スマイルスカッシュプロデュース興行11.12後楽園大会 HARASHIMA&彰人vs.真壁&高木、ヤスvs.カシン

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スマイルスカッシュプロデュース興行 〜みんなの笑顔が見たいから〜
日時:2014年11月12日(水)
開場:18:00 開始:19:00
会場:東京・後楽園ホール
観衆:1126人(満員)

▼DDT大相撲トーナメント 秋場所 一回戦
●松永智充
寄り倒し
○竹下幸之介

▼DDT大相撲トーナメント 秋場所 一回戦
●石井慧介
すくい投げ
○HARASHIMA

▼DDT大相撲トーナメント 秋場所 一回戦
○石川修司(ユニオン)
鯖折り
●伊橋剛太

▼DDT大相撲トーナメント 秋場所 一回戦
○関本大介(大日本)
押し出し
●中澤マイケル

▼第1試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
彰人/平田一喜/○FUMA(ユニオン)
8分52秒 ジャーマンスープレックスホールド
遠藤哲哉/岩本煌史(スポルティーバ)/●勝俣瞬馬

▼第2試合 タッグマッチ 30分1本勝負
大鷲透(フリー)/●DJニラ(在野)
8分54秒 サボテンの花→エビ固め
○大石真翔/X=旭志織(K-DOJO)

▼第3試合 テキサス虎の子ロープデスマッチ 30分1本勝負
○マサ高梨
9分41秒 ジャックナイフ式エビ固め
●アントーニオ本多(フリー)

▼第4試合 サバイバルイリミネーション3WAYタッグマッチ 30分1本勝負
飯伏幸太/●佐々木大輔
13分47秒 PK→片エビ固め
KUDO/○坂口征夫
【退場順】
①●入江(7分8秒 佐々木の外道クラッチ+飯伏のジャックナイフ)佐々木○飯伏○
②●飯伏(10分13秒 OTR)高尾○
③●高尾(10分28秒 OTR)佐々木○坂口○KUDO○
④●KUDO(11分42秒 OTR)佐々木○

▼DDT大相撲トーナメント 秋場所 準決勝
○竹下幸之介
突き倒し
●HARASHIMA

▼DDT大相撲トーナメント 秋場所 準決勝
○石川修司
寄り切り
●関本大介

▼DDT大相撲トーナメント 秋場所 決勝
●竹下幸之介
送り釣り落とし
○石川修司
※石川がDDT大相撲トーナメント秋場所優勝

▼第5試合 シングルマッチ 30分1本勝負
●ヤス・ウラノ
8分41秒 首固め
○ケンドー・カシン(フリー)

▼第6試合 タッグマッチ 30分1本勝負
○HARASHIMA/彰人
17分8秒 蒼魔刀→体固め
●高木三四郎/真壁刀義(新日本プロレス)

HARASHIMAが先輩・真壁と真っ向勝負!彰人は強い高木を引き出すことに成功
カシンワールド全開!ヤスはあと一歩及ばず!大相撲トーナメント秋場所は石川が優勝

オープニング

まずは鶴見亜門GMとヤス・ウラノがリングに上がり、11月19日に岩手県・大船渡で行われる『劇場版プロレスキャノンボール』無料興行の対戦カードを発表。

▼マッスル坂井 vs. かめっしー
▼KUDO&里村明衣子 vs. 坂口征夫&赤井沙希
▼新崎人生&気仙沼二郎 vs. 大家健&今成夢人
▼ザ・グレート・サスケ&ゴージャス松野&バラモンシュウ&バラモンケイ
 vs. ヤス・ウラノ&日向寺塁&佐々木大地&郡司歩
▼鈴木みのる&葛西純&高木三四郎 vs. HARASHIMA&飯伏幸太&男色ディーノ

Xへの応援練習「プロレスの試合をするときに緊張することはあまりないんですけど、今日はえづきましたよ!」と言うヤスだが、GMがXが旭志織として登場する試合が一番期待しているというと、ヤスは「盛り上がるわけがないでしょ!」と言い返す。
そこに大石も入ってきて川口大会では非常に盛り上がったと説明すると、GMと共に旭の入場時に異様に盛り上がった客席を再現。実際に曲をかけて練習するが、盛り上がりがイマイチだとGMが「こんなんで演劇で食っていく気あんのか!」とブチ切れ。GMに喝を入れられ、もう一度練習すると観客総立ちで旭コールを飛ばした。

大相撲トーナメント一回戦

大相撲トーナメント一回戦_松永vs竹下夏のビアガーデンプロレス・スマスカデーで行われた大相撲トーナメント夏場所に続き、今回は秋場所として行われることになった大相撲トーナメント。きっちりとマワシを締めた8選手が登場したあと、行司の星誕期がリング上の土俵へ。
1回戦第1試合は夏場所の横綱である松永と、夏場所の決勝で松永に敗れた竹下の一戦。組もうとする松永を首相撲に捉えた竹下は、上背があるのを活かして松永の突進を止めると、寄り倒しで倒して勝利! いきなりの金星に竹下は思わずガッツポーズ。

大相撲トーナメント一回戦_HARASHIMAvs石井第2試合は是が非でも優勝したいHARASHIMAvs.練習生時代は相撲最強と言われた石井。猫だましを試みた石井は一気に押し込んでいく。だが、HARASHIMAは土俵際ですくい投げ。石井も踏ん張り浴びせ倒していき、ほぼ同時に両者が倒れる。石井がうっちゃったかに思えたが、軍配はHARASHIMAの勝利。

