渡辺未詩がIP王座を奪取し初のシングル王者に!“元空手世界王者”長野じゅりあが悲願の自力初勝利
東京女子プロレスが10月9日、TOKYO DOME CITY HALLでビッグショー『WRESTLE PRINCESS Ⅲ』を開催。プロレスとアイドルを両立するアップアップガールズ(プロレス)のメンバー・渡辺未詩がアレックス・ウィンザーを破り、英国に流出していたインターナショナル・プリンセス王座の奪還に成功。渡辺は初のシングル王座獲得となった。
ウィンザーは7月9日、東京・大田区総合体育館で伊藤麻希を下して王座奪取。9月1日(現地時間)、英国EVEのロンドン大会で日本から乗り込んだ元王者・乃蒼ヒカリを退け初Vに成功した実力者。
序盤はショルダータックル、エルボーの応酬。ウィンザーが低空ドロップキック、弓矢固め、トラースキックで攻め込めば、渡辺はショルダータックル、串刺しボディアタックで反撃。ウィンザーは旋回式ブルーサンダー、変型デスロックを繰り出した。負けじと渡辺はアバランシュホールドからジャイアントスイングでぶん回した。ウィンザーはライガーボムを見舞うも、これをしのいだ渡辺はレーザービームからティアドロップを決めてピンフォールを奪った。
これまで辰巳リカとのコンビでプリンセスタッグ王座に就いたことはあるが、シングル王座は初戴冠となった渡辺は「前にタッグのベルトを獲って以来、ずっと結果がほしいなって。ちょっとずつ階段を上ってる気はするけど、全然ベルトに結びつかなくて。シングルのベルトを獲ってない点で、比べられることが多いなってというのはあった。この夏を越して、ベルトを獲れて、運命を感じてるので。先輩たちに対して足りないって思った景色、経験を、このベルトがさせてくれるだろうし。このベルトと一緒に成長していけたらいい」と笑顔。
また、元空手世界王者で女優、看護師、TikTokerとしても活動し、3月19日の東京・両国国技館でデビューした長野じゅりあが7か月目にして待望の自力初勝利を挙げた。長野は宮本もかとの空手タッグで、遠藤有栖、鳥喰かや組と対戦。長野は鳥喰を突き、蹴り、ケサ斬りチョップで攻め立てた。鳥喰もソバットなどで反撃するも、長野がブラジリアンキックから新兵器の旋風脚を鮮やかに決めて鳥喰から3カウントを奪った。
長野は「もかさんに助けてもらって勝ち取った勝利で。デビューから負け続けてきて悔しい思いをしてたので、勝ててうれしい。もかさんとの空手タッグでも、どんどん強くなっていければ。空手で初めて出た大会で中国地方の大会で優勝、いつもメダル取って、こんなに負けたことなくて。悔しくて、自分なりにプロレス技の研究した成果もあったんじゃないかと思う。次の勝利への気持ちがふつふつと沸いてきた。今度は先輩の力なしでシングルで勝ちたいです」と満面の笑みを浮かべていた。