PANCRASE286に出場のアキラが公開練習!徳留戦に向け桜咲く中で想いを語る!

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 4月17日午後、都内武蔵野市の井の頭公園で、アキラ(フリー)が公開練習をおこなった。
 桜の名所でもある井の頭公園だが、シーズンはほとんど終わり。しかし、1本だけまだ盛りの桜があり、アキラは満開の花の前で切れ味鋭いシャドーを披露した。

 アキラは「PANCRASE 286」(23日、ディファ有明)で徳留一樹(パラエストラ八王子)と対戦する。
 アキラにとって、2015年4月の北岡悟戦に敗れたことが、全てを見直す大きな契機となった。また、前戦(昨年7月)から、師匠・五味隆典のもとを離れ、フリーに。環境が大きく変わる中、いろいろ模索しながら練習に励んできたという。約9ヵ月ぶりの参戦で、アキラは何を見せてくれるだろうか。

——現在の心境はいかがでしょうか。
「いつも通りですね。この試合は、もちろん大事な試合です。でも、試合は、どんな試合も毎回、大事です。いつも通り、相手のことを考えて試合に臨んでいます」

——少し遡りますが、2015年の北岡戦はどんな試合だったのでしょうか。
「あれがパンクラスで初めての負けでした。北岡さんに負けて、このままじゃダメだ、もっと色々やらないと勝って行けないと思いましたね。それから、いろんな人に教わりながら吸収させていただいています。それで、以前よりは打撃も少しはできるようになってきたと思います。寝技はまだまだですけど、それでも何となく手応えをつかんできている感じがしています」

——現在の練習環境は?
「いろんなところに出稽古に行かせていただいています。マモル選手に打撃を教わったり。『マモル塾』っていうのがあって、田中半蔵選手や川名雄生先取と一緒にやっています。それから、リオン武さんのところで追い込んで、クロスポイントでは日菜太選手にボコボコにされています(笑)。今回はあまり行けていないんですけど、グランドスラムで寝技もやっていました。昨日RIZINで勝った伊藤盛一郎選手とかすごく寝技が強くて、いい練習をさせていただきました。今後また行ければいいなと思っています」

——さて、今回の対戦相手、徳留一樹選手の印象を教えてください。
「とにかく強い。UFCから帰って来てから一段と強くなったと思います。打撃もパワーアップしているし、もともと強いのにバケモノだと思います。

——打撃系の練習が多いように思いますが、それは徳留選手を意識してのことでしょうか」
「そういうわけではなくて、知り合いの伝手で出稽古先を紹介してもらって、何となくこういう感じになりました。今後は寝技系の出稽古にも行きたいと考えています」

——さて、どんな試合になりそうでしょう。
「徳留選手は、前回のような感じではないと思います。作って来ているだろうと思うので、自分も前にガンガン出ないと。徳留選手の方がリーチもありますし、技術もあるので、自分は中に入るしかないです。徳留選手の嫌がることをやり続けて、削りまくるしかないと思っています。そして、最終的に、気持ちの対決になると思います。お互い、退かずに攻めると思いますが、少しでも気持ちが引いたら負けですね」

——お二人は、五味隆典選手の弟子同士でもあります。
「はい。時期は重なっていないんですけど、2人とも五味さんの元でやっていた、そのぶつかり合いを見せられたらいいですね。僕はまだまだ五味さんのような試合は出来ていないので、もっと近づけるようにやっていきたいです。実は、僕のリングネームは五味さんが考えてくださったんです。「お前は名前だけの方がいいな」と。そこで候補に挙がったのが、当て字で「阿鬼羅」、カタカナで「アキラ」、ローマ字で「AKIRA」だったんですけど、分かりやすくカタカナにしました。このリングネームはすごく気に入っていて、五味さんの言う通りにして正解でした」

——今後、その名前をもっと拡げていかないといけないですね。さて、今大会、アキラ選手はセミで、メインは現王者・久米選手です。意識しますか?
「あまり考えていないですね。とにかく徳留選手を倒さないと何も始まらないので」

——パンクラスのライト級は、今回闘うアキラ選手と徳留選手、そして現王者の久米選手、そして北岡選手の4人がトップ戦線を張っています。
「のちのち、タイトルは意識しています。もしまた北岡選手とやれるならリベンジしたいですし、久米選手もメチャ強いので闘ってみたいです。自分は、その3人誰と闘っても勝つという気持ちでいきます」

——当日、どんな勝利を見せたいですか。
「とにかくガンガン前に出ます。徳留選手は巧いので、パンチをもらわないというのは無理だと思いますが、肉を斬らせて骨を断つ心構えで闘います。パンチをもらっても、耐えて耐えて、精神力で勝つ。その結果、相手をマットに沈められたら最高です!」

 インタビューの間、まるでアキラを待っていたかのような桜。花は散っても、若葉を萌やし、新たな生命を育んでいく。舞い散る名残りの花びらに、9ヵ月の間、新たな練習を重ね、さらに進化したアキラの姿が重なった。

(写真・文/佐佐木 澪)

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