第3試合は石川vs.伊橋。身長差がものすごいある中、体重はほとんど変わらないこともあり、伊橋が一気に組んでいくが、押し返していった石川はそのままさば折りで倒して勝利。

第4試合はマイケルvs.関本。頭から突っ込んでいたマイケル。ヘッドバットのようになり、一瞬動きが止まった関本だが、マイケルの突進を止めた関本は、そこから一気に押し返していき、押し出しで勝利した。

第1試合

2014-11-12スマスカ興行_第1試合1若手通信を経験した彰人、平田一喜、FUMAの3人と、若手通信を経験していない新世代の岩本煌史、勝俣瞬馬、遠藤哲哉の3人による6人タッグマッチ。握手を交わしてから彰人と遠藤の先発で試合開始。
腕を取る彰人に対し、バネを活かした動きで切り返してみせた遠藤。続いてFUMAと勝俣がリングイン。ショルダータックルでなぎ倒すFUMAだが、勝俣もカウンターのドロップキックを返す。

ここで後楽園初登場の岩本がリングインうるが、FUMAがミドルキックからサッカーボールキック。タッチを受けた平田は岩本を踏みつけるとモンゴリアンチョップ。続いて彰人がキャメルクラッチに捉えるが、岩本はロープに脱出。串刺し攻撃とカウンターのドロップキックを彰人にかわされた岩本だが、カウンターの払い腰を決めて遠藤にタッチ。
そこにFUMAが入ってきて彰人とトレイン攻撃。しかしうまく防御した遠藤はFUMAをドロップキックで蹴散らすと、彰人にバックブリーカーからのコンプリート・ショット。さらにその場飛びムーンサルトを投下。

だが、彰人も遠藤を上空にあげると顔面へのニーリフトからバックドロップ。続いて平田もエルボーを打ってから飛び付き式エースクラッシャー。だが、スライディングキックをかわした遠藤はブレーンバスターでぶっこ抜いて投げていく。ここで勝俣と岩本が入ってきてトレイン攻撃。
岩本がハリケーンドライバーで叩き付けると、勝俣が後頭部に低空ドロップキック。さらにコーナーに登った勝俣はミサイルキックを発射。これをかわしてスライディングキックを叩き込んだ平田はFUMAにタッチするが、勝俣はロープに飛び乗ってのミサイルキックからサマーソルトキック。

2014-11-12スマスカ興行_第1試合2さらにFUMAのバックドロップを着地したが、FUMAは水面蹴りからランニングロー。6選手が次々に飛び込んできて技を決め合うと、勝俣がFUMAにランニングエルボーからのXファクター(=相手の頭を掴んでジャンプして決める開脚式フェースバスター)を狙う。これを蹴りで迎撃したFUMAは後頭部にバズソーキック。
カウント2で返した勝俣だが、FUMAは間髪入れずジャーマンで投げて3カウント。敗れた勝俣は握手を拒否すると、悔しさから天に向かって絶叫した。

第2試合

2014-11-12スマスカ興行_第2試合大鷲&ニラに続き、まずは大石が一人で入場。そして大石が「さぁ皆さんお待ちかね! 準備はいいですか? 俺のパートナーはコイツだ! X、カモーン!」と呼び込むと、観客総立ちで応援ボード……の代わりに持っているパンフや紙を掲げて大熱狂でX=旭を迎え入れる。
戸惑いの表情を浮かべながらリングに上がった旭だが、観客からは「旭」コールの大合唱が起こり、旭の一挙手一投足に歓声が起こる。大鷲が「本物の人気を見せてやる!」と耳に手を当てるがブーイングしか起こらない。

試しに旭がコーナーに上がると大歓声。怒った大鷲が旭のショルダータックルを弾き飛ばすが、大鷲の足を木曽レフェリーに持たせた旭はショルダータックルでなぎ倒す。ここで大石とニラがリングインするが、大石のアッパー一発でニラがダウン。大石がカバーしようとすると転がったニラだが、結果的に背中にボディプレスを食らうカタチになってしまう。
さらに大人気の旭がコーナー下にニラを座らせての低空ドロップキック。大石が入ってきて合体式アルゼンチン・バックブリーカードロップを決める。しかし大石のスイングDDTを防御したニラはカトちゃんくしゃみで大石の顔面にツバを飛ばすと大鷲にタッチ。

ドラゴンスクリューで大石を投げた大鷲は、ヘッドシザースで大石と旭をまとめて投げると、走り込んできた大石に逆水平チョップ。大石もカウンターエルボーを返すと、旭にタッチ。飛び込んできたニラは旭の腕を取って自らヘッドロックにかかると、旭をロープに飛ばすが、旭はカウンターエルボーからニールキック。
さらに卍固めに捉えるが、大鷲が入ってきておでこを引っぱたいてカット。大石と合体技を狙った旭に対し、ニラはダブルラリアット。だが、自分が倒れてしまう。しかし、その隙を突いてロケットパンチを発射。面食らった旭をコーナーにホイップすると、ニラのDJタイムから大鷲が串刺しラリアット。

さらにDJタイム2から「どけ!」という大鷲の指示を無視して、コーナーで馬乗りナックル。だが、大鷲はそんなニラに張り手を見舞うと、ニラと合体攻撃。片膝をついた旭の右ヒザに乗っかって体重をかけたニラだが、大石がカット。さらに大石と旭は大鷲を合体攻撃で蹴散らすと、ニラを捕まえてサボテンの花(=2人がかりのヨシタニック)を決めて3カウント。

