全日本1.2後楽園大会 秋山&大森vs.KENSO&長井の世界タッグ戦、新春バトルロイヤル
ニューイヤーウォーズ2015
日時:2015年1月2日(金)
開始:12:00
会場:東京・後楽園ホール
観衆:1017人
▼第1試合 シングルマッチ 15分1本勝負
○野村直矢
5分53秒 逆エビ固め
●青柳優馬
▼第2試合 シングルマッチ 30分1本勝負
●中島洋平
7分21秒 デスバレーボム→片エビ固め
○南野タケシ
▼第3試合 タッグマッチ 30分1本勝負
●鈴木鼓太郎/土方隆司
11分10秒 エンドレスワルツ
○渕正信/金丸義信
▼第4試合 タッグマッチ 30分1本勝負
○青木篤志/佐藤光留
7分43秒 アサルトポイント
●石井慧介/高尾蒼馬
▼第5試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
曙/●吉江豊/入江茂弘
15分17秒 ジャックハマー→片エビ固め
○ゼウス/ウルティモ・ドラゴン/SUSHI
▼第6試合 新春バトルロイヤル(16選手参加)
○曙
13分10秒 ランニングボディプレス→体固め
●SUSHI
【退場順】渕正信→ウルティモ・ドラゴン→金丸義信→野村直矢、青柳優馬→土方隆司、中島洋平→高尾蒼馬→青木篤志、佐藤光留→入江茂弘→南野タケシ→ゼウス→鈴木鼓太郎
▼第7試合 新春スペシャルタッグマッチ 世界タッグ次期挑戦者決定戦 60分1本勝負
ジョー・ドーリング/○諏訪魔
23分50秒 ラストライド→体固め
潮崎豪/●宮原健斗
※ドーリング&諏訪魔組が世界タッグ王座挑戦権獲得
▼第8試合 世界タッグ選手権試合 60分1本勝負
[王者組]秋山準/○大森隆男
16分48秒 スライディングアックスボンバー→片エビ固め
[挑戦者組]●KENSO/長井満也
※第68代王者組・秋山&大森が初防衛に成功
新年の挨拶で「2015年、全日本プロレスは勝負の年」と語った秋山が世界タッグV1
ドーリング&諏訪魔が世界タッグ挑戦権を獲得!新春バトルロイヤルは曙が優勝!
オープニング
まずは真新しい黒の全日本ジャージに身を包んだ所属選手がリング上に集合。選手を代表して秋山社長が「皆さん、新年あけましておめでとうございます。2015年、全日本プロレスは勝負の年だと思っております。選手・社員一丸となって前を向いて頑張って行きます。より一層のご声援よろしくお願いします」と挨拶したあと、四方に向かって全選手は一礼した。
第1試合
2015年の全日本はフレッシュな生え抜き新人同士のシングルで開幕。お互い同時にリングに滑り込んでリングイン。まずはロックアップでの押し合いから野村をロープに押し込んだ青柳はエルボー。そこからエルボーの打ち合いになると、野村はヘッドロックからショルダータックルでなぎ倒す。
青柳もカウンターのドロップキックを返すが、野村はボディスラムからショルダースルー。またもエルボーの打ち合いになると、野村がエルボーの連打からロープに飛ぶが、青柳はカウンターのドロップキック。
アームホイップで投げた青柳はエルボーからボディスラムを狙うが、踏ん張った野村はエルボーからロープへ。これもドロップキックで迎撃した青柳は今度こそボディスラムで叩き付けるとミサイルキックを発射。カウント2で返した野村に思いきりエルボーを打ち込む青柳だが、野村も意地のエルボーで応戦。
カウンターエルボーを叩き込んだ野村はショルダータックルから「おっしゃ、いくぞー!」と絶叫するとブレーンバスター。カウント2で返した青柳だが、野村は逆エビ固めへ。腕立てしてロープまで這って行こうとした青柳だが、リング中央まで引きずり戻した野村が背中を大きく反らせると、青柳は堪らずギブアップ。試合後、近づいてきた野村を突き飛ばした青柳だが、2015年白星スタートを切った野村からは思わず笑みがこぼれた。
<試合後コメント>
野村直矢
――初勝利おめでとうございます。
野村「ありがとうございます。」
――後輩の青柳選手からとは言え、うれしい勝利ではないかと思いますが?
野村「……いや。後輩なんで勝って当たり前なんで。でもこれから切磋琢磨して、盛り上げていきたいです。」
――今年最初の試合を2人に任されたというのは、会社からの期待の大きさと思うのですが?
野村「まぁ……そうですね。でもそういうことはあまり気にせず。精一杯闘っていきたいです。」
――これから2人の成長をファンも楽しみに見守っていくかたちになると思いますが?
野村「いやぁ、ファンの人のためにもいい試合っていうのを絶対やっていきたいし、技とかじゃなく、がむしゃらな気持ちでやっていきたいです。」
――今年の目標は?
野村「……とにかくひとつでも勝ちたいですね。」
――これまでは先輩との対戦ばかりでしたが、後輩と戦うということでの気持ちや試合運びの違いについてはいかがですか?
野村「……やっぱ違います。がむしゃらにやってたんで、僕は。相手もそれに応えてがむしゃらに来てくれたんで。すごく気持ちよかったです。」
――改めて、初勝利おめでとうございました。
野村「ありがとうございました!」
――やっぱりうれしい?
