【試合結果】10・7 HEAT-UP王子大会 夜の部 兼平大介vs藤田峰雄 ノリ・ダ・ファンキーシビレサスvs田村和宏 ヤス・ウラノvs井土徹也 藤田峰雄vs阿部史典

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『灼熱王バトルリーグ☆2017 熱戦5』
日時:2017年10月7日(土)
開始:18:00
会場:東京・王子BASEMENT MON☆STAR
観衆:98名

▼第1試合 オープニングハイテンションヒートアップ 15分1本勝負
○近藤”ド根性”洋史/風戸大智(BASARA)
7分39秒 ド根性デスロック
渡辺宏志/●田馬場貴裕(Fighting Network TB EUPHORIA)

▼第2試合 灼熱王バトルリーグ☆2017公式戦Bブロック 15分1本勝負
▲藤田峰雄(チンコプロレス)【1勝3分=5点】
6分33秒 両者リングアウト
▲阿部史典(スポルティーバ)【1勝2敗1分=3点】

▼第3試合 灼熱王バトルリーグ☆2017公式戦Bブロック 15分1本勝負
○兼平大介【2勝1敗1分=5点】
9分14秒 ランニング・ニーリフト→エビ固め
●新井健一郎(DRAGON GATE)【1勝1敗2分=4点】 
※Bブロックは兼平と峰雄が同点でブロック首位に、公式戦で引き分けているので全試合終了後にブロック覇者決定戦を行う事に。

▼第4試合 井土徹也5番勝負“闘炎の17歳”⑤ 20分1本勝負
○ヤス・ウラノ(フリー)
12分10秒 首固め
●井土徹也【5敗】

▼第5試合 灼熱王バトルリーグ☆2017公式戦Aブロック 15分1本勝負
○ヒデ久保田(フリー)【2勝1敗1分=5点】
12分22秒 ベルト殴打→片エビ固め
●CHANGO(フリー)【1勝3敗=2点】

▼第6試合 灼熱王バトルリーグ☆2017公式戦Aブロック 15分1本勝負
△ノリ・ダ・ファンキーシビレサス(今池プロレス)【2勝2分=6点】
15分00秒 時間切れ引き分け
△田村和宏【2勝1敗1分=5点】
※ノリがAブロック代表者となる。

▼第7試合 灼熱王バトルリーグ☆2017 Bブロック代表者決定戦 時間無制限1本勝負
○兼平大介
8分16秒 腕ひしぎ十字固め
●藤田峰雄(チンコプロレス)
※兼平がBブロック代表となり、11月5日新木場大会にてノリと兼平による優勝決定戦が決定。

灼熱王リーグ戦は兼平がBブロック制覇!決勝はAブロックを無敗で完走したノリとの一騎打ちに!田村vsダイスケのラストマッチが決定!

オープニング


 てっしー&やぶちんのインフォメーション、大勢の観客に喜ぶ両雄。ちなみに、王子BASEMENT MON☆STAR大会にて、観客数が100名を超えると抽選で素敵なプレゼントが貰える事をお忘れなく。昼に続いてTAKAYAMANIA募金のお知らせ、新百合・相模原大会の協賛募集をアナウンス。リーグ戦の得点状況から、てっしーの一発芸に繋がる。観客からのリクエストという手段もあったが、今回も弥武芳郎からのリクエスト『インド文化を継承した犬の鳴き声』をチョイス。「う~~~~~、ナン!」会場からの反応は…更に阿部史典が冷ややかな目でリング上を見つめるという結末。昼夜で1勝1敗、てっしーの新ネタは新木場大会にて披露されるのか、されないのか…??
 選手入場式。近藤と風戸の『ハイテンションド根性兄弟』がリングジャックする中、困った表情の渡辺、冷ややかな表情で中指を突き立てる田馬場。観客席に投げ込むはずのサインボールだが、ヤス・ウラノの入場時目の前にいた井土に何の気なしに手渡される。思いがけない行動に一瞬キョトンとした表情をしていた井土徹也17歳。その井土が代表挨拶。

井土「自分は今日、5番勝負ラスト試合になります。今日はもう勝って結果を残して、会場をヒートアップさせます!応援よろしくお願いします!!」

第1試合


 飯塚優の負傷欠場により、9月16日のシェア興行で田村とシングル戦を行った田馬場貴裕がHEAT-UPマット初登場を果たす。
 夢闘派プロレスリングへの出場経験もあるため、渡辺宏志とはいわば『夢闘派コンビ』と言ってもいいであろう。対するは近藤”ド根性”洋史と3月30日新百合大会以来約半年ぶりの出場となる風戸”ハイテンション”大智による『ハイテンションド根性兄弟』。コール時から「ド根性!」「ド根性!」と謎のコミュニケーションを交わす兄弟、てっしーにまで伝染してしまう程。握手を求める近藤の手を蹴飛ばした田馬場、いきなり悪童ぶりをアピール。兄弟の奇行に対し、さすがに渡辺がツッコミを入れる。