第3試合

2014-11-12スマスカ興行_第3試合テキサス虎の子ロープデスマッチによって最終決着戦をつけるというアントンと高梨。革ジャンを羽織り、まさしく虎の子が繋がれたロープを持って入場したアントン。場外カウント、反則カウントなし、両者の手首を虎の子ロープで繋いで闘う完全決着ルールだとアナウンスされたが、高梨は「別に完全決着、見たくないだろうが!」と身も蓋もないことを言う。
お互いに手首につながれたロープを引っ張り合うと、真ん中で揺れる虎の子を見た松井レフェリーが「可哀想だろ」と一喝。虎の子に気を使いながら近づいていった両者だが、アントンが出会い頭のバイオニックエルボー。

場外に落ちそうになった高梨だが、ロープをたぐり寄せてリングに戻したアントンは南部式ナックル。だが、高梨もアントンの股下にロープをくぐらせると、背後から思いきり揺さぶって急所攻撃。「洒落にならねぇ!」と悶絶したアントンの首にロープを巻き付けて絞め上げていった高梨だが、アントンが場外にエスケープすると、高梨も追いかけていってイスを持ち出す。
だが、ロープが鉄柱を挟んでいたため、アントンがロープをたぐり寄せると、高梨はイスごと鉄柱に激突。虎の子を愛でながらリングに戻ったアントンは、ロープがロープに絡まった状態のまま高梨の顔面にニードロップ。

虎の子を愛でているアントンの背後から高梨は急所攻撃。そこからロープに飛ぼうとした高梨だが、アントンは手首のロープを引っ張って阻止すると、「業界イチかわいい技いきます!」と宣言してからバイオニックエルボー。
しかし高梨が手首のロープを引っ張って阻止……しようとしたが、アントンの手首からロープが外れてしまったため、急いで松井レフェリーが結ぶ。結び終わったところにトラースキックを決めた高梨はタカタニックを狙うが、うまく逃れたアントンはスコーピオンデスドロップ。

さらにバイオニックエルボーを狙うが、高梨は虎の子を盾にして防御。さらにアントンの卍固めを高梨が防御すると、虎の子が巻き込まれてしまう。松井レフェリーが「可哀想だろ!」と虎の子を救出すると、アントンは南部式ナックルからのバイオニックエルボー。トドメのダイビング・フィストドロップを高梨がかわすと、何と虎の子に誤爆。
動揺するアントンの背後から足元をロープでグルグル巻きにして倒した高梨は、そこをジャックナイフ式エビ固めで抑え込んで3カウント。

第4試合

2014-11-12スマスカ興行_第4試合13つのタッグチームが同時に闘うオーバー・ザ・トップロープ(以下OTR)ルールを採用した3WAYタッグマッチだが、タッグチームのうち1人が負けても失格とならず、2人とも負けて初めて失格となるサバイバルイリミネーション3WAYタッグマッチ。
ゴールデン☆ストームライダーズとチーム・ドリフは握手を交わすが、酒呑童子は無視。飯伏、高尾、坂口で試合が始まると、まずは飯伏が高尾に片足タックル。その飯伏にスリーパーを狙った坂口だが、高尾がカット。飯伏は坂口に組み付いてグラウンドに持ち込むが、坂口がアキレス腱固めに捉えると、高尾も飯伏にアキレス腱固め。

ロープに逃れた飯伏は佐々木にタッチ。KUDOと入江がリングインしてくると、佐々木が「茂ちゃん」と言って入江と握手をして共闘。KUDOに2人がかりで襲いかかるが、KUDOは入江を蹴りで吹っ飛ばす。ならばと佐々木がドロップキックを叩き込むが、KUDOは佐々木をエプロンに追いやる。
佐々木が入江を呼び込んでロープ越しにKUDOを合体ブレーンバスターで投げようとするが、坂口が飛び込んでくる。そこに飯伏も入ってくるが、高尾が捕まえてオールドスクール(=ロープ歩きからの手刀)。しかし飯伏も高尾をウラカンホイップで場外に追いやると、飯伏は三角跳びケブラーダを狙うが、それだとOTRになってしまうので、佐々木が慌てて止める。

改めて飯伏はエプロンからケブラーダ、佐々木はトペを同時発射。さらに高尾をリングに戻して佐々木がジャイアントスイングで回していくと、飯伏は高尾を飛び越してみせる。佐々木が疲れて回転をやめたところで矢顔にフットスタンプを落とした飯伏。だが、そこに入江が入ってきて合体ブレーンバスターを狙った飯伏と佐々木を逆に投げ飛ばす。
坂口が入ってきて入江にミドルキックを叩き込むが、入江はエルボーで対抗。さらに背中に高尾がダイビング・フットスタンプを落とすと、入江がビーストボンバーを叩き込む。KUDOがカットに入ってきて高尾に延髄斬り。しかし入江がブラックホールスラム(=旋回式スクラップバスター)で叩き付けてからフライング・ソーセージを投下。

かわしたKUDOはバズソーキック。そこを佐々木が外道クラッチで抑え込むと、飯伏がジャックナイフ式エビ固めで合体して3カウント。あずは入江が失格。これで絶対的不利になった高尾だが、KUDOの8×4(=走り込み串刺しジャンピング肘打ち)をかわしてバッククラッカーを決めると、走り込んできた坂口にトラースキック。さらに飯伏と佐々木をリバースDDTでまとめて叩き付ける。
坂口が串刺しジャンピングニーからコーナーに登っていくが、追いかけていって高尾。その2人を佐々木が捕まえると、飯伏が3人まとめてジャーマンで投げていく。その飯伏にKUDOがミドルキックを叩き込んでいくと、飯伏もミドルキックで応戦。さらにロー、ソバットの打ち合いから、飯伏が強烈なチョップを叩き込んで走り込むが、KUDOはトップロープを下げてエプロンに追いやる。

