我闘雲舞2.11北千住大会 さくらえみ&帯広さやかvs里歩&成宮真希 SAKIvsDJニラ
『今年もここから北千住大会』
日時:2月11日(木・祝)
会場:北千住シアター1010ミニシアター
開場:12:30 開始:13:00
観衆:123人・超満員札止め
▼タッグマッチ15分1本勝負
[ちっちゃいものクラブ]●「ことり」/田村和宏(HEAT-UP)
11分41秒 ラリアット→片エビ固め
[ジャックとローズ]MIZUKI(LLPW-X)/○円華(フリー)
▼シングルマッチ10分1本勝負
○SAKI(LLPW-X)
8分39秒 ブレーンバスター→片エビ固め
●DJニラ(フリー)
▼シングルマッチ15分1本勝負
△趙雲子龍(新北京)
15分時間切れドロー
△久保佑允(BASARA)
▼タッグマッチ20分1本勝負
里歩/●成宮真希(REINA)
17分26秒 ラ・マヒストラル
○さくらえみ/帯広さやか
成宮真希が引退を前に師匠さくらえみの団体へ参戦。「成宮真希というレスラーを産んでくれたさくらさん大好きです」
オープニング
ガトームーブのメンバーが登場。さくらが「今日はオープニングで新曲を披露させていただきたいと思っています。この曲は里歩選手を思いまして一生懸命かかせていただきました」と説明。続いてそれぞれが
時雨「いつもよりすごい激しくて皆さんにも楽しんでいただけると思います」
帯広「他の選手より30時間は多く練習しているので頑張りたいと思います」
「ことり」「かっこいい曲なので盛り上がって欲しいです」
里歩「さくらさんが自分のことを思って書いてくださった曲なのでとても大切な曲です」
とコメント。
ガトームーブの新曲『十年咲く花は、』を歌い切ると、続いて時雨と里歩が2人でカップリング曲となる『道標』を歌いあげいつものスローガンで我闘雲舞はスタート。
第1試合
ジャックとローズとちっちゃいものクラブの対決。田村は「ことり」と同じく前髪を結んで登場。
先発は「ことり」と円華。「来いや!」と叫び続けた「ことり」がガットショットからドロップキック。避けた円華がストンピング連打からロープに振りラリアットも、避けた「ことり」が一本背負いを狙うが担ぎあげた円華をアームホイップで投げようとするも耐えた円華へ「ことり」がクロスボディアタックからフォールも2。両者タッチ。
MIZUKIは「ちーび」と挑発。田村のメンタルにクリティカルダメージ。MIZUKIは「カワイイじゃなくてちっちゃいでしょ」と追撃。田村は「ちっちゃいものクラブだけどな、どう考えても俺のほうが背高いからな」と返すが、MIZUKIは「いやこれ(ちょんまげ)があるだけでしょ」と隣に並ぶ。背中を合わせて比べると、レフェリーがMIZUKIの腕を上げる。「試合しよう・・・」とぼそっと田村がつぶやき試合再開。
田村のラリアットを避けたMIZUKIがクロスボディもキャッチした田村がまっぷたつからフォールもMIZUKIがそこを抜けドロップキック。
円華がボディスラムからMIZUKIが円華に肩車。タイタニックを仕掛けようとするがそこへ「ことり」が正拳突きを叩き込み崩すとMIZUKIに一本背負いから田村が円華にガットショット。ちっちゃいものクラブが合体フェースバスターからMIZUKIを倒し前転プレスを連続して叩き込み、ちっちゃいものローラーからリバース。ちっちゃいものクラブはポーズを決め、田村がMIZUKIにストンピング連打から「化粧落としてやる」と顔を擦り「ことり」にタッチ。
「ことり」は巴投げ3連続からフロントネックロック。「ことり」はそのまま田村にタッチ。
田村はチョップを背中に叩き込んでからコーナーに顔面を叩き付け、逆コーナーにも顔面を叩きつけると串刺し攻撃を狙うが、足を伸ばしてカットしたMIZUKIは前方回転エビ固め。キックアウトされると円華にタッチ。
円華は田村にビッグブーツから「ことり」にビッグブーツも避けた「ことり」とエルボーとチョップの打ち合い。