渡辺「拾ったものでも食ったのか?」
風戸「拾ったもの食った?」
近藤「関係ない、ド根性~!」

 会場の一部から「怪しい」と言われようがどこ吹く風。風戸がコーナーに下がる際も「ド根性」「ド根性」と謎の会話を交わす。ロープに渡辺を押し込んだ近藤、クリーンに分かれるとコーナーの風戸が「ド!」、近藤も「ド!」、しまいには近藤が館内に「ド!」コールを求める。弥武リングアナも「一体この二人は何語でコンタクトを取ったのでありましょうか?」とツッコミ。久々に本大会で対戦した渡辺と近藤、序盤をレスリングで語り合う。両軍交代、田馬場がハイキックで牽制すれば、風戸はノーモーションからその場飛びドロップキック。館内に「ド根性~!」アピールをする風戸、知るかと左足にローキックを連打する田馬場。コーナーで風戸を踏んづけ、ふてぶてしい表情でサッカーボールキック。渡辺のボディスラム、レッグドロップ、カウンターの逆水平。田馬場のミドルに風戸はかち上げエルボー、同じ技で返す田馬場、鋭さで劣勢になるが胸板へのミドル連打でぶっ倒す。渡辺のスインギングネックブリーカー、ボディスラムからダイビング・ニードロップの後ツープラトンを狙うが、逆に風戸が二人まとめてジャンピング・ネックブリーカー。
 5分経過、ド根性タッチから近藤が代わる代わるボディスラム、渡辺と田馬場をコーナーに振って、まとめて串刺しヒップアタック。続けて田馬場に直下式ブレーンバスター、バックフリップは田馬場に読まれてサイドキックからPKを食らう。カウント2。「行くぞー!」とアピールする田馬場、ダブルアーム・スープレックスを離さずに風車固め、風戸のカットでカウント2。「消えろこの野郎!」と風戸を蹴り出し、ロープに走る田馬場、だが近藤がスピアで迎撃。風戸が渡辺をカット、近藤の串刺しエルボーから風戸の串刺しドロップキック、近藤が踏み台になり高い打点で見舞われた。続けて近藤投げ捨てバックフリップ、風戸ともつれるように渡辺がカット。「ド根性!」と叫んだ近藤のピョン吉スプラッシュ、田馬場自力でフォールを返す。最後は満を持して近藤のド根性デスロック、田馬場も耐えたがグイッと腰を落とされるとタップ。
 抱き合って喜ぶ兄弟、今後も継続すればHEAT-UPの名物になるかも知れない。かたやほろ苦いHEAT-UPデビューとなった田馬場、しかし継続参戦すれば良いカンフル剤の役目を果たせるだろう。いつか、欠場している飯塚とのシングルマッチが実現できたらスタイルの合う者同士、好試合が期待できる。

<試合後コメント>

近藤“ド根性”洋史&風戸大智
風戸「ド根性ーッ!ド根性~~ッ!!」
二人「ド根性ーーッ!!」(二人で息を合わせて)
近藤「やりましたよ風戸さん!ド根性コンビの誕生ですよ!HEAT-UPの!」
風戸「今日は完全な作戦勝ちでしょ!」
近藤「そうですねハイ!元気で!」
風戸「田馬場選手のすごいキツい蹴り、僕が受けてね。ド根性、もう地力が付いてるから」
近藤「風戸さんに負けないようにド根性でド根性でもっと頑張ります!」
風戸「またやりましょう!」
二人「ド根性ーーッ!!」


渡辺宏志&田馬場貴裕
渡辺「いやー、まあ、近藤と風戸と、若くて勢いと、何よりも地力がある二人を相手にね、ちょっと分のない勝負だったかもしれないけど、でも、タッグマッチの鉄則であるすぐにタッチすぐにタッチっていう課題はとりあえずクリアできたかなって。まだまだこれからだよ!」
田馬場「おい、なんだよ。近藤?ド根性?知らねぇよ。今日はタッグだったからもう一人のやつ、よく分かんねぇけど、カザマ?」
渡辺「風戸」(小声で)
田馬場「風戸さん?風戸。うん。風戸さんに助けられたみたいなもんだけど、オイ。シングルだったらそんな根性ポッキリ叩き折ってんだよオイ。何がド根性だよ畜生。ド根性焼きしてやるよ」
渡辺「まあ、まだまだね、彼はキャリア的にもこれからだし、やりようによっては彼らにすぐ追いついて追い越せるだけの力を持ってるんで、皆さん、期待してください!今日はどうもありがとうございました!」

第2試合


 この試合に勝てば得点6、文句なしにBリーグを突破できる峰雄。アラケン戦で2敗目を喫した阿部は脱落、そんな阿部がゴング後にマイクを握る。

阿部「ちょっと待ってください。峰雄さん、いや、チンコプロレス総帥峰雄様。私(わたくし)は初めて峰雄さんのチンコプロレスを観た時、あまりの衝撃に感動しました。だからこのリーグ戦だって、時間があればなるべく峰雄さんの試合を観て、チンコプロレスについて勉強しようと思っておりました。でもなんですか?あまりに勝ちに執着しすぎて(館内笑い)、あなたが本来すべき『チンコを追う』ということを忘れてるじゃないですか!!(何故か館内から拍手)チンコを狙わない峰雄さんなんてね、絡みの無いAVをずっと見させられてるようなものなんですよ(館内笑い)。僕はね、昼間リーグ戦負けて決勝はなくなりました。でもね峰雄さん、僕に勝てば決勝に進めるんですよね。でもね、チンコを狙わない峰雄さんのプロレスなんてちっとも面白くない。だからね、僕はあなたを道連れにしますよ。…だっ!!」

 叫ぶや否や、いきなり場外に峰雄を叩き出す阿部、てっしーに「(場外カウント)数えろ!」と要求するのも忘れない。場外で阿部は電気アンマ、「思い出せ!チンコプロレスしましょうよ!!」と叫びながら。リングに戻ると阿部はスクールボーイや首固めを連発、しかしあくまで阿部の狙いは場外心中。阿部のドロップキックで峰雄場外へ、阿部「数えろ!」のアピールからまたもや場外戦。今度は赤コーナー選手入場口に峰雄を閉じ込める作戦。必死にドアノブを押さえて抵抗する阿部、ところがカウント17で峰雄がリングに戻っている。一体入場口には誰が…?という疑問は置いといて、「なんで?なんで??」と戻った阿部に峰雄の閃光魔術、カウント2。そしてちんプラントを炸裂させるがこれもカウント2。5分経過、ならばとコーナーに登る峰雄、てっしーを使って峰雄を転落させた阿部、峰雄のみねぴょんがトップロープに直撃。3度目の場外戦、阿部は鉄柱を使った電気アンマ、近くにいた観客にも協力を要請。館内に笑い声がこだまする。カウント14で北側座席方面に移動する両者、カウント18、阿部エプロンで伊良部パンチ、かわす峰雄。カウント19、峰雄リングインしようとするが、セカンドロープを思い切り上に上げた阿部、再びみねぴょんを直撃、そのまま場外に転げ落ちて両者リングアウトの裁定。阿部の策略にハマり、負けはないものの勝ち点5で全日程を終了した峰雄であった。

 休憩時、何故か浮かない顔をしていた阿部。「俺ヒールですよね…。初めてブーイング浴びてヘコんでるんですよ」と呟いた。だが逆に考えれば、兼平からピンフォールを奪い、峰雄とは金星に近い引き分けをやってのけた結果。このリーグ戦で阿部史典という男が更に怖い存在になりつつある。胸を張れ!!

