WWEネットワークの散歩道 第26回

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プロレス業界で年間最大のイベントと言えばWWEのレッスルマニア。そしてその大舞台での王座挑戦権を得られるのはロイヤルランブル・マッチでの勝者です。今回はそのロイヤルランブルの思い出に残る試合を紹介します。
そもそもこの時間差バトルロイヤルを考案したのは、初代インターコンチネンタル王者であるパット・パターソンです。パット・パターソンは日本でこそこれといった記憶に残る試合はありませんが、アメリカではタッグマッチの基本的な連携プレイの多くは彼とレイ・スティーブンスの元AWA王者コンビが考えたものと言われています。
以前タイガー戸口さんにお話しをお伺いした時に、パターソン、スティーブンス組とパターソン、ニック・ボックウィンクル組の比較をお願いしたところ、「スティーブンスとのコンビではリング内での動きが最高で、ニックとのコンビでは観客のあおりが最高」とおっしゃっていました。残念ながらアーカイブはあるはずですが、WWEネットワークにはまだ2組を比較検証できるような映像は上がっていないようです。

さて今回紹介するのは30人参加の時間差バトルロイヤルで、1番目に登場して最後まで残り、栄冠を勝ち取った歴史上2人だけが達成した時のロイヤルランブル・マッチです。ちなみに30番目に出て来て優勝をかっさらったのは2007年のアンダーテイカー、2008年のジョン・シナ、2016年のトリプルHの3人です。今年はシンスケ・ナカムラが初参戦ながらレッスルマニアという大舞台でのAJスタイルズ戦実現の期待を込めて、優勝予想のトップにいるとのこと。また史上初となる女子版のロイヤルランブル・マッチも行われますが、特に騒がれることはないもののメインロースター入りしても無敗記録の続くアスカ選手の活躍に期待できそうです。

http://network.wwe.com/video/v31345327
WWE ロイヤルランブル1995PPV
ロイヤルランブル・マッチ:1995年1月22日

http://network.wwe.com/video/v31356695
WWE ロイヤルランブル2004PPV
ロイヤルランブル・マッチ:2004年1月25日

ロイヤルランブル・マッチの他に王座戦もライオンナップされていますが、今年はAJスタイルズ対ケビン・オーエンズ、サミ・ゼインのハンディキャップマッチでのWWE王座戦とブロック・レスナー対ブラウン・ストローマン対ケインのトリプル・スレットマッチが決定しています。ロイヤル・ランブルで行われた王座戦の名勝負と言えば2003年のカート・アングル対クリス・ベノアのWWE王座戦。2015年のブロック・レスナー対ジョン・シナ対セス・ロリンズのトリプル・スレットマッチでのWWE世界ヘビー級戦といったところでしょうか。
アングル対ベノアの試合はレスリングのお手本のような激しい試合で、この試合への評価もあってベノアは翌年のレッスルマニアでの世界ヘビー戴冠につながり、レスナー対シナ対ロリンズの一戦も、セスがあらためてシングル・プレイヤーとしての力量を証明したことで、レッスルマニアでの王座強奪につながったのでしょう。今年もまた記憶に残る一戦となることを期待しています。

http://network.wwe.com/video/v31353939
WWE ロイヤルランブル2003PPV:2003年1月19日
カート・アングル対クリス・ベノア@WWE王座戦

http://network.wwe.com/video/v37161153
WWE ロイヤルランブルPPV:2015年1月25日
ブロック・レスナー対ジョン・シナ対セス・ロリンズ

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