Krushで活躍した石川直生が現役引退を発表!「僕の選手生活は66話のストーリーだったと思います」

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6月25日(木)東京・大久保のGSPメディアセンターにて、Krushで活躍した石川直生の現役引退が発表された。

Krushを旗揚げ当初から盛り上げてきたファイターがリングを去ることになった。石川直生は第2代全日本キックボクシング連盟スーパーフェザー級王者として2009年3月の「Krush.2」からKrushに参戦。Krushライト級GP2009での劇的な逆転KO勝利や初代Krush-60kg級王者・卜部弘嵩との2度に渡るタイトルマッチなど、Krush-60kgの中心ファイターとしてKrushを主戦場に活躍を続けてきた。

昨年4月「Krush.40」での加藤港戦を最後にリングから遠ざかっていた石川は、所属する青春塾から引退の意思を表明。Krushを運営するグッドルーザーと協議したのち、このタイミングで正式発表する運びとなった。
石川は9月12日(土)東京・後楽園ホールで開催される「Krush.58」にて、引退試合や引退エキシビションマッチではなく、引退セレモニーを行う予定。リング上からファンに挨拶する。

会見にはKrush宮田充プロデューサー、石川、そして石川が所属する青春塾の竹島伊佐夫会長が出席。竹島会長、そして石川本人が引退発表についてコメントした。

竹島「このような形で石川が引退会見をするということで、関係者の皆様方には本当に長い間、お世話になって参りました。私としても石川とは20年ほど一緒にジム生活を送っておりました。一つ一つの試合を振り返っても数が多くて、一言では言い表せないのですが、選手をやっている中で色々な怪我や色々なことで壁にぶち当たり、悩んだ時期があったかと思います。昨年4月の試合を機に1年間、石川に時間を与え、今年に入って本人から引退を表明したいということでこの場を設けていただきました。

石川の選手生活の中で一緒に長い時間を過ごしたものですから、ここで何を話したらいいか、たくさんありすぎて分かりませんが、私事ですが(石川は)自分の生活の一部になっていたのかなと思います。私はジムの代表ではあるのですが、普段はサラリーマンとして生活をして、仕事が終わって家庭に戻り、それからジムに出向いて選手たちと汗を流す日々を送ってきました。

こういう時期がくることは分かっていましたが寂しさもあります。これから石川には長い人生がありますし、ここは石川の引退を受け止めて、今後の人生を設計し、歩んでもらいたいと思います」

石川「15歳の夏にキックを始めて、21年経ちました。19歳でプロデビューし、15年間以上、現役生活を送ったことになります。僕は一度も大きな怪我をしたことがなく、爆弾と言われる古傷もありません。今まで自分の意思で1年以上、試合をしないことがなかったです。

でも昨年4月の試合以降、長年頑張ってくれた身体と頭にダメージが溜まっていることを感じて、今までは倒れなかった攻撃で倒れたり、反応できたものができなかったりしました。少し時間を待ちながら、試合をする時期を探していたのですが、その間に、こうやって人はうつ病になるのだなと感じてしまうくらい、壁にぶち当たった時期もありました。その中で生涯のパートナーになる方と出会い、これからどういう風に生きて行けばいいんだろうと考えました。

前回の試合から1年経っても脳のダメージが抜けない自覚もあり、僕がキックを始めた頃、自分自身にワクワクできなかったら辞めよう、プロでチャンピオンになってからはメインを張れなくなったら辞めようと思っていました。それが自分のプロとしての賞味期限だと思っていて、もうその賞味期限が来たのかなと思います。ネガティブではなく、そう認めることができました。

今まで66戦やりました。先ほどすべてのデータを見させてもらいましたが、どれも優越つけがたいくらいものになっています。僕の選手生活は66話のストーリーだったと思います。決してハッピーエンドの66話ではなかったですが、すべてこれからの自分を作る経験とキャリアになったと思います。これからはこの66話を大事にし、キックボクサーの自分を誇りにして、これからの人生を作っていこうと思います」

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