田村が円華の背中にハンマーを落とし「ことり」と田村が合体ブレーンバスター。円華の横にMIZUKIをセットし、田村が「ことり」を肩車。
「ことり」を円華とMIZUKIに叩きつけようとするも、避けた円華が田村と「ことり」を担ぎあげてセットするとジャックとローズがタイタニック。フォールも2。
円華が田村とチョップ合戦。田村がミドルキック2連発からロープに振ろうとするが、その背中をMIZUKIがタッチすると同時ドロップキックから円華がコーナー下にセットしMIZUKIがダイビングフットスタンプ。再度コーナーに登るとダイビングクロスボディアタックからフォールも2。MIZUKIが走りこむも田村はミドルキックを叩き込んで迎撃すると「ことり」にタッチ。
「ことり」はMIZUKIにクロスボディアタック。返したMIZUKIが背中にフットスタンプを叩き込み円華にタッチ。
円華は「ことり」を担ぐと正面に叩き付け、コーナーに振ると串刺し攻撃。避けた「ことり」は田村が延髄斬りから「ことり」がドロップキックでフォールも2。
「ことり」が田村を肩車し秘儀「砂時計」。円華にサミングから前方回転エビ固めとジャックナイフの合体丸め込み。これはMIZUKIがカット。
「ことり」が円華のランヒェイを潰して丸め込むが2。「ことり」は円華に卍固め。から鳥かごも円華が返す。
チョップ合戦から「ことり」がエルボー連打。円華はトラースキックからラリアットでフォールすると3カウント。
試合後UMA軍団が乱入。ハル・ミヤコは「コングラッチュレーションMr.円華。今日は約束のものを持ってきたわ」と中年もぐら男の衣装を渡す。
円華は「ちょっと待ってまって、こんなん、去年の12月のことじゃん誰も覚えてないよ」と返そうとするが、さくらが「円華さん、たとえここにいる全員が忘れていたとしても、私は覚えてますよ。中年もぐら男(井上雅央)とシングルマッチが組まれて両者肩がつき負けた試合で、中年もぐら男は井上雅央になったじゃないですか。円華さんも中年もぐら男(円華)になるべきでしょ。よっしゃ円華は中年もぐら男になるぞー!それから井上雅央、何突っ立ってんの?ミヤコさんについて何?ニヤニヤしてるだけ?我闘雲舞ナメてますよね?なめんじゃねーよ!井上雅央、来月、3月6日、市ヶ谷チョコレート広場に参戦だ!」と本人の確認を取らずに決定。ミヤコも「OK!井上雅央、参戦するわ!円華、あなたのことも期待しといてあげるわ」と一言も井上に喋らせずUMA軍団はリングを後に。
さくらは「これからがとても楽しみですね。ジャックとローズの円華さんとみずぴょんでした」と強引にしめ、円華は中年もぐら男の衣装を手に持ち困惑しながらリングを後にした。
第2試合
ニラは握手を拒否。ロックアップからSAKIがロープに押し込みニラがタップしギブアップの意思を示すもレフェリーは無視しブレイク。
SAKIがニラを潰そうとするが、逃れようと回転したニラへヘッドロック。ニラがSAKIをロープに振るがニラがショルダータックルで倒しエルボードロップ。SAKIはリバーススプラッシュもニラが転がって避ける。
ニラは「何だこの頭。この毒キノコが」とナックル。さらにナックル連打もSAKIはベイダーハンマーからショルダータックル連打。ニラがゆっくり背後に下がってタイミングをずらすと低空延髄斬りからSAKIの足をロープを使って捻っていく。ニラはSAKIの足をエプロンに叩きつけ、リングに戻ると足にナックル。ニラは「ツボ押してるだけじゃねーか」と抗議もブレイク。
SAKIがニラにコブラツイスト。ニラが「千載一遇のチャンス」とそのまま足にエルボーを連打。先はニラの足をすくってブルズ・アンヘリート。落とすとカンパーナ。
ニラはSAKIの足にしがみつきSAKIがロープを掴みブレイク。
SAKIは走りこむがニラはチョップで迎撃すると、SAKIをロープに振って再度チョップ。SAKIは走りこみショルダータックルからエルボードロップ。リバーススプラッシュを狙うがニラは先に転がり、SAKIは待っているとニラがゆっくりと転がって戻ってくる。そこへSAKIがリバーススプラッシュからフォールも2。
