【試合詳細】1・22 WARDOG大阪176BOX大会 【フェザー級】徳野”一心”一馬vs拓MAX 天草ストロンガー四郎vs福田泰暉 キム・ミンソクvs倉岡寿美津 新谷琴美vsマドレーヌ
『マリオンアパレルpresents WARDOG.41』
日時:2023年1月22日(日)
開始:11:00
会場:大阪・176box
観衆:440人
▼MMAフライ級 5分2R
○しゅんすけ(OSC)
1R1分14秒 フロントチョーク(タップアウト)
●上田一徹
▼MMAフェザー級 5分2R
△DAIGO(京都政拳会)
ドロー(19-19)
△かずき(ブラザーフッドTEAM KZT)
▼MMAフェザー級 5分2R
○田中壱季(ENCOUNTER)
2R 2分49秒 TKO(パウンドアウト)
●たかあき(TEAMSTAKE)
▼WARDOG女子MMA 50kg契約 5分2R
○新谷琴美(TEAM AGENT)
1R 4分20秒 アームバー(タップアウト)
●マドレーヌ(ワールド女子プロレス・ディアナ)
▼MMAウェルター級 5分2R
○キム・ミンソク(韓国AWE/TeamMAD)
1R 3分57秒 (有効打によるドクターストップ)
●倉岡寿美津(UBF/JHS gym team Frere)
▼MMAフェザー級 5分2R
○天草ストロンガー四郎(チームソフトコンタクト)
判定 3-0
●福田泰暉(TEAM STAKE)
▼WARDOG CAGE FIGHTフェザー級タイトルマッチ 5分5R
○徳野”一心”一馬(UBF/挑戦者)
判定3-0
●拓MAX (TEAM HAMBOLT/WARDOG CAGE FIGHTフェザー級王者)
※徳野が第4代フェザー級王者となる
徳野”一心”一馬が拓MAXを破り涙のフェザー級王座戴冠!メルヘン女子プロレスラー・マドレーヌがMMA復帰戦で敗北も「すぐにでも殴り合いできる準備はできている」とMMAも継続へ意欲!
第1試合
ジャッジ、ドクター、リングガールの紹介から第1試合開始。
上田の右ロー切ってしんすけ左ハイ。しんすけサイドタックル、テイクダウン。切って立つ上田に組んで投げテイクダウン。しゅんすけすかさず上田のネックをクラッチ、フロントチョーク極まってレフェリーストップ。しゅんすけセンセーショナルな一本勝ちでオープニングから大いに盛り上げた。
第2試合
1R、前に出たかずきがミドル、ロー蹴りで距離を詰める。さらにDAIGOの左ストレートをかわし右ミドル。的確に当てにいくかずき。ダイゴ、インロー。かずき右ハイ、左カーフで前に出続けDAIGOの左ストレートをかわしながら突進、金網に押し込め膝。
切ったダイゴが左フック左ボディ。飛びこんだかずき右ストレートからのタックル、テイクダウンもDAIGO、立って組む。パンチの打ち合い。かずきタックル、DAIGOが金網を背負ったところでゴング。
2Rも打ちあう。DAIGOの左ストレートがかずきにヒット。かずきひるむことなく左カーフ右ハイを見舞えば、DAIGOも前に出て左インロー。かずき、パンチを振りながらDAIGOを金網へ押し込むがDAIGO切って再びケージ中央でスタンド打ちあい。DAIGO左カーフにかずき右ストレート、打ち返すDAIGO拳当たらずも飛び膝蹴りでかずきに金網背負わせる。前蹴りで突き放したかずき右フック空振り、DAIGOが鼻から血を流しつつ左ストレートをかずきに当てる。打ちあって試合終了。
判定は勝敗つかずドロー。闘い終わればノーサイド、笑顔で抱き合い互いの健闘を称え合った。
第3試合
ゴングを前にフェイスオフで睨みあい。
1R、田中ワンツー、たかあき圧して田中を金網に押し込めパウンド連打。たかあきバックを取るが田中切ってテイクダウン、上になりパウンド連打。