野村「うれしいです(苦笑)。」
――まず基本的に後輩ができないと勝てないからね(笑)。
――これから先輩を食っていかないとね(笑)
野村「ありがとうございます(笑)」
第2試合
南野のリストを決めていった中島だが、南野もうまく切り返していく。さらにショルダータックルでなぎ倒した南野は、伏せてかわそうとした中島にエルボードロップ。だが、中島もコルバタで投げていくと、ケブラドーラ・コンヒーロを狙った南野をアームドラッグで投げて場外に追いやり、すぐさまトペを発射。
リングに戻った中島は逆水平チョップ合戦を挑んでいくが、南野はサミングからマンハッタンドロップ。首4の字固めに捉えた南野は、さらに頭部への噛みつきから逆水平チョップとグーパンチを交互に叩き込む。
串刺し攻撃を蹴りで迎撃した中島はハリケーン・ラナから串刺しドロップキック。ブレーンバスターを狙った中島を逆に投げようとした南野だが、背後に着地した中島は卍固めに捉える。南野が崩れ落ちると腕固めにスイッチした中島だが、南野はどうにかロープい脱出。ナックルパートを叩き込む南野だが、気合いの雄叫びをあげた中島はミドルキックで反撃すると、スピンキックからウラカン・ラナ
カウント2で返した南野はハリケーン・ラナを狙った中島をパワーボムで叩き付けると、スタンディング式シャイニング・ウィザードを発射。さらにライガーボムでカウント2まで追い込んだ南野はデスバレーボムで叩き付けて3カウントを奪った。
<試合後コメント>
中島洋平
――悔しい敗北だったと思いますが?
中島「新年一発目。負けちゃいました。クソッ! あとは登っていくしかないですね、本当。いくら負けても青木選手の世界ジュニア、頭から離れないんで。2015年はとにかく青木選手のベルトに向けてアピールし続けたいと思います。」
――中島選手より背の高い後輩が2人もできたということで、そこでも厳しい立場にあるのではと思いますが?
中島「いやぁ。本当に登っていくだけですね、本当に。絶対頂上まで登ってみせます。それだけです。」
第3試合
昨年末、KENSOが反則攻撃で鼓太郎からGAORA TV王座を奪い取った際、鼓太郎の借りを返すと立ち上がった土方。そしてタッグを結成した鼓太郎と土方の初陣だが、まずは鼓太郎が先発出出ていく。金丸とのスピーディーなロープワークからジュニアヘビー級らしい目まぐるしい攻防を展開。
続いて金丸が渕にタッチすると、いきなりボディスラムを連発した渕。渕が爆弾を抱える腰にエルボーを打ち込んだ鼓太郎に場内からは「ブーイング」。続いて土方も腰に蹴りを入れると、ハーフハッチスープレックスで投げてからサーフボードストレッチ。
反転しようとしたもなかなか出来ない渕。土方が鼓太郎にタッチすると、鼓太郎は腰にエルボードロップを落としてからキャメルクラッチへ。金丸がカットに入るが、鼓太郎は渕を抑え付けてタッチさせない。ならばとサミングを見舞った渕だが、鼓太郎は土方にタッチすると、ダブルのカウンターエルボー。
さらに土方はサッカーボールキックを叩き込むが、渕はサミングを見舞ってようやくタッチ。金丸はヒザへの低空ドロップキックからブレーンバスター、ダイビング・クロスボディー、ハリウッドスタープレスと決めていくと、土方の蹴り脚をキャッチしてドラゴンスクリュー。
だが、土方も串刺し攻撃を狙った金丸にジャンピングハイを叩き込むと、スタンディングのシャイニング・ウィザード。金丸はロープに飛ぶが、土方はカウンターのハイキック。金丸もラリアットを返して渕にタッチ。突進してきた鼓太郎をボディスラムで叩き付けた渕は、気合い充分な様子で土方もリング内に入れてボディスラム。
ガス欠気味だが、金丸に「もう一丁」と言われた渕は鼓太郎に滞空時間たっぷりのボディスラムからバックドロップ。10分が経過し、2発目のバックドロップを着地した鼓太郎は渕のドロップキックを自爆させるとエンドレスワルツ(=連続ラ・マヒストラル)。
金丸がカットに入ると、土方が金丸を場外に連れ出す。リング上では渕がアームホイップを狙った鼓太郎に逆さ押さえ込み。しかしカウント2で返した鼓太郎は今度こそエンドレスワルツで3カウントを奪った。
<試合後コメント>
鈴木鼓太郎&土方隆司
――今日は呉越同舟というか、今までタイトルを争っていた同士のタッグでしたが?