SAKIはブレーンバスターを狙うが、耐えたニラがロケットパンチ。ニラは足4の字もSAKIはロープへ。
ニラは足横須賀を狙うが着地したSAKIがブレーンバスターからフォールし3カウント。
第3試合
時雨がリングアナへ。
久保がタックルで倒しグラウンドに持ち込むも趙雲がヘッドシザース。回転して抜けた久保に腕を捻った趙雲がヘッドロック。久保はそれを抜けるとヘッドシザース。趙雲は回転して抜けると両者距離を取りブレイク。
趙雲はガットショットからヘッドロック。趙雲がロープに振るもショルダータックルから久保の背中を乗り越えガットショット。さらにコーナーに振られ久保を飛び越えるとカンフーキック。
趙雲は背中にエルボーを落とすが、久保がロープに飛んで低空ドロップキックからドロップキックで場外に叩きだす。
エプロンに登った趙雲へ久保が走りこむも、その足を引っ張り倒した趙雲がストンピングからフットスタンプ。
趙雲は左右のチョップからスピンキック。これをキャッチした久保がドラゴンスクリュー。
久保はレッグブリーカーからコーナーに座り込む趙雲の足へ乗って行く。久保は趙雲の背中にエルボーを落とし、趙雲の足にもエルボーを落とすとバックをとっていくが、股を抜けた趙雲が背中にチョップから背中にミサイルキック。
趙雲はハンマーを落としコーナーに久保を叩きつけると丸め込んで逆片エビ固め。久保はロープへ。
チョップ合戦から顔面へスピンキックを趙雲が放ち走りこむが、久保がバックブリーカーからコーナーに登りダイビングクロスボディ。フォールも2。
趙雲はコーナーに振るが足を伸ばしてカットした久保が趙雲の背中にドロップキックを叩き込んでコーナーに叩きつけると、趙雲の足をロープに絡ませドラゴンスクリュー。久保は足4の字。趙雲はロープへ。
趙雲はバックエルボーからセカンドロープからのフットスタンプ。さらに619もガードした久保が趙雲を場外へ叩き落としトペ・スイシーダ。それを場外から延髄斬りでカットした趙雲が、レフェリーを四つん這いにさせて踏み台にし場外カンフーキック。
趙雲は串刺しカンフーキックからコンビネーションアタック。コーナーに登るとダイビングカンフーキック。フォールも2。
趙雲はチャイニーズゴリーを狙うが、着地した久保へイーアルサンスーコンビネーションからゴリースペシャルを狙うが、耐えた久保は足横須賀。久保はアンクルホールド。ロープを掴んだ趙雲の後頭部に膝を叩き込んだ久保はコーナーに登るも、趙雲は正面に登り顔面をはたく。久保は頭突きで趙雲を叩き落とすも、趙雲はフランケンで久保をリングに叩き落とすと、コーナーに登りダイビングフットスタンプ。これを避けた久保がジャパニーズレッグクラッチホールド。
エルボーの打ち合いから趙雲が後ろ回し蹴り。趙雲はチャイニーズゴリーを狙うが、久保がペディグリーからフォールも2。久保はコーナーに登りダイビングヘッドバッドもここで時間切れ。
第4試合
成宮が寿引退を前にして最後の師匠さくらえみとの対決。久々の空気にリングインするなり笑顔が溢れる成宮だったが、コールが終わるやいなやさくらと帯広は成宮を急襲。
里歩が助けに入り、帯広とさくらをコーナーに振ると成宮が串刺しエルボー。里歩も串刺しニーからニコニコ印を狙うが帯広は股を抜ける。ロープに押し込んだ帯広を踏み潰して成宮と里歩はニコニコ印。成宮が「やりたかったー!」と感動。帯広はさくらにタッチ。
さくらと帯広が里歩にクロスチョップからさくらがリストロックも回転して里歩がアームホイップ。里歩がシーソーを狙うも里歩は股裂きから成宮が背中を潰しストレッチ攻撃。身体が硬いさくらは悲鳴を上げる。
さくらは里歩にモンゴリアンチョップからキャメルクラッチ。さくらはロメロスペシャルから帯広にタッチ。
帯広はフライングメイヤーからボディシザース。里歩の背中にクロスチョップ連発からさくらにタッチ。
さくらは里歩をロープに押しこみチョップからドロップキック。さくらはヘアーホイップから帯広にタッチ。
