【試合詳細】5・20 アイスリボン道場マッチ トトロさつき&杏ちゃむvs Yappy&YuuRI 宮城倫子&Aoivs 星いぶき&松下楓歩 弓李 vs 大空ちえ vs キク 鈴木ユラ vs HisokA

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『アイスリボン1277』
日程:2023年5月20日(土)
開始:14:00
会場:アイスリボン道場
観衆:46人

▼シングルマッチ10分1本勝負
○鈴木ユラ(AlmaLibre)
8分32秒 腕ひしぎ十字固め
●HisokA(JTO)

▼トライアングルリボン15分1本勝負
○弓李
5分30秒 ネコ・ヒストラル
●キク
※もう1人は大空ちえ(PURE-J)

▼タッグマッチ15分1本勝負
○宮城倫子(GLEAT)/Aoi(JTO)
8分11秒 横入り式エビ固め
星いぶき/●松下楓歩

▼タッグマッチ20分本勝負
トトロさつき/○杏ちゃむ(信州ガールズ)
13分7秒 あの日見た技を僕はまだ知らない
Yappy/●YuuRI(ガンバレ☆プロレス)

初タッグ同士がメインで対決!杏ちゃむがYuuRIからギブアップを奪い勝利し、今後のベルトへの意欲を語った!宮城倫子がICE×∞王座のトトロへ挑戦を表明した!

前説


 ここ最近、選手の体を借りて観客の前で話すことが増えているリボンヌが、大会を欠場した海乃の頭に乗って前説を担当。観戦の注意点などをリボンヌが話をして、海乃が身振り手振りでアシストする“タッグ”による前説。今後レギュラーとなっていくのか、体を貸すことになる選手は誰か、リボンヌの動向にちょっとだけ注目。

第1試合


 高校生レスラー同士による1月29日新木場大会以来、約4ヵ月ぶり2度目のシングルマッチ。試合は力比べ、リストの取り合いからHisokAがヘッドロックを決めるも、ロープに振ったユラがタックルで吹っ飛ばす。さらにユラが串刺しエルボー、踏みつけから足を取って、リング中央にHisokAを引きずると逆片エビ固めへ。ロープに逃れたHisokAにサッカーキックを決めたユラがカバーに入るもカウント2。ユラはHisokAをロープ際に引き込むと腕をロープにからめて、自身はエプロンに立ちHisokAの胸元にミドルキックの3連発。

 リングに戻るとはりつけドロップキックをヒットし、カバーもカウント2。ユラが脇固めへ。防戦一方だったHisokAだがロープに逃れると、コルバタからユラをコーナーに詰めてのストンピング連打。さらに一本背負いからの腕十字、アームブリーカー。ロープに逃れたユラの腕をロープにからめての踏みつけと、ユラの腕にダメージを与える。エルボーの打ち合いからカウンターの前蹴りを入れたHisokAは、横入式エビ固めでカウント2。続けて腕を巻き込んで反転しての逆さ抑え込みもカウント2。さらにユラの腕を捉えてのアームブリーカー。ロープに逃れたユラをコーナーに振ろうとしたHisokAだが、これを切り返したユラはHisokAをコーナーに振ると、串刺しニー、サッカーキック、PKからカバーもカウント2。ユラが脇固めも前転で切り返したHisokAが脇固めで応戦。ロープに逃れたユラはHisokAをロープに振っての飛び込みニー。さらに回転エビ固めでカウント2。

 反転したHisokAが丸め込み、カウント2。この応酬がもう一度あり、HisokAがカサドーラを狙うも、踏ん張ったユラがブレーンバスターで叩きつけてのカバーもカウント2。HisokAが首固めもカウント2。残り時間が2分を切ったところで、ユラがカニばさみから腕十字へ。一気に絞め上げたユラが粘るHisokAからギブアップを奪った。

第2試合


 元トライアングルリボン王者で自らをトライアングルマスターと名乗っていた弓李がトライアングル戦に登場。試合前、3人で握手を交わし、ゴングが鳴るも、大空とキクが弓李との共闘をそれぞれが願い出る。迷っている弓李になにやら大空が耳打ちすると、うなずいた弓李がキクにトーキック。大空と共にキクに襲い掛かろうとするが、そこにセコンドの海乃が乱入。大空を弓李に叩きつけると、さらにキクが大空を、海乃が弓李をロープにくくりつけ絞め上げる。さらに海乃が弓李を場外に落とし、キクが大空を攻め込もうとするも、大空がキクの腕を取り、ロープ渡りからのアームホイップ、ドロップキック、ボディスラムと一気に追い込む。そこに海乃から逃れた弓李がリングイン。大空の頭をぺチンと叩くと倒れているキクを踏みつけてロープに走り、大空にドロップキック&キクの上に落ちてのプレスを決める。