鼓太郎「もうちょいじっくりとした試合ができてたら、パッと頭に浮かんでいた連携もあったんですけどね。やっぱ相手に渕正信さんが入っているとどうしてもね(笑)。渕ワールドを展開されるとね。」
――その中でもきっちりと勝利しました
鼓太郎「最後ちょっとヒヤッとしましたけどね。最後にちょっと昔俺が新弟子の頃にされていたような動きをしていたんで。ちょっと焦りましたね。やっぱり引き出しは多いなと思いました。」
土方「組んでも闘っても楽しいですね。鈴木さんは俺をどう思ってるかわからないけれど、いつかこの2人が戦っても組んでも、後楽園がいっぱいになったらいいなと思います。本当に、俺の勝手なわがままですけど、俺のレスラー人生にお付き合い願いたいなと思っていますんで。今日組んだけど、別に倒すことをあきらめたわけでもないし、馴れ合いもないし。またいつかまた挑ませてもらおうと思っていますんで、その時はよろしくお願いします。」
鼓太郎「その時は俺ももうひとつ上の段階でいたいと思います。」
第4試合
青木の持つ世界ジュニアヘビー級王座への挑戦が決まっているDDT/チーム・ドリフの石井。タイトルマッチ前日に前哨戦としてタッグマッチで激突する。
光留と高尾の先発で試合開始。片足タックルでテイクダウンを奪った光留はガブっていくが高尾はロープに飛ばす。ショルダータックルで倒した光留だが、ヘッドスプリングで立ち上がった高尾はカウンターのドロップキック。タッチを受けた石井は光留を相手コーナーに投げると、「来い、オラ」と青木を指名。
しかし青木は光留に行けと指示。フロントネックロックに捉えたいった石井は光留がロープに逃れると、石井は「青木、来い」と挑発。ここで光留のタッチを受けた青木はロープに飛んだ石井の攻撃をかわしてからショルダータックルでなぎ倒していくと、あっさり光留にタッチ。
カウンターのフロントキックを叩き込んだ石井は、フロントネックロックに来た光留を後方にブン投げて高尾にタッチ。光留の串刺し攻撃を迎撃し、背中にフットスタンプを落とした高尾は顔面への低空ドロップキックからミサイルキックを発射。
しかしトラースキックをキャッチした光留はアンクルホールドに捉える。そこからバックドロップで投げた光留は腕十字へ。クラッチを切った光留だが、高尾も上から抑え込む。カウント2で返した光留は蹴っていくが、かわした高尾はトラースキック。
お互いタッチして青木と石井がリングイン。石井がエルボーから延髄斬りを叩き込むと、投球フォームからのチョップ。さらにジャーマンで投げ捨てた石井は助走をつけてのニールキック。これをかわした青木はラリアットを連打。さらにアサルトポイント(=レッグロック・スープレックス)で投げて3カウントを奪った。
マイクを持った青木は、高熱により大晦日の年越しプロレスを欠場して本調子じゃない石井に向かって「オイお前、なんかよ体調悪いらしいじゃねぇか。こんな体調悪い奴、チャンピオンに挑戦するっておかしいだろ? でもな、決まった以上、お前やらないといけないんだぞ。プロレスラー、体調悪いくらいでタイトル逃してみろ、お前一生後悔するぞ。だからな明日、全力で来い! 俺も全力で守ってやるよ。その代わり出来なかったら簡単に潰してやるから覚えておけ!」と吐き捨てた。
<試合後コメント>
変態自衛隊
――正直言って実力差がはっきりと見えてしまった前哨戦だったのですが、体調についてはどこで知ったのですか?
青木「Twitterで知った。なんか試合を欠場したとか体調が悪いとか言ってたのを見たから、『あぁ悪いんだな』って。でも俺はハッキリ言うけど、欠場もそうかもしれないけど、やっぱりタイトルマッチの前に自分で弱点さらして何がやりたいんだって話で、本当に。もし靭帯が切れてたりしても俺は言うつもりもないし、俺はそういうものだと思ったし。たぶんプロレスラーは先輩とか見てもみんなそうだよ。五体満足な人なんてひとりもいないよ。そんなの何のつもりで言ってるんだか知らないけど、そんな事されるんだったらはっきり言って潰してやる。」
――実際にやってみても相手のコンディションの悪さは感じましたか?