帯広はコーナーに里歩を振るが、足を伸ばしカットした里歩がランニングに―から成宮にタッチ。
成宮は帯広にドロップキックからさくらにもドロップキック。帯広が成宮の背中にクロスチョップからさくらと連携攻撃を狙うが、帯広を突き飛ばしさくらにぶつけた成宮がカンパーナ。成宮は里歩にタッチ。
里歩は帯広をコーナーに振り追走串刺しニー2連発。帯広の地獄突きを避けた里歩だったが、帯広が丸め込むも2。
帯広はボディスラムの体勢も耐えた里歩がスクールボーイ。返した帯広へ逆片エビ固め。帯広はロープへ。
里歩は帯広へ619も避けた帯広が四方へ飛んでからのダブルチョップでフォールも2。帯広はさくらにタッチ。
さくらはコーナーの里歩の顔面に尻を押し付けてからさくらえみ70kgを狙うが里歩がドロップキックで迎撃。だがさくらがスイングネックブリーカーからコーナーに登るも、里歩はそれを落とし断崖式フットスタンプを狙う。 そこを帯広が里歩の髪を掴んでリングに落とすと、さくらがダブルアームで持ち上げるが着地した里歩がバックを取る。里歩はさくらのバックエルボーを避けてノーザンライトスープレックスホールドも2。里歩はコーナーに乗りダイビングフットスタンプからフォールも2。
里歩はさくらに走りこむがトラースキックでカットしたさくらが改めて走りこんできた里歩にバックブリーカー。両者タッチ。
成宮のラリアットを避けた帯広がチョップ。チョップとエルボーの打ち合いから、成宮のラリアットを避けた帯広がダブルチョップで倒しコーナーに振ろうとするが逆に振られた帯広がコーナーに登り成宮を飛び越えると串刺しドロップキックからボディスラム。フォールも2。
帯広は成宮をコーナーに振り走りこむが、帯広はこれを避けてエプロンに降りると帯広にロープへ顔面を叩き付けてからドロップキック。フォールも2。
成宮はニーリフトからブレーンバスター。帯広が顔面を張ってからノーザンライトスープレックスホールド。2で返した成宮とチョップ合戦から成宮がエルボー連打。帯広がチョップも成宮が強烈なビンタ。地獄突きも帯広はビッグブーツでカットした成宮の足をキャッチした帯広が地獄突きを伸ばし強引に指を喉に押し込むとさくらにタッチ。
さくらが成宮をコーナーに振りさくらえみ70kg。さくらはダブルアームの体勢も成宮がリバース。走りこんだ成宮をさくらがショルダースルーで場外へ。里歩も場外へ落とすと帯広をヘッドスライディングさせ突っ込ませる。
成宮へバックブリーカーから、帯広を肩車したさくらを帯広がボディプレスさせ、さくらがそこへムーンサルト。フォールも2。
さくらがバックをとるが、エルボーを落として逃れた成宮がロープに飛ぶが、足を引っ張り倒した成宮へさくらがローキック。さらにエプロンから帯広が地獄突きからさくらがパワーボム。フォールも2。
さくらはコーナーに登るが、帯広は正面に登り雪崩式ブレーンバスターからフォールも2。
成宮がユルネバを狙うが耐えたさくらのバックを取るも、帯広が成宮のバックを取る。そのバックを里歩が取り、さくらが抜けてラリアットも、避けた里歩と成宮が同時にどぎゃん返しで丸め込む。
返したさくらへ成宮がコーナーで水面蹴りからスピアー。フォールも帯広がカット。
成宮はユルネバを狙うが、着地したさくらがバックをとるが、バックを取り返した成宮へ帯広が地獄突き。だがこれはさくらに誤爆。里歩が帯広にドロップキックからさくらにノーザンライトスープレックからそうまとう。避けたさくらが成宮へ強烈なチョップ。
チョップとエルボーの打ち合いから成宮のチョップを避けたさくらが逆さ押さえ込み。成宮は走りこんできたさくらにダブルチョップで倒しフォールも2。成宮はユルネバでフォールも2。
成宮はさくらにスピアーもキャッチした成宮を帯広が丸め込み、さらにそこへさくらがラ・マヒストラルで3カウントを奪った。
エンディング
