RISE117で初防衛戦を行う那須川天心が公開練習!「強くなって帰ってきた自分を見せる。1Rから倒しに行く」

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 5月12日、東京・巣鴨のTARGET巣鴨本部ジムで那須川天心が公開練習をおこなった。RISE117(5月20日、後楽園ホール)で自身の保持するISKAオリエンタルルール世界バンタム級王座(55㎏)の防衛戦を1週間後に控え、ミット打ちとシャドーを披露。疲労を考慮して予定より早めに切り上げたが「最高に追い込めてる。体が大きくなって(現在61㎏)仕上がりもいいです。減量も問題ないです」と天心。

 昨年9月以来、8か月ぶりのホームリング登場。この間、KNOCKOUT旗揚げ大会で初めてムエタイルールに挑戦し、現役ムエタイ王者ワンチャローンを1RKO。RIZINでは初のMMAルール挑戦でいきなり「3日間で2試合」で2連続KOの離れ業を演じ、あっという間に格闘技界の主役に躍り出た。

「普通の人では出来ない“濃い”体験をしたと思います。そういう経験も生かして(RISEのリングから)だいぶ離れたんで、強くなって帰ったきたのを見せる時が来たな、って。(周囲の期待の高さは?)最近はいろんな方から応援されて『絶対勝ってね』じゃなくて『絶対倒してね』って。勝つのが前提で、倒すことを期待されてるんですけど、僕はプレッシャー無いんで。期待して貰った方がパワーが出て、いいパフォーマンスが出来るんです。試合するたびに歓声が大きくなってて、この前のRIZINでは今まで聞いたことのない歓声で。まさか、あんなに応援されると思ってなくて、テンションが上がりましたね」

 4月16日のRIZINから中1か月。その間にも5月10日の「ROAD TO KNOCKOUT」でエキシビションマッチをこなすなど、多忙なスケジュールだがそのために「ピークを作らない」独特の調整法をしている。

「試合間隔が短いんで、試合のたびに追い込んで、試合をゴールにしてしまうと体が追い付かない。RIZINの前から両方(キックもMMAも)練習して、いつ試合が決まってもいいようにしてます。RIZINの後も、1週間しないうちに練習を再開しました」

 対戦相手のライアン・シェーハンは、来日時に生で試合を見ており「かなりいい選手を呼んできたな、という感じ」という。

「志朗選手(新日本キック)との試合を見て、1発1発がゴツゴツしてて骨が硬い、という感じでした。でも、僕は普通の日本人とは違うよ、というところを見せたい。(今回は1RKOなら30万、2R以降なら10万円のKO賞が贈られるが?)僕は気にしないですけど(笑)、周りもアグレッシブになるから大会が盛り上がると思います。相手も狙ってくるでしょうけど、その分、隙を突きやすいと思うんで。僕はいつも通り、隙が見つかれば1Rから倒しに行きます。空いていれば10秒でも倒しに行くし」

 挑戦者として名乗りを上げて話題になった「亀田興毅に勝ったら1000万円」はAbemaTVで観戦。

「観てて面白かったです。格闘技が盛り上がってるなって思いました。いつかやりたいですね」

 目標は「格闘技のステイタスを上げる事」だ。

「日本で『格闘技をやってる』とちょっと引かれますけど、海外だとリスペクトされるじゃないですか。そういう文化はいいな、と思うし、日本でもサッカーや野球のようにしていきたいし。どんどん試合をして、格闘技を盛り上げて、小さい子たちが『格闘技をやりたい』となるようにしていきたいです」

 KNOCKOUTとRIZINを連続KOでクリアし、ひと回りも二回りも大きくなった天心がホームリングでどんな強さ、凄みを見せるのか。大いに期待したい。

(スポーツライター茂田浩司)

『RISE117』
日時:2017年5月20日(土)
開始:18:00
会場:東京・後楽園ホール

▼第10試合 メインイベント ISKAオリエンタルルール世界バンタム級(-55kg)タイトルマッチ 3分5R
那須川天心(TARGET/王者、RISE同級王者)
vs
ライアン・シェーハン(アイルランド/サイアム・ウォリアーズジム/挑戦者、ISKAムエタイ欧州&WKAムエタイ世界同級王者)
※初防衛戦

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