初代タイガーマスクの魂を継ぐ真霜拳號が初代タイガーの二番弟子を制して二冠王を堅持！声援解禁のファンに向け「皆さんがルールを守れば日常は必ず戻ってくる」とエール！
30日、千葉・TKPガーデンシティ千葉にて『有限会社 山﨑工業 プレゼンツ GRAND SLAM in TKPガーデンシティ千葉』が開催された。
今大会では、２AWタッグ選手権、２AW無差別級選手権＆レジェンド選手権のタイトルマッチが実施。
セミファイナルで行われた花見達也&仁木琢郎vs滝澤大志&若松大樹の2AWタッグ選手権試合では、組み始めたばかりの挑戦者 “ぶっとべ☆ミサイルキッカーズ”滝澤＆若松が勢いに乗って序盤から攻め込んでいき、同期として互いを意識し合う仁木と若松がバチバチのファイトを展開。花見、滝澤が2人をアシストする形で試合はヒートアップしていくが、最後は仁木がマッドスプラッシュで若松を沈め、初防衛に成功した。
メインイベントでは、2AW無差別級&レジェンド選手権のダブル選手権試合として、真霜拳號vs間下隼人の試合が実施。
真霜は、今年8月に2AW無差別級を持った状態でスーパー・タイガーを下し、ストロングスタイルプロレスの王座であるレジェンド選手権も獲得しシングル二冠王として君臨。初代タイガーマスクが創設した王座も戴冠した真霜は「自分こそがストロングスタイルだ」と主張し始め、初代タイガーの愛弟子である間下が王座奪還を目指して2AWへと乗り込んだことで抗争が激化。間下が2AW浅川紫悠を撃破して王座挑戦権を得たことで今回のダブルタイトルマッチへとこぎつけた。
「俺はスーパー・タイガーより強い」「あの人を乗り越えてこそ意味があるレジェンドチャンピオンシップだと思う」と意気込んでいた間下はゴング前から奇襲を仕掛け、序盤からゴツゴツとした無骨な打撃戦を展開し、関節技でも高度な攻防を繰り広げた。
いつどちらの必殺技が入って試合が終わるかわからない緊迫した死闘となったが、真霜が真剣（※ハイキック）をクリーンヒットさせて勝利。
マイクを取った真霜は、「やるじゃねぇか、間下隼人。でも俺が勝った。今試合終わって自信を持って『俺はスーパー・タイガーより強い』って言えるのか？」と長髪。これを受けた間下は「言えない」と一言だけ残し、うなだれながら会場を後に。
この日は制限付きで声を出しての応援が解禁されていたこともあり、ファンからの声援を一身に受けた真霜は「やっぱプロレスは声援がなくちゃな。これがきっかけで、いつか普通に紙テープを投げて、大声で叫んで、そんな日常が戻ってくる。皆さんがルールを守れば必ず戻ってくる。」と万感の想いを伝えた。
その後、11月19日に開幕する、2AW最大のトーナメント『ACTIVE ADVANCE TOURNAMENT 』に出場する選手たちがリングへと上がり真霜と対峙。トーナメント優勝の先には真霜への挑戦が控えているため、各選手ともにトーナメント優勝＆王座獲りの意気込みを叫んだ。
シングル、タッグの王座はともに防衛され、2AW最大勢力を誇るユニット“紅炎”がベルトを独占する形は変わらず。 11月のトーナメントでは同じユニットでも敵同士となり、個人戦となることからリング上の風景も大きく変わっていくこととなる。
現チャンピオンの真霜が優勝するのか、他の誰かが優勝し、ベルトを持つ真霜と対峙することになるのか。2022年最後のスパートをかけていく2AWの今後に注目が集まる。
