【試合結果】10・3 WAVEレッスル武闘館大会 彩羽匠&門倉凛vs山下りな&小林香萌 夏すみれvsフェアリー日本橋 長浜浩江&高瀬みゆきvs万喜なつみ&田中ミキ 長崎まる子&桃野美桜vs藤ヶ崎矢子&トトロさつき

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『YOUNG OH! OH! '17~秋~』
日時:2017年10月3日(火)
開始:19:30
会場:埼玉・レッスル武闘館
観衆:104人(超満員札止め)

▼Welcome to the ヤングの森 15分1本勝負
○長崎まる子(アイスリボン)/桃野美桜(Marvelous)
10分6秒 猪突猛進
藤ヶ崎矢子(PURE-J)/●トトロさつき(アイスリボン)

▼YOUNG Welcome OH! OH! 15分1本勝負
○長浜浩江/高瀬みゆき(Beginning)
13分46秒 バックドロップホールド
万喜なつみ(Beginning)/●田中ミキ(Marvelous)

▼Fantastic メモリアル WAR~また会う日まで~ 15分1本勝負
△夏すみれ
8分47秒 ダブルフォール
△フェアリー日本橋(OSAKA女子)

▼YOUNG WAR! WAR! '17 15分1本勝負
[NEW-TRA]○彩羽匠(Marvelous)/門倉凛(Marvelous)
13分34秒 フライング・ニールキック→エビ固め
[ファフロッキーズ]●山下りな(OSAKA女子)/小林香萌(フリー)

タッグ王者の彩羽がシングル王者の山下から3カウントを奪う大波乱!退団を控えた夏が「お仕事が欲しい!」と叫ぶ!

入場式


 夏すみれがWAVE10・9後楽園で退団することもあり、約10カ月ぶりに「ヤング・オー!オー!」を開催。入場式では初出場となるMarvelousの田中ミキが代表の挨拶をおこなった。

田中「みなさーんこんばんは! えー、本日、田中ミキ『ヤング・オー!オー!』初参戦です。そんな私のために集まってくださり本当にありがとうございます。(彩羽が『調子のんな』と言うと)調子のっちゃって(と会場を微妙な雰囲気に……)。はいっ! 今日も全4試合、みなさん元気いっぱい頑張りますので、今日もどうぞ応援よろしくお願いします。いつもの、いきます。ヤング・オー!オー!」

第1試合


 WAVE8・12大田区に初参戦し、若手らしからぬパワーで観客を沸かせたトトロさつきが「ヤング・オー!オー!」に初参戦。ヤングの常連・藤ヶ崎矢子とタッグを組む。対するは、マブダチ♡厨2病卍卍としてMarvelousでユニットを組んでいる、長崎まる子&桃野美桜だ。
 握手を拒否したトトロにマブダチが奇襲。対角コーナーに矢子とトトロをセットすると、交互に串刺しドロップキックを放って行く。
 一方、トトロはボディープレスを投下すると、その上から矢子がフットスタンプ! さらに矢子は美桜にヒップアタック。鎌固め→弓矢固めで絞り上げる。続くトトロが美桜を踏みつけると、矢子も便乗。
 「デブ!」と言い返した美桜はフェイントからの顔面ドロップキックを放つと、串刺し攻撃を狙うが、トトロがボディーアタックで迎撃。そして、ボディースラムでカウント2。
 続いて矢子vs美桜。美桜はフェイントを入れた攻撃で翻弄するも、矢子がカウンターのヒップアタックから逆エビ固めへ。美桜もカサドーラで流れを変えてまる子と交代する。まる子はドロップキックを放っていくと、連係攻撃で矢子にドロップキック。変形フェースクラッシャーでカウント2。
 矢子がダブルリストアームサルトを放てば、まる子も丸投げで応戦。チーム戦となっていき、マブダチは猫だましからの丸め込み、猫だましからの首固め、猫だましからの逆さ押さえ込みで攻勢。いずれもカウント2止まりに終わると、トトロがカウンターのボディーアタックで流れを変える。すかさず矢子が旋回式ボディーアタック。トトロがセカンドロープからのセントーンを投下。これは美桜が滑り込みカウント2。
 ならばとトトロはトップロープへ。ダイビング・セントーンを投下するも、美桜がまる子を救い出し未遂に。ピンチを脱したまる子はトトロのファイアーマンキャリーを回転エビ固めで切り返すと、猪突猛進で逆転勝利を収めた。

