メロン記念日復活に燃えるプロレスラーが王座防衛に成功!

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 29日、東京都・王子BASEMENT MON☆STARにてGOING-UP『middle edgeシリーズ vol.4』が行われ、藤原秀旺がCCWカナディアンヘビー級王座の防衛に成功した。

 CCWカナディアンヘビー級王座とは、かつて存在した新東京プロレスに縁を持ち、新日本プロレスやWWFで活躍したバッドニュース・アレン、現在はCMLLで活躍する奥村茂雄(現:OKUMURA)も戴冠歴のある由緒ある王座。この王座は約20年空位となっていたが、昨年に同王座の元王者でもある松崎和彦が復活させ、現王者として藤原秀旺が君臨している。

 藤原秀旺とは、プロレスリングアライヴ&メジャーズに所属するプロレスラーであり、10月21日に行われるハロプロ20周年イベント『ハロ!フェス』にて復活を予定しているメロン記念日の大ファン。同グループ解散から8年以上経過した今も“100%メロ~ンジュース”をフィニッシャーとして使い、啓蒙活動を続けている。
 藤原秀旺は、GOING-UP旗揚げから参戦し同団体や観客を侮辱するなどの傍若無人な行いを繰り返していたが、団体の平和を守らんと燃えるマスクドミステリーが前回大会で秀旺のパートナーである秀・オブ・ザ・イルミナティから勝利し秀旺へ挑戦を表明。秀旺は「自らが勝利した場合、団体名を『秀ING-UP』に改名する」という条件を突きつけミステリーの王座挑戦を承諾していた。

 秀旺は、ミスター雁之助仕込みのレスリングテクニックを持つミステリーと対等に渡り合うが、唐突に場外に出てセコンドの若手選手を暴行。リングに戻ったかと思えば、入場時に着てきたジャケットを羽織り、ポケットからスキットルを取り出し試合中に飲酒するといった独特な世界観を展開し会場を支配。激怒したミステリーが反撃に転じようと突撃すると、巧みにサーフボードストレッチに捕らえ、打点の高いニールキックで吹き飛ばすなど緩急のある攻撃を見せる。
 ミステリーがカウンターのパワースラムで秀旺を叩きつけ一矢報い、そのままラリアットからのハイアングルチョークスラムと必殺パターンに持ち込むが、秀旺のセコンドに付いたスーパー・ドクター・秀がレフリーを場外に引きずり出してカウントを妨害し、同じくセコンドに付いていた松崎和彦がミステリーにジャンピング・ネックブリーカー・ドロップ。アシストを受けた秀旺がそのまま100%メロ~ンジュースでカウント3を奪い、王座防衛に成功した。

 秀旺は、倒れ伏すミステリーに団旗を被せ「これから葬式を行う」と宣言し客席に香典袋をばらまきながら浜田省吾の『もうひとつの土曜日』を熱唱。さらに本部席から弥武芳郎リングアナをリングに引きずり込み暴行を加えるが、この暴挙に激怒したGOING-UP代表のガッツ石島がラリアットで秀旺を撃退し、一騎打ちの挑戦状を叩きつける。
 しかし、秀旺はひょうひょうとしながら「挑戦してやるって態度じゃねえんだよ、小汚え面しやがってよ!バカ!今日でGOING-UPもう終わりだから!今日俺が勝ったから『秀ING-UP』だから!」と宣言通り団体名の改称を要求。
 ガッツは顔をしかめながら「約束は約束」とこれを受け入れ、次回大会を『秀ING-UP』として行うことを了承しつつ、自身がかつてのガッツワールドを旗揚げした12月の第1土曜日(12月1日)の新木場1stRING大会でのCCWカナディアンヘビー級王座を申し入れた。
 
 バックステージに戻ったミステリーは「今回負けたことで、GOING-UPが秀ING-UPになる……痛恨の極みです。申し訳ない!」と言葉少なに会場を後にし、代表のガッツ石島は「11月18日は秀ING-UPになってるけど、それは一回で終わらせて、12月の第1土曜日。俺にとっても特別な日なんで、その日は絶対にGOING-UPで迎えられるようにしたいです」と険しい表情でコメント。

 秀旺は、GOING-UPの観客数が過去最高の119名を記録したことに触れ、「100人超えただぁ?超えたならよ、いいんだよ。お前らスタッフがそういう意識持ってやればいいんだよ毎回。ガッツ、12月1日の新木場、いいんじゃないか。ただよ、新木場はもっと箱デカいんだよ。300人入れないと俺は行かねぇ。300人入んなかったら新木場自体をダイナマイトで爆破する」と不穏な言葉を残し荒々しく去っていった。

 次回『秀ING-UP』は、11月18日の東京・王子BASEMENT MON☆STAR大会で行われる。

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