2014-11-12スマスカ興行_第4試合2どうにかロープを掴んで場外への転落を免れた飯伏。佐々木がKUDOに襲いかかっていき肩車すると、飯伏はトップロープに飛び乗ってパワーボムの体勢に。しかし横から高尾がミサイルキックを発射して飯伏は場外に転落して失格に。佐々木は高尾をどうにか場外に落として失格にさせたが、酒呑童子の2人は佐々木にサンドイッチ・ランニングロー。さらにKUDOが佐々木をコーナーに上に寝かせると、坂口がランニングニーリフト。
しかし佐々木もKUDOのダイビング・ダブルニードロップをかわすと、坂口のハイキックをかわしてKUDOに誤爆させ、そのまま場外に投げ落とす。これで残ったのは佐々木と坂口の2人。佐々木は坂口をエプロンに追いやるが、坂口はロープ越しにスリーパーに捉えると、佐々木をエプロンに出して落とそうとする。

しかし辛くもリング内に転がり込んだ佐々木は坂口を蹴り上げると、リングに戻して首固め。さらにスクールボーイで丸め込むが、カウントは2。珍しくキークラッシャーまで出した佐々木だが、これもカウントは2。NOW OR NEVER(=カナディアンバックブリーカーの体勢からのリバースDDT)を背後に逃れた坂口はスリーパー。どうにか逃れた佐々木はロープに飛んだが、坂口はカウンターでランニングキック。
カウント2でどうにか返した佐々木だったが、坂口は立ち上がろうとする佐々木に渾身のPKを叩き込んで3カウントを奪った。この結果、坂口の一人残りで酒呑童子が勝利。勝った酒呑童子はアントンとの虎の子ロープデスマッチに勝利した高梨も交えて、リング上で祝杯をあげた。

大相撲トーナメント準決勝&決勝

大相撲トーナメント準決勝_関本vs石川大相撲トーナメントは準決勝、決勝へ。準決勝第1試合は横綱・松永を下した竹下vs.KO-D無差別級王者のHARASHIMA。立ち合いから一気に突っ張りで前に出た竹下。まだ完全に腰をあげていなかったHARASHIMAはバランスを崩して後ろに転倒! 突き倒して竹下が勝利した。

準決勝第2試合は関本vs.石川の重量級対決。体勢を低くして突っ込んだ関本だが、冷静に関本の突進を止めた石川が、ジワジワと押し込んでいって寄り切りで勝利。

大相撲トーナメント決勝_石川vs竹下この結果、秋場所の決勝は竹下vs.石川という組み合わせに。独特な緊張感が会場を包む中、竹下は頭から突っ込んでくる石川を何とかいなそうとしたが、石川はブレない。逆に竹下がバランスを崩したところを捕まえた石川はバックドロップ気味に投げる送り突き落としで勝利。

相撲トーナメント秋場所を制して優勝した石川“関”に、GMが勝利者インタビューすると、「ごっちゃんです。(喜びを誰に伝えたいですか?)ユニオンの仲間に伝えたいと思います。(春場所に向けての意気込みは?)きっと来年の両国での相撲トーナメントがあると思うので出たいと思います」と語った。

<取組後コメント>
石川修司
――優勝おめでとうございます
「本当に強い8人。皆選ばれたメンバーだったんで、一回戦からほんと緊張してて、ほんとプロレスではね、ほとんど緊張はないんですけど、久々に緊張を味わえました。ほんと準決勝の次も行こうというのはあって、逆に関本大輔に勝った瞬間に、竹下ってわかったんですけど、関本に勝った自分が決勝で負けられないと思って。関本のぶんも自分にかかってくるんで、まだ若い奴らには負けられない」
――最後強引な投げに行きましたが
「そうですね、最後相手が崩れたんで、投げに走ってくれたんでちょっと逆に後ろとれたんで、豪快に行きましたけどほんと強いですよ。ビックリしました。強かったんでほんと。まあこれで、来年両国大会で相撲トーナメントが開かれると思うんで、そこに出場する権利があるんじゃないかと」
――秋場所の優勝者として
「そうですね、来年の秋場所ですか?来年は何月ですか?」
――8月?
「夏場所ですね。来年、夏場所」
――さいたまスーパーアリーナもありますが
「冬場所? 地方でも巡業ありますんで、また出たいなと思います」
――過去の戦績は?
「あんまりですね、あの相撲自体やってきたわけじゃなくて、練習のあとに、終わった後に相撲とったりはするんですよ結構。最初はそんな強くなかったんですけど、やっているうちに。ただ本気で相撲とることってないんですよ。なんでちょっとわかんなかったんで、ほんとに。伊橋に負けたら引退しようと思いました。プレッシャーから開放されたっていうのはありましたね」
――今後はユニオンの横綱として
「そうですね。最終的には曙関とちょっと、スモウアリーナでシングルマッチでお願いします。GM」
――亜門GM「善処します」

第5試合

2014-11-12スマスカ興行_第5試合1地味だと言われていた若手時代、全日本プロレスに参戦した際にヤスに「お前、何かしらしてこい」と指示したのがケンドー・カシンだった。10年を経て、地味ではなくなったヤス・ウラノを見てカシンは何をするのか……
カシンとタッグを組んでいた頃のように久しぶりに金髪に染めてきたヤス。一方、河合奈保子の『スマイル・フォー・ミー』を前奏に付けた『スカイウォーク』で入場したカシンは、左胸にヤス、腹には永田裕志、左肩には和田京平レフェリーのタトゥーシールをして登場。