田中サイドポジション。たかあきが下からクロスガード、三角締めを狙うが狙うも田中パウンドの雨降らす。
2R、たかあきの出血にドクターチェック。
試合続行、再開。
スタンドで打ちあい。
田中右ストレートからパンチ連打もたかあきタックル、テイクダウンで金網へ押し込む。田中がスイープ、上になりパウンド打ち下ろす。たかあきの反撃をことごとく潰し倒しパウンド猛攻。田中足フック、バックマウントからパウンドラッシュ、更にマウントの態勢からパウンドの猛攻でレフェリーが試合を止めた。
田中衝撃のパウンドアウトで完勝。
第4試合
マドレーヌ距離をはかるかの左ミドル左ハイ。新谷冷静、マドレーヌ新谷の肘鉄顔面に受けながら金網へ押し込む。金網を背に新谷が膝入れる。マドレーヌ圧しまくるがテイクダウンには至らず。
ケージ中央に戻るが新谷がマドレーヌの足をキャッチし金網を押し込む。シングルレッグからテイクダウン、パウンド、横四方固めからスムーズに腕を取りアームバーの態勢へ。切り返すかと思いきやマドレーヌがタップ、レフェリーが試合を止めてあっさり勝負が決まってしまった。
新谷余裕の圧勝。
マドレーヌのMMA復帰は大きな話題となっていた。広島県からマドレーヌのMMA復帰戦を観戦するために駆けつけてきたプロレスファンの姿も見受けられた。あっけない幕切れの瞬間、観客席からは「ええっ」という声が漏れてきた。ただマドレーヌは負けて逆に闘魂に火が点いた様子。試合後には「プロレスと並行してMMA復帰をするのは無謀かもしれないけれど両方全力で戦ってこそマドレーヌ。だから最高に私は私が好き。頑張ります。すぐにでも殴り合いできる準備はできているし、毎日プロレスの試合にも耐えられる。とにかく私は戦っていないと生きてる理由がみつからねえんだい。プロレス、MMA 、異種格闘技、ライティング、MC、どんなオファーでもどんとこいよ」と前向きなコメントを残した。
第5試合
圧をかけ前に出てきたのはキム。左カーフ蹴り、右ハイで攻める。だが倉岡は冷静で手四つから豪快に投げてテイクダウンを奪い縦四方固め。肩を極めきれずキムがスイープ、上になりパウンドラッシュ、倉本クロスガード態勢もキムに戻されパウンド、肘打ち。
キムの怜悧なナイフの如き肘が顔面を切り裂き倉岡出血。ドクターチェックがはいるが倉本「いけます」。
試合続行もキムのパウンド、肘攻撃で倉本傷口開き再度ドクターチェック、今度はストップがかかり試合終了。
キムの肘カッターの破壊力、恐るべし。
第6試合
1R、双方睨みあい距離を保つなか天草が均衡破り前進、右ストレート、福田も右ボディに鉄鎚ミドル相討ち、天草の右ストレートが福田の左テンプルにヒット。天草アームドラッグからバックを奪ってキープ、そのまま福田を金網へ誘い投げ、テイクダウン。
立つ福田に再度テイクダウンを狙っていく天草に福田が正対。膝入れブレイク。
天草左ハイ2発、福田のテンプル狙うが福田ガード。
打ち合い。福田左ジャブに天倉パンチ連打。福田右ストレート、ゴング。
2R、天草のローブロー攻撃で試合中断。再開後スタンドの打ち合い。天草が猛攻。ケージ中央で福田に両足タックル、ケージへ押し込むが福田切って立って左ハイキックもその足を天草キャッチ。スタンド打ち合い。天草左ストレート、福田大振りの左ストレートを天草辛くもかわす。すかさず飛んできた右ストレートが耳をかする。ボディへ一撃食らうも天草タックルからテイクダウン。天草肘連打パウンド連打、リピート肘。サイドポジション取られもがく福田。立った福田バックをキープの天草が投げの態勢。福田堪えるが尻もち。天草がバックから足フック。あわやリアネイキッドの餌食かというところをゴング。