青木「感じたよ。コンディションが悪いならコンディションが悪いなりの戦い方をしろよ。それができないんならもうプロじゃないよ。ハッキリ言って(挑戦者としての)資格をなくしてもいいと思うよ。」
光留「(石井の挑戦が)なくなったら自分ですかね? なくなったら自分ですね。最悪なくなったら自分ですね。」
青木「最悪ね。」
光留「だって変態自衛隊はジュニア最強でしょ? チャンピオンだから青木さんが1番だけど、俺が2番だから。じゃあ最悪自分が明日(挑戦)ですから。」
青木「彼ができなかったら最悪ね。」
光留「それだけ確認できたらいいや。」
(※光留は控室へ)
青木「そんな感じでこういう時でもああやって名乗りをあげるのは必要だと思うし、それは別に同じチームでやってるからじゃなく、他の人間でもやっぱりそういうのに敏感に反応して発信していくやつがいない限りは活性化にはつながらないよ。去年やっていて気づいた。自信がないのかわからないけど、とにかく個人の発信力がなさすぎ。タイトルほしいならタイトルほしいで言わなきゃいけないし、それを認めさせるためにやらなきゃいけないし。それができないんならもうずっと野村と青柳の相手してればいいと思うし。本当にベルトがほしくてやるんだったら、やっぱりもっと向上心を持ってやらなくちゃいけないし。そういうものがあってのタイトルマッチだから。それがなかったらただのお飾りでしかない。そんなお飾りのベルトがほしいんだったら、そんなのもういらないよ。違うベルトで遊んでいてくれ。これ(=世界ジュニア)には伝統もあるし、実力が必要だし。そういうものだと思ってるから、やるからにはもっと誇りを持ってくれ。」
――青木選手が昨年言っていた強さを打ち出すジュニアということで……
青木「俺はもうそこだから。俺が目指しているスタイルはそこだから。今はそれを追及しているだけであって、それが気に入らないと思っている人もいると思う。でもいるんであればそれは言わなきゃいけないし、やらなきゃいけないし。別に俺に勝てとは言わないけど、何かしらのアクションを起こさないとお客さんにも伝わらない。見てみ? 誰かアクションを起こしたかって言えば誰も起こさない。結局お客さんもそう。『じゃあ誰か代わりにやってやれ!』というかと思ってもならない。当たり前だよ。誰もこのベルトにアピールしてきていないんだもん。それがないんなら一生このベルトに挑戦してこなくていいよ。俺がこのままずっと持ってるよ。渕さんとやってやる。渕さんの方がよっぽどやる気あったわ。まぁ2015年も俺は攻めるよ。嫌われてもいい、何されてもいい。誰からもそっぽ向かれて口をきいてくれなくてもいい。それくらいの気持ちでやってるから。あんな仲良しこよしでやってるバカとは絶対違うから。それだけの覚悟があるって言っておきます。何を言われてもいい。俺は好きなようにやります。以上です。」
Jr.リーグ戦出場選手発表
試合後、2月のシリーズで今年もジュニアヘビー級の総当たりリーグ戦『Jr.BATTLE OF GLORY』が開催されることが発表された。出場選手はAブロックが青木、ウルティモ、石井、南野、中島。Bブロックが鼓太郎、金丸、光留、高尾、SUSHIと発表された。
第5試合
SUSHIはド派手は半被を羽織って入場。ウルティモとSUSHIを下げたゼウスは曙を睨み付ける。すると曙も吉江と入りを下げて先発で出て行く。睨み合いからエルボーを打っていったゼウスだが、曙は突き飛ばしてコーナースプラッシュ。これをかわしてラリアットを叩き込んだゼウスだが、倒れない曙はカウンターのショルダーブロックでゼウスを倒すとエルボードロップ。これをかわしたゼウスはウルティモにタッチ。
入江がリングインして腕を取るが、ウルティモはトリッキーな動きで翻弄してアームドラッグで投げていく。「ドラゴン」コールが起こると、曙は「入江」コールを起こしていくが、ウルティモはコークスクリュー・シザースで入江を投げていく。
タッチを受けたSUSHIとダブルのカウンターエルボー。続いてゼウスが入江を軽々とボディスラムで叩き付けると、ウルティモとSUSHIのダブルタックルからSUSHIがダイビング・ヘッドバット。エルボーを返していった入江だが、SUSHIは地獄突きからエプロンに出てスワンダイブ式ミサイルキック。
これをかわした入江は吉江にタッチ。体当たりからセントーンを落とした吉江は逆エビ固めへ。ロープに逃れたSUSHIだが、曙が全体重をかけて乗っかっていくとSUSHIは場外にエスケープ。しかし曙も場外に出て倒れていたSUSHIの上にもう一度乗っかってから胸板へのチョップから鉄柵攻撃。
張り手を見舞った曙は「曙、入れろ!」と叫んでいるゼウスを「ガタガタうるせー!」と一喝すると、SUSHIをリングに戻してエルボードロップ。入江はハンマーを振り下ろしてから、曙式のランニング・ボディプレスを落として吉江にタッチ。ブレーンバスターで投げた吉江は曙にタッチ。
SUSHIをおちょくるように地獄突きを見舞った曙はコーナースプラッシュからボディプレス。これをかわしたSUSHIはようやくウルティモにタッチ。ローキックからロープに飛ばそうとするウルティモだが曙はビクともしない。ならばとヒザへの低空ドロップキックで片膝をつかせると延髄斬り。