足を取って倒したカシンはシットダウンのカンパーナからキャメルクラッチに捉えると、「なんださっきのVTRは!」とヤスに文句を付けながらストンピング。しかしヤスもカニ挟みで倒すとキャメルクラッチをお返し。だが、カシンはヤスの指に噛みついて脱出すると、「レフェリー、指入れたぞ! 反則だ!」と逆抗議。
サミングをしながらスリーパーに捉えていったカシンは「何だこのバンダナは? 外道じゃないか!」とイチャモンを付けるが、怒ったヤスはそのバンダナでカシンを殴打すると、レフェリーには「コスチュームなんです!」と訴えるが反則は反則。

2014-11-12スマスカ興行_第5試合2スリーパーに捉えたヤスだが、腕を取って脱出したカシンはコーナーに叩き付けるとエルボースマッシュを連打。レフェリーを突き飛ばしたカシンだが、体勢を入れ替えたヤスもエルボーで反撃。カシンはヤスを松井レフェリーに叩き付けようとするが間一髪でかわした松井レフェリー。しかし続くカシンのジャンピング・ネックブリーカーをヤスがかわしたため松井レフェリーに誤爆。
レフェリー不在の状態で場外に出たヤスを追いかけた家臣。ヤスはセコンドの宮武を盾にするが、容赦なく宮武を蹴飛ばしていくカシン。ならばと女性客を盾にしたヤス。さすがに攻撃できないカシンに宮武を投げつけたヤスはリングに戻ってプランチャ。

しかし、カシンは宮武を盾にして防ぐとバックステージに一旦下がってチェーンを手に再登場。ヤスにチェーンで殴りかかるカシンだが、ヤスはまたも宮武を盾にする。そこに真壁が現れてカシンにラリアットを叩き込むと、何とカシンに盗まれたチェーンを取り戻して退場。
カシンをリングに戻したヤスはコーナーに登るが、カシンは松井レフェリーを羽交い締めにする。「ごめんなさい!」とミサイルキックを発射したヤス。松井レフェリーがかわしてカシンに見事命中すると、さらにヤスは松井レフェリーを盾にし、一瞬動きが止まったカシンに延髄斬り。

カシンに地味と言われ赤い吊りパンを履かされたヤスだが、カシンもヤスをコーナーに乗せると、一気にコーナーを駆け上がって雪崩式腕十字へ。クラッチしたヤスがエビ固めで切り返そうとしたが、カシンはそこを首固めで丸め込んで3カウント。勝ったカシンはセコンドの宮武にまたも一撃加えると、本部席でマイクを取り「ウラノ、地味だよ」。
さらにリングに戻ってヤスのTシャツを引き裂いたカシンは、赤い何かををヤスに渡して着るように指示。それはお尻に「東奥学園」と書かれた真っ赤なアマレス用吊りパン。ド派手な吊りパンスタイルとない、恥ずかしがるヤスを無理矢理コーナーに乗るように言ってアピールさせたカシン。10年たってもやっぱりカシンにいじられたヤスだったが、その爪痕はきっちりと残したはずだ。

<試合後コメント>
ケンドー・カシン
――ウラノ選手と久々の対戦でしたが
「あの野郎営業妨害だよ。あれじゃ俺が良い人みたいじゃねーかよ。イメージダウンも甚だしいよ」
――試合を終えていかがでした?
「IGFは水屋さんが厳しいね。水屋さんが。サイモンは上海で……うん、上海で」
――IGFの東北以来の試合でしたが、今後は?
「なし。なし」

第6試合

2014-11-12スマスカ興行_第6試合1大学の学生プロレスで先輩・後輩だった新日本プロレスの真壁刀義とHARASHIMA。過去DDTで二度絡んだことのある両者だが、三度目の絡みはHARASHIMAが現KO-D無差別級王者である以上、ある意味で新日本プロレスvs.DDTの対抗戦。
HARASHIMAと真壁の先発で試合開始。HARASHIMAの腕を取った真壁はHARASHIMAが切り返したところでロープに押し込む。グラウンドでのバックの取り合いからヘッドロックに捉えたHARASHIMAだが、真壁はヘッドしザースで脱出。

「来いよ」と手招きした真壁は足をすくって倒すとレッグロックへ。これを腕十字で切り返そうとしたHARASHIMAだが、真壁はうまく防御するヘッドロックに捉える。今度はHARASHIMAがヘッドシザースで脱出。ここで彰人と高木がリングイン。高木は「ビバ・メヒコ!」と叫ぶと、ルチャ殺法をやろうとするが、彰人は「やらないよ! 出来ないよ!」と断固拒否。しかし高木はカウンターでフライング・クロスチョップを決めると619を決めて彰人を場外に放り出す。
真壁と高木はハイジャック式パイルドライバーを場外で決めると、彰人をリングに戻す。真壁は彰人をボディスラムで叩き付けると、控えのHARASHIMAにも攻撃。さらに彰人をスリーパーに捉えた真壁だが、彰人は何とかロープに脱出。