満場一致のユナニマスデシジョン3-0で天草勝利。
第7試合
王者・拓MAXに多くの声援が飛び交う中で試合は開始。
1R、踏み込んできた徳野はシングルレッグで拓MAXを捉えると速やかにテイクダウン、王者を金網に押し込める。拓MAX金網を背にもがく。立とうとするが徳野が潰す。雪隠詰め地獄の開幕。拓MAXは尻もちから立とうともがきつつパウンド。徳野タックル再度、潰す。拓MAX徳野の腹へパウンド、膝立ちも徳野タックル。なんとか立った拓MAXの背中を取った徳野が膝からの投げ態勢。堪えた拓MAXを徳野がシングルレッグ、テイクダウンも拓MAXがフロントチョーク。辛くもかわした徳野がパウンド打ち下ろすなか拓MAX立とうとするが潰される。尻餅状態で圧されまくる拓MAX苦し紛れのパウンド、肘打つが逃れられない。ゴング。
2R、前に出て来た拓MAXに徳野が右ミドル、タックル。拓MAXを力技でテイクダウンも立ち上がった拓MAXにシングルレッグでタックル仕掛けテイクダウン。地獄の入り口で踏みとどまろうとする拓MAXの片足を執拗に取ってバックに回る徳野。
徳野テイクダウン。バックを取られ拓MAXリアネイキッドの危機を辛くもゴングに救われる。
3R、徳野が圧かけ右ストレート、左ジャブ、右ミドル、タックル、テイクダウン。もはや完全に挑戦者ペース。漬けこみ状態を打破できない拓MAXなにか勝負を打てなければ判定で王座陥落の恐れ濃厚、表情に焦りの影が浮かぶ。金網に押し込められながらもボディパウンドを打ち込むが、地獄の管理人徳野が肘で潰してパウンドの連打。逃れて立ち上がった拓MAXに徳野がまたもシングルレッグで膝からの投げ。ゴング。
4Rも徳野から。拓MAXも左インロー左ジャブを返すが徳野すかさず右ストレート。徳野ジャブから執拗にタックルを仕掛け続け、テイクダウンに成功するが漬けこまれることを避けたい拓MAX立って徳野にパウンド。
スタンドの打ち合い。拓MAXの右ローが音を立て徳野にヒット、徳野の足が流れるが徳野、拓MAXに金網背負わせ右ストレート2連打で拓MAXからダウン。
拓MAX にパウンドラッシュ、上を取られた拓MAXが逃れて立つも徳野またしてもシングルレッグからのテイクダウン狙う。ゴング。
5R、あとがない崖っぷち拓MAXが前出てタックルから両刃の剣となりかねないテイクダウンで勝負に出る。サイドからバックを取ってパウンド連打、立ち上がった徳野を投げでテイクダウンにもちこもうとするが堪える徳野に背後から膝。
打ち合い。徳野が右ストレートからタックル、テイクダウンでペースを再び掌握。時間いっぱい拓MAXを漬けこんで漬け込んで漬け込み倒す。焦る拓MAXもスタミナ限界のなかチョークを狙うが徳野がことごとく叩き潰す。ゴング。勝利を確信した徳野がジャッジ前に咆哮。
判定3-0で戴冠が決まるとその場に崩れ落ち号泣。
徳野は執拗にタックルとテイクダウン、金網へ押し込めるを繰り返し、完全にペースを握られた格好の王者に苛立ちとも焦りとも取れる表情が浮かび始める。なんとか切ってスタンドに持ち込んでも気づけば金網に押し込められる拓MAXの構図が延々と続くばかりでゴング。
見るほうもまた受けるほうもそして当の徳野自身も、相当に忍耐と根性を伴う"闘いのスタイル”の奥底にあったもの。試合後のマイクにその答えがあった。
「毎日しんどくて、朝起きて仕事に行って格闘技して、全然報われなくて。でも、白血病から復活して頑張ってる鈴木道場長が僕よりしんどい思いしているのに、病床からお前はチャンピオンになれるよ、絶対なれるよって何回も何回も励ましてくれて、今日チャンピオンになれたよ」