<試合後コメント>

阿部史典
「チンコプロレス総帥、藤田峰雄様。あなた、勝ちに囚われすぎて本来のチンコを狙うという本来のプロレスリングを忘れているじゃないですか。そんなんじゃダメだよ。俺許さない。許せないよ。それだからディズニーランドになんか勝てないよ。僕は峰雄さんから教わったいつでもチンコを狙い続けろっていうチンコプロレスルール、守り続けますよ。峰雄さんもね、もう一回目を覚まして欲しい……覚まして欲しい……」


藤田峰雄
「いやー、今日、ああいうね、いわゆるプロレス頭をですね、使った戦法・作戦。ああいうのをいつも言ってるような阿部くんのね……阿部史典選手の上手いところなんだ。今回自分は一本取られたって感じですね。でも今やってるこの試合の結果如何ではまだまだ、望みは捨ててないんで、まだ自分は次の望みを捨てないで準備します。以上!」

第3試合


 実はシングルマッチで両者が対戦するのはこれが初めて。負け無しのアラケンは勝てば単独トップに、兼平が勝てば峰雄との同点決勝。アラケンは白のツナギ姿。青のコーナー最上段にドッカと座り込み頬杖をつく。兼平も両膝に手をやっていると、コーナーから降りるアラケン、握手を求めていく。当然これには乗らない兼平。ロープに押し込み腕を極めるアラケン、極めた手をガッチリ握って握手を交わす。しつこく腕を捻るアラケン、タックルで倒されても顔面を掻きむしってペースを握らせない。てっしーのブラインドを突いてヘッドロックパンチ、テーピングを額にこすり付ける等ラフで攻める。ボディスラムで投げ返されるも再び顔面掻きむしり、腕をロックして攻めていく。立ち上がろうとする兼平の後ろ髪を掴んで引きずり倒す、トップロープを額にこすりつけるとラフ全開のアラケン。子供の声援に触発されてリング中央で「だ~いちゃ~ん!」と叫ぶアラケン、ワキ固めへ。ロープを探す兼平の右腕もロック、なんとか足を伸ばした兼平。
 5分経過、尚も続くアラケンの腕攻め。ショルダースルー狙いも蹴りで返していくアラケン。ロープに走るアラケン、ここで兼平は初公開となるパワースラム。しかし腕のダメージでフォールにいけず。兼平ボディへのニーからキチンシンク、ジョンウー、串刺しかち上げエルボー、ブレーンバスターと繋ぐ。ランニング・ニーで待ち構える兼平、待ったのポーズで牽制したアラケンは場外にエスケープ。逃げるアラケン、追う兼平、突っ込んでくる兼平のボディにショルダーブロックから飛び込んでローリング・クラッチ・ホールドを決めたアラケン、ロープに足をかけた反則フォールで丸め込むがてっしーの厳しいチェックで無効に。悔しがったり頼み込んだりするアラケン、仁王立ちで拳を握った兼平を見て思わず尻餅をつく。待ったから再び握手を求めるアラケン、兼平が握り返すとガットショット、しかし怯まない兼平。逆にエルボーを連打する兼平、ヒップトスからのニー、虎王で倒れたアラケンを引きずり起こしてバックドロップ、カウント2。ならばと両手を広げてアピール、コーナーからダッシュしてランニング・ニーへ。ガッチリエビで固めるとてっしーの手が3回マットを叩いた。
 田村和宏も手を焼いた新井健一郎から、初のシングルマッチでピンフォール勝ちを収める大仕事をやってのけた兼平大介。これで勝ち点を5に伸ばし峰雄とタイ、リーグ戦で引き分けているため全試合終了後にBブロック代表者決定戦が行われる事になった。かたや敗れたアラケン、這いずるように愛おしくベルトを抱えてリングを去った。

<試合後コメント>

新井健一郎
「俺が、あの、ドラゲースタイルを捨ててでもこの7年間、東京のインディーで培ってきたのらりくらりのスタイルが全く通用しませんでしたよ。初めてシングルマッチで兼平大介と試合して、今までホントタッグで当たったこともほとんど記憶にねぇけど、あれは、あれはなんだ。今まで田村和宏……あのちっちゃいのしか見てなかったから、東京のインディーにもあんなタフで骨のある若造いるんだな、悔しいけど。まあ、今日、夜の部、お客さんいっぱい入ってたな。あれは絶対に俺ののらりくらりを、極上ののらりくらりのスタイルを見に来た客だと信じたいけど、こんな完膚なきまでに……俺何も技なんかやれずに負けたってことは、俺はもうとりあえずシングル路線は諦めてこっちに専念させてもらうよ(肩に下げたタッグベルトを撫でながら) 誰かHEAT-UP……HEAT-UPじゃなくてもいいや。よその団体でもヒデちゃんと俺の極上のタッグ、挑戦しに来いよ。ちょっと長くなるけど言わせてもらえば、俺昔いっぱい巡業出てたけど、行かなくなってたまに他のインディーとかで地方大会呼ばれると、結構『アラケンさん、中々巡業来てくれないんでこっち見に来ちゃいましたよ』って客、結構多いぞ。そりゃ、50枚100枚ってわけにはいかねぇけどな、1枚2枚のレベルじゃねぇぞ。というわけで、オファーお待ちしてますよ」


兼平大介
「いや、今までタッグトーナメントの決勝とか、散々悔しい目にあってきた新井選手にようやく初めてシングルマッチで勝つことが出来て、灼熱王のリーグ戦関係なしに嬉しいっすね。でも、敵ですけど、実力はすごいもの持ってるし、リスペクトする面もたくさんあるので、また違う機会があったらやりたいですね。今リーグ戦の結果、どうなってるかちょっと分かんないですけど、まあもし決勝に行けるチャンスが有るんだったら僕は全部勝って決勝行って、何回も言ってますけど、僕はHEAT-UPのチャンピオンになります。HEAT-UPのチャンピオンだけじゃなくて、僕はプロレス界の一番トップを目指したいと思います。以上です。ありがとうございました」