2014-11-12スマスカ興行_第6試合2執拗にスリーパーに捉えていった真壁だが、落ちるのを必死で堪えた彰人。ならばと今度は高木が胴絞めスリーパーに捉える。そこからエルボードロップを落とした高木は真壁にタッチ。彰人もエルボーを撃ち込んでいくが、受け止めた真壁はニーリフト。高木が彰人にチョップ合戦を仕掛けていき、さらにサミングからブレーンバスターを狙う。
これを踏ん張った彰人だが、高木が投げてみせる。だが、彰人も両足を刈って持ち上げると水車落としを決めてHARASHIMAにタッチ。ダイビング・カンフーキックから高木に串刺し式ダブルニーを落としていったHARASHIMAはコーナーに登る。だが、下からのドロップキックでHARASHIMAをエプロンに蹴落とした高木は、ロープ越しにぶっこ抜きブレーンバスター。

続いて真壁が串刺しラリアット2連発からコーナーに馬乗りになってのナックル。さらにダブルリストアームサルトで投げた真壁はバックを取る。エルボーで逃れたHARASHIMAが走り込むが、真壁はカウンターのラリアット。パワーボムを狙った真壁だが、腰を落として防御したHARASHIMAは顔面にフロントキック。「やるのか、オイ」と言った真壁はエルボーを連打。
HARASHIMAもエルボーを連打していくと、激しいエルボー合戦に。優勢になった真壁だが、HARASHIMAは前蹴りからミドルキック。さらにミドルをかわした真壁にハイキックを叩き込んで彰人にタッチ。

2014-11-12スマスカ興行_第6試合3俵返しで投げた彰人は走り込んできた真壁のヒザに低空ドロップキック。さらにショルダーレッグブリーカーから足横須賀で叩き付ける。だが、足4の字固めを狙った彰人にナックルを叩き込んだ真壁はショートレンジラリアットでなぎ倒すと高木にタッチ。ドラゴンリングインからドラゴンスクリューを決めた高木は、HARASHIMAにもドラゴンスクリューを決めてから彰人にラリアット。
続けてパワーボムからのSTFへ。15分が経過し、HARASHIMAがカットするが、真壁がHARASHIMAを場外に投げ捨てる。そして高木と真壁は彰人に合体式バックドロップ。カウント2で返した彰人だが、高木がスピコリドライバーで叩き付けたところに真壁がキングコング・ニードロップ。

これを彰人がかわすとHARASHIMAが蒼魔刀を発射。さらに高木にジャンピングハイからファルコンアローを決めると、スワンダイブで飛んだが空中でキャッチした高木はスタナー。さらに肩車した高木だが、リバースフランケンで切り返したHARASHIMAは走り込む。カウンターのラリアットを叩き込んだ高木だが、シットダウン・ひまわりボムを強引に逃れたHARASHIMAはファルコンアロー。
真壁がカットに入るが、彰人が背後からジャーマンで投げると、その間に高木にバズソーキックを叩き込んだHARASHIMAが蒼魔刀を発射して3カウント。試合後、何やら会話を交わしたHARASHIMAと真壁だが、握手はせずに真壁はリングを降りる。

プロデュース興行は大成功に終わったスマイルスカッシュ笑顔でKO-D無差別級のベルトを腰に巻いたHARASHIMAは、EXTREME級のベルトを巻いた彰人、さらにヤスと共にリングに並び立つと、「今日はスマイルスカッシュ興行にこんなに集まってくれて本当にありがとうございます。もっとね、もっとね、いっぱい試合したいよ。みんな、みんなの顔はどんな顔してるかな? 笑顔になってくれたかな? 今回サブタイトルがみんなの笑顔が見たいから。みんなの笑顔が見えてます! またね次、こういうユニット1位の興行があるか分からないですけど、次あったら僕たちがみんなが笑顔になれる興行をしたいと思います。みんなが笑顔になれる興行をしてやるさー! またみんなが笑顔になれる興行をやってやるさー! そしてその時も僕たちが勝ってやるさー! そしてみんな笑顔になってやるさー! なんでかって? それは鍛えているからだー! スマ〜-イルスカッシュ!」で締めくくった。