無謀にもブレーンバスターを狙うウルティモ。諦めてクロスボディーを放つがキャッチした曙はマットに投げ捨ててエルボードロップ。かわしたウルティモだが、曙はコーナースプラッシュを見舞って入江にタッチ。ブレーンバスターで投げた入江だが、ウルティモもドロップキックを返すとショルダースルー。そしてローリングソバットを叩き込んでゼウスにタッチ。
ジャンピングコーナースプラッシュ2連発からフロントスープレックスで投げていったゼウスだが、入江もエルボー合戦を挑んでいく。ランニングエルボーでゼウスをなぎ倒した入江は吉江にタッチ。超低空サマーソルトドロップを落とした入江は、曙、入江とトレイン攻撃。
さらにスティンクフェイスを決めると、吉江と曙が続けてエルボードロップ。さらに曙が美ディプレスを投下するが、SUSHIがカウント2でカット。曙と吉江のサンドイッチ体当たりをかわして誤爆させたゼウスは曙をどうにかブレーンバスターで投げると、入江にスクラップバスター。
曙と入江を場外に追いやり、SUSHIとウルティモが場外ダイブする間にリング上ではゼウスが吉江にラリアット。さらにジャックハマーで叩き付けて3カウントを奪った。
第6試合
2015年の福男を決める新春バトルロイヤルはオーバー・ザ・トップロープ(以下OTR)を採用。渕、野村、金丸、青柳、青木、光留、高尾、土方、鼓太郎、SUSHI、南野、中島、ウルティモ、ゼウス、入江、曙の16選手が出場。
金丸が中島をボディスラムで叩き付けると、ウルティモが渕にローキック。渕がウルティモにボディスラムを返すと、さらに渕は青柳、野村、SUSHIにもボディスラムの洗礼。ほかの選手たちが曙にもボディスラムをやるようにけしかけるが、渕は金丸にボディスラム。
金丸をもう1回叩き付けようとした渕だが、金丸が押し潰すと、ほかの選手が一斉に抑え込んで3カウント。さらにウルティが金丸にウラカンを仕掛けると、ほかの選手がまた抑え込んで3カウント。さらに反転してウルティモも3カウント。土方が波が意地絵にした中島に野村がエルボーを連打。
しかし青木が野村と青柳を叩き付ける。だが、野村と青柳は青木にダブルドロップキックを見舞うと、金丸、さらに曙にもダブルドロップキック。しかし弾き返されたところを抑え込まれて3カウント。土方と中島が蹴り合うが、土方が張り手から足4の字固めを仕掛けると、ほかの選手たちが一斉の上から覆い被さって2人をフォールして3カウント。
高尾は鼓太郎にオールドスクール(=ロープ歩きからの手刀)。だが、鼓太郎がロープを揺らして転倒させると、ゼウスと共にロープを揺らしてOTRに持ち込む。青木と光留の変態自衛隊がSUSHIに連続攻撃から合体ブレーンバスターで投げると、両側から腕十字。だが、ほかの選手が上から覆い被さって3カウント。
SUSHIはブリッジして難を逃れる。入江が南野をブレーンバスターで投げるが、鼓太郎が投げた入江を丸め込んで3カウント。鼓太郎が南野を攻撃していくと、ゼウスが横から割り込んできてラリアットで南野を場外に叩き出し、OTRで失格にさせる。
するとゼウスは「お前、さっき俺とタッグを組んどったな。ここは手を組んでおくべきやろ」と共闘を申し出る。握手をしたSUSHIは鼓太郎にトレイン攻撃。だが、背後からゼウスをスクールボーイで丸め込む。カウント2で返したゼウスはSUSHIに詰め寄るが、そこに鼓太郎が襲いかかると、ゼウスも応戦。
SUSHIがゼウスに鼓太郎をリフトアップして場外に落とすように提案。ゼウスはそれを実行しようとするが、背後からSUSHIがまたも攻撃。さらにラリアットを狙ったゼウスをエプロンに落とすと突き落としてOTRで失格にさせる。
鼓太郎も同じようにエプロンに追いやるが、鼓太郎はヘッドシザースでSUSHIを捕まえてリングに生還。ジュニアの2人はひとまず共闘して曙に向かっていくが、張り手でSUSHIを吹っ飛ばした曙は鼓太郎を突き飛ばす。そこをSUSHIがTEEKAMAKI(=レインメーカーの動作→エビ固め)で丸め込んで3カウント。
これで残ったのは曙とSUSHIの2人。走り込んだSUSHIをタックルで倒した曙はエルボードロップ。かわしたSUSHIはトラースキックから地獄突きを連打するが、のど輪で捕まえた曙は張り手からのど輪落とし。さらに倒れたSUSHIの周りをランニングしてからのボディプレスを浴びせて3カウント。曙が優勝して賞金をごっちゃんした。
<試合後コメント>
曙
――優勝おめでとうございます!
曙「ヘヘ(笑)。ありがとうございます。」
――今年もいいスタートがきれましたが?
曙「そうですね。本戦(=第5試合)ではちょっと黒星だったんですけど、ゼウスも力をつけてきたし。さっき(煽り)ビデオで言ったように、次上がってくる人の壁になるつもりで一所懸命やります。」
――壁だけではなく大きい仕事もしてもらいたいとファンも期待しています
曙「いや、壁さえなれば乗り越えられないんで。まだまだ。そうなればまた三冠の話も出てくるだろうし、とりあえず的をしぼらないでチャンスが来たら獲る。ただそのチャンスを作るのが大変でね。何ができるかは一所懸命やることをファンが認めて。会社も認めて。一所懸命やるだけです。」
――今日の試合でのフィニッシュなどコンディションがかなり良いように見えましたが?