第4試合


 井土徹也5番勝負”闘炎の17歳”最終戦にして最も厄介な強者が現れた。強く当たってきたかと思えばスッと引いていく、打ち寄せる波のようなヤス・ウラノという男。
 右手を差し出したヤスに対し、握り返すではなく距離を詰めていく井土。ヤスがグラウンドに誘い、しっかり付いてきているのを確認しているような表情。弥武リングアナ曰く「5番勝負の卒業試験」とは良く言ったもの。エルボーで場外にエスケープしたヤス、だがここからヤスの怖さが発揮される。腕を椅子に固定し、そこをパイプ椅子で叩いていくヤス。場外から戻れない井土、ヤスはニュートラルコーナーのカバーを外していく。リングに戻るとする井土、セカンドロープを蹴飛ばして急所に一撃を加えるヤス。ニコニコしながら苦しむ井土を見下ろしている。来い来いと挑発しながら張り手、キックで井土の頭部を攻撃。エルボーで返す井土だが、ボディへのパンチを食らうと頭を垂れてしまう。コーナーに押し込んだヤス、ボディへのパンチからコーナーのカバーを外し、むき出しの金具に井土の肩口をぶち当てていく。今まで食らったことのない衝撃に井土の表情が歪む。
 5分経過、高笑いしながらゆっくりと井土に近づくヤスはボディスラムの体勢。逆に投げ返した井土だが、右肩から上腕部のダメージが大きい。それでもエルボーを当てていくが、タイツを掴んで場外に放り出すヤス。奇声を放ちながら場外で井土を痛めつけ、リングに戻ると腹部を蹴り上げるヤス、カウント2。コーナーのカバーを直そうとする渡辺にもちょっかいを出すヤス、エルボーを繰り出す井土の顔面にツバを吐きかける。ヤスの顔を張っていった井土、怒ったヤスはパンチの嵐から延髄斬り。気づけばヤスの表情からニコニコが消えている。逆エビ固めで絞り上げ、サードロープを使ったスタンガン、またもやコーナーの金具をむき出しにし、井土の顔面を叩きつける。コーナーに振るヤス、串刺し攻撃を井土は膝で迎撃、右腕を攻めるヤスに左のエルボーを打ち込む井土。ロープに走った井土にヤスのドロップキック、倒れなかった井土はランニング・エルボーパッド。場外に転げ落ちたヤス、井土は追撃のプランチャ、初公開となる。リングに戻すと串刺しエルボーからヒップトス、右腕が痛むのでジャンピング・エルボードロップには行かずそのままフォール、カウント2。両手を広げてアピールする井土、バックを取ってジャーマン狙い。てっしーを掴んだヤスは急所蹴り、膝でガードした井土はガットショットからフィッシャーマンの体勢。こらえたヤスはバックに回り、井土をコーナーにいるてっしーに叩きつけていく。会場のごく一部から起こる失神コールは置いといて、張り手からフィッシャーマンズ・バスターからスライディングDを決めた井土。フォールにいくが、てっしーは倒れたまま。セコンドの介抱で気がついたてっしー、倒れているヤスに近づく井土、ヤス下から丸め込む首固めはカウント2。
 立ち上がったヤス、後ろで睨んでいる井土。ガットショットからヤスの背中にハンマーを乱れ打ち、むき出しの金具にヤスの背中をぶち当てた井土。続けて旋回式のフィッシャーマンズ・バスター、カウント2。ダイビング・エルボーを狙おうとしたのか、コーナーに登った井土。ここでヤスはてっしーを抱え込み自身をガード、立ち上がろうとする際もてっしーを壁にしているため攻撃できない井土。てっしーを突き飛ばしたヤス、井土がコーナーからダイブするタイミングで正面から急所を蹴り上げる。ゆっくりと首固めで丸め込むとカウント3。まるで井土を弄ぶかのように試合を組み立てていたヤスの完勝であった。
 試合後、ヤスが握手を求めていく。握り返そうとする井土、知らん顔してさっさと引き上げていくヤス。マットを叩いて悔しがる井土、5番勝負は全敗に終わる。先輩レスラーの強さをこれでもかと知らしめさせられた井土、10月31日でデビュー1年を迎えるが、今後の飛躍ぶりに期待したい。

<試合後コメント>

井土徹也&ヤス・ウラノ
井土「5番勝負を終えて、全部終わって、一勝も出来なくて……今日、ヤス・ウラノさんに最後、なんとしてでも、どんな勝ち方でもいいから一勝は絶対してやるって覚悟で望んだんですけど、全部連敗、すごく情けないです……。終わり方も急所を突かれて丸め込みっていう、情けない負け方して、せっかく5番勝負組んでくれたのにこんな一勝も出来ず不甲斐ない結果ですごく悔しいです。でも、この経験は絶対生きてくると思ってるので、5場勝負戦ってくれてくれた方々たちから得た技術・スタミナ・気持ちの分で今後活かしていきたいと思います」
(コメント会場にヤスがふらりと現れて参加。井土は動揺した様子)
ヤス「まあそういうことですよね。そういうことだよね。勝つことにこだわってたけどね、次に繋ぐためにやってるじゃん。そんなにね、勝つこと勝つことよりもね、なんていうの?汚い手使って勝ってもなんの意味もないんだよ。分かる?」
井土「はい」(動揺したようすで頷く)
ヤス「汚い手使って勝ったところで、何の勝ちもないんだよ。大事なことは、勝つことよりも、一生懸命やることだよ。君はね、まだまだきっとやるでしょ?やらない?何年もプロレスやるでしょ?」
井土「やります!」
ヤス「別に今がゴールじゃないじゃん。こっちはね、もう41歳だからね。ゴール近づいてるから勝ちにこだわるけど、君はさ、勝ちたいという気持ちもすごく大事だと思うけど、もう勝つこと負けることよりも、自分の持てる力を全部出し切ることだと思うよ。姑息に丸め込んで勝ったりしたって、君には合わないし、君はね、丸め込んで勝ったりしようとしなかったことはすごくホントに。負けたっていいじゃん。最後にね、剥き出しの金具に僕をぶつけたことだけが褒められないね。あれは卑怯なことだから。あれがなきゃ負けてたかもしれないな。あんな卑怯なことするから、もっとね、自分らしく精一杯闘うことだと思うよ。別に今の負けなんてどうだっていいじゃん。自分のやりたい、自分の進むべき道を進んでいって、その上で負けたんだったら次の勝利につながるから。それは勝ちを目指さないってことじゃないから。と、思いますよ。どう思いますか、ナベさん?(近くで井土のコメントを見守っていた渡辺宏に問いかける)……まあ、こっからですよ。頑張って!」(井土に握手を求める)
井土「ありがとうございます!」
(井土が握手に応じようと両手を差し出すと、ヤスはスッと握手を交わして歩き去り、一人残された井土は呆然)
井土「…………僕は、ああならないように頑張ります」

