18歳の井土徹也が神奈川県最大級のビッグマッチで王座挑戦も惜敗!王者・兼平大介は井土に「HEAT-UPの宝」と太鼓判!

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 31日、神奈川県・とどろきアリーナで行われたHEAT-UP『障がい福祉青少年育成チャリティー大会~川崎炎上シリーズ とどろきの乱~』にて、兼平大介がHEAT-UPユニバーサル王座の防衛に成功した。

 兼平大介は、柔術や総合格闘技のバックボーンがあり、総合格闘技団体・DEEPでプロの総合格闘家としてデビュー。プロレスラーとしてHEAT-UPでデビューして4年目の若手でありながら5月にはHEAT-UPの現ユニバーサル王座を戴冠。他団体への参戦も増えており、新日本プロレスが主催する若手選手が中心となる大会『LION´S GATE』にも出場して永田裕志や小島聡とも対戦。プロレス界に於いて注目度が高まっている選手の一人だ。
 6月のカルッツかわさき大会では、阿部史典とキャリア4年前後の若手同士で王座戦を行い「若手世代同士の戦いを見せてHEAT-UPの新しい景色を見せていきたい」という覚悟を語っていた。

 この日、兼平に挑戦したのは弱冠18歳のHEAT-UPの若手・井土徹也。
 井土は、兼平のライバルとしてしのぎを削っていた近藤“ド根性”洋史が10月をもって引退することを受け、「次は自分が団体を背負うんだという覚悟を持たなきゃいけない」と奮起。「ビッグマッチは生え抜きの若手同士でやることに意味がある」とHEAT-UP最大規模のとどろきアリーナ大会での王座挑戦を表明。
 キャリア2年目で未だ目立った実績のない井土に対し兼平は「申し訳ないけど、まだお前ベルトに挑戦するステージまで来てないよ」と一蹴するが、HEAT-UPを想う気持ち一本で挑戦を表明した井土の気概を買い、チャンピオン権限で同大会での王座戦を決定していた。
 井土は、HEAT-UPを地元・川崎に留まらない団体に成長させていくべく「俺はこのベルトを川崎だけじゃなくて“プロレス界に響くベルト”にしてみせる」と気炎を上げていた。

 2年前のとどろきアリーナ大会でデビューした井土は、ゴングとともに突っ込んでいき得意のエルボーで攻め立てていく。しかし兼平はこれを正面から受け止め、タックルでヘビー級同士の重厚なぶつかり合いを展開する。
 体格とパワーで勝る兼平に対し、井土は時には正面から挑み、時には攻撃をかわしての打撃や丸め込みなども交える緩急のある攻撃で対抗。多彩なヒザによる一撃を持つ兼平の足を敢えて攻めず、正々堂々としたファイトを見せる。
 しかし、キャリアで勝る兼平はじわじわと井土を追い詰めていき、井土の攻め疲れが見えた瞬間を見逃さずstrike of the knee。ガクリと膝をつく井土にランニングニー、虎王、バックドロップと兼平の必勝パターンに持ち込む。井土は最後の力を振り絞って肩を上げ吼えるが、兼平がトドメのstrike of the kneeを放つと、これで決着となった。

 バックステージに戻った井土は、ビッグマッチのメインを所属選手同士で行えたことは嬉しいと述べつつ、「最後、握手をしたのは、兼平大介に負けを認めて『いい試合したね』の握手じゃない。これからプロレス界、このリングを一緒に盛り上げていこうっていう気持ちが一緒だということが分かったからの握手で、自分は負けて握手したとは思ってないんで。自分はもっと大きい舞台で、ベルトを必ず兼平大介から獲って、必ず自分がチャンピオンになります!もし兼平大介が他の誰かに獲られたら、自分が別の人から獲って兼平大介と防衛戦をして勝てばいいんだと思います」と悔しさを呑み込んで未来に向けての飛躍を誓った。

 対する兼平は「今日の井土は僕の知っている井土徹也じゃなかったですね。今までは自分の後輩だと思ってたんですけど、今日を機に井土は僕の中でライバルになりました。他のメジャーの団体に比べて恵まれた環境とは言えない中でしっかり練習して、色んな大変なことも歯を食いしばって頑張ってくれて、本当にHEAT-UPの宝だと思っています、アイツは」と井土を最大限に評価。
 そして、とどろきアリーナ大会がゴールではなくさらに大きい会場で興行を打てる団体に育てていく覚悟を語り、「全力で、死ぬ気で、明日のこととか考えずにまた戦っていきます」と会場を後にした。

<写真:鈴木“サモ・ハン”孝>

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