さくらは「なるみー、5年前、成宮と初めて出会ったのはプロレス教室でした。練習を見てこの子もう1回来てくれないかなと、もう1回来てくれたらきっとプロレスラーになるんだろうなと思ったら、翌週一人で来てくれて、その時私はプロになってみない?デビュー目指してみないと言いました。その瞬間すぐに成宮は目指したいですって返してくれました。その瞬間から、なんだろう、私が目指す女子プロレス、私が目指すプロレス団体にきっとなるみーは居て欲しいと思ったしスターになれる選手だと思ってました。1年間短い間だったけども同じ団体に居て感じた事は、なんて頑固な子なんだろう、なんで人の言うこと何も聞いてくれないんだろう。あなたにはこんないい所があるよと言っても私が目指すのはこちらです。髪の毛を伸ばしたほうが美しいよと言った翌日にはショートカットにしてくる。一年間反抗ばかりされていました。でも、離れていた4年間の中で色んな出会いがあって、その出会いがよかったおかげでプロレスが続けてこれて、またこうして同じリングに上がれた事ほんとに嬉しく思います。今日が最初で最後だから笑顔でいられます。この先が続かないから笑顔でいられるんですよ?きっと成宮のこの先の人生は色んな人と衝突して、でも自分を貫いて、それでもきっと支えてくれる人がいるんでしょうね。ほんとに5年間ありがとうございました。
私がプロレスラーになったねって言った子は誰一人、怪我をしたり、悲しい辞め方をしてほしくないと思っています。だから今日最後、試合出来て嬉しかったし、リングに上がってくれてありがとう。我闘雲舞にあがってくれてありがとう」と花束を渡す。
成宮は「(泣きながら)正直今日リングに上がってさくらさんに勝つことで、自分この5年間こんなになりましたってことを見せつけたかったんだけど、さくらさんの壁はすごくすごく大きかったです。でも私は、5年前プロレス教室に行って確かにすごくプロレスの練習は楽しかったけど、それを教えてくれてその時に私にプロを目指さない?って言ってくれたのがさくらさんだったから、本当にキラキラしていてこの人についていこうって思えたから私はプロを目指しますと即答できました。あの後怪我とかをしてさくらさんは自分のことをプロレスに誘った事を色々と悩んだと聞いています。
でも私この5年間、本当に色々あったけど、この5年間をプロレスに捧げて来て本当に良かったと思っています。でも全部それはさくらさんが全部成宮真希というレスラーを産んでくれたからなんです。あの時声をかけてくれて、あの時誘ってくれて、そして、(アイスリボンを)辞めていってしまう時も、置いて行かれてしまうってすごい悲しい気持ちがあったけど、その後こうやって私のことをまたリングに呼んでくれて、本当にありがとうございます。すごく幸せです。さくらさん大好きですありがとうございました」と頭を下げる。
さくらは「正直辞めていく時は成宮のこと一ミリも考えなかったわ」と返し、成宮は膝をつき顔を歪める。さくらはそれを見て「さくらなんかに負けてんじゃねーよ」と言い『一番好きな人の名前を叫ぼう』を歌いきると、次回大会の対戦カードを発表し、いつものスローガンの最後を「レッツゴー成宮真希」と変えファンとともに成宮を送り出した。
<試合後コメント>
さくらえみ
「やっぱりなるみーとの1番の思い出は、一番初めに出会った時にデビューしてみない?デビューしたいですってその時の会話だったと思うんですね。その時のことを雑誌のなるみーのインタビューで見たらこの人馬鹿じゃないのかっていうその時の言葉が書いてあったんですけど、私はその時真剣に私の団体のトップになる人だって本当に思ってて、まず所作が美しくて雰囲気がとても女性らしくて、そして気が強い感じとか、そういったもの全てに希望を乗せて真の希望、真希と名付けたんですけども、全く思った方向には進まなくて、我が道、我の進む方向へ成宮は行ってしまったんですね。それがまた面白くて、最後ちょっとだけだけど重なれて本当に良かったと思います。全く言うこと聞かなかったからね!それがいい思い出です」
――あんなに素直に離れていった選手がさくらさんに感謝だけを述べるのも珍しいと思うんですけど、ストレートにあそこまでの感謝を受け止めていかがでした?