第5試合


-試合前のCHANGOによるtwitterより-
VSヒデ久保田 リーグ戦の最後の相手、ツナギの軍団の人ですね。
リーダーの人は無宿をやって渡辺宏志と組んでツナギの軍団をやって、節操ないね。
関係ねーけど。この試合勝ってあとは決勝。カンタンなオシゴトです、、、w

 休憩明けのセミファイナル、ヒデのセコンドに就いたアラケンがマイクを握る。

アラケン「…ちょっと、いいかな?あの~、この試合、一応リーグ戦ですよね?ヒデちゃん、今日この試合…CHANGOに勝って、どうなります?決勝、行けるんでしたっけ?勝った所で。」
ヒデ「(地声で)…行けない…ね。」
アラケン「…確かにそう、そうだわな。で、CHANGOよ。お前もどうなんだ?お前もヒデちゃんに…まあ言いたかねえけどお前が勝ったとして、お前(天井を指差して)行けるのか?」

 てっしーに確認するCHANGO、首を振る素振りを見せるてっしー。やっぱり得点争いから脱落しているCHANGO。館内から笑いが沸き起こる。

アラケン「っていう事はようオイ!この試合、なんも意味ねえじゃねえかオイ。(リングに入り)ええ?お前、って言うかオイ、なあ、丁度いい。俺が…ヒデちゃん、俺がこの試合に意味を持たせてやろうじゃねえか。なあCHANGOよ。お前無宿解散して、なあ暫く経ってるけど、お前いつまで独りで突っ張ってるんだお前。ええ?別に正規軍に入るでなし、まお前はどう考えたって正規軍っていうカラーじゃねえよな。で、お前も田村和宏のこと嫌いなんだろお前?(笑みを浮かべてゆっくりと頷くCHANGO)…じゃあ話ははええじゃねえか。オイ…丁度、俺らも…ね、ちょっと、梅ちゃんは今日…あの方も色々忙しい人なんで。ああ、来てないから。なかなか揃わねえんだ。オイ、お前…SMOKEY CRIMINAL4人目の男として…え?一緒にやってかねえかお前?田村和宏、バシバシしばけるぞお前。なあ?いい話だろお前?」

 ヒデが拍手、右手を差し出すアラケン。その手を握り返すCHANGO、「そうだよなあ!」と嬉しそうな両雄。

アラケン「そうだよなあ!それなら話がはええよお前!オイ!これで…これでこの試合、ちゃんと意味ができたじゃねえか。なあ!新生SMOKEY CRIMINALの同士として!おお、熱い試合をしてくれよ。」

 ヒデとも握手を交わすCHANGO、アラケンとヒデがCHANGOの両手を挙げる。アラケンとヒデが向かい合って握手したその時、CHANGOはアラケンを背後から突き飛ばしヒデと衝突させる。戸惑うアラケンにステップ延髄をお見舞いし、慌てるてっしーの合図で開始のゴングが鳴らされた。
 開始早々ゼロ戦キックでヒデを場外に落としたCHANGOはトペ・コンヒーロに行くかと思われたが…ヒデが持ったパイプ椅子に直撃。場外戦でもいたぶられるわ、エプロンでヒデに髪を捕まれアラケンになじられるわ、散々な目に遭わされてしまうCHANGO。リング内に戦場が移ると、ヒデはスリーパーからコーナー付近でコブラツイスト。CHANGOの背中に膝を立て、続けざまにブレーンバスター。何故かCHANGOのセコンドに就いている近藤を挑発、てっしーが注意する隙を突いて急所に一撃。手を叩いて喜ぶセコンドのアラケン。蹴りを入れていくのも忘れない。
 5分経過、注意するてっしーにツバを吐きかけるヒデ。それを注意するてっしー、にじり寄るヒデ、アラケンがCHANGOにチョーク攻撃と完全にSMOKEY CRIMINALのペース。何とかチョップやエルボーで返していくCHANGOだが、ヒデのソバットから再び場外戦へ。CHANGOを待つヒデは肘枕でリング中央に寝そべっている。CHANGOがリングに戻ると、なんとヒデがロメロスペシャル。まさかの大技にCHANGOのダメージは大きい。観客にまでツバを吐きかけるヒデ、串刺し攻撃は両足キックで迎撃されるが、続くミサイルキックを払い落としていく。ロープに走るヒデ、カウンターのゼロ戦キックでお返しするCHANGO。雄叫びを上げたCHANGOは串刺しエルボーからステップ延髄、ロープにもたれかかったヒデにビッグブーバー。ガットショットからシザースキックと攻め立てる。ロープに振ろうとするCHANGO、こらえたヒデはラシアンレッグスイープ。
 10分経過、串刺し攻撃をかわしたCHANGOはスクールボーイ、しかしこれはヒデの誘い水。クロスフェースがガッチリと極まる。ロープに逃れようとすると回転してリング中央へ、緩んだ瞬間抜け出したCHANGOはラ・マヒストラル、カウント2。突っ込んでくるCHANGOにヒデはレッグシザースから外道クラッチ、ギリギリカウント2で返すCHANGO。串刺し攻撃をキックで迎撃したヒデ、コーナーに登るが下から攻撃するCHANGO、雪崩式フランケンシュタイナーへ、カウント2。更にウェルカム・トゥ・ザ・ジャングル、カウント2。そしてダイビング・セントーン、フォールに入ったCHANGOの足をアラケンが引っ張る。アラケンに詰め寄るCHANGO、てっしーが制止に入るが…ヒデのコーナーにはある物が。CHANGOが振り向いた瞬間、ヒデがタッグベルトで一撃、まんまとフォール勝ちをかっさらった。
 場外で抱き合うヒデとアラケン、勝負が決してからもCHANGOをなじっていくアラケン。マイクを掴んでとどめの言葉。


アラケン「CHANGO、お疲れさん。ええ?まあ、今地声で言った通りよ。おめえなんか最初っからいらねえよオイ!!ええ?オイ、なんだったらお前、え?なんか今日、オイ、HEAT-UPの正規軍側がよお、お前のセコンド就いてCHANGO CHANGO言ってたぞお前?ええ?オイ、会場人気もなかなかあるじゃねえか。なんだったらお前オイ、行く場がねえならよぉオイ!田村和宏の靴の先でも舐めてよお、正規軍に入って!ええ!?(ヒデが場外にCHANGOを放り出す)俺らとなんべんでも競(や)ってみたらどうだこの野郎!!」

 ヒデの手を挙げるアラケン。「間違いねえんだ俺たちのやってる事はこの野郎!」と叫ぶとセコンドの近藤が手で払うポーズ。「上がってこい」と手招きするアラケン、怒った近藤はエプロンに登って睨みつけるがそこまで。CHANGOを心配する近藤と風戸、しかし今までの行動からCHANGOが簡単に手を組むとは思えない。果たしてCHANGOの進む道は?怒りを露わにする近藤の取る手は??

