってきて、チョップとか痛かった。TAJIRIさんとのチームワークとかはないけど、あんだけ世界でやってきた人だから安心感があった。ボクはボクで好きにやらせてもらった」と振り返った。
 また、貴は「三十七とは同い年で、お互いに団体を背負って、若手を育ててますから共通の思いがある。仲川選手とか若手選手はFREEDOMにも出てくれてるし、TAJIRIさんには、10年前の旗揚げ当時に出てもらっていて、いろんな人間模様があって意味のあるカードでした。ボクのなかでは、三十七をフォローするのか、対TAJIRIに専念するのか迷いましたけど、この組み合わせがもうなくなるのはさびしい。解散になって、若手は居場所がなくなるけど、所属になるとかじゃなく、彼らのフォローができたらいい」とコメント。

第5試合


 1・26新木場のメインイベントでは、ASUKAの未来を担ってきた、瀧澤晃頼と佐山駿介が国内では初の一騎打ちを行った。
 キャリアで勝る瀧澤は持ち前のレスリング技術を擁して、終始試合をリード。佐山は得意のキックで活路を見いだそうとするも、瀧澤はペースを握らせず。
 火花が散るようなバチバチのエルボー合戦でも負けなかった瀧澤は、ブレーンバスターから、秘技チルト3へとつないで、3カウントを奪い、先輩の意地を見せつけた。
 瀧澤は「どちらかが引退しない限り、どこかでやれる。次やるときまで日々精進します」と言うや、「3年前の後楽園(15年12月28日)で、ボクには忘れられない思い出があります。アラケン(新井健一郎)にASUKAがボコボコにされた。ボクは、それを払いにいくために、アラケンを引っ張り出して決着をつけないといけない」とアピール。
 代表の篠瀬は「私が行けない分、あなたに託します。借りを返してください」として、瀧澤の要望を受け入れ、3・18後楽園での瀧澤VS新井のシングル戦が電撃決定した。

 控え室に戻った瀧澤は「佐山と本当にプロレスを通して会話できたかなと思う。思いが通じた。(厳しい攻めだったが?)佐山だからと言って、道場の通り。最後はすごく伝わるものがあって、熱くなった。アラケンとは、ASUKAとして置いてきた忘れ物を取りに行きます」とコメント。
 佐山は「ボクが練習生の頃、後から入ってきて先にデビューされて、やり返せるときが来たと思ってたけど、さすがだなと思った。実はアメリカで2回シングルをやってるんですけど、やり返したかった。途中バチバチになって楽しくなった。体重ではボクが上なんで、パワーでは負けたくなくて、もっとできたかなって思った。次どこかでシングルやるときは絶対勝ちたい」と雪辱を期していた。

 この日のメインイベント終了後、“ASUKAの新星”佐山駿介が、「あと2回、引退する前に篠瀬さんと試合がしたい。2・11北千住でバチバチに蹴らしてください!」とアピール。
 これを篠瀬が受諾し、同大会のメインイベントで、篠瀬、仲川VS木藤裕次、佐山組の同門対決が組まれることが決まった。
「篠瀬さんと組めるのも最後だからやっておきたかった。篠瀬さんが(勝利を)取れるような試合ができればいい。木藤さんとは復帰戦でタイトル戦をやって以来、初めて。佐山とは対戦した記憶がない。バチバチ蹴ってくると思うけど、思いっきり蹴飛ばしてやりたい」(仲川)
「仲川の気持ちに応えられるよう戦いたい。佐山と戦うのは最後のチャンス」(篠瀬)
「篠瀬さんとは最後かもしれないし、今日痛い張り手食らったんで、何十倍返しで、張り手食らわせてやります」(佐山)

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