第2試合


 第2試合は、アクトレスガールズから万喜なつみ、高瀬みゆきが「ヤング・オー!オー!」に初参戦(WAVE大会には参戦経験あり)。またMarvelousの田中ミキも初参戦となる。その中で一人、WAVEの長浜浩江は、新メンバーたちの中で存在感をアピールすることができるのか?
 試合は長浜vs万喜でスタート。ロックアップから長浜がコーナーに押し込み、クリーンブレイク。リストロックの取り合いから万喜が雪崩式アームホイップ。田中にタッチしようとするも、高瀬が妨害。長浜とのダブルドロップキックを決める。
 続いて高瀬vs万喜。高瀬のボディースラム、首4の字固めが決まる。万喜もボディーアタックを放ったが、キャッチされると、田中がボディーアタックでアシスト。続いて田中が出ていくが、高瀬がコブラツイスト。脱出した田中はドロップキックを連発したが、高さが足りず。結局、高瀬がダイヤル固めに繋げる。
 高瀬のラリアット、ギロチンドロップはカウント2。田中は「チョレイ!」と叫びながら張り手をお腹に食らわすが、高瀬は平気な顔。逆に小刻みエルボーでやり返す。ならばと田中はロケットパンチ!
 しかし、高瀬も田中の十八番を奪う「チョレイ!」と叫んでの逆水平チョップ。これには田中も「マネすんな!」とチョレイ返しで万喜と交代する。万喜はダイビング・クロスボディーで続くが、高瀬もチョップでやり返し、長浜と交代。
 長浜vs万喜の場面。長浜が串刺しドロップキックからコーナーに登る。サクラ落としでカウント2。残り時間5分からエビ固めの応酬。ネックブリーカードロップで田中に繋ぐ。
 田中はショルダータックルの連発から押さえ込みへ。あわやのシーンを連発してファンを熱くさせるも、続く田中のロケットパンチは不発。ならばと田中は首固め、スクールボーイ、逆さ押さえ込みで攻め込むも、凌いだ長浜がブレーンバスターからミサイル発射。サクラ落としに繋げるもこれもカウント2止まり。最後はバックドロップホールドでトドメを刺した。

第3試合


 WAVE10・9後楽園でWAVEを退団する夏すみれが「ヤング・オー!オー!」にラスト参戦。本人の希望もあり、最後のヤングはフェアリー日本橋とシングルマッチだ。
 クリーンな握手からロックアップ……かと思いきや、かいくぐったフェアリーが自己紹介。だが、夏も背後から襲ってネックブリーカードロップ。そして女子プロムーブに繋げるも、フェアリーは仰向けになったまま。「起きてよぉ……」っと懇願する夏にフェアリーは下から蹴り上げる。そのまま場外戦となり、客席で激しい闘い。
 セコンドの矢子が「もっと思い切りやれ」とチャチャを入れると、夏もフェアリーも矢子を襲撃。そのまま矢子もリングに上がり、ヒップアタックでお仕置きする。そして、夏へのサヨナラトレインを予告するも……誰も上がらず。夏は矢子を落とすと「出直せ、ブスこら!」と罵声を浴びせた。
 試合に戻り、フェアリーは魔法攻撃。夏が無視すると、フェアリーは「へぇーーーー、魔法かかれないんだ。フリーのあの選手も、フリーのあんな選手もみんなかかってるわよ。ペーペーのアンタができないって、この先、仕事ないんじゃない?」と脅迫。「お仕事が欲しい!」と叫ぶ夏は、魔法にかかりまくったが、ステッキポンはカウント2。
 ならばとフェアリーは「今までありがとう! ブレーンバスター!!」と予告するも夏が逆ブレーンバスター! すかさずコーナーに登ったが、フェアリーは起き上がらず。仕方なくコーナーから降りる夏。
 作戦変更の夏は突進するも、フェアリーがかわして石黒レフェリーに誤爆。すかさず「イナヅマー!」と叫んでヒザ蹴りにいくが、フェアリーもキックミットでガードする。
 攻守が入れ替わり、今度はフェアリーが秘伝☆でんでんクラッチを狙うが、踏ん張る夏。すかさず矢子がアシストに入ってなんとか丸めるも、崩れてしまい両者の肩が付いたままダブルフォールとなってしまった。

フェアリー「すみれ、最後に言わせてちょうだい。私は森の妖精フェアリー。それだけだ」
夏「な、なんか……フェアリーさんから大事なことを最後に学べた気がします。私もやっぱり今日、ヤング・オー!オー!が最後ということで、私、夏すみれは……」