「でもちょっとドスが効いてましたよねあ゛りぃがとぅみたいな感じで。ほんとに私は退団した時に成宮の事一ミリも考えてなくて、その他所で活躍してるのはずっと見ていたので、怪我をしたりとかした時にはすごくこの業界に誘ったことを後悔したりとかもあったんですけど、多分、なるみーはああいう子なんですよ。今こうだと思ったらこうだ!今違うと思ったらそれは絶対違う!でもあの時の違ったから今の私はこうだ!みたいなのがすごいあって、それを今日出してくれたのかなと思いましたし、あとはなんだろう、正直あの時と私の周りにいる人は全然違うけれども、違うけれども雰囲気が一緒なのかなと思って、あの時の事思い出してくれたのかなと思います。でも5年の彼女のプロレス人生のうちに1年しか一緒にいなかったんですけども、すごく印象深いですね。最後まで笑顔で居て欲しいっていうのが1番の望みです。隣に里歩さん並んでて、里歩さん10年でなるみー5年て里歩さんなるみーの倍もやってんのっていうのにビックリしたっていうのがありました(笑)」
成宮真希
「いや我闘雲舞さんに上がらせていただいて、このカードを聞いた時には正直もうほんとに、嬉しいって気持ちだったんですけど、ん~、やっぱり私自身がこのレスラー人生、本当にさくらさんが居たからスタートできたものだったので、さくらさんにぶつかりたいって気持ちと、やっぱり帯広さんや里歩さんとの思い出とかいっぱいあったので、引退までに当たれたらなって気持ちを本当に叶えてくれた我闘雲舞さん、そしてさくらさん、帯広さん里歩さんには本当に感謝しています。なんでしょう、なんかすごく、あ~、もう、試合もすごい、うん、やりきった感じ。やりきったって言ってもそれで負けてしまってるのでなんとも言えないんですけど、その後色んな言葉をさくらさんに言われた時に、すごく胸に響きました。でまあ、最後タイ語を後で教えてもらおうと思ってるんですけど、右、違う、左、違う、私が行く先はまっすぐ、そうだよって言っていただいて、でもさくらさんにこれからも成宮真希はまっすぐ行かないんだろうねと、言われたんですけど、後でファンの方からさくらさんが言うって相当だねって言われてしまって、本当にその言葉はすごく自分の中で大きいかなと思います。どんな道でもそれでも真っ直ぐに行ってなくてもそれが真っ直ぐなんだよと言ってくれたので。これからいつでもさくらさんの言葉は響くなと。なんか、すいません痛いのと嬉しいのと、グチャグチャな感情です」
――リングに上った直後は満面の笑みでしたが、懐かしい感じはありました?
「うん、懐かしいというか、あぁ、あの感情はなんなんでしょうね?はい、楽しい、嬉しい、あとはやっぱり、あー、ほんとプロレスやってて良かった~っていう気持ちですね。ほんとに私プロレス好きなんだなって気持ちがすごく全面に出て、闘いの前なのにすごく笑顔になっちゃいましたね、はい、でもホント楽しかったです」
【写真:MK(Photo’sGate)】