曙「そうですね。調子は悪くないんで。頑張ります!」
第7試合
秋山&大森の持つ世界タッグ王座への挑戦権をかけたEvolutionvs.Xceedのタッグ対決。いきなり翌日に三冠戦を行うドーリングvs.潮崎で試合開始。ロックアップからロープに押し込んだ潮崎がクリーンブレイクすると、睨み付けたドーリングはエルボー。エルボー合戦からロープに飛んだ潮崎だが、ドーリングはショルダータックルでなぎ倒す。
タッチを受けた諏訪魔はフロントネックロックに捉えるが、ロープに逃れた潮崎は宮原にタッチ。片足タックルでテイクダウンを奪った宮原は、立ち上がった諏訪魔をロープに押し込んでクリーンブレイク。今度は諏訪魔がロープに押し込むが、離れ際にエルボーを叩き込むとエルボー合戦に。エルボースマッシュで何度もカチあげた宮原を場外に放り投げた諏訪魔。
しかし素早くリングに戻った宮原は、追いかけようとした諏訪魔にフロントキック。そこから宮原も場外に出てフロントキックを叩き込むと、鉄柵の外に出て客席を連れ回してから鉄柵に叩き付ける。喧嘩ファイトで諏訪魔を上回ってみせた宮原はリングに戻ると潮崎にタッチ。カウンターエルボーから逆水平チョップを叩き込んだ潮崎。
続いて宮原がレッグドロップから顔面を足蹴にしていく。諏訪魔は万力スリーパーホールドで宮原を捕まえると、グイグイと絞め上げてバックマントから絞め続ける。グッタリと倒れ込んだ宮原が立ち上がってきたところにフロントキックを叩き込んだ諏訪魔だが、睨み付けた宮原はエルボー。だが、ダブルチョップでなぎ倒した諏訪魔は顔面を足蹴にしてからドーリングにタッチ。
ダブルタックルで宮原を吹っ飛ばすと、今度はドーリングが場外に連れ出して鉄柵攻撃。潮崎が救出に向かうが諏訪魔が鉄製のフェンスに叩き付ける。さらにドーリングは西側の壁に宮原を叩き付けると。追いかけていた潮崎も壁に叩き付ける。10分が経過し、リングに戻ったドーリングは諏訪魔にタッチ。
串刺しラリアットからスロイダーで投げた諏訪魔はブレーンバスターを狙うが、これは宮原が逆に投げて潮崎にタッチ。串刺し式逆水平チョップから走り込んだ潮崎をフロントキックで迎撃した諏訪魔だが、潮崎はジャンピングショルダーから側頭部へのトラースキック。
ブレーンバスターで投げた潮崎はローリング袈裟斬りから豪腕ラリアットをこれをブロックした諏訪魔はキャプチュードで投げていきドーリングにタッチ。串刺しラリアット、エルボードロップ、持ち上げた状態からリングを一周してのブレーンバスターと畳みかけたドーリングはデスバレーボムを狙うが、宮原が入ってきて阻止。
しかし合体攻撃を狙った潮崎&宮原をクロスボディーでなぎ倒したドーリングは、潮崎をデスバレーボムで叩き付けるとレボリューションボム(=スパイラルボム)を狙うが、潮崎はウラカンで切り返す。ラリアットを相打ちに持ち込んだ潮崎はショートレンジラリアットでなぎ倒すと、ゴーフラッシャーで叩き付けるが、カウント2で諏訪魔がカット。
15分が経過し、宮原が諏訪魔を場外に連れ出すと、リング上の潮崎はドーリングをコーナーに乗せてからリミットブレイク(=リストクラッチ式垂直落下ボルケーノイラプション)を狙うが体勢が崩れてしまう。潮崎のラリアットをかわしたドーリングはラリアットを狙うが、潮崎もかわしてロープに飛ぶ。だが、そこにドーリングがクロスボディーで飛んでいく。
交通事故のような衝撃から両者タッチ。諏訪魔のヒザに低空ドロップキックを見舞った宮原は、顔面への低空ドロップキックから串刺しジャンピングエルボー。さらにノーザンライト・スープレックスで投げた宮原はパワーボムの体勢に。これをリバースで切り返した諏訪魔はフロントスープレックスで投げると、万力スリーパーホールドを狙ったが、宮原はスネークリミット(=三角絞めからの腕十字)で切り返す。
だが、ドーリングがカットに入る。潮崎はドーリングを場外に放り投げると、宮原が羽交い締めにした諏訪魔に突進。だが、諏訪魔は蹴りで迎撃すると、ショートレンジラリアットで宮原と潮崎を殴り倒して「オー」。さらに宮原にドーリングとダブルドロップキックを決めるとオクラホマスタンピート。
20分が経過しラストライドを狙った諏訪魔だが、宮原は高角度DDTで切り返す。絶叫した宮原はタイナーからジャンボスープレックスでターンバックルに投げつけると二段式ジャーマン。カウント2で返した諏訪魔だが、潮崎がドーリングを場外で抑え付ける。
宮原はブレイクハート(=ペディグリー)を狙うが、潮崎を振り切ったドーリングが入ってきてラリアット。潮崎も戻ってくるが、ドーリングがラリアットで飛び込んでそのまま2人とも場外に転落。リング上では諏訪魔がパワースラムからバックドロップ。カウント2で返した宮原だが、気合いの雄叫びをあげた諏訪魔はラストライドを狙う。背後に逃れた宮原はフランケンシュタイナー。カウント2で返した諏訪魔はショートレンジラリアットで殴り倒すがカウントは2。
ならばと万力スリーパーホールドで絞め上げると、今度こそ盤石のラストライドで叩き付け、馬乗りフォールで3カウント。死力を尽くした激闘を制したのはEvolution。これでメインで行われる世界タッグ戦、秋山&大森vs.KENSO&長井の勝者チームに挑戦できる。
<試合後コメント>
ジョー・ドーリング&諏訪魔
――チャンピオンチームからの指名通りの結果となりましたが
諏訪魔「いやぁ、正直世界タッグのベルト。それは俺もほしいんだけど、試合やってたらあの宮原! あのクソガキにはまだ負けられないなと。その意地だけで動けた。当然2015年は俺が三冠巻いて世界タッグを獲って。ベルトを獲るのは当たり前。プラスアルファだな。みんなが注目するような話を持ってこないと。やっぱ開幕なんで、コンディションも今の試合でできあがった。余裕だな(笑)。」
――プラスアルファを作るためにもベルトがないと始まらないと?