 ここで遮るように夏のテーマ曲が流れ、夏は文句を言いながらも退場した。

第4試合


 2015年のDUAL SHOCK WAVEに参戦したファフロッキーズ(山下りな&小林香萌)。小林がWAVEを退団し自然消滅していたが、今回、「ヤング・オー!オー!」で久々に復活。現・WAVEタッグ王者組のNEW−TRA(彩羽匠&門倉凛)との一戦を迎える。現レジーナの山下はタッグ王者組を相手にどんな闘いを見せるのか、ノンタイトルながら興味深い一戦となった。
 山下はヤングのリングにレジーナのベルトを持って登場。その山下vs彩羽でスタートする。山下がまずはショルダータックルを放てば、彩羽も応戦。串刺し攻撃を狙うが、山下も足を立てて牽制していく。
 小林vs門倉に移り、門倉がドロップキックで先制。NEW−TRAはダブルのバックエルボーから連係攻撃へ。キックアウトした小林は連係攻撃のお返し。キャメルクラッチで捕獲する。張り付けドロップキックはカウント2。続く山下が後頭部への串刺しニー。再び小林に戻ると、門倉がドロップキック3連発。小林もドロップキックでやり返すとミサイル発射。これをかわした門倉が丸め込みを連発する。小林のフィッシャーマンを未遂に終わらせた門倉は低空ドロップキック。そして彩羽と交代。
 彩羽は門倉との連係から串刺し低空ドロップキックを放つと、ブレーンバスターを敢行。ロープに走るも山下が妨害。小林のフィッシャーマンSHが決まる。
 山下vs彩羽となり山下が串刺しラリアット。そして胴締めスリーパーへ。これを回避した彩羽はダブルアーム・スープレックスを放つ。すかさずパワーボムの体勢に入る彩羽だったが、これを回避した山下が胴締めスリーパー。なんとかブレイクしたところで残り5分のコール。
 山下の張り付けラリアットはカウント2。ロープに走るも、門倉がドロップキックで妨害。彩羽はキックのコンビネーションに繋げるが、かいくぐる山下。山下vs彩羽は、エルボーと逆水平チョップで激突。小林のミサイル弾から山下がラリアット2連発。門倉がドロップキックで助けに入るも、山下は両腕ラリアット。そして串刺し攻撃を狙うが、かわす彩羽。ならばと山下はもう一度、ラリアット。引き込み式も狙うが、これは彩羽が回避して電光石火のニールキックを炸裂させる。これが完璧に決まり、なんと彩羽がレジーナ・山下から3カウントを奪った。

エンディング


飯田「久しぶりの『ヤング・オー!オー!』ありがとうございました。いろいろ聞きたいことがあるんですが、時間がないのでとりあえずGAMIさんからお願いします」
二上社長「入場者数から言っていいですか。みなさん期待していいですよ。札止めになりました。たぶん『ヤング・オー!オー!』をやって、はじめてですね」
飯田「皮肉なもんですね」
二上社長「そうですね。入場者数は104人! 毎月毎月やってたときは凄く少なかったんですが、たまになるとこんなに入るもんなんです。だからたまにやりましょう。今日、非常に面白かったです。私、大好物な逸材を発見してしまいまして、どうしても次の後楽園に呼びたいんですが、田中ミキちゃん」
田中「ハイ!」
二上社長「10月9日、あいてますよね?」
田中「ちょっと忙しいんで」
二上社長「あいとるがな!」
田中「調子のっちゃって」
二上社長「じゃあ、なかったことで」
田中「ごめんなさい」
二上社長「最近の若手って凄いな。アナタに権限はないので、長与さん、すみません。10月9日にコミカルWAVEでXがあるんですけど、どうでしょうか」
長与「アイツでいいんですかね?」
二上社長「ヤツしかいないです」
長与「好きに煮るなり焼くなりお願いします。OKです」
二上社長「存分に料理させていただきます。あのその道でいいんですよね」
田中「はい!」
二上社長「そちら側でいいんですね」
田中「はい、そちら側でお願いします」
二上社長「フェアリーさん側でいいんですね」
田中「はい、ぜひ」
二上社長「いいですか。宮崎有妃&旧姓・広田さくらvsフェアリー日本橋&田中ミキ。ここに乱丸師匠が入ったら大田区のコミカル4フォースメンでした。あっ、難しいことはあとでいいや。頑張ってね」
田中「はい、頑張ります。ありがとうございます」
飯田「締めは誰か」
二上社長「決まってないの? 新しい人がいいですよね。じゃあアクトレスガールズの高瀬さんと万喜なつみさんで」
万喜「ありがとうございます。はじめて『ヤング・オー!オー!』に参戦させていただきました、アクトレスガールズです。ありがとうございました。では締めさせていただきたいと思います。いくぞー、ヤング・オー!オー!」

<試合後コメント>
山下りな
——メインはいかがでしたか。
「メインは楽しかったですよ。負けたこと以外は」

——現・レジーナ王者がタッグで負けてしまったという結果だったが。
「そうですね。レジーナチャンピオンですし、向こうもタッグチャンピオンですし、舐めてかかっていたわけじゃないけど、今日、こういう結果、アタシが負けという、しかも一度も負けたことのない彩羽匠にはじめて黒星ですね。かなり深く受け止めなければいけないなと」

——次はタイトルマッチを控えている状況だが。
「大畠さんですね。大畠さんに勝ったうえで彩羽匠を私から指名したいなと、そう思いましたね。いままでベルトは受け身なので、誰と試合したいとかそういうの発信してなくて、大畠さんとのタイトルマッチ勝ったら私は彩羽匠を指名して、タイトルマッチします。これは譲れないです」

一タッグのベルトが他団体に流れている状況だが。
「あのー、一緒に組んでてタッグで誰というのがしっくり来たことがなくて、あんまりタッグのベルトを取ったるぞという気持ちは正直ないです。ただ今日はタッグで彩羽匠に負けたからにはそこらへんも意識して行かなければいけないのかなとも」

——久しぶりの小林さんとのタッグはどうだった?
「かゆいところに手が届くといいますか。指示出してくれるし、いい指揮官ですね。一緒にOZとかでも上がったりとか闘ったりとかはしてないですけど、なんか香萌ちゃんも凄くWAVE抜けて、見ない間にチャンピオンの風格が出てきたといいますか。素敵ですね」

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