-試合後のCHANGOによるtwitterより-
リーグ戦1勝しかできなかった…白星配給係やっちまった…
プロレスをテレビで見てた頃、そーゆー奴すげー嫌いだったわ
お前がいなきゃリーグ戦もっと白熱するのに!ってオレそれだ、、さいあくだ

<試合後コメント>

ヒデ久保田&新井健一郎
アラケン「CHANGO、お前いよいよこれでお前、お前はHEAT-UPのリングで何がしたいんだよ?ええ?なんかアイツ、無宿終わってから何かあったかい?今日最大のチャンスだぞ、自分の居場所を見つける。それを自ら放棄しやがって。じゃあ次、何か提示できるもんならしてみろよ!オイ、一応俺は闘龍門時代の先輩だよ。こうあって手を差し伸べて、仲間思いの!ねぇ?仲間思いの新井健一郎さんのこのいたいけな気持ちを踏みにじりやがってお前」
ヒデ(心底呆れた様子でアラケンに同意する)
アラケン「まあリング上でも言った通り、アイツ意外と応援されてたし、どうぞどうぞ、これから田村和宏の靴の先でも舐めて田村和宏の試合終わった後のコスチュームの洗濯でもして、正規軍に引き取ってもらえよ
ヒデ(手を広げてアラケンに同意)
アラケン「なんだったら、赤を基調としたコスチュームでも作ってみたらどうなんだお前。完全にお前、正規軍を名乗れねぇんじゃねぇのか?それならそれで、俺達も田村和宏一人じゃ物足りねぇからなあ?CHANGO、後はお前の決断待ってるぞ。それでさっきも言ったけど!俺の試合後もさっき言ったけどな!ヒデちゃんと俺とのタッグ、インディー団体の皆様よ!これHEAT-UPだけのタッグにしていいんですか?!
ヒデ(ベルトとアラケンを指さしカメラに向かって激しく主張)
アラケン「HEAT-UPタッグ戦線、誰もいないからハッキリ言ってこのベルトの防衛戦、相手がいなくて困ってるんですよ。このピカピカのベルト、ねぇ、欲しくないですか?HEAT-UPがわざわざアメリカで発注した、ちゃんとしたベルトですよ。欲しくないですか?え?何?新井健一郎の新幹線代が惜しい?なぁ~にを言ってるんだ!新幹線、使わせてもらいますよ。だけど、それ以上の効果、絶対ありますよ。さっきも言った通り、結構俺、パッと地方行ったりすると、『中々DRAGON GATEじゃ見れないからこっち来ました』って人結構多いし、ねぇ?ヒデちゃんとのタッグ、いいタッグだと思うんだけどなぁ、ホントに!
ヒデ(激しく頷く)
アラケン「どこでもいいぞ!どんなローカル団体でもいいぞ!大体ヒデちゃんの連絡先とか知ってるだろ?というわけで、お待ちしてますよ」
ヒデ(電話を受ける仕草)


CHANGO
「クソ……クソ……知らんかったよ。俺とヒデ久保田の試合、どっちが勝っても決勝行けなかったんだってなぁ?知らなかったぁ~……。あーあ、テンションが上がんないから、ヒデ久保田に負けちゃったよ。クソだり。おい、新井健一郎、ヒデ久保田。お前らもみんなと一緒だよ。キャンキャンキャンキャン騒ぎやがって。なあ?(コールドスプレーを噴射して)頭冷やせよ。HEAT-UPの一員かお前ら?ニャンニャンわめくな。(コールドスプレーを噴射して)頭冷やして、もう一回来いよこの野郎。あー、クソ!なんもなくなった!リーグ戦もシングルのベルトもタッグのベルトも、ナイスガイガウンも全部ねぇや。どうすっかなこれから。アイツらスモール……スモーキー……分かんねぇや。ツナギの軍団な。ツナギの軍団にケンカ売ったから、タッグベルトもいいな。まずはお友達探しからでも始めよっかな」