<試合後コメント>
高木三四郎&真壁刀義
真壁「まあ一つ、この高木大社長からピンフォールをとったって事が全てだと思うんだ。以前の野郎の覚悟だったらそれはねぇだろう。まあでも、なんだ? 一つ言える事は、前回前々回とくらべて、ベルトの重みだろう、背負ってる覚悟を感じた。ただな、ただよ、この壮絶な試合をやって、リング上で笑顔振りまいてんな。あれがあるんだったらよ、まだまだだ。もっと死に物狂いで来いって。まあ結果的にとったって事はそれでもいいだろう。だけどそれで満足するんだったらオメーの未来はねぇってこった。DDTのチャンピオンから、もっとでけぇとこのチャンピオンあんだろ? そこを考えてよ、テメーでリングでとってみろよ。高木社長によ、直訴してもいいだろう? な。よくねぇか? そうしねーとよ、でかくなんねーだろう。まああいつの未来も感じたし、あとひとつは、誰だあいつ? 彰人? 25(歳)だろ、あれ(※実際は27歳)。いいんじゃねーの? 伸び盛りだろう。ああいうのでチャンス与えてもらって、こうやってものにするのであればそれは最高の事だと思うしな。タダだよ、タダよ、この俺様のこのリングに上って、俺もまだピンピンしてるしよ、こんなのラッキーパンチだろお前。高木社長にラッキーパンチで勝ったぐらいでよ、息巻いてんじゃねーぞってことだよな。まず次その次、いくらでも立ちはだかってやるしよ。それがまた俺のレスラー生活としてもおもしれー。先輩っていうのはよ、いくつになっても追い越せねぇから先輩なんだよ。是が非でも意地でもよ、あいつらには負けねーよ。それだけだよ」
高木「ちくしょー、何も言えねぇ! 何も言えねぇ! 真壁選手…」
真壁「これはね、試合運びから見て奴らの非力さも感じたし、ここでなぜ勝負をかけねぇっていうのも感じた。そこがまだ奴らの甘いトコであって、今回ラッキーパンチだぜ」
高木「いやー、でもよ、今日勝ってよ、真壁選手のファンのうちの娘に! パパ勝ったよって言ってやりたかったのにこれだよ、チキショウ!」
真壁「まあよ、それはそれでよ、俺も恐縮しちまうからよ(笑)」
高木「また機会あったら」
真壁「是非是非。これ、一つよ、俺とよ、高木大社長が組んだだけじゃねーんだ。これから次から次へとよ、お前らよ、クズチャンピオンにはよ、もう一回だけ言うぞ? クズチャンピオンテメーらだよ、いくらでも山があること忘れんなよ。山があって谷があるんだよ。お前らそれ乗り越えられるか? 本物のチャンピオンになれるか? 俺がよ、必要とあらば、立ちはだかってやる。それだけだよ」
――真壁選手はNEVERのベルト挑戦が決まった直後の試合だったわけですが
真壁「なんだろうな? ひとつ、この俺の試合に対する意気込む姿勢? 完全にスイッチ入ったしよ、まして俺の後輩だろ?高木さんとこでお世話になってるな。もちろん、もちろん、野郎をねじ伏せるために来たよ。それと同時に、これでよ、俺もスイッチ入ったよ。本物のスイッチだな。そうだよ、こうじゃなきゃいけねぇ。ドーム? 完全にお前、フルスロットルで突っ走るからよ。そんだけだよ。そんなもんかな?」
――真壁選手は試合後HARASHIMA選手と言葉を交わしていたように見えましたが
真壁「気のせいじゃない? …嘘だよバカ野郎。まずひとつはよ、これで終わりじゃねーってことだろ。いつか1対1でやってやるってことだよ。夢があんだろ? 夢がなきゃよ、この世界でやってらんねーからよ。だからだよ。その夢を実現するかどうか、その夢が流れるかわかねーけどよ、あいつと、この俺様の頑張り次第だよ。世の中動かすか、プロレス界動かすか、全部動かすか、、それだけだよ。可能性? ないわけねーだろ。あるだろ。ここまで現実にしたんだ。DDTとよ、新日本プロレスの交流戦があるだろう? これは前だったら間違いなく実現しなかった! いま実現してんだろ。全部本物に変えてってやる。それだけだよ」
――真壁選手、今日カシン選手にチェーンを盗まれる場面もありましたが
真壁「なんでお前、冷めた顔でそういう事言うんだよ? 俺もビックリしたよこの野郎! アレ?って思ってさ、くぐった瞬間張り手食らったからな俺。おかしいだろ張り手食らって俺のこれ正装だぜこれ?これナシでリングに上がるわけいかねーだろこれ。やってやったよ。今もう先輩じゃねーからよ。やりたいことできんだろ。それだけだよな。でもまた、不思議とそういう交流もあったりでよ、他団体に来るとそういう懐かしいのもあるよな。闘いであり懐かしさもある。それがおもしれー。でも今日はよ、高木大社長とこうやって組むって事自体がよ、全てミラクルなんだよ! だからプロレスはよ、やるだけおもしれーんだよな!」
高木「プロレスに、絶対ないって事はないんですよね」
真壁「ない! オイ、俺だって今から何年? 10年ぐらい前か、変なのやったろ? 若手の」
高木「ライオンズロード! でもあれがあったから、僕らもDDTをここまで大きくできたなと思うんで。あの時の真壁選手のね、『そこに闘いはあるのか?』って(言葉が)ズシーンと響きましたよ」
真壁「あれだよね、そして俺たちも地獄を見たろ? そしていま上がってきたろ? そしてまた交流戦だよ。最高におもしれーじゃん。土俵も違えば全てが違うんだよ。また一つになってんだよ、夢あるよねー! これなんの会見だっけ?」
高木「試合後の会見ですよ。真壁選手、DDTのリングに、闘いはありましたか?」
真壁「あるでしょう。今日は確かにそれはあるわな。これだって、大社長がさ、プロレス界だけだろ? 先輩あんなに蹴ったり殴ったりできるのよ。お前大社長にたいしてよ、来月の給料ねーなあいつら。な?」
高木「容赦ない奴らだほんとに」
真壁「ここは気使わないだろ。そこがおもしれーんだよな。最高だよ」