諏訪魔「いや唐突に、相手がいないから俺らの名前を出したのかと。そういう風に感じる部分もあったんだけど、相手がいないんなら俺らにベルトを渡せと! 俺らが面白くあのベルトを。時には最高級の餌になるんだ。面白いようにやらせてもらうよ、2015年は。」
――実際に当たってみて宮原選手の成長は感じられたのではと思うのですが
諏訪魔「そうだね。確かに体力もついてきた。一番の印象は身体が重くなってきている。でもまだまだ。俺も意地張るぞ。あいつの師匠なみに意地張るんだ。それがパワーの源だったりする。明日はジョーに三冠守ってもらって、もう一度俺とジョーで三冠。もう一回チャレンジしたい……そう思う。」
――その時には……例えばチャンピオン・カーニバルを制した上でとか?
諏訪魔「あ、俺もなきゃダメか(笑)。まぁいくらでも言ってくれれば俺は条件揃えるよ。」
ドーリング「今日もハードな試合だったし、すぐに次のビッグファイトが待っている。これもひとつのチャレンジだね。ただ俺はチャンピオン! いつでも、それがすぐでもこの王座を守るよ。俺の新年の誓いはこれを失わないことだね(笑)。」
第8試合
2015年一発目の全日本後楽園大会のメインは、昨年末の最強タッグリーグを制して世界タッグ王座を取り戻した秋山&大森が、最強タッグの公式戦で敗れているKENSO&長井の挑戦を受ける。
大森は熊の毛皮で出来たロングガウンを羽織って入場。DKが奇襲攻撃を仕掛けていって試合開始。長井は秋山を北側の客席まで連れ出して客席に叩き付ける。KENSOも鉄製のフェンスを取り外して大森に投げつける。さらにKENSOが張り手。
長井が秋山を鉄柵に叩き付けると、KENSOは大森をブレーンバスターで投げて床に叩き付ける。大森をリングに戻したKENSOは大森にラリアット。KENSOは和田京平レフェリーと一触即発のムードになると、京平レフェリーが南野を注意している間に腰紐を使ってチョーク攻撃。
さらに控えの秋山にビッグブーツを見舞ったKENSOは、大森をジャーマンで投げ捨てると、長井とダブルタックルをお見舞い。長井がミドルキックを叩き込むと、KENSOが張り手からサミング。防戦一方の大森をコーナーに追い込んでヒザを押し当てていったKENSOは、長井と合体ブレーンバスター。
テキサス・クローバー・ホールドに捉えた長井だが、ここで秋山がヘッドバットでカットに入る。KENSOはダブルニードロップを落とすと、張り手からブレーンバスター。さらに長井がキチンシンクからハイパーニー陸牙(=ランニングニー)。そしてKENSOが秋山を場外に連れ出している間に長井は大森にストレッチプラム。
KENSOを振り切った秋山がカットすると、長井の串刺しフロントキックをかわした大森はバックドロップ。タッチを受けた秋山は控えのKENSOを場外に蹴り落とすと、長井に串刺しニーからランニングニー。そしてフロントネックロックに捉えるが、KENSOがカット。
長井もキャプチュードを返してKENSOにタッチ。ビッグブーツから張り手を叩き込んだKENSOだが、秋山もエルボーを返す。そして串刺し攻撃を狙ったKENSOをジャンピングニーで迎撃して大森にタッチ。フロントキックからニールキックを叩き込んだ大森はフルネルソンバスター。しかしロープに飛んだ大森をエプロンから長井が攻撃。DKはトレイン攻撃を狙うが、大森はフロントキックで迎撃。
そこに秋山が入ってきてKENSOにランニングニーを叩き込むと、長井にはダブルタックル。そして秋山がKENSOをエクスプロイダーで投げると、大森がアックス・ギロチン・ドライバー。カウント2で返したKENSOだが、大森はアックスボンバー。これをビッグブーツで迎撃したKENSOは葉隠れ2(=クローホールドSTO)。
そこに長井が入ってきてミドルキックからキャプチュードで投げると、KENSOが葉隠れを叩き込むが、辛くも秋山がカウント2でカット。ならばとKENSOはダイビング・エルボードロップを投下すると、もう一度コーナーに登って、さらに高さのあるダイビング・エルボードロップを投下。これも秋山がカウント2でカットして15分が経過。
長井はコーナーからハイパーニー空牙(=スワンダイブ式ニーアタック)を発射するが、大森がかわしてKENSOに誤爆。秋山が長井を場外に連れ出すと、大森とKENSOはチョップ合戦。KENSOが張り手を見舞うと、大森はエルボースマッシュを連打。大森が後頭部ラリアットを叩き込んでダッシュするが、KENSOはカウンターのラリアット。
そこから葉隠れを放つが、かわした大森はアックスボンバー。どうにかカウント2で返したKENSOだが、大森は立ち上がろうとするKENSOにダメ押しのスライディング式アックスボンバーを叩き込んで3カウント。これで秋山&大森が次回、ドーリング&諏訪魔の挑戦を受けることが決定。
マイクを掴んだ秋山は「皆さん、今日はどうもありがとうございました! それと明日もタイトルマッチたくさんあるのでよろしくお願いします! それとKENSO、お前ら入場長過ぎるんだよ、バカ! どうもありがとうございます」と叫んだ。
<試合後コメント>
ジョー・ドーリング&諏訪魔
――チャンピオンチームからの指名通りの結果となりましたが
諏訪魔「いやぁ、正直世界タッグのベルト。それは俺もほしいんだけど、試合やってたらあの宮原! あのクソガキにはまだ負けられないなと。その意地だけで動けた。当然2015年は俺が三冠巻いて世界タッグを獲って。ベルトを獲るのは当たり前。プラスアルファだな。みんなが注目するような話を持ってこないと。やっぱ開幕なんで、コンディションも今の試合でできあがった。余裕だな(笑)。」
――プラスアルファを作るためにもベルトがないと始まらないと?