第6試合


 昼の部、CHANGOを下したノリは5点目を獲得。2勝1分とAブロックのトップに立つ。かたや田村は2勝1敗の4点。ユニバーサル王者として灼熱王の称号を得るためにはこの試合にどんな手を使ってでも勝たなくてならない。これまでタッグマッチで1度しか対戦経験のない両者、先に動いたのは田村。
 ローでノリを崩しソバットからカウンターのドロップキック、串刺しミドル、串刺しエルボーからスリングブレイドとデカいノリを翻弄していく。ロープに走ってPKを放った田村、これをキャッチしたノリは立ち上がって強引にブレーンバスター。大きく振り下ろすノリの打撃、田村も下から打ち返していくがスケールの差が出てしまう。スインギング・ネックブリーカーから首狙いにいくノリ、田村も足首を取って倒そうとするが焼け石に水。バックに回ったノリはネックツイストで田村の首をへし折ろうとする。足を取って脱出した田村だが、冷静にノリは首四の字で追撃。体格差がモロに出てしまう技で攻めていくノリ。脱出した田村は腕を取りに行く。しかしこれを読まれ、スタンドでのフロントネックロックを極められてしまう。更に首筋にエルボーを落とすノリ。
 5分経過、コーナーの田村の顔を足蹴にするノリ、逆コーナーに振られカウンターのウルトラタイガードロップを狙う田村、だがノリは背中へのスレッジハンマーで撃墜、雪崩式ブレーンバスターを狙う。ところが諦めていない田村、コーナー最上段でアンドレを極め、更にトップロープを使ったアームブリーカー、左腕へのWフットスタンプ、マットに左腕を叩きつけニードロップ、チキンウイング・アームロックと一気に形勢を逆転させる。ロープに逃れたノリ、田村は左腕を狙ったキック、腕をツイストしてワキ固め、それを持ち上げたノリはサイドバスター。振り下ろすチョップ3発からロープに詰めてビッグブーツ、ジャンピング・ネックブリーカー、レッグドロップ。ブレーンバスターを耐えた田村、腕をねじっていくがノリはDDTへ。
 10分経過、バックドロップを空中で反転した田村、背後に降り立って低空ドロップキック、ノリの胸板にドロップキック、再度チキンウイング・アームロック、そのまま持ち上げたノリのボディスラム、諦めない田村はスタンディングでアームロック、ノリ投げ捨てジャーマンで反撃、田村アックスボンバー、雄叫びを上げて起き上がるノリ、もう一発田村アックスボンバーだが倒れないノリ、3発目をWチョップで合わせたノリ、胸板へのWチョップへ、両者ダウン。カウント9で膝立ち状態になる両者、田村のエルボーとノリのチョップが交錯する。残り3分、先に立ち上がった田村は左腕へのキック4発。バズソーをかわしたノリ、田村のバックを取る。バックエルボーで阻止する田村、ロープに走ろうとするがノリタイツを掴んで引き寄せフルネルソンバスター、カウント2。左腕を押さえて立ち上がるノリ、残り2分となりバックドロップの体勢。前方回転で切り抜けた田村、離れ際にバズソーキック、カウント2。田村ソバットから巻き込んでアームロック、極まらないと見るや腕十字、ノリエビで丸め込むがカウント2。残り1分、田村の腕十字を持ち上げようとするノリ、飛びついた田村は捕獲式腕十字へ。残り15秒、田村のアンドレを強引に抜けたノリはバックドロップ。ここでタイムアップのゴング。
 時間切れ引き分けとなり、両者に1点ずつ加算。よってノリ6点、田村5点でノリのAブロック突破がここで決定。マットを叩いて悔しがる田村、「俺?俺?」と確認するノリは小さくガッツポーズ。まさかの伏兵ノリ・ダ・ファンキーシビレサスのAブロック突破に拍手が沸き起こった。

<試合後コメント>

ノリ・ダ・ファンキーシビレサス
「っしゃあ!田村に負けなかったぞ!良かったぁ~!これでリーグ戦、楽しかったから終わっちゃうなと思ったら、俺決勝あんでしょ?数字とかよえーからよく分かんねぇんだよ。もし一試合あるんでしょ、リーグ戦?スゲー楽しみだ。相手誰か知んねーけど。やったなあ、オイ。とりあえず名古屋の皆に一つ目の約束果たしたわ。今週水曜日の名古屋でやってる水曜カレープロレスってやつで俺、決勝行ってくるって大見栄切っちゃったからさ、あー、良かったぁ!とりあえず約束果たしたわ。あと、もう一個約束しちまったから。優勝してトロフィー持ち帰ってそこにビール入れて皆で乾杯するっつって、それやるわ。だから後もう一試合あるのがスゲー楽しみだ。田村和宏とドローかぁ……勝てんかったかぁ……まあ15分1本勝負ってのがミソだな。それを俺が一番うまく使ったんじゃねぇの?とりあえず決勝誰か分かんねーけど俺が優勝する!HEAT-UPのファン、残念でした!」


田村和宏
「いやぁ、なんだろう、今……現実を受け止められないというか……。もう灼熱王っていうのを、この大会、俺が灼熱王っていう称号が欲しいがためにやろうって思ってやったんだけど、いやー……なんだろう。負けてないのに行けないっていうのは、悔しいね。でもこれがホントにリーグ戦の怖さだと改めて思ったんで、今日今、峰ぴょんさんと兼平がどっちが決勝行くかわからないけど、ノリさんとやって……。これで俺は決勝行けないから、11月の新百合ヶ丘はね、優勝者とタイトルマッチをやりたいと思います。このままじゃね、悔しくて2017年の年を越せないんで。優勝者とやりたいと思います。で、2017年、笑って終わって2018年、もっと大きな波がHEAT-UPに来るんで、それに向けていきたいと思います。ありがとうございました」

第7試合


 9月2日、峰雄のリーグ初戦で時間切れ引き分けに終わっている兼平との一戦。峰雄は自分が優勝したらもう一回やろうと宣言したが、図らずもブロック代表者決定戦で両者による決着戦が組まれる事に。二人共この試合で1日3戦目、しかも時間無制限1本勝負とあり慎重になるかと思われたが、いきなりリング中央でガンガンぶつかっていく。兼平のブレーンバスターを空中で切り返した峰雄、ヘッドシザースホイップで兼平を場外に振り落とし、リングを駆け巡ってトペ・コンヒーロ。兼平はもちろん、セコンドに就いていたHEAT-UP勢もしばらく起き上がれなかった程強烈な一撃。兼平をリングに戻し側頭部へのミサイルキック、カウント2。更にタイガー・スープレックスを狙う峰雄、こらえた兼平は右腕へのスクリューで叩きつける。更に巻き込みからチキンウイング・アームロック、キーロックに移行。峰雄ロープへ足を伸ばす。ボディへのニーからヒップトス&ニー、近づく峰雄に飛びつき腕十字、兼平大チャンスだったがロープに逃げられる。総合の経験もある峰雄がガードしつつ逃げていたのが大きい。
 コーナーに叩きつける兼平、ロープを使ってアームロックへ。串刺し攻撃を狙うが、両足タックルの体勢で持ち上げた峰雄、コーナーに兼平を座らせて下からドロップキック。一気に飛びついて雪崩式フランケンシュタイナー、カウント2。すかさず走り込んで閃光魔術、カウント2。コーナーに登る峰雄はスワントーン狙いか、気づいた兼平が雪崩式を逆に狙う。すり抜けた峰雄パワーボムの体勢、思い切り仰け反った兼平はウラカンホイップで投げ捨てる。近づいてきた峰雄にニーを1発、ロープに走る兼平を捕まえた峰雄フランケンシュタイナー、エビ固めの応酬となるが全てカウント2。
 突っ込んでくる峰雄、ヒップトスから腕十字に極めた兼平。クラッチを離さずエビで丸め込む峰雄、カウント2。大振りをダッキング、エルボーで撃ち抜いた兼平はバックドロップ、身体を反転させ浴びせ倒す峰雄、カウント2。兼平の大振りをかわした峰雄、ステップ延髄から雄叫びを上げてロープに走る。兼平ニーで迎撃、ロープに走ってラリアット、かわした峰雄は回り込んで雁クラへ、惜しくもカウント2。セコンドに就いている近藤がカウント2で返したと確認させる。追撃の閃光魔術を放ちフォールにいった峰雄、ところが下から峰雄の体重をコントロールした兼平、上手くひっくり返して腕十字へ。ややロープが近かったが峰雄は無念のタップ。なんと兼平大介が大逆転でBブロックを突破、しかも新井健一郎と藤田峰雄という二大巨塔を連覇するという大仕事をやってのけたのである。