 キクを場外に落とし、大空にネックブリーカードロップを決めた弓李が脇固め…からの指折り、からの腕への噛みつきでレフェリーに怒られる。続けてアームブリーカーも大空がロープへ。大空がフィッシャーマンズ・スープレックスを狙うも弓李がこらえる。大空がDDT、延髄ハイキック、そしてフィッシャーマンズ・スープレックスでホールドもカウント2。ロープに走る大空。リング下から海乃が足をすくい、大空を倒すと、そのまま場外に引き落とす。そのタイミングに合わせてキクがリングイン。フライパンを持って弓李を襲う。さらに海乃が乱入してのダブルハイキック、ダブルエルボードロップ。キクがカバーに入るもレフェリーがフォールを認めず。キクが弓李を引き起こし、海乃がコーナーに上がる。そこに大空がリングイン。弓李とキクを背中合わせにして2人の腕をからめさせると、足を刈って尻もちをつかせて、横に丸め込んで2人を同時にフォールするが、ロープ際のためノーカウント。またも海乃が乱入し、大空を場外へ落とす。その間に弓李がキクを丸め込む。カウント2でキックアウトも、続けて弓李がネ・コヒストラルを決めカウント3。リング下で呆然とする大空、海乃を尻目に弓李は笑顔でガッツポーズを決めた。

第3試合


 道場マッチ3大会連続参戦の宮城が前回対戦したAoiとタッグを結成し、アイス所属選手と初めて対戦した。ただし、いぶきと楓歩のハタチーズは前回の道場マッチで試合終盤の同士討ちが原因で試合後、いぶきが楓歩に蹴りを入れるなど、不穏なムードを残したままのタッグ結成。一方の宮城とAoiも、前回の道場マッチの試合後、宮城が握手を求めるも、これをAoiが拒否と、こちらもギクシャク。試合前、いぶきと楓歩のハタチーズに加入したいというAoiがJTOの選手とは思えない行動に出るも、逆にこれを怪しんだいぶきと楓歩は握手を拒否。ここに割り込んだ宮城がAoiに逆に握手を求めるが、今度はAoiが拒否。波乱含みのまま、試合は宮城vs楓歩でスタート。

 宮城がヘッドロックを決めれば、楓歩が宮城をロープに振る。宮城がカウンターのタックルで楓歩を吹っ飛ばす。すぐに楓歩がお返しのタックルを決め、いぶきを呼び込む。宮城の両サイドでそれぞれ腕を取るも、どっちに持っていくかで、いぶきと楓歩が言い合い。なんとか宮城を2人でロープに振るも、宮城のカウンタータックルで2人が逆に吹っ飛ばされてしまう。ここでAoiが宮城としっかりタッチをして交代。楓歩の腕を絞め上げ、さらにロープで絞める。宮城とクイックタッチ。代わった宮城が自軍コーナーでストンピング。さらに顔面踏みつけ。これをAoiがコーナーからアシストしダブルの踏みつけ。ここで宮城がAoiを呼び込み、楓歩をロープに振ると、Aoiを宮城が抱え上げてAoiが楓歩を蹴り上げる。さらにダブルのエルボードロップを決めた宮城とAoi。宮城がカバーもカウント2。宮城が楓歩を引き起こしてのチンロック。

 代わったAoiが楓歩の腕にエルボーを落とし、コーナーに振っての串刺しビックブーツ。防戦一方の楓歩にコーナーのいぶきが苛立ちを隠しきれない。続けてAoiが楓歩をロープに振るも、楓歩がAoiのバックに回り込み、自らロープに飛んでのタックル、サッカーキックでカバーもカウント2。ようやくここでいぶきに交代。入るなりAoiをタックルで吹っ飛ばしたいぶきだが、宮城がリングに入り、いぶきにトーキックを入れ、Aoiとのクローズラインを狙う。これをいぶきが側転から2人まとめてドロップキックで吹っ飛ばす。ここでいぶきが楓歩を呼び込む。Aoiを捕まえようとするも、Aoiがいぶきと楓歩を同士討ちにする。さらにいぶきの攻撃をかわし、楓歩がいぶきのタックルを浴びてしまう。Aoiがいぶきにハイキックを決めフェイスクラッシャー。代わった宮城が串刺しエルボー2連発。さらにロープに飛ぶところをいぶきがカニばさみで倒し、低空ドロップキック。いぶきと宮城がチョップの打ち合い。打ち勝ったのはいぶきだが、代わった楓歩のドロップキックがいぶきに誤爆。まったく息の合わないハタチーズ。楓歩がドロップキック、串刺しエルボー、コーナー2段目からのミサイルキックで宮城をカバーもカウント2。

