大晦日格闘技『RIZIN』に仮面女子の川村虹花が出場決定!「試合に勝ってカウントダウンライブに出たい」

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 13日、東京都・秋葉原の仮面女子CAFEにて『Cygames presents RIZIN 平成最後のやれんのか!』の記者会見が行われ、仮面女子の川村虹花の参戦が発表された。

 川村虹花は、アイドルグループ『仮面女子』のメンバーとして活動すると同時にプロレスラー、総合格闘家としての顔を持つ“戦う最強地下アイドル”。
 2017年9月にガンバレ☆プロレスにてプロレスラーデビューを果たし、同年12月に女子総合格闘技団体・DEEP JEWELSでアマチュアとしてMMAデビュー。今年3月にDEEP JEWELSでプロデビューしてからは2勝2敗の戦績を収めている。
 川村は、JEWELSの6月大会の試合後にRIZINへの出場アピールをするものの、出場は叶わず。しかし諦めること無く12月大会後に再度アピールし、その熱意が通った形での参戦決定となった。

 この日、秋葉原の常設会場・仮面女子CAFEでのライブ後に「重大発表がある」として、DEEP JEWELS代表の佐伯繁とRIZIN実行委員長の榊原信行を呼び込んだ。

 マイクを取った榊原代表は、川村がデビュー前に挨拶に来た際にRIZINへの出場希望を口にした際には「『ナメてんのかな』と思った」と語るも、「RIZINが求めてるのは、勝ち負けを超えたところで見に来てくれた人たちに想いとか感動とかを伝えられる選手かどうか。彼女がこの1年半やってきたひたむきにやったものっていうものは、見てもらう価値があるものだと思いますし、彼女が二足のわらじを履いて、アイドルでありながら真剣に格闘技を目指すっていうチャレンジを応援することが多くの彼女の試合を見る人達を勇気づけたり元気づけたりするものとして届くんじゃないかと思います。そういう意味ではすごく期待もしてますし、逆に彼女しか伝えられないもの、他の格闘技を極めた人にはない、彼女ならではのものがあるだろうと期待しているところですね」と評価し、川村のRIZIN第1試合への出場を宣言。対戦相手はこれがプロデビュー戦となるKRAZY BEEのあいであることも明かした。
 あい戦について榊原代表は「普通に行ったら負けるんじゃないかなと思います。でも、ホントに格闘技は何が起こるかわからないです。9:1で負けるって言われてても、1勝つチャンスが有れば勝てる可能性がある。その1%なり、10%なりの可能性をぜひ引き上げていってほしいと思います」と辛口な分析。

 RIZINの出場が決まった川村は「今までアイドルがこんな格闘技に挑戦することなんてなかったと思うんですけど、実際練習とか試合とか減量とか色々キツいものを自分で実感して、今アイドルが『格闘技を始めます』って言ったら、私が『ナメてんのか!』って思ってしまうくらいホントにスゴイところに飛び込んだなって自分で思います。私が、アイドルが出るっていうのが反対の人がほとんどだと思うんですけど、その人にも『川村虹花頑張ってんじゃん』っていうのを伝えられるような選手になっていきたいなって思っています!」と満面の笑顔で意気込みを語った。

 会見後の囲み取材に応じた榊原実行委員長は、「アイドルをやってきて、『格闘技でRIZINに出るのがゴールでした』って言われたら残念ですから、これを切っ掛けとして更に高みを目指してほしいと思いますね。格闘技に対する姿勢とか想いをしっかりハッキリ伝える言葉を彼女は持ってるし、もっともっと強くなっていけば上を目指せるだけのポテンシャルがあるんじゃないかと思いますんで、これが一つの通過点であってほしいと思いますけどね」と改めて川村を評した。
 佐伯代表は対戦相手のあいについて「この間の代理戦争の試合見られた方は分かってると思いますけどルールがアマチュアなんで、腕が伸びた時点で止められたんですけど、アレは止められなかったらまだまだ分からない。レスリングの実績は抜群なんで、逆に彼女がプロルールに噛み合えば、もっと上に行ける逸材だと思います。相当厳しい試合になると思いますけど」と分析した。

 その後、囲み取材に応じた川村は週に7日、ライブの無い時間帯にはひたすらに練習をしている日々を語り、「前回のDEEP JEWELSに出させてもらったときに直接榊原代表にお願いして、返事をもらえてなかったので、ずっと返事を待ってました。それでいつでも行けるように練習もやってきて、ちゃんと身体も作ってやってます」とコンディションが良好であることを示す。
 そして、今後もアイドルと格闘家の二刀流を続けていくのかを聞かれると「貫いていきたいです!ここで終わっちゃったら『やっぱりか』ってなると思うんですよ。だから私が、川村虹花が格闘技を続けてしっかり強い選手になって勝っていって、皆さんに感動を届けられるような存在になりたいです」と真剣な面持ちで語り、佐伯代表に「打倒!浅倉カンナだよね!」と水を向けられると「そうですね」と苦笑交じりに答えた。

 さらに、試合以降のアイドル活動について聞かれると、1月6日に行われる自身の生誕祭イベントには「どんなに怪我とかしててもそれは開催したい」と語り、31日の試合後のカウントダウンライブについても「出れたら嬉しいですね」と意欲を示した。

 川村虹花は、2015年に仮面女子のメンバーとしてさいたまスーパーアリーナのステージに立っている。アイドルとして、そして格闘家としてさいたまスーパーアリーナの地に立つのは史上初の快挙。前人未到の領域を切り拓いていく川村虹花の今後の飛躍に注目したい。

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