スマイルスカッシュ
HARASHIMA「メインでね、勝ててよかったですね」
彰人「そうですね、HARASHIMAさんが最後すごい頑張ってくれたんで。僕が捕まっちゃってごめんなさい」
HARASHIMA「いえいえ。あわよくばね、真壁選手からとりたかったですけど、とりあえず勝ててよかったです。相撲は負けちゃいましたけど」
ヤス「スマイルスカッシュ、皆の笑顔が見たいからという。笑うと恥ずかしい顔に」
HARASHIMA「いーってして」
ヤス「前歯が取れてしまい……はい、なんていうか、この興行のタイトルへのアンチテーゼというか」
HARASHIMA「でも、僕らは、皆はウラノくんのその歯のない笑顔を見て」
HARASHIMA&彰人「笑顔になるんで」
HARASHIMA「おかしいじゃん! だって…」
ヤス「おかしいって言わないでよ。笑えなくなるよ」
HARASHIMA「僕らがね、笑えるんで。今回ね、総選挙の一位ということでこういう興行を自分たちでマッチメイクして人集めてっていうのをやって、非常に楽しかったです。はい。ウラノくんがほとんどやってくれたけどね」
ウラノ「ほとんどまあ、試合に関しては」
彰人「普段のDDTとは違うような興行が見れたんじゃないかな。相撲もあったし、カシンさんとか真壁さんとか普段DDTの興行に出ないような人たちが出てくれて、なんかいつもと違った、僕らなりの興行が出来たんじゃないかなと思います。どうでした久々に真壁選手とやって」
HARASHIMA「そうだね、あの、やっぱ嬉しいし、でもやっぱ次ね、やるならシングルをやりたいと思います。シングルをやりたいです!」
彰人「僕も真壁選手と初めてやって、まあ正直真壁選手は僕のことなんて知らなかったと思うんですよ。でもこの試合で真壁選手の頭のどっかに、DDTの彰人っていうレスラーが残っててくれたらそれは収穫かなと思います」
ヤス「僕もやりたいと言ってやったカードではあったんですけど、甘かったなと。やっぱ自分が想像してる以上の人だったんで。これを着ろって言われて、渡されたパンツはちょっと今の自分にはまだハードルが高すぎて、またケンドー・カシンと組むことがあれば、またああいう形になりたいなとおもいます(苦笑)。とりあえずはまた、次、ケンドー・カシンとリングで会う時まで自分を高めていって、今日は一つの目的と思ってやってきたんですけど、また新たなスタートが切れたのかなと自分でも思いました。彰人くんだって勝ってないんだからね、嬉しそうな顔して。HARASHIMAだって相撲負けてんだからね」
HARASHIMA「相撲は負けた」
ヤス「満足してちゃだめだよ」
HARASHIMA「満足はしてないよ! でも、なんか、皆が笑顔になれてよかったです」
――HARASHIMA選手、真壁選手は「そこに闘いはあったか?」という質問に「あった」とおっしゃっていたが、そこに思うところはありますか?
HARASHIMA「おぉ、よかったです、はい(笑)」
――歯は試合でとれたんですか?
ヤス「そうですね。試合以外で取れないですよ!試合前はついてましたよね?」
HARASHIMA「菓子パンを食べてきっと……(ニコニコ)」
彰人「ちなみに何で飛んでいったんです?」
ヤス「エルボースマッシュで」
HARASHIMA「破壊力あるからね」
――真壁選手とHARASHIMA選手がDDTのリングで接点もつの三度目ですが、真壁選手は改めてどういう存在でしょう?
HARASHIMA「まあ、大先輩でもあるし憧れの存在というのは変わらないですね。でも、ただ憧れてるだけではなく、リングにたったらライバルというか、もう闘う相手ですね」
――シングルマッチを一回やって負けてるという部分もあるが
HARASHIMA「前はシングルができるかできないかというほんとに出来ないと思ってて夢が叶ってできたんですけど、今なら僕はあれから3年半? 4年経ってるし、その自分の立場というかこのDDTも大きくなってるし、仲間もいっぱい増えてるし、今ならあの頃と違ったもっと闘いができるという自信があるんで。闘えて嬉しいではなく勝つことで自分も満足したいですね」
――今日の闘いで先輩を超えるという手応えは
HARASHIMA「ありますよ、はい。まあその、はい、イケます。やってみないとわかんないですけど、でも、イケます」
――ヤス選手は10年前は学びがあったとのことですが、今日の試合でカシン選手から学びはありました?
ヤス「まあそうっすね、10年以上前なんで自分も20代半ばぐらいだったんですけど、その時はなんていうか想像も付かない事だらけで周りが。ケンドー・カシンというレスラーが。自分も、今や38(歳)という40手前。だいたいなんとなく想像つくというか、この人は強いんだろうな、やっぱり強かった。この人こういう人なんだろうな? やっぱりこういう人だったというような、なんとなく想像がつく年齢にはなってきたんですけど、久しぶりになんか、『お前、地味だ』って今の自分を見て言われて、渡されたのが、アマチュア・レスリングのタイツですよね、あれ? 地味だって言ってアマチュア・レスリングのタイツ渡されて、なんだろう?っていう。考える……ちょっと自分には難しすぎて」
HARASHIMA「折角金髪にしてたのに地味だって言われちゃうんだもんね」
ヤス「すごいなぁと思いました。ほんとにゴールというか一つの目的だと思ってやってきたところで、また一つ新たな道が見つかってやっていこうという気になりました」
――この11年をぶつけることはできました?
ヤス「はい、自分なりに出せたと思います。なんかあれじゃ、俺が良い人じゃないかと言われたんですけど、まあ、自分にとっては良い人だった。周りの人から見たら『ウラノ、ひどい扱いされてるな』とか言われたりするかもしれないですけど、でも、自分にとっては、唯一無二のもっとも尊敬できる良い人なので、とても良い人なので、はい」
――彰人選手は普段やることがない新日本の選手、そして狙っていくと言っていた高木選手と闘っていかがでした?
彰人「あの、高木さんに関して言うなら、やっぱはじめはルチャルチャ言っていつもどおりな感じだったんですけど、最終的にはいつもとは違う強い高木三四郎というのを出してくれたので」
HARASHIMA「強かった」
彰人「そうですね、あとは普段当たらない、僕は新日本さんていうとライガーさんと高橋広夢くん以来の新日本の選手との遭遇になったんですけど、それはやっぱいい経験になりますね。やることによって僕も新日本プロレスってリングに上ってみたいと思うようにもなるし、興味はやっぱり出てきますよね。そうですね、いつかボクで言うならベスト・オブ・スーパージュニアにDDTプロレス代表として出てみたいなという気持ちにはなりますね」

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