諏訪魔「いや唐突に、相手がいないから俺らの名前を出したのかと。そういう風に感じる部分もあったんだけど、相手がいないんなら俺らにベルトを渡せと! 俺らが面白くあのベルトを。時には最高級の餌になるんだ。面白いようにやらせてもらうよ、2015年は。」
――実際に当たってみて宮原選手の成長は感じられたのではと思うのですが
諏訪魔「そうだね。確かに体力もついてきた。一番の印象は身体が重くなってきている。でもまだまだ。俺も意地張るぞ。あいつの師匠なみに意地張るんだ。それがパワーの源だったりする。明日はジョーに三冠守ってもらって、もう一度俺とジョーで三冠。もう一回チャレンジしたい……そう思う。」
――その時には……例えばチャンピオン・カーニバルを制した上でとか?
諏訪魔「あ、俺もなきゃダメか(笑)。まぁいくらでも言ってくれれば俺は条件揃えるよ。」
ドーリング「今日もハードな試合だったし、すぐに次のビッグファイトが待っている。これもひとつのチャレンジだね。ただ俺はチャンピオン! いつでも、それがすぐでもこの王座を守るよ。俺の新年の誓いはこれを失わないことだね(笑)。」
<試合後コメント>
秋山準&大森隆男
――タイトル防衛おめでとうございます。新年一発目からタイトルマッチでしたが見事防衛に成功しました
秋山「いやぁ大森が一人、八面六臂の活躍を見せてくれて(笑)。」
大森「いやぁ俺が捕まって……捕まってしまって! 新年早々、秋山さんに迷惑かけちまった。まず俺の2015年の正月のテーマは、今日の秋山さんへの借りを俺が必ず試合で返す! 今日はかろうじて防衛しただけだ。俺たちの本来の力はこんなもんじゃねぇ。DK! お前ら、必ず解体させてやるからよ。メンバーも固定してねぇチーム。よくわかんねぇけどよぉ! とりあえずKENSOが動かなくなれば機能しねぇんだ。KENSO! 必ずお前を葬って、DK解体させてやるぞ。」
――セミファイナルでは次期挑戦者が決定しました
秋山「まぁ今日は俺らが最強タッグで負けた1チーム。で、(同じく最強タッグで負けた)諏訪魔&ジョーが勝ってくれて良かった。俺らがあいつらに借りを返さないとスッキリしないから。」
――試合を見る限りかなりいいコンディションで試合に臨もうとしているようですが?
大森「暴走機関車に暴走専務。そんなの知ったこっちゃねぇ。お前ら車に例えたら運転席と助手席にハンドルがあるようなもんだよ。あのチームはバラバラなんだ。一回分断させたら勝手な方向を向いて歩いていくぞ。分断させりゃあなんてことないんだ、あいつらは。」
――それについては秋山選手も同じような見立てでしょうか?
秋山「パートナーがそう言ってるんだから(笑)。本当、そういうことだよ。ガチッと合った時はいいけど、ダメな時は本当にもろいと思うし、それを前回の反省もあるそこを突いていこうと思います。」
――前回は短期決戦を狙ったところが裏目に出てしまったのですが?
秋山「同じ失敗はしないんで。」
――今年も始まったところですがこのタイトルを持って、タッグ戦線の中心でいてほしいのですが
秋山「若い奴らもどんどん上がってきているけど、まだまだ負けないつもりだし、負けていないと思うし。まだまだ行けますよ。」
――ご覧になっていたかはわかりませんが、今日の第1試合では若手の2人のシングルマッチがありました。
秋山「はい。見ていましたよ。ああやって新しい人間も出てきているし、あいつらもそうだけど、もっともっと負けないという気持ちを全面に出して、先輩だろうがなんだろうが負けないという気持ちを前に出していってもらえれば。俺は全然、今の全日本プロレスで暗いことなんか一切持っていないんで。明るいことしか見えていないし、見ないですよ。それしか見ないです。ドンドンドンドン良くなってくると思います。よろしくお願いします。ありがとうございました!」