パンクラス8.9ディファ大会でISAOと対戦するチョープ、光留と対戦するリッチら外国人4選手が公開練習

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8月6日午後2時、都内新宿区の和術慧舟會HEARTSで『PANCRASE 269』(9日、ディファ有明)に出場する外国人4選手が公開練習をおこなった。
4人はそれぞれ組んだり、トレーナーをパートナーにしたりして3分1ラウンドの打撃スパーリングを披露。東京の暑さに大汗をかきながらも、コンディションは悪くない様子だった。
公開練習を終えた4人の質疑応答は以下。

Will“The Kill”Chope(メインイベントでISAOと対戦)
——コンディションはいかがですか。
チョープ 今、とても調子がいい。身体も絞れている。タイに戻ってプーケットで練習してきた。
——相手のISAO選手の印象は?
チョープ 彼と闘うのはとても楽しみ。チャンピオン(※ISAOは前ライト級キング・オブ・パンクラシスト)を倒して次のチャンスにつなげたい。ISAO選手がパンクラスのエースなら、自分も、自分はパンクラスの選手だと思っている。どっちが上かやろうじゃないかという気持ち。
——2度目のパンクラス参戦。今度はどんな試合を見せてくれるのでしょうか。
チョープ しばらくKOから遠のいていたが、できれば打撃でKOしたい。ISAO選手が打撃の強い選手であることは知っている。だから打ち合いは覚悟している。しかし、極められるチャンスがあれば極めに行くが、基本的にはKOを狙っていく。
ISAO選手は、この階級のトップだと思っているし、世界でもまたビッグネームだと思う。しかし、自分はアジアでナンバーワンと自負している。この試合に勝つことで、さらに自分の名前を田咬めたい。
——10月にはフェザー級のタイトルマッチがあります。意識しますか?
チョープ もちろん。タイトルマッチがおこなわれることを知っているし、できれば自分も今回勝って、年内にもパンクラスにまた上がって、少しでもベルトに近づきたい。今回は、どちらかと言えばナム(ファン=王者)に勝ってほしい。ナムはいい人だから(笑)。
——さて、あなたにとってパンクラスとは。
チョープ 今まで世界で試合をしてきたが、日本のパンクラスのファンが世界で一番だと思った。そこで闘うことが嬉しいし、パンクラスの選手だと言えるようになりたい。いつも応援してくれるファンには感謝しているし、いい試合を見せたい。

パンクラス_シャノン・ザ・キャノン・リッチShannon“The Cannon”Ritch(第9試合で佐藤光留と対戦)
——久しぶりのパンクラス参戦(※2004年6月、近藤有己戦)となります。
リッチ オハヨウ! コンニチハ! 戻って来られて最高。すごく興奮している。いい試合を見せたい。かつて日本で何度か闘ってきたが、秒殺で負けている。今だから言うが、桜庭和志戦(2000年10月、PRIDE.11)の時も怪我をしていたし、コンディションの悪い時が多かった。しかし今は、柔術やムエタイをやってきたし、プロレスラーではなくMMAファイターとして試合を見せたい。
——戦績がすごいそうですが、どのくらいなんでしょうか。
リッチ 202試合していて、120勝80杯2分というのが現在の記録。SHARDOGではもっと少なく書かれているが、それは98年からの記録だから。自分は91年から闘ってきているので、これが本当の記録です。
——また、ドロー以外は判定決着がないそうですね。
リッチ その通り。KOかサブミッションかどちらかしかない。
——今回もそうなりますか?
リッチ 今回はKOする。相手の佐藤選手は本当にいい選手だと思う。コンスタントに試合もしているし、プロレスラーとしても闘っている。立ってよし、寝てよしの選手だと思う。
——KOへのゲームプランは?
リッチ 強く打つこと、たくさん打つこと、それを続けること。
——ファンが熱狂する試合になりそうですね。
リッチ 私はパンクラスを愛している。だから、タトゥーも入れているよ。
——サブミッションでなくKOで決めたいのはなぜ?
リッチ 多分、見る人はKOの方が見たいだろうし、興奮してくれると思うから。でも、もちろんサブミッションもお見せしたい。どんな技でも。
——44歳となっても強くなれる秘訣はなんでしょう。
リッチ 美人の奥さん(笑)。実は今日、結婚5年目。彼女はセコンドもするし、アドバイザーでもあり、フライトアテンダントでもあるんだ。素敵な奥さんだよ。
——ごちそうさまです。では、ファンにメッセージをお願いします。
リッチ アリガト、ジャパン! 今回、日本に戻って来られて本当に嬉しいです。いい試合をお見せします。

パンクラス_エリック“ザ-アメリカン-ソルジャー'プリンドルEric“THE AMERICAN SOLDIER”Prindle(第8試合で中井光義と対戦)
——日本は初めてですか?
エリック 2回目。3〜4年前(IGF)プロレスで来て、アレクサンダー大塚と闘った。
——日本の印象はいかがですか。
エリック ビューティフル! すばらしい。きれいな女性も多いね。
——パンクラスに参戦することになって、お気持ちはいかがでしたか。
エリック パンクラスで闘えるチャンスをもらったので、KOしていい印象を与えたい。
——相手のことは知っていますか。
エリック 全然わからない。中井選手は、かつて100ポンドで戦績は1勝1杯で、今はヘビーに転向して身体が大きくなっているということしか知らない。でも、実際、相手は誰でも構わない。自分の試合、自分の力を見せられればいい。
——中井選手のお父さんは非常に有名な漫画家ですが、そういうことに関してはどう思いますか。
エリック そういう意味でも注目されるのはいいことだ。そういうきっかけでもいいので、みんなが自分を見てくれて、パンクラスを見てくれて、有名になれればいいと思う。
——どんな試合を見せてくれますか。
エリック パンチを見せたい。皆さん、ぜひパンクラスを見に来てください。会場で会いましょう!

パンクラス_ライアン・ビグラーRyan Bigler(第5試合で新村優貴と対戦)
——初めての参戦です。自己紹介をお願いします。
ライアン 高校を卒業して大学に入ったが、MMAに専念するため途中でやめた。柔術やグラップリング、MMAを始めた。ラスベガスのグラップリングの大会に出たり、ハワイでBJペンと練習したり、アメリカに行ったりしていた。UFCのアルティメット・ファイタのシーズン9と17に受かっている。9の時は祖母が亡くなったので参加できなかった。17では1回戦は勝ったが、2回戦で敗退している。将来はUFCに出たい。日本はサムライの国だし、格闘技発祥の地。そこでチャンスをもらえたので、自分を発揮したい。
——得意なことは?
ライアン 全部。MMAとは全部やるということだから。ただ、今回はKOしたいと思っている。チャンスがあれば極めたいが、KOしたいと思っている。
——相手のことは?
ライアン K-1に出ていたことは知っている。動画サイトでも、多くないが観ている。ただ、自分の試合はたくさんアップされているが、向こうのはそんなにない。打撃が得意だろうが、今は寝技も上達しているだろう。毎回、相手は強いと思って、どんな時でもベストを尽くす。
——今後もパンクラスでやっていきたい?
ライアン なぜパンクラスで闘いたかったかというと、ジョゼ・アルドなど、パンクラスで闘った経験のある選手が多くUFCでチャンピオンになっているから。パンクラスは歴史があるし、UFCとの関係もある。ここで名を上げて、査収的にはUFCに行きたい。ランキングを上げて、ゆくゆくはUFCに行くのが目標。試合を楽しみにしていてほしい。
【写真・文/佐佐木 澪】

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