 ブレーンバスターの仕掛け合いは両者譲らず。バックに回った宮城がロープに楓歩を振ると、エプロンのAoiが蹴りを決め、宮城が四つん這いになって楓歩を転がす。ここでAoiがリングインし、宮城とのダブルキックを決め、Aoiが楓歩を押さえたところに、宮城がミサイルキックをヒット。カバーもカウント2。ハタチーズが機能しないのに対して、宮城とAoiがすっかり息の合ったタッグプレーを展開。宮城がツームストンを狙う。背後からいぶきがハイキックでカット。さらに楓歩といぶきがハイキックの連続攻撃を宮城に決め、楓歩が宮城を押さえ、いぶきがチョップを狙う。いぶきが飛び込んできたタイミングで宮城がかわす。一瞬、動きが止まったいぶき。誤爆は免れたかと思われたが、ここでいぶきが明らかに故意に楓歩にチョップを叩き込んだ。怒った楓歩が張り手を返す。いぶきと楓歩が髪を掴んでもみ合うところ、楓歩の後方から近付いた宮城が横入式エビ固めで楓歩を丸め込み、カウント3を奪取。

 試合後も場外戦を展開するいぶきと楓歩。なんとかセコンドが引き離すも、2人の感情はこのまま収まりそうにない。

第4試合


 トトロ&杏ちゃむが初タッグを結成し、こちらも初タッグのYappy&YuuRIとメインで対戦。試合はトトロvsYuuRIでスタート。ロックアップからトトロがロープに押し込む。YuuRIがすぐに切り返すも、クリーンにブレイク。ここで杏ちゃむが入り、YuuRIに蹴り。入ってきたYappyとYuuRIをトトロと杏ちゃむがそれぞれコーナーに振っての串刺し攻撃。2度目の串刺し攻撃を狙って逆のコーナーに振ろうとするが、Yappyに切り返された杏ちゃむがYuuRIとリング中央で腕を組んで回転。杏ちゃむがYappyに、YuuRIがトトロに串刺し攻撃を決め、さらに同時にフェイスクラッシャー。共に入場式から「タッグを組みたい!」とアピールしていた杏ちゃむとYuuRIがタッグプレーを決め、リング中央でポーズを決めるも、やられたそれぞれのパートナーが2人に突っ込み。改めて試合再開で、トトロがYuuRIをボディスラムに決めカバーもカウント2。

 代わった杏ちゃむがYuuRIをコーナーに振ると飛び込んでの目突き。さらにコーナーに上がってYuuRIの側頭部に膝を合わせる。対角コーナーに振られたYuuRIが切り返しのミサイルキック。Yappyに交代。杏ちゃむが脇固めでYappyをグランドに引き込む。さらにアームブリーカー、腕十字と移行も、Yappyが腕十字を決められながらも、杏ちゃむを持ち上げると、マットにパワーボム気味に叩きつけカバーもカウント2。杏ちゃむがミドルキック3連発も蹴り足をキャッチしたYappyがエルボーを落とし膝固め。ロープに逃れた杏ちゃむはコルバタからの丸め込みもカウント2。代わったトトロが杏ちゃむと2人でYappyをコーナーに振り、杏ちゃむが串刺しドロップキック、トトロが串刺しラリアットを決め、トトロが杏ちゃむをおぶってのプレスからカバーもカウント2。トトロが逆エビ固め。ロープに逃れたYappyがロープに飛んだトトロにラリアットを決め、ロープ際で尻もちのトトロに飛び込みヒップドロップ、ギロチンドロップからカバーもカウント2。走ってきたYappyをトトロが担いでカミカゼ。