エンディング


 全力を尽くして戦い抜いた者同士、もう言葉はいらない。先に立ち上がった兼平が頭を下げると館内は拍手。歩み寄った峰雄と固く握手を交わす。そしてリング中央で互いに礼。峰雄が去っていくと、代わってAブロック突破を決めたノリがエプロンに姿を現す。マイクを握って語り始める兼平。

兼平「今回の灼熱王リーグ戦、後楽園で負けてから悔しい思いして、絶対勝ち上がってやるって思って…今日藤田さんと闘うつもりは全く無かったんですけど、絶対に負ける訳にはいかなかったんで…藤田さん、でも…大先輩で、本当に僕と正面からぶつかっていただいてありがとうございました(館内拍手)。
(ノリと向かい合い)ノリさん、今まで1回も、1回もあなたと絡んだことないすけど、あなたのバックドロップよりも、僕のバックドロップのが上ですよ(場内どよめく)。新木場決勝戦、バックドロップで沈めます。…以上です。」
ノリ「(マイクの接触が悪く地声で)そうか、決勝は兼平君か…そうか…誰でもいいよ。俺リーグ戦すげえ楽しかったもん。もう1試合できるでしょ、決勝でもう1試合できるでしょ。楽しんだ上でボッコボコにしてお前をマットに突き刺してやる(館内拍手)。」

 そう言うと先にリングを去っていくノリ。11月5日(日)新木場大会のメインで両者は灼熱王の称号を懸けて相まみえる。

兼平「僕は、HEAT-UPの…(またマイクの接触が悪く慌てて交換する)僕は、もちろんこのリーグ戦で勝つ目的は、またHEAT-UPのベルトに挑戦すること。それと僕はHEAT-UPのチャンピオンになるっていうことと、プロレス界の中で僕はトップに立ちたいんです。だからこのリーグ戦優勝して、チャンピオンベルト獲って、HEAT-UPを日本一の団体にしてみせます(館内拍手)。それまで皆さん、もう少し時間かかるかも知れないすけど、ついて来てください。今日はありがとうございました!
今まで『ヒートアップ!』って締めてるんですけど、そろそろもういいんじゃないかと思うので、今日はこういう締め方で終わりたいと思います。今日は、ご来場いただ…っきまして、ありがとうございました!以上です!!」

 これまで賑やかだったHEAT-UPのエンディング、兼平の締めの言葉で終わってしまうのはやや寂しい気もしないでもないが、これも新しい景色なのだろう。
 これで1ヶ月に渡るリーグ戦が全て終了、最終得点状況は以下の図の通り。様々なドラマを乗り越えた男たちが、11月5日新木場に向けて走り始めた。

<試合後コメント>

藤田峰雄
「はぁ~……クッソ。最後にね、クッソ……兼平に獲られた……。なんだろう、もうこのリーグ戦始まったときにも言った通り、自分は本気で、本気で優勝を狙ってたんでね。さっきの阿部戦、結果如何でこの決定戦になって、リーグ戦で再度兼平と当たって、最後ね、何の差かって、戦って一番感じたのは、HEAT-UPのリーグ戦を制してHEAT-UPのベルトを獲る、そういう気持ち、自分もそれだけの覚悟を持って挑みましたよ。ただ、ほんのちょっとだけね、彼のHEAT-UPにかける思いが上回った結果だと思います。自分、今日は言い訳しないんでね。今日は完敗。兼平の完全勝利。まだ自分はこれで終わったわけじゃないんで。もっとプロレス続けていくんで」


兼平大介
「いやー、まさか、この展開で藤田さんと決勝進出決定戦やると思ってなかったんですけど、前回ドローの決着で、ちょっと勝てるかなって……3カウント絶対取れないと思ったんで、ちょっと関節技狙いで行って、なんとかギブアップ取れました。ノリさんは今までほんと一回も絡んだことないですけど、たしかにあのバックドロップはもう見てて破壊力もあるし強烈だなとは思うんですけど、僕もバックドロップには自信があるので、新木場では一発でバックドロップであの人を沈めて、また田村さんのベルトに挑戦したいと思います。何回も言いますけど、僕はプロレス界で上を目指してHEAT-UPを日本一の団体に引っ張っていきたいと思います。ありがとうございました」

<総括>

田村和宏
「今日で一応灼熱王の公式戦が終わったんですけど、11月5日の新木場のカードが、Aブロック代表がノリ・ダ・ファンキーシビレサス、Bブロック代表が兼平大介っていうことで、僕はちょっと決勝に残れなかったので、ちょっとカードを一つ発表したいと思います。田村和宏vsダイスケ。最後にアイツとちょっと一戦交えたいと思います。今回、灼熱王のリーグ戦をやったんですけど、全試合15分1本勝負ということで、この15分というのが、みんなの勝負観がすごく出ていたので、今後もHEAT-UPではシングルマッチ15分1本勝負っていうのは推して行こうかなというのがあるので、ダイスケとの勝負は15分1本勝負でバッチンバッチン最初から、初っ端から、やりたいと思います。ダイスケもね、ダイスケ相手に15分なんていらないよ。10分でいいかな。5分1本勝負でもいいくらいなんだけど、15分1本勝負ということで、ダイスケの最後、やりたいと思います。後もう一つ、新木場大会で、大きい発表をしたいと思いますので、新木場までお楽しみください」

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