初代タイガーマスクがストロングスタイルをリング上で解説!「ガチンコやってプロレスを発展させていく」

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 7日、後楽園ホールにて新間寿プロデュース・初代タイガーマスク佐山聡認定『原点回帰プロレス』が開催され、前代未聞のプロレス解説が行われた。

 『今のプロレスと昔のプロレスとの違いを伝える』『昔の新日本プロレス、ストロングスタイルを取り戻す』という新間寿と佐山サトルの思いで開催された原点回帰プロレス。オープニングでは『力道山vsボボ・ブラジル』『アントニオ猪木vsストロング小林』『ダイナマイト・キッドvs初代タイガーマスク(デビュー戦)』『初代タイガーマスクvs小林邦昭』の映像が流され、かつてのプロレスがどういう試合だったかを振り返る。
 そして初代タイガーマスクが登場すると「プロレスを救いたい。この低迷期を救いたい。今昭和のプロレスが流れました。みなさんに一番重要なことを伝えなくてはならないです。今日プロレスの秘密をみんなに伝えます。プロレスの秘密は何か、このデモンストレーションの中で伝えていきたいと思いますが、ある選手がある団体に行って、バスの中で力道山先生の試合を見てました。その時選手からこういう話が流れたそうです。なんだ、昔の試合は全然面白くなくて動かなくて良いんだなと。そしてその選手は思ったそうです。この団体はすぐなくなるなと。あの一見シンプルな技である技術においても、一つ一つが違うんです。何か今のプロレスと昭和のプロレスが違うと思いませんか?これを十分に皆さんに今日伝えたいと思います。違うんです。練習量、選手の質、そういうのも違うんですけど違うんです。そのいちばん重要な事を伝えたいと思います。じっくり見て感じて、プロレスを皆さんとともに作っていければ幸せだと思ってますよろしくお願いします」と挨拶し、リングにスーパー・ライダー、タカ・クノウ、間下隼人、倉島信行を上げる。

 『“ストロングスタイルの神髄”デモンストレーション』と銘打たれ、初代タイガーは間下とライダーにロックアップをさせると「闘いをするイメージで」と普通のロックアップと闘いを入れたロックアップの違いを実演させる。続いてタカと倉島に「ガチンコで寝技のスパーリングを」と指示しレスリング的なスパーリングをさせると、間下とライダーに「関節技の練習してみて、今度はプロレスで。でも真剣勝負でガチンコで、さっきの気持ちを大切にしながら」と指示。違いをお客さんに見せた初代タイガーは「タカ選手はグラップリング世界チャンピオンで、今のは技術。勝負がかかるとプロレスってストロングスタイルになる。勝負かかってなくてお客さんに見せよう、大きな派手な技をやろう、次に身体にチョップ入れてロープに飛ばしてフライングクロスチョップいこう、もう最初から決まっているようなコースをどんどんどんどんやってもお客さんはプロレスが面白くないんです。そのことを僕は徹底的にやらされました、なので空中技僕ほとんど練習したことないです。タイガーマスクは空中戦じゃないです。技優先ではありません。バックキックにしても、普通の間合いの中で入れるかどうか、ほんとに出来るかどうか、これが1番大切なこと」と、実戦式の練習が根底にあることの大切さを語った。

 最後に初代タイガーは「僕は格闘技の人間ですから格闘技も背負うし、タイガーマスクとしてプロレスも背負わないといけない。曲芸で動いてる人を許してたらプロレスの発展はありません。プロレスは芸術です。ガチンコやってプロレスを発展させていく、これがリアルジャパンプロレスの姿です。ガチンコの経験がリングに現れるのが闘いなんです。あと大事なことで、ガチンコだけやってればお客さんにウケるかといったらウケません。ガチンコをスペクタクルなものに加味する、もっと動きを素晴らしいものにしていく、私が昭和の時代からやっていたプロレスです。今のプロレスと中身が全く違います。プロレスの文化は今説明したようなちょっと難しいことかもしれませんが、リアルジャパンの選手はガチンコ練習してスペクタクルな試合を展開していきますのでよろしくお願いします」と挨拶。
 初代タイガーマスクは来年3月に復帰を約束し、自らストロングスタイルを現代に復活させていく。

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