 カバーもカウント2。エルボーの打ち合いからYappyがアックスボンバー。カバーもカウント2。再びエルボーの打ち合いから今度はトトロが飛び込みラリアット。両者ダウンから杏ちゃむ、YuuRIに交代。YuuRIがタックルも起き上がった杏ちゃむが強引にYuuRIを倒してのサッカーキックからカバーもカウント2。エルボーの打ち合いからYuuRIがエルボーの連打を杏ちゃむの首元に連打も、蹴りを逃れた杏ちゃむがハイキックをヒット。ここでトトロがラリアットをYuuRIに決めアシスト。杏ちゃむがダイビングフットスタンプからカバーもYappyが間に合い、カウント2。Yappyが杏ちゃむをファイヤーマンズキャリーから前方に叩き落す。YuuRIが619、ミサイルキックでカバーもカウント2。YuuRIがリバースDDT。サッカーキックからカバーもカウント2。YuuRIがタックルでカバーもカウント2。YuuRIがフィッシャーマンズ・スープレックスを決め、コーナーからスワントーンボムも杏ちゃむがかわす。自爆したYuuRIに杏ちゃむがサッカーキック。カバーもカウント2。YuuRIがブレーンバスターでカバーもカウント2。キックアウトしながら杏ちゃむがグランドで反転しながらYuuRIの腕を取る。脇固めから足、反対の腕をロックしての複合関節技=あの日見た技の名前を僕はまだ知らないを決め、YuuRIからギブアップを奪い、杏ちゃむがアイスリボンのメインを勝利で締めた。


 試合後、マイクを手にした杏ちゃむは「メインで勝てて、本当に良かったです。メインで勝てたということは自分の気持ちを言わせていただきます。YuuRI!ずっと組みたいって言ってきて、試合の後、いっしょにごはんに行って、一度も組んだことないのに、タッグで使いたい技の話ばっかりして、ようやくこうやって戦えて、マイクを持てた機会にYuuRIに聞いてみたいことがあります。私はこうやって戦って、YuuRIのこと、たくさん知れたと思うし、これからプロレスを続けていく上で、YuuRIと組みたいと思っています。YuuRIの気持ちを聞いてみたいので、一言お願いします。」と語り、YuuRIにマイクを渡した。

 YuuRIは「こうやって杏ちゃむさんにマイクを振られたことが本当に嬉しくて、杏ちゃむさんが言っていたとおり、興行で一緒に時には絶対に飲みに行って、そこで毎回、タッグ組んだらこんな技使いたいねとか、いろんな話して、なんならタッグ名も勝手に決めてます。入場曲も勝手に決めてます。ここまで準備万端なので、杏ちゃむさんとのタッグ組ませてください。」と返答。これを受けて杏ちゃむは「ぜひ、これを会場の皆様の前で言いたいと思って、言わせていただきました。賛成という方、拍手をお願いします。(観客から拍手が起こり)あとは大人の権力だけなんです。佐藤社長、私たちのタッグ、ぜひ組ませていただいて、今後、ベルトにも挑戦したいと思うし、私たちはもっともっともっと上にいきたいと思っているんです。だから、組むこと、許していただけるでしょうか!」とアピール。

 本部席の佐藤肇代表は、「団体としてはOKなんですけども、信州プロレス、ガンプロさんのほうに確認をしながら善処したいと思いますが、民意として2人が組むことが認められたことはそれぞれの団体に伝えます。」と語り、団体間で話し合った上で最終回答を出すとした。トトロは「今日、ちゃむさんと組むのすごい楽しかったけど、2人のタッグ組みたいという気持ちがすっごい伝わってきて、ちょっとうるっとしちゃった。2人が組んだら強いと思うので、ぜひ私とも対戦してください。」と2人を後押しした。また、選手たちのインフォメーションのコーナーに現れた宮城は「告知があります。トトロさつき選手、あなたが持っているそのベルト、私がせっかくアイスリボンに上がった存在意義がほしいんですよ。なので、そのベルトに挑戦させてください!」といきなりトトロの持つICE×∞王座への挑戦を表明。トトロは「もちろん、OKに決まってるじゃないですかーっ!宮城倫子、あなたがアイスリボンに参戦してからずっとずっと戦いたくて、願ったり叶ったりのタイミングが来た。ぜひ、よろしくお願いします。」と即答。2人が握手を交わし、最後はトトロと杏ちゃむがセンターで「プロレスでハッピー!アイスリボーン!」で大会を締めた。ただし、この締めのリングにいぶきと楓歩の姿はなかった。

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