大雅がKrush-55kg級王座を返上!6.22『Krush.55』より全8選手による第4代王者決定トーナメント開催へ
4月24日(金)GSPメディアセンターにて、第3代Krush-55kg級王者・大雅が記者会見を行い、同王座を本日付けで返上。6月12日(金)東京・後楽園ホール『Krush.55』より第4代王座決定トーナメントを行うことが発表された。
昨年8月に瀧谷渉太を下して第3代Krush-55kg級王者となった大雅。しかし左拳の負傷により、防衛期限内に防衛戦を行うことが困難な状況のため、本日付で同タイトルを返上する運びとなった。
会見に出席したKrush宮田充プロデューサーによれば、大雅は4・19K-1代々木大会でのK-1 WORLD GP-55kg初代王座決定トーナメント前から拳を痛めており「試合は出来る状況だったのですが、1回戦・準決勝・決勝と戦う中で(拳の状態が)思わしくない状態になった」とのこと。大会後に大雅の所属するTRY HARD GYMと話し合った結果、防衛期限内に防衛戦を行くことが難しく、タイトル返上に至った。
大雅は一昨年のKrush YOUTH GP決勝で左拳を骨折。回復状況を見ながら試合を続けていたが「(回復が)中途半端なところで試合をやっちゃっていたので、毎回試合の度に拳を痛めて、それをずっと引きずっている感じでした」と大雅。試合では100%で殴れるものの、練習で「100%パンチが使えなかった。ミット打ちでも3割くらいでやっていた」状態が1年近く続き、今回は拳を治療して「100%の状態に治す」ために、タイトル返上を決意した。
現時点で大雅の復帰時期は未定。大雅は準優勝に終わったK-1 WORLD GP-55kg初代王座決定トーナメントを「周りからはいい試合だったと言われるけど、自分の中では勝ちか負けしかないのでただ悔しいです」と振り返る一方、「去年のタイトルマッチからずっと格闘技のことばかり考えていたので、少し休みたい。(すぐにベルトを獲り返したい?)今は何も考えてなくて、一回ゆっくりしようと思います」と復帰へ向けて身も心もリフレッシュさせたいと話した。
宮田プロデューサーも「大雅選手はこれからのキャリアの方が長い選手。まずは治療に専念していただき、しっかり拳を治してもらって一番良い時期に戻ってきてもらいたい。復帰時期はジムさんから連絡をいただいて考えたい」と話し、まずは拳の治療に専念してほしいと話している。
これでKrush-55kg級王座は空位となったが「第4代Krush-55kg級王座決定トーナメント」の開催が決定。トーナメントは全8選手が参加し、2大会にまたがって行われ、6.12『Krush.55』で開幕戦、8.14『Krush.57』で準決勝・決勝が行われる予定。
宮田プロデューサーは「55kgはKrushの中でも選手層が厚く、チャンスに意欲的な選手が多いです。過去に戦った選手、遺恨がある選手、同門の選手…など、組み合わせには時間がかかると思いますが、タイトルを狙うに相応しいファイターが揃うと思います」と語り、早ければ週明けにも出場メンバーが発表される見込みだ。
奇しくもKrushのナンバーシリーズとしては「55」回目の大会からスタートする、新たなKrush-55kg級王者を決める戦い。55kgの歴史に名を残す王者は一体誰だ!?
【記事提供/Good Loser】