“名古屋を背負う紅白歌手レスラー”ノリ・ダ・ファンキーシビレサスが新王座戴冠!「6年半毎週観に来てくれた2~30人のために負けられなかった」

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 11月25日、神奈川県を中心に活動するプロレス団体・HEAT-UPが行った神奈川県・新百合ヶ丘大会で実施されたHEAT-UPユニバーサル王座決定戦で、ノリ・ダ・ファンキーシビレサスが田村和宏を破って新王者戴冠を果たした。

 ノリ・ダ・ファンキーシビレサスは、ヒップホップグループ『nobodyknows+』に所属し、紅白歌合戦に出場経験もあるアーティストでありながら、名古屋の今池商店街を中心に活動する今池プロレス所属のプロレスラーという稀有な存在。ノリはHEAT-UPで9月から行われていた『灼熱王バトルリーグ☆2017』で優勝して“灼熱王”の称号を獲得。
 名古屋のプロレス界の価値を高めるために絶対にベルトを名古屋に持ち帰ると宣言し、ユニバーサル王座創設から6度の防衛を続けていた絶対王者・田村和宏を相手に満を持しての王座挑戦となった。
 
 試合は、UWFの血を引く王者・田村が序盤からグラウンドで試合を支配。あらゆる体勢からノリの腕関節を極めていき、ノリの強烈なチョップやバックドロップを放つための腕を潰していく。ノリが力任せに振りほどいて距離を取ろうものなら多彩な蹴り技が、さらにはウルトラタイガードロップやトペ・コンヒーロなどの飛び道具が飛んでくるといった様相を呈し、田村が百戦錬磨の技術を以てノリを追い込んでいく。
 しかし、田村の必殺技の一つであるアックスボンバーに対してノリがカウンターのダブルチョップをクリーンヒットさせると潮目が変わる。体格とパワーで勝るノリは、日々の農作業で鍛え上げられた太い腕を以て田村にチョップを連打し、怯んだところへビッグブーツ、滞空式ブレーンバスター。さらにはコーナーからのダイビング・ギロチンドロップと苛烈に攻め立てていく。
 田村も絶対王者として負けられない。ノリの必殺技の一つであるフルネルソンバスターを巻き投げでかわすと、追撃のラリアットを狙うノリの腕をキャッチして再びグラウンドでの腕関節地獄へ引きずり込む。田村は逃げ場のないリング中央でノリの腕を絞り上げ、決まりきらないと見るやコーナー上からノリの腕にダイビング・ダブルニードロップを投下してからさらに腕を絞り上げるなど容赦のない腕殺し。
 しかし、ノリは力を振り絞って起死回生のフルネルソンバスターで流れを引き戻す。田村もアックスボンバーで勝負を決めにかかるが、これをかわしたノリがバックドロップ一閃。さらに、そのまま離すことなくロコモーション式で二発、三発と叩きつけると、絶対王者・田村も肩を上げられず、カウント3。
 HEAT-UP創設以来頂点に君臨していた田村和宏政権が終わり、“名古屋を背負う紅白歌手レスラー”ノリ・ダ・ファンキーシビレサスが初の栄冠を掴んだ。

 新王者となったノリはマイクを取ると、「俺は名古屋でデビューして6年半、誰にも見られず、誰の声も届かずコツコツコツコツやってきた。そこに目をつけてくれたのが、田村和宏だったんだよ。アイツがここに呼んでくれなかったら、俺はただただ名古屋で腐っていくだけだったと思う。俺も男だ。一度プロレスのリングに上がった以上、どんなとこでもいい、どんな団体でもいい、どんな場所でもいいから一度はトップを見てみたかったよ」と、想いの丈をぶちまけて、前王者・田村への感謝の言葉を述べる。

 さらに、「名古屋には、毎週2~30人はずっと俺の試合を観に来てくれる人がいるんだ。毎週毎週必ずだ。デビューして6年半なんの結果も出していない俺の試合を毎週観に来てくれるんだ。だったらそいつらになんかいいもん観してやりてえじゃねえか!だから俺はこのベルトが欲しくなったんだよ!だから負けられなかったんだよ!だから今日獲れたんだよ!」と名古屋でノリの帰りを待つファンへの想いを叫んだ。
 今池プロレスという名古屋の団体からやってきた“外敵”の王座戴冠ではあるが、ノリの想いを受けた観衆は、ノリに惜しみのない拍手と歓声を送って祝福した。

 しかし、団体のベルトを外敵に獲られてしまったHEAT-UPも黙ってはいない。HEAT-UPの次期エース候補である近藤“ド根性”洋史、兼平大介がリングに上がり、ノリに挑戦表明。
 リング上で「どちらが先にノリに挑戦するかをシングルで決めよう」と二人で話す近藤と兼平に対し、ノリは「別にシングルするのはお前らの勝手だよ。その前にお前らもうちょい緊張感持て!他団体の奴にベルト持ってかれてんだぞ!お前らもっと緊張感持って来いよ、そんなんじゃ俺は絶対お前らに挑戦権なんて与えねえ」と吐き捨ててリングを後にした。
 リングに残された近藤と兼平は、先走ってしまったことを反省しつつ、ベルトに対する想いや、HEAT-UPの飛躍のために自分たちが負ける訳にはいかないという決意を語り、今後の成長を誓った。

 試合後、ノリは「やったぜ!チャンピオンだってよ!名古屋のスポルティーバで防衛戦やってやるよ!名古屋のみんな、待っとけ!」と喜びを爆発させ、地元・名古屋で待つファンにメッセージを送った。
 そして、リング上で挑戦表明をしてきたHEAT-UPの若手、近藤“ド根性”洋史&兼平大介について、「ド根性、兼平の両方に俺は勝ってんだよ。そんな簡単に挑戦できるものなのか?俺はここに来るまで6年半かかってんだよ。俺は一回のチャンスで灼熱王とチャンピオン、両方共モノにした。その辺履き違えんなよ。自分たちの団体のベルト獲られてんだぞ?あんなゆるい感じでいいのかよ。もっと緊張感持てよ。だから負けるんだ!」と一喝。早くも“外敵王者”としての風格を漂わせた。

 確かにノリ・ダ・ファンキーシビレサスというプロレスラーは、名古屋のプロレス界隈を除けば”nobodyknows”な選手だったかもしれない。しかし、ファンの想いを背負ったノリの努力はついに実を結んでチャンピオンベルトという結果にたどり着き、インディープロレス界にその名を知らしめた。

 7度目の防衛に失敗し、ベルトの他団体流出を許してしまった田村は、「紅白に出るという常人ではたどり着けないところにたどり着いた人の強みというか、底力を感じました。来年『川崎炎上』って掲げてたけど、ここに来てHEAT-UPが炎上しちゃったよ。でも、こっからだ!炎上の序曲が!今!燃えたばっかりだ!2018年も炎上するための!着火が!今!始まった!」とコメント。負けても尚、田村の熱いハートは折れること無く次の目標に向かって闘志を燃やし始めていた。

 新王者・ノリ・ダ・ファンキーシビレサスの初防衛戦の相手は、12月17日に行われるHEAT-UP相模原大会のメインイベント、近藤“ド根性”洋史vs兼